アサルトリリィ ヒュージとリリィのFusioner   作:アイリエッタ・ゼロス

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サブタイトルは良いのが思いついたら変えようと考えています。


プロローグ

 日本にあるとある企業の研究所。そこでは、今まさに惨劇などでは表現できない様な事が

 起きていた。

 

「ヒ、ヒィィィ!?」

「や、やめてくれ!」

『....よくそんな事が言えるね』

 そこにいるのはこの研究所の研究員と、一人の年端もいかない少女だった。だが、

 その少女はただの少女ではなかった。

 

 何故なら、少女の身体からはおぞましい翼が生えており、片腕は巨大な銃剣に、もう片方の腕は

 人の腕だが、手に武器の様なものを持っていた。さらに、頭には禍々しいツノが生えており、

 髪の毛の一部は先が尖った触手に、そして血の様な真っ赤な目をしていた。

 

「き、貴様! 自分が一体何をしているのかわかっているのか!」

 すると、一人の年老いた研究員が少女に向かってそう叫んだ。その男はこの研究所の

 所長で、たった一人の少女に研究所を破壊された事に憤慨していた。

 

『何をしているか....? 私はただ、あなた達の様な人殺しを殺しに来た。そして、罪の無い

 リリィを助けに来た』

 そう言いながら少女は銃剣を振るった。その少女に一番近かった研究員の首は

 吹っ飛んでいった。

 

「うわぁぁぁぁ!?」

『叫ばないで』

 少女は冷たい目で叫んだ男を睨むと、銃剣からマギで形成された弾丸を放った。その弾丸は

 叫んだ男の眉間に当たり、男はそのまま前に倒れ込んで絶命した。

 

「っ....! このバケモノめ....!」

『バケモノ....私はこうしたのはあなた達の企業よ』

 そう言いながら、少女は再び弾丸を放ち、手に持った武器を振るった。

 そして、気づけば生きているのは少女と研究所の所長だけになった。

 

『お仲間はみんな死んだ....あとはあなただけよ』

「....ふざけよって! 儂を殺すという事は、人類の知恵を奪うという事だぞ! 

 貴様は人類が消滅しても良いと言うのか!」

『人類の知恵....? ....幼気な少女の身体を改造するお前がそう言うのか!』

 少女は男の言葉に怒ると、男の両腕を斬り落とした。

 

「ガァァァァ!? 儂の腕がぁぁぁぁ!?」

『痛い? でも、人体実験をされたリリィ達の痛みはその程度じゃない。

 もっと痛かったし、苦しかった』

 少女はそう言いながら、男の眉間に銃口を当てた。

 

『....私は、お前達G.E.H.E.N.A.を許さない。....お前も知ると良い。死というものが、

 本当はどういうものか』

「や、やめろ....」

『....リリィ達もそう言ったはずよ。だけど、お前達はやめなかった。

 ....なら、私がやめる道理はない』

 少女はその言葉を最後に、銃剣のトリガー引いた。

 

 〜〜〜〜

 ? side

 

「....ふぅ」

 研究所の老害を殺した私は、所長室からこの研究所の研究資料を集め、

 老害が蓄えていた金の一部をカバンに入れて休憩していた。

 

「(....そろそろリリィ達や警察が来る。来る前にここから離れないと)」

 そう思いながら、私はカバンから数十個の❌マークがつけられた地図を取り出した。

 そして、その地図のある部分を赤いペンで❌マークをつけるとこう呟いた。

 

「さてと....次の目的地、何処にしようかな....」

 

 

 

 

 

 

 

 


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