変態だけど異世界で美少女になったので赤髪少女や巨乳エルフ、その他大勢とたわむれます。   作:ナムヲ

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15 魔道具店!!

 人が行き交う大通り、出店が並び老若男女が入り乱れて沢山歩いている場所。

 その通りをバニーガールの俺とローブ姿のアイギスはブラブラ散歩しながら歩いてる。

 

 「お前、いっぱい食べたなぁ、まぁいいけどさ」

 「ミソギさん! ご馳走様でした!」

 

 お腹を膨らませ大きい胸を揺らすアイギスを尻目に俺はポーチの中を見ている。

 

 中身は2000Gとふぐりしか入っていない。

 ベンリーさんから貰った3万G、今日の稼ぎがほぼ吹っ飛んでしまった。

 隣で感謝してくるアイギスが嬉しそうな顔をしてるから文句なんて言うつもりは無い。

 

 ……仕方ない、また明日も変態をカモにして稼ぎに行こう。

 

 とか思いつつ町をブラブラ歩く。

 

 ジロジロと視線は感じるが今はアイギスがいるから気にしてない。

 するとアイギスが俺に向かって話しかけて来たから振り返り胸を揉む。

 ちょっと嫌そうだけど気にしてない、俺はな。

 

 「………そういえばアルバイトは順調ですか? 最近すっごく楽しそうに帰ってきたり悲しそうに帰ってきたり表情が豊かなので少し興味がありまして」 

 「あぁ、うんそうだな、まぁ順調だよ、順調」

 

 そう、割と順調に変態が来てくれる。

 今日は稼ぎが少なかったのは多分時間帯が悪かったのかもしれない。

 次はもっと夕方とかに行ってみるか?。

 

 そんな事を考えてたら。

 

 「そうなのですね!! それでどんなアルバイトをしているのですか? 僕もフレイさんもミソギさんのお仕事内容知らなくて……」

 「まぁ色々だよ、色々、そうだなぁ……ウルトラTSクリエイターみたいな物だな、うん」

 「何故か凄そうなお仕事ですね! どんなお仕事なのですか!?」

 

 キラキラした瞳で聞いて来るアイギスにどう答えようか悩んでしまう。

 

 うーむ、とりあえず適当に答えて見ようそうしよう。

 だって『ウルトラTSクリエイター』なんて適当に言ってみただけだし。

 アイギスってチョロいから何とかなるだろ。

 

 前髪を掻き揚げて恰好付けながら言ってみた。

 

 「……フッ……人の願望を叶えて満足してもらう仕事さ……」

 「す、凄いです! フレイさんにも話しておきますね!」

 「え˝? いや、べ、別にフレイに言わなくてもいいかな……な?」

 「そうですか? ミソギさんが言うならそうします!」

 

 話が分かるアイギスは好きだ。

 また今度お肉を奢ってあげようとアイギスの胸に手を当てて心に誓う。

 

 そう、俺はアルバイトの内容を二人に話していない。

 だってお金欲しさに男を美女にしてるなんて理由を大っぴらに言える訳がない。

 聞かれても困るし、その美女になった男の人達がやる事なんて説明できない。

 もう凄い事してるだろうと思う、『アレをコレしてアッー!!』だな多分。

 

 「そうしてくれると助かるなぁー」

 「はい! 何か欲しい物とかあるのでしょうか」

 

 何故バイトをしているのか、それは『チンコが生えるかもしれない魔道具』が欲しいから。

 だから聞かれても本当の事を言えない俺は悩んだフリをしながら適当に答える。 

 

 「あー、そうだな……貯金したくてさ! 冒険者って結構危ないじゃん? だから老後の為に今の内にお金貯めても悪くないなって……」

 「偉いですね! 僕はお金持ってしまうとすぐお肉に変わっちゃうのに……」

 

 ちょっとだけ悲しそうにするアイギスを励ましながら思い返す。

 『その魔道具が欲しい』そう思ったのは少し前の出来事、今はそれを思い出していた。

 

 

 

 ◇

 

 

 

 クエストがお休みの日、文字が読めない俺はフレイに町を案内されがてら『ここが魔道具店よー』と腕を掴まれ拉致られた。

 

 アイギスは縛ってベッドの上に置いて来た、大抵出掛けると『お肉食べに行きましょう、お肉!!』とうるさいから。

 フレイも『アイギスはちょっとお留守番ね?』と言っていた。

 

 まぁそれは置いといて。

 

 店のドアを開けた瞬間、少しホコリっぽいイメージがあった。

 商品棚にはガラクタのような物が所狭しと並んでいる。

 俺達以外に客の姿はなくてどこか物悲しい雰囲気の店。

 奥にはシワシワ顔のおばあさんがポツンと座っていた。

 

 「いつもの嬢ちゃんと……噂の黒髪の美痴女? まぁいいさ、いらっしゃい、ゆっくりしていきな」

 「……美が付いてる…何でだよ……」

 「また来て上げたわ! 今日は何があるの?」

 「さぁてね、適当に見ていきな」

 

 そう言われては奥へ入っていくフレイ、俺は気分を落としながらついて行く。

 

 周囲の棚には手の平サイズの地球儀やトイレットペーパーの芯みたいな物、果ては大きな鏡や盾みたいな物等様々だった。

 

 最初はあまり興味はなかった、フレイが楽しそうに色々見ているのを眺めてた。

 すると聞いても無いのにフレイが話し出す。

 

 「アタシ良くここで掘り出し物が無いか来てるのよ、結構楽しいわよ?」

 「へぇ、てか魔道具って何? なんか全部ガラクタみたいに見えるんだけど……」

 

 見たまんまの意見を言ってみるとフレイは『フフン!』と鼻を鳴らして自慢する時の顔をする。

 

 「魔道具は凄いのよ? 魔力か魔石を原動力にいろんな事が出来るの、例えば毎日お風呂入ってるでしょ? あれは魔石を入れた魔道具のお陰よ? お湯を沸かしたり凍らせたり出来るの!」

 「へぇー魔道具すげぇー」

 

 フレイは楽しそうに説明している。

 そこに水を差すのも悪く感じて相槌を打つ。 

 

 「他にも色々あってね、このリングなんかは凄いのよ? 付けると……ほら、こうやって目の色が変わったりするの!」

 「おお、緑色、いや翡翠色? から赤色に変わったなー」

 「でしょー? だけど高いのよ? これ一個100万Gするの、こういう特殊な物はあまり数はないから高額なのよ?」

 「え˝!? フィレ肉50枚分!?」

 

 値段を聞いた瞬間ビビってしまう。

 

 ……超たけぇ、確かフレイの部屋に色んなガラクタあったけど全部魔道具なのか。

 

 何故フレイの部屋の事を知っているのか。

 それはパンツとかブラジャーをパクって遊んでいるから。

 偶に『ねぇ、アタシの下着ないんだけど』って言われるけど知らんぷりしてる。

 まだバレてないみたいで助かってる。

 

 そんな事を思いながら聞いてみる。

 

 「……すげぇ高いな、他にどんな物があるんだ?」

 

 「このチョーカーは確か髪の色が変わって、この首輪は……ほら! 爪の色が変わるのよ!」

 「うわぁ、すげぇー!」

 

 フレイに実際に見せて貰って興味が出てきた。

 もしかしてチンコとか生える魔道具があるかもしれない。

 多分高いだろうけどアテはある。

 

 「そうねぇ……これなんかどう? この銀色の腕輪なんか凄いのよ? 魔力を込めながら念じれば……ほら、手を出してみて?」

 

 そう言われて右手を出す、そうすると見えない何かに触れられている感触がした。

 

 「え? 何これすげぇ!」

 「でしょう? これはねー、自分しか見えない想像した物を作り出す腕輪よ!」

 「……マジで? 何それすげぇ!!」

 

 超欲しい、だって自分で想像するって事はチンコだって……サイレントチンコだって出来るかもしれない。

 サイレントチンコ……別名『静寂のティンコ』あ、コレ結構センス良くね? 俺マジ名前付ける才能あるくね?。

 その腕輪を使えばこのツルツルの股間にチンコを生やす事が出来るんじゃね?。

 そうすればこの異世界でいっぱい……色々出来る!!。

 

 ピンク色の淡い邪な思いを胸に秘めてフレイに言ってみた。

 

 「なぁ、フレイ」

 「んー? どうしたの?」

 「……その腕輪買ってぇぇぇ!! お願いぃぃぃ!! クエストのお金1年間いらないからぁぁぁ!!」

 「……えぇ……」

 

 そう、アテと言うのはおねだりだ。

 いきなりの俺のおねだりにフレイはドン引きしているが構わない。

 お金とチンコを天秤に掛けたらチンコに傾くのは当然だ。

 

 さらに縋り付きながらおねだりする。

 

 「フ˝レ˝イ˝ぃぃぃ!! 買って˝ぇぇぇ!! わがまま言わないからぁぁぁ!! 良い子にするからぁぁぁ!! お掃除も手伝うからぁぁぁ!!」

 

 情けないとは思わない、今が絶好のチャンス。

 ここで買って貰わないとチンコが遠のいてしまう。

 その腕輪があればアイギスやフレイ……多分フレイにはバレるからアイギスだけだ。

 アイギスにもっとセクハラ出来る。

 だから体裁なんて気にしない。

 

 「……ミソギ、これってすっごく高いのよ? アタシでもおいそれと買えないの……ゴメンね?」

 「……ちなみにおいくら?」

 「1000万Gね、あのレストランのフィレステーキ500枚分よ?」

 「あ、無理っすね、すいません」

 

 すぐにフレイの身体から離れて謝った。

 

 フィレステーキ500枚分は無理だわ、俺でも思う。

 てか1000万Gってぼったくりじゃねぇの? 高くない? 家立つよ?。

 

 そう思うのだけどすぐさま思い直す。

 

 ……いや、俺のチンコの値段だ、高くて当然だな、チンコに値段なんて付けられないし。

 

 冷静になって考えた、妙に納得してしまったけど、どうしよう。

 超欲しい、どうしても欲しい、けど手が出ない。

 

 悩む俺を尻目にフレイは腕輪を棚へと返した。

 それを恨めしそうに眺めるとある考えが思いつく。

 

 ……アルバイトしよう。

 

 けども割のいいバイトなんて物はない。

 文字もあんまり読めない俺はどこも雇ってくれないだろう。

 なら自分で需要を作ればいいのでは?。

 まだ物はある、ゆっくり考えて俺の得意分野でお金を稼ごう。

 

 そう考えながらフレイが魔道具店を出るまで待っていた。

 

 




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