いろはの旅々   作:shushusf

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花占いサキサキ

「はぁ、、はぁ」

 

 

 屋上に来ました。

 無我夢中で走っていたので、別にここに逃げ込もうと思っていたわけではないのですが。

 

 ……それにしてもこの学校、闇が深くて重すぎませんか? ヤバいやつしかいないんですか? ちょっと責任者出てきて欲しいですね。

 

 

 

 

 さあ、その責任者とは、いったい誰か

 

 

 

 

 

 そう、私です……

 

 

 

 

 

 

 

* * *

 

 

 

 

 

 せっかく屋上に来たので一休みします。

 あ、闇落ちデカパイオナニー団子はあれから全く襲ってくる気配もないので、撒いたと言って差し支えないでしょう。そこは一安心です。

 

 

 

 

「はぁ。とりあえず、ここなら気を休められるかも」

 

 

 

 

 大の字になって、私は今日一日の出来事を思い出します。

 雪乃先輩の胸を無意識に煽り、結衣先輩のお子様パンツを白日の元に晒し、三浦先輩とお米に襲われそうになって、せんぱいと雪乃先輩のラブサウンドを学校中にon air。一年生男子をふみふみして、悲嘆に暮れて授業中に抜け出してまで多目的トイレで072していた結衣先輩に見つかるというホラー体験。

 

 

 

 

 ……厄日かなにかでしょうか。

 

 総武高校って、実は結構問題だらけの学校なのかもしれません。生徒たちのメンタルヘルスケアに乗り出したほうがいいのかも、結構本気で。

 

 

 

 

 そんなふうに大の字で屋上で横になりながら、私は青い空を見上げていると、また、何かの音……いえ、なにかの声が聞こえてきました。

 

 

 

 

 

 

 

 

「……すき、きらい、すき、きらい、すき……や、やったっ! 比企谷は私のことやっぱり好きなんだ……」

 

 

 

 

 

 

 

 ……屋上には、またさらに梯子みたいなものを登って行ける場所がるのですが、そこにどうやら誰かいらっしゃるようです。

 

 

 

 

 

 

「うふふ……よ、よし、けーちゃんを出汁に、あいつをウチに誘おう。家に呼んで……そしてなし崩し的に私の部屋にいれて、、襲えば……ふふふ」

 

 

 

 

 

 屋上に自分以外は誰もいないと思っているのか、随分上機嫌、、いや、興奮気味に喋ってくれていますね。どうやらせんぱいの関係者みたいです。あの人はどうやら変人に好かれる傾向があるみたいですね。なんだかせんぱいが可哀想になってきました。

 

 

 

 そして、ニヤニヤ顔の声の主が顔を見せました。

 ニヤニヤしながら、梯子を降って、屋上の私と同じ段に今降り立ちました。

 手には花びらがなくなった花のようなものを持っていて、どうやらさっきまで花占いでもしていたみたいです。

 

 

 

 

「……」

 

「……」

 

 

 

 

 目が合いました。

 

 あ、この人……たしか、えっと、川なんとか先輩?

 プロムの時とか付き合ってくれたひとだったから、なんとなく覚えています。

 

 

 目があってからは、顔を真っ赤にして段々と怒りの形相に変わっていく川なんとか先輩を視界に入れているのですが、さっきまでに経験した本物の恐怖と比べると、随分チープに思えてなりません。平時なら十分怖いんでしょうけどね。

 

 

 

 

 

「あ、あんた……聞いてた?」

 

 

 

 

 顔を真っ赤にプルプルしながら、川なんとか先輩は私に尋ねます。

 

 ちょっと可愛いので、おちょくってみることにしました。

 

 

 

 

「すき、きらい、すき、きらい、すき……あと、比企谷とか言ってましたね! 」

 

 

 

 

 満面の笑みで言ってやりました。

 あ、もしかしてこれはゆすりのネタに使えるかも。

 川なんとか先輩を使ってせんぱいを誘き寄せるとか……ぐへへへ、夢が膨らみますね。

 

 

 

 

 

「あれれ〜。そういえば、せんぱいを部屋に連れ込んでとかも聞こえたんですけど、連れ込んで何する気だったんですかぁ? わたしぃ、気になっちゃいますぅ」

 

 

 

 

 あ、両手を顔にやった。

 プルプルがすごいです川なんとか先輩。ちょっと可愛いですよこれ。なんだか唆られますね。

 

 

 

 

「まあ? とりあえず、せんぱいのことが超大大大好きなんだなぁってことは、よぉーく伝わりました!」

 

 

 

 

 ビシッと敬礼。

 

 さあ、ここまでやればもういいでしょう。あとはゆっくりと脅して私の忠実なる僕に……

 

 

 

 

 

「……そう、そこまで聞こえてたんだ……生かしてはおけないね……悪いけど、せめてあんたにはしばらく眠ってもらうよ」

 

 

 

 

 え?

 

 

 プルプルするのをやめて、川なんとか先輩は覚悟の座った目をしておられました。そして、右手をグーにして、左手で右手をなでなでしながら私に近づいてきます。

 

 

 

 

 なにこれ、ヤバくない?

 

 

 

 

 

「あ、わ、わたしはこれで」

 

 

 

 

 本能で危険を察知。

 足早に私は逃げようと、したのですが……

 

 

 

 

 

「逃がすわけ、ないでしょ?」

 

 

 

 

「うぅっ……」

 

 

 

 

 

 腹パンを一つ、決められてしまいます。

 それが確認できた頃にはもうすでに、私の意識はだんだんと薄れていっていました。

 

 

 

 

 

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