変態だけど異世界で美少女になったので赤髪少女や巨乳エルフ、その他大勢とたわむれます。 作:ナムヲ
ゲーム等でよく使われるステータス。
Lvだけじゃなく力や体力、魔力や精神力等を表す。
細かい物になると攻撃力や防御力、魔法攻撃力や魔力抵抗、果ては属性値等様々だ。
確認する為にはステータスウィンドウを見れば良い。
そこには自身の絶対的な数字やスキルがそこ書いてある。
そして書かれている事は絶対なのだ。
俺の目の前にはステータスウィンドウがある。
だけどそれはステータスであってステータスではなかった。
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雑ー魚、雑ー魚。 ×
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と、どこかで聞いたことがあるフレーズが書いてあった。
……これ知ってる! 確か、薄い本とかにあった奴だ!!。
いやいや、それよりも……。
「……なんでステータスにバカにされてんの? 俺、てかレベル100じゃないのかよ!!」
ちょっとだけ期待していた。
ゲームでのLv30なんて物はゲーム中盤位まで行かないと到達しないレベル。
『俺ってもしかして選ばれし者?』なんて少しだけ思っちゃったりした。
今はバニーガール痴女なのだけど男なのだ、精神は男の子なのだ。
ステータスウィンドウの表示はそのまま『雑ー魚、雑ー魚』と表示されている。
……なんだこれ、なんだこれ。
俺はステータスに詰め寄って、問いただしてみた。
「ちょっとぉぉぉ! ステータスぅぅぅ!! 何とか言えよぉぉぉ!!」
膝を付きながらステータスウィンドウを両手で掴みガクガクと揺らす。
掴めたのは驚いたがそれどころじゃない。
そうするとまた表示が変わる。
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キモっ、必死すぎ(草) ×
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「何だそれぇぇぇ! お、俺のレベルは! 俺のレベルはどうなったんだよ!!」
必死にガクガクとステータスを揺する。
そうするとまた表示が切り替わった。
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サイキョウ・ミソギ Lv1 ×
スキル
・変質操作
・おなかがすいたかもしれない?
・呪われてると思う
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「レベル1!? それよりも何でスキルが疑問形なんだよ! 何で呪われてるんだよ! もうツッコミ追い付かねぇよ!! うわぁぁぁ!!」
自身の両手で頭を掴みつつ叫び声を上げる。
まだここにきて半日も経っていないのだ、情報量が多すぎて頭がパンクしそうだった。
「……ハァ……ハァ……ハァ……」
何故か肺の中の空気が、底を付き始めた。
……レベル1に、なったからかもしれない。
荒い息を吐きながら、縮こまるように、ゆっくりと体育座りをする。
そんな俺を見かねたのか分からないが。
フレイは心配した表情で、こちらへと近づいて言ってくる。
「ねぇ? さっきから叫んでどうしたの? お腹痛いの?」
……。
………違う、そうじゃない。
ステータスウィンドウに指を差しながら、フレイへと。
「このステータスがさぁ……、バカにしてくるんだよ……」
すると、フレイは口に手を当てながら……。
「……ステータスにそんな事書いてある訳ないじゃない! と言うか、アンタのステータスが見えないわよ? ……もしかして、エア友なの? プフゥー!」
と言いつつ、噴き出した。
クソッたれぇぇぇ!!。
「……信じてくれよぉぉ!! これだよ、これぇぇぇ!!」
俺は必死になって、ステータスウィンドウを掴んで、フレイの正面まで持って来るのだが……。
そうすると、ステータスウィンドウの表示がまた変わる。
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こんちわーっす、ステータスでーす。(笑)
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「空中を掴んでどうしたの? ……プフゥー!!」
勿論フレイは、ステータスには無反応。
煽りスキルが高すぎる!!。
何故だ……。
……。
…………。
再度体育座りをして、コテンと横になった。
そうすると、視界に映る夕日に照らされた空が綺麗で……。
ちょっとだけ涙が出て来て、頬を伝う。
「……エア友なのね、エア友にバカにされたのね。……プフゥー!!」
フレイは、俺の周囲をクルクルと回りながら、さらに『エア友! エア友! プフゥー』と言っている。
……もう限界だった。
精神ポイントは0を振り切りマイナス表示。
そのまま横になった体勢で。
「もう、いーやー!! もう、いーやー!! おうちにかえりゅーーー!!」
と、心の中の衝動を吐き出してみる。
ノーパンバニー姿の俺は、その後もフレイに煽られながら涙を流し、30歳だった精神年齢を赤子まで退化させていった……。
◇
夕日を背に俺は、フレイにおんぶされている。
何故なら、気力もなく体力もない今、俺の精神はボロボロだから。
そんな俺を背負うフレイが、気を遣うように語り掛けて来る。
「アンタ軽いわねー、なんでそんなに軽いのよ?」
「……」
無言の俺は、もう話す気力すらない。
……さっき、ステータスウィンドウに『超軽量化を取得しました』とか表示されてたような。
そんな気がするが、説明しても……なぁ。
唯々力なくフレイにおんぶされて町まで連行されて行く。
するとフレイは申し訳なさそうに、俺へと声色を変えながら。
「さ、さっきは煽り過ぎたわ、ゴメンね? お詫びにご飯奢ってあげるから……ね?」
「……あい……」
『ご飯』と言う単語を聞いた瞬間、少しだけ気力が戻った。
我ながら現金な身体だなぁ。
そういえば、ここに来てから何も食べてなかったっけ?。
そう思うと、途端に俺のお腹から『グゥ』と可愛い音が鳴り出した。
それを聞いたフレイは、フフフと笑い出し……。
「何食べたい? 何でもいいわよー、疲れたでしょ?」
……何でもと、そう言ったな!?。
「……お肉、……お肉食べたい!! 高い奴な!!」
俺は元気良く、それに答える。
「もう、しょうがないわねぇ……。それじゃオススメの所、連れて行ってあげる!!」
背中越しに聞こえるフレイの声は、優しく俺に語り掛ける。
……いいのだろうか。
15~16歳程の少女に、ご飯を奢って貰う事なんて、以前じゃ考えられない事なのだけど。
寧ろ、逆に大人な俺が奢るべきなのでは? パパ活的な?。
だが今の俺は女で金はない、ここは素直にフレイに集ろう、そうしよう。
俺はうんうんと頷きながら、大人しくフレイにおんぶされていると。
不意に後ろから声を掛けられた。
「ゲヒヒィ!お嬢ちゃん達二人かい?」
何故か聞き覚えがあるフレーズ。
フレイは俺をおぶったまま振り返ると汚らしい皮鎧を着たオッサン二人組がこちらへと近づいて来ている。
今度は剣とハンマーを担いでいる、ちょっと羨ましい。
「……」
無言で後ずさりするフレイ。
物凄い既視感を感じる、それは数時間前に起こった事。
「ゲヘヘ!ガストン、俺は赤髪の娘がタイプだぜぇ」
「グエヘヘ!!それじゃバニーガールは貰うぞぉプレスぅ」
厭らしい笑みを浮かべながらお互いの名前を呼び合っている。
……こいつ等にもチンコ付いてんだよなぁ…。
不意に感じた嫉妬と怒りで、気力が湧いてくるのが分かった。
背中越しでも分かる。
フレイは身体を震わせている。
変態二人を前に痴女をおんぶしているのだ仕方ない事なのだろう。
「……フレイ、ちょっと降ろしてくれ」
「わ、分かったわ」
背中から降ろされるとすぐさま腰の木剣を抜いた。
スキルの使い方は前回で覚えた。
そのやり方は精神を集中させて木剣へと念じると言う事。
『どうしたい?』
そう聞いてくるのは心の声だ、あの時もそうだった。
目の前のオッサン達にはチンコがある。
それをチンコが無い俺に向けようとする事が堪らなく許せない。
……俺と同じになっちまえ……。
心の中で嫉妬しながら、怒って念じる。
ちょっとだけ八つ当たりも混じってる。
雑念混じりで念じると木剣がピンク色の光を放ち輝く。
目を見開き木剣を横に構えたまま走り出す。
「必殺!」
叫んだ瞬間、俺の前へとステータスウィンドウが表示される。
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高速流し切りスキルを取得しました。 ×
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……!?
驚いて、転びそうになるのを堪えるのだけど。
「ステータスさぁぁぁん!! ちょっとぉぉぉ!? スキルありがとぉぉぉ!!」
不意打ちでスキルを追加してくるのだが、今の状況で、そのスキル追加は最高だった。
「 通信剣道! 流し斬りぃぃぃ!!」
俺の視界がブレて、身体と木剣が流れるように、オッサン達へと吸い込まれていく。
そして、『ポコン』と可愛らしい音が二人の身体から1回ずつ聞こえた。
「……ぐえへへ? 何かやったかぁ?」
「……へ? なんだぁ?」
何かされたか? と言うようなオッサン達に対して俺は。
「うしゃしゃしゃしゃ!!」
と、笑いながらフレイへと駆け出す。
時間差で、オッサン二人からピンク色の光が徐々に広がって行く。
経験したから知っている、滅茶苦茶眩しい光が襲ってくる事を。
……よし、目を塞ごう。
両手でフレイの目を塞ぎ、俺は両目を塞いだ。
その時だった。
「「んほおおぉぉぉ!」」
とオッサン達は叫び出す。
それを尻目に、フレイの手を掴み脱兎の如く逃げ出す。
後方からは、『なんじゃこりゃぁぁぁ!?』と叫ぶ声が聞こえていた。