変態だけど異世界で美少女になったので赤髪少女や巨乳エルフ、その他大勢とたわむれます。   作:ナムヲ

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1万PVあざますあざます!!


26 黄金色!!

 今は夕方、1週間の刑罰が終わった。

 ポーチやスーツを返してもらった俺は、垂れているピンク色のふぐりを握りながら、退所手続きを終わらせた所。

 全ての荷物を持って、鉱山の宿泊所のドアを開ける。

 

 そのまま外へ出て見ると、軽鎧を着た騎士団長ことアンネが待っていた。

 その後方には普通の馬車がある。

 

 俺を移送する、お仕事の一環なのだろうと思う。

 アンネは栗色の長い髪を靡かせて、笑顔で俺の所へと歩いて来る。

 

 「アンネ、待たせてゴメンな? 荷物とか退所手続きに手間取ったよ……」

 「いいや、問題ない。……そういうプレイもアリだと思うぞ!!」

 「……」

 

 アンネが鼻息を荒くして、俺に寄ってくる。

 呆れた俺は、無言で見つめ返すのだが……。

 

 「どうした? 私に見惚れているのか? フフフゥー!! ……今夜は寝かせないゾ?」

 「寝かせてくれよ、真面目に働いて疲れてんだよ……」

 

 ……モデル体型のイケメン美人さんが残念すぎる。

 チンコがあれば嬉しいのだけども、チンコがないから嬉しくない。

 ……いや、本音を言うと、ちょっとだけ嬉しい。

 もう少し欲望を抑えてくれたら……と言う条件があればだけど。

 

 俺は、クネクネしてるアンネを、スルーしながら溜息を付いた。

 

 「……準備出来たし、送ってくれるんだよな? ありがとう、助かるよ……」

 「ああ、勿論だとも!! それではアステロイドへ帰るぞ。ミソギちゃんの仲間達とも語り合いたいしな!!」

 「……」

 

 何を語り合うのだろう、目の前の変態は、テンション高めで何を語るのだろう。

 アイギス辺りにセクハラするのだったら、俺も混ざりたい。

 フレイにするのなら、……ちょっとだけ様子見しながら、止めに入ると思う。

 

 興味があるのだけども、それを我慢して馬車の後部へと乗り込んだ……。

 

 

 

 ……ガタゴトと揺れる馬車の中。

 その道中、馬車の手綱を握るアンネが、笑顔の俺へと話しかけて来た。

 

 「……さっきから、嬉しそうに握ったりしているそれは……、もしかしてオリハルコンか?」

 「ああ、そうさ! これ売って、お前に借りた借金を叩き返してやらぁ!!」

 

 そう息巻く俺は、金色に輝く拳大の鉱石をニギニギしている。

 

 これは所謂オリハルコンと言う名の鉱石。

 鉱山労働の中で、色々あって入手した超希少金属だ。

 

 「……それを、どこで、どうやって手に入れたか……聞いて良いか? 確かミソギちゃんは、ダイナマ岩の運搬作業だったと、記録に書いてあったのだが……。オリハルコンの採掘場とは全く違う場所ではなかったか?」

 「まぁな?」

 

 不思議そうな顔で、荷台の俺へと振り返るアンネ。

 

 ……やっぱり気になっちゃうかー、超希少金属だもんなー、これ売れば高いだろうしなー。

 

 そんな事を思いながら、俺はアンネの隣へと移動する。

 

 「それ聞いちゃう? 聞きたい? いいよいいよ! 教えてやんよ!! ……あれはダイナマしていた時の事だった……」

 「……ダイナマとは? ……いや、なんでもない……」

 

 頭を左右に振るアンネ。

 その横顔を眺めながら、さらに続ける。

 

 「お世話になっていたドワーフ族のダンチさんって人にさー、鉱山労働の6日目に『ちょっと奥まで見学してくか?』とか提案されたんだよ。んで、鉱山の奥まで一緒に行った訳だ!」

 「……休憩時間や業務終了後は自由だからな。問題はないだろう」

 

 手の中のオリハルコンを見せびらかしながら、俺はアンネへと話し続ける。

 

 「それで、最奥まで行くとさ、作業員さんがダイナマしてたんだよ。そしたら……こう、ダイナマした後に、俺の足元にオリハルコンがコロコローって転がって来てさ!! 拾わなくちゃって思ったんだよ!!」

 「……」

 

 身振り手振りで、ダイナマとオリハルコンを入手した説明をする俺。

 アンネは無言で首を傾けている。

 

 「……つまり、ダンチと言う者と一緒に、発破作業をしている作業員を見学していたら、足元にオリハルコンが転がって来た……。と言う事だろうか……」

 「そう!! そういう事!! だけど、そのまま拾ったらバレるからさ、ダンチさんをな? 俺のスキルで光らせてる途中で、服の中に隠して持ってきた!! 後、ダンチさんはロリ巨乳になってたよ!!」

 「…………」

 

 呆然とした顔で、アンネは俺の顔を見ている。

 気にせず、さらに続ける。 

 

 「これ売ればいくらになるかなぁ……、アンネへの借金とか返して、お釣りとか来れば嬉しいなぁ……」

 「……そうだな、それなりの値段にはなるだろうな……、それこそ私への借金を返して、お釣りが来る位にな……」

 「まじかよ!!」

 

 『オリハルコンは高値で売れる』と言う事実に、俺のテンションが上がる。

 それが嬉しい俺とは対照的に、ちょっとだけ残念な顔をするアンネ。

 

 だが、表情を変えたアンネは、すぐさま俺へと向き直して問いかけて来る。

 

 「……いや、それよりも、そのダンチさんは……、どうなったのだ? ……お世話になったドワーフなのだろう?」

 「え? どうって、そりゃあ……色々と……」

 

 引き攣った顔のアンネ。

 

 ……もしかして、モサモサヒゲのダンチさんに興味が?。 

 いや、可愛い系ロリ巨乳になったダンチさんに興味があるんだろう。

 あれは凄かった、アイギス以上のボリュームだった……。

 そうか、合点がいった、アンネは俺を含めた、小さい子なら誰でも好きなのか。

 

 オリハルコンをポーチへと入れながら、納得してしまった。

 

 「……あぁ!! そういう事か!! えっとな? 宿泊所に戻った俺は、涙目のダンチさんを部屋まで連れて行ってさ、胸揉んでたよ。自分の状態に気が付いた時は『なんじゃこりゃぁぁぁ!!』とか叫んでたけどさ」

 「……そ、そうか……」

 

 何とも歯切れが悪いアンネ。

 勿論俺は、真実を伝える。

 

 「だけど、悪いな。朝には元に戻る様にスキル使ったから、今はヒゲが長いドワーフさんに戻ってるぞ? ダンチさんも、朝起きたら『夢か……』とか言ってたし」

 「……あ、あぁ……いや、そういう事じゃないんだが……、まぁいい……」

 

 ……?。

 ………??。

 

 反応が鈍い、ロリ巨乳は趣味じゃないのか?。

 俺は好物なのだけど、もしかして、アンネは貧乳ロリが好きなのかもしれない。

 まぁ、アンネの性癖なんて、これっぽっちも興味はないのだけども。

 

 口には出さずに荷台に戻り、寝転がる俺。

 アンネは、そのままの体勢で、手綱を握りしめて、俺へと話しかける。

 

 そうして夕暮れに照らされた馬車は、アステロイドへと向かって進む……。

 

 

 

 ◇

 

 

 

 ここに来た時に泊っていた宿の入り口で、アイギスとフレイは、仲良く俺を出迎えてくれた。

 武器を新調しているみたいで、新品の鉄の弓と、メスタイトが付いた杖を持って居る二人。

 ……羨ましく思うも、自業自得なので何も言えない。

 

 「「お帰りなさい!」」

 「……ただいまー」

 

 そんなやり取りをした横で、アンネは『うむ、いいぞ……』と良からぬ事を企んでいる顔をしている。

 

 ……一応、紹介しておかなくてはならない。

 

 「……こちら、アンネさん。騎士団長で、俺の監視役だったんだけど。……刑罰が終わったから、後は借りたお金返すだけの間柄だよ」

 「それだけではない間柄だがな?」

 「ホントに、ちょっと黙ろうか……」

 

 俺が制止するも、アンネは『フッ……』と不敵に笑う。

 

 ……コイツまじで泣かせてやりてぇ……。

 そんな気持ちを押さえつける。

 

 アイギスは俺の背中に隠れながら『どうも』と挨拶をしている。

 

 「……アイギスって人見知りだっけ? そんな印象なかったけども……」

 「……いえ、ここの人達って、結構強引な所があるので……」

 

 ……あぁ、あの押し売りのせいか。

 

 なんとなく納得してしまう。

 

 そして、フレイは俺達を代表して、アンネへと向かって話しかけた。

 

 「うちのミソギがお世話になったみたいで……、色々とご迷惑をお掛けしなかったかしら?」

 「いやいや、とんでもない。ミソギちゃんは大人しかったぞ? それこそ、……な?」

 

 深々と頭を下げるフレイに、俺へと意味ありげに視線を送るアンネ。

 

 ……された方なのだけども、鉱山に移送されるまで、毎晩看守さん気絶させて侵入して、副団長に毎朝怒られながら、出勤してたの知ってるんだけども……。

 

 勿論、俺は借金をしている身、アンネが不利になるような事は、何にも言わない。

 

 「それで、ミソギの借金を肩代わりして頂いたのは助かったのだけども……、 騎士団長クラスの方が、留置所に入って居るミソギを庇っても、大丈夫なのかしら?」

 

 フレイがアンネへと心配そうに言う。

 だがアンネは、またもやニヤリと笑い……。

 

 「あぁ、問題ない。肩代わりした事を、正直に騎士団へと伝えた……。そして明日から1年間の謹慎処分を受けたぞ!! そして降格した……、つまり1年間自由だ!!」

 「「「……」」」

 

 盛大に胸を張り、とんでもない事を言ってくるアンネ。

 それに呆気に取られる俺達3人。

 

 俺へとウィンクしながら、さらに続けるアンネ。

 

 「だからこれからよろしく頼むよ、フレイにアイギス、そ・れ・と、ミソギちゃん?」

 「「「……」」」

 

 無言の俺達なのだけど、突然、俺の背中越しにアイギスが。

 「……アンネさんって凄く豪胆な方ですねぇ……、ミソギさんの為に、お金払って正直に騎士団の方達に報告するなんて……」

 と囁いてくる。

 

 ……間違ってない……、間違ってないけど……。

 けどそうじゃない、勘違いをしている。

 コイツは女漁りしたいがために、女性だけの騎士団に入った奴なんだ。

 

 ……と言いたいが喉から出そうになるのを、必死に堪える。

 もうそれは自分の首をリアルに絞めながら……。

 

 「どうしたの? ミソギ、自分の首を絞めて……」

 

 不安そうに、心配してくれるフレイ。

 深呼吸しながら俺は。

 

 「いや……大丈夫、……ふぅ……落ち着いた」

 

 ……重すぎる……重すぎてヤバイ、話題を変えなくてはならない……。

 

 そんな事を思っているさなか、アイギスは俺の手を掴んだ。

 

 「それでどうでした? 鉱山労働大変でしたか?」

 

 ……ナイスすぎる!! 。

 

 俺は、ちょっとだけ苦労したような態度を見せて。 

 

 「あ、ああ、……うーん……それなりに、大変だったぞ。それよりも見てくれよ!!」

 

 するりと話題を変える。

 

 「何か持って帰って来たのかしら?」

 

 フレイとアイギスは、俺へと視線を向ける。 

 そんな俺は意気揚々と、ポーチの蓋を開けると……。

 

 ……オリハルコンが無くなっていて、代わりに金色に輝くふぐりがこんにちわしていた。

 

 「……え?」

 

 呆然とする俺にアイギスとフレイが興味津々で食いついてくる。

 

 「ふぐりちゃんが金色になったんですか? すごいですね!!」

 「ふぐりが金色に輝いているのだけど、すごいわね! どうしたの?」

 「……」

 

 事情を知らないアイギスとフレイ。

 いつもなら『ふぐり』発言に、ちょっとだけ興奮するのだけど……。

 ……今は、その言葉に反応出来ない。

 

 「……」

 

 無言で金色に輝くふぐりを掴む。

 感触は、いつも道理で柔らかくプニプニだった。

 ただ、ふぐりが黄金色に変わっているだけだった……。

 

 アンネが、小声で俺の耳元へと囁く。

 

 「……ミソギちゃん……オリハルコン、なくなったな……、フヒヒ!!」

 「……」

 「フヒヒ!! フヒヒ!!」

 「……」

 

 アンネへと視線を移動させると、その表情は満面の笑顔だった……。

 そして無言を貫く俺は今、ふぐりにオリハルコンを食べられたのだと認識する。

 

 ……そっかぁ……、お前、オスタイト食べないのに、オリハルコン食べるのかぁ……。

 

 ポロリと涙が、俺の頬を伝う。

 

 借金はまだまだ返せそうにない……。

 




誤字とか脱字とか、申し訳ありません……、いつも訂正して頂いて感謝です!!。

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