変態だけど異世界で美少女になったので赤髪少女や巨乳エルフ、その他大勢とたわむれます。   作:ナムヲ

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22 床の上は冷たい!!

 こんにちわ、ミソギです。

 

 捕まりました。

 

 地面の床は冷たいです。

 

 鉱石偽造罪とかなんとかの罪で捕まりました。

 よく分かりません。

 

 「どうしてこうなった……」

 

 嘆くもここからは出られません。

 

 

 

 ◇

 

 

 

 ここは騎士団の留置所、一時的に犯罪者等を入れて置く為の場所。

 室内は薄暗い、周囲は石作りの壁と地面で出来ていて、正面には鉄格子。

 小さな窓があるのだけど、脱獄なんて出来るはずもない。

 

 床には何も敷いてなく、お尻がヒヤリと冷えている。

 鉄格子の正面にはカッコいい剣を持った、金髪の軽鎧を着た女性騎士の看守さんが立っていた。

 

 勿論俺は無実を訴える。

 

 「俺は無実だぁぁぁ!! 信じてくれよぉぉぉ!!」

 

 鉄格子を握り締めて必死な形相で叫ぶ。

 演技じゃない、割とマジで思っている。

 ただ換金していただけなのに逮捕されている。

 

 「うるさい! 罪が確定するまで大人しく待っていろ!!」

 「はひぃ!!……しゅみましぇん……」 

 

 看守さんに怒られてシュンとなってしまった。

 大人しく体育座りをすると、涙が頬をポロリと流れる。

 

 どうしてこうなった、俺は鉱石を換金していただけなのに。

 一生懸命ギルドまで鉱石運んで換金しただけなのに。

 ちょっとホントに訳がわからない。

 

 「俺、無実なのに……」

 

 ぼそりと呟くも、聞く者は誰もいない。

 

 そのままの体勢で横になる。

 まだ春真っ盛りなのに、石畳の地面に体温を奪われて身体が冷えていくのは何故だろう。

 ……ちべたい……心も体も懐も、ちべたい……。

 

 「……」

 

 思い返すはギルド内の鉱石換金所での出来事だった。

 

 

 

 ◇

 

 

 

 ガヤガヤと喧騒がうるさいここはギルド内の換金所。

 俺以外にも籠を背負った冒険者が何人もいて、今日の酒代の事やらギャンブルの事やらを話す声が聞こえている。

 

 1から10まで番号が振られたカウンター。

 整理番号を渡された俺は、呼ばれるのを待っている所だった。

 期待に胸を躍らせつつ、呼ばれるまでの時間がもどかしい。

 

 「103番のミソギさーん、お待たせしましたー」

 「……はーい、今行きまーす」

  

 堂々とした足取りで向かう先は受付。

 カウンターにいる受付嬢は美人で愛想も良く、胸元が開いた制服を着ていた。

 そして笑顔で俺に要件を聞いてくる。

 

 「今日はどのようなご用件でしょうか?」

 

 そのサービススマイルが眩しく綺麗なお顔。

 ちょっとだけ胸元に視線を移動して、チラチラ見つつカウンターに籠を置く。

 

 「これの換金おねがいしまーす!……結構重いですけど大丈夫ですか?」

 

 見るからに目の前の受付嬢の身体は、胸以外は華奢だ、力がありそうにない。

 ちょっとだけ手伝おうかな? とかそんな親切心を出し、さりげなく胸を揉む事を考えていると。

 

 「わぁ! 沢山取ってきましたねぇ! ……ええ、大丈夫ですよ? 少々お待ちくださいねー」

 

 受付嬢は驚きつつブルンとお胸が揺れる。

 また笑顔でそう言いつつ片手で籠を掴むと、そのまま持ち上げて、そのまま奥へ。

 その足取りは軽やかでふらつく素振りも見せていない。

 

 ……マジで!?。

 

 俺の方が驚いてしまった……。

 

 あの細腕からどうやったら重い籠を持てるようになるのだろう。

 ステ公から貰ったスキルで、筋力強化してある俺でも、背負うだけで精一杯の籠。

 それを片手で持ち上げて歩いている光景。

 

 俺は深く考えないようにした、だってファンタジーなんだもの、、深く考えるだけ無駄なのは知っている。

 きっと多分凄い怪力の人なんだろう。

 

 

 とそんな事を思いつつ、待つこと1時間。

 

 

 戻って来たお姉さんが、大きな袋を持ってきた。

 ジャラジャラとカウンターに広げて数えると、金貨200枚。

 

 つまり200万、超大金、フィレ肉100枚分。

 

 俺は驚き過ぎてカウンターに手を付いて、

「マジっすか!! マジっすか!? そんなになるんすか!?」

 と聞いてしまった。

 

 テンション高めな俺に対して優しい受付のお姉さんは。

 「マジですよ、マジマジ~、使えない物も混じっているので、端数は切り捨てだけど~」

 とタメ口混ざりのギャル口調で答えてくれた。

 だが、顔はニコニコなのだけど目が笑ってない。

 

 「それよりも、どうやってこんなに掘れたのですか?」

 「……そうですね、日頃の行いが良くてですね……、それでこんなに取れたんですよ、アハハ」

 

 後頭部に手を当てつつ、笑って誤魔化す。

 

 「そうですか、鉱石を錬成して犯罪に手を染める錬金術とかが流行っているので……鑑定は致しましたので、問題ないとは思いますが、一応の確認です」

 

 冷や汗が流れ、目が泳ぐのが自分で分かる。

 だけど混じりっけなしのメスタイトだ、バレる事は無いと思う……多分。

 

 「……そんな事ある訳ないじゃないですかー、嫌だなー、ハハハ……。偶然ですよー、偶然、あと2つ位の籠一杯のメスタイトが取れたんですよー」

 「……そうですか、それではどうぞ!!」

 

 そう言われ、200枚が入った袋を手渡された。

 かなりの重さの袋に、今のやり取りの事が吹っ飛んだ。

 

 ……重い……そしてその重さが良い……これがあと2回、最高だ……。

 

 半日も経たず、ちょちょいと掘って、ちょちょいと変換するだけで200万。

 あまりにボロすぎる金策に『バイトとかやってらんねぇな!!』とか思ってしまった。

 

 とりあえず受付のお姉さんに『ありがとうございます』と感謝しつつ退出した。

 だって後ろには、まだまだ並ぶ冒険者いるのだから、時間を掛けては迷惑だろう。

 

 足早にギルドを出ると夕日が眩しい。

 

 ホクホクで暖かすぎる今の懐具合。

 腰のポーチから収まり切れない金貨が溢れた瞬間。

 もう一人の俺が誘惑して来る……。

 

 

 ……逃げちゃえよ……、これ持ってさ……?。

 

 

 最初はそんな事が頭に浮かぶ。

 

 勿論俺は。

 「いや! ダメだろ! そんな事!?」

 と口に出して、必死に抵抗している、ちょっとだけ。

 

 だが、さらに囁く内なる俺。

 

 

 ……フレイ? 誰それ、貧乳の子? アイギス? いたっけ、そんな乳デカエルフ、……それよりもさぁ……これ持ってバックレようぜぇぇぇ?!。

 

 

 それは甘美すぎた、だって自力で稼げるこの金額、対して労力なんて掛からない。

 強いて言うならステータスさんにお願いする位だろう。

 

 だが、俺はすぐに我へと返る。

 

 「だ、ダメだ……そんな事をしてはいけない……フ、フレイとアイギスを裏切るなんて事……出来る訳がな……いや、あいつ等チョロいし? 1つ目の籠が100万位にしかならなかったとか言って、半分だけちょろまかすか!! ……いやいや、ダメだろ、正直に言わないと、後でバレたらヤバイ……まぁ、ちょっと位ならいっか!!」

 

 頭を振って正気に戻ると頬を両手で叩く。

 仕方ない、お金の魔力は怖いんだ。

 それなりに正直に伝えよう、それが仲間達への信頼や信用に繋がる。

 

 「よし! 帰るか!!」

 

 気合を入れ直してギルドを出る。

 

 

 ◇

 

 

 意気揚々と宿へと戻り、俺の部屋へと戻る。

 色々……まぁ色々、荷物を下ろして隣の部屋へ向かった。

 

 大きな袋に入った金貨をアイギスに渡しつつ満面の笑顔で言ってあげた。

 

 「はい、150万Gだ、これで全部だよ!」

 

 そう伝えるとアイギスは耳がピョコピョコ動きまくり、喜びすぎて目が血走っている。

 

 「ミソギさん!! 凄いですよ! 150万ですよ!!」

 「なー! 凄いよなー! 何買う? 何買うー?」 

 と二人で喜びを分かち合う。

 

 ……ゴメンな? 50万パクったわ。

 

 勿論、俺の部屋に隠してある。

 

 幸いな事に、フレイは出掛けて居なかった、多分武器屋へと行っているのだろう。

 だからアイギスと『100万になったよ!!』とフレイの取り分を少なくする為に二人で50万を分けて談合する。

 そして2つ目の籠も同様に、アイギスと分け合って……50万抜いた奴を分け合って、またまた喜びを分かち合った。

 

 一時の休息後。

 

 「……また、行かれるのですね……? 道中、充分にお気を付けてくださいね……」

 「あぁ……、行ってくるよ……、俺は絶対に帰って来る、必ずだ!!」

 「待ってます……、ずっと待ってます!!」

 

 とキャッキャウフフと女同士の会話をしつつ、そのままギルドへと向かう。

 

 その道中、背負う籠は重く、額から流れる汗がキラリと流れる。

 袖で拭き、張り付いた白いシャツから透けているのが分かる。

 俺が今付けている、黒のブラジャーを通行人がチラチラ伺う様子が見て取れた。

 

 だが構わない、そんな事より金だった、チンコ7割、金3割の割合でリソースが脳内を占めていて、自分の様相なんて興味がなかった。

 これで最後、3つ目の籠で最後なのだ。

 

 長い長いギルドまで道のりは永遠にも思えたが、1歩進むごとにこれからの人生が……俺の人生が、非常に楽しくなるだろうと言う想像をしてしまう。

 

 たまに鉱山に籠り、ちょこちょこフレイのクエストに付き合いつつ、無限にメスタイトを作り出して売る。

 それだけで平和で平穏な人生がやって来る……、勿論チンコを忘れる訳がない。

 貯蓄して貯まった金で魔道具を買い、チンコを生すんだ!!。

 

 そんな未来の事を思うと心が躍るのも無理はない。

 

 「イヒヒ!! イヒヒ!」

 

 口から笑みが零れてニヤニヤしてしまう。

 そのまま歩き続けていると、ギルドの扉が見えている。

 意気揚々と軽い足取りで階段を上り、ギルドの扉を開けると何やら騒がしいギルド内。

 俺は気にする事なくそのまま中へ入ると……。

 

 扉の先には女性の騎士が4人ほど立っている姿がある。

 

 「ミソギと言う名の女冒険者はお前の事か?」

 

 付けている鎧がカッコいい、リーダー格のような様相の一人が、俺へと話しかけてきた。

 何やら用事があるようなのだけど、コメカミを引くつかせているのは何故だろうか。

 

 「あ、はい、ミソギです、何か御用で?」

 

 自己紹介をしつつ、ポーチの中のギルドカードを取り出す。

 これは一応身分証になる為、ずっとポーチの中に仕舞ってある物。

 それをリーダー格の騎士さんへと差し出す。

 

 「……ああ、確認した。それでは素直について来て貰おうか……抵抗はしない方が身のためだぞ?……まぁ抵抗しても良いのだがな?」

 

 腰に差したカッコいい装飾が付いた剣の柄を手で撫でながら威嚇されている。

 そして俺の周囲には4人の女騎士が逃げ出さないように回り込んで来る。

 

 ……何故?。

 

 ボケっとそれを眺めつつ、思う事はそれだけだ。

 

 少しの間が空いて、気が付く。

 

 俺って今、何かしらの罪で逮捕されると言う事を。

 脳内はすでにフル回転している。

 ……ヤバイんじゃね?。

 出てきた結論はそれだけだ。

 

 「お前には鉱石偽造の罪で逮捕される、これから私達と一緒に来て貰う」

 「……いや、俺は無実です、青い髪のエルフが全部やりました!!」

 

 何となく、アイギスに責任を擦り付けるも、両腕を掴まれ連行されていった。

 

 

 




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