アサルトリリィ ヒュージとリリィのFusioner   作:アイリエッタ・ゼロス

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十一話

「さて、とりあえず銀華には私が作ったこれと戦ってもらうわね」

 練習場にある観客席にいる百由は下のフィールドにいる私にそう言ってきた。

 すると、フィールドの一部が動き出してそこから機械っぽいヒュージが出てきた。

 

「(ヒュージじゃないか....)」

「百由、コイツって機械?」

「そうよ! 私が作ったメカヒュージ。一応言っておくけど、普通のヒュージと変わらない

 ぐらいの性能よ」

「へぇ....」

「じゃ、早速スタート!」

 そう言って、百由が端末を操作するとメカヒュージの目は光り、私に向かって触手で攻撃を

 仕掛けてきた。

 

「(....普通の奴よりは少し攻撃速度が速いか)」

 私はステップを取りながら攻撃を躱し、メカヒュージの性能を見計らっていた。

 

「(....うん。大体見計れた)」

 躱して数分後、私はメカヒュージの大体の性能が分かりCHARMを構えた。

 

「百由、アレ壊しても良い?」

「別に良いわよ」

「OK。じゃ....死んでもらおうか」

 そう呟き、私は縮地で一瞬のうちにヒュージの背後に回り、一撃でメカヒュージを破壊した。

 

「う、嘘でしょ....」

「....百由、コイツ等もう少し出せる? 一体じゃデータが全然取れそうな感じしないよ」

「わ、わかったわ!」

 すると、さっきメカヒュージが出た場所から五体の追加のメカヒュージが現れた。

 

「(さて、少しこちらも趣向を変えるか)」

 そう思いながら私はCHARMを握って特定のマギクリスタルコアにマギを流し込んだ。すると、

 CHARMは自動的に変形していき鎌の形に変わった。そして、私はこう呟いた。

 

「ユーバーザイン」

 

 ~~~~

 夢結side

 

「っ! 消えた....」

 練習場の死角から私は彼女の戦いを見ていた。

 

「(一体どこに....)」

 そう思っていると、突然メカヒュージがメカヒュージ同士で戦いだした。

 

「(暴走? いや、暴走にしては動きが....)」

「盗み見してないで観客席で見たら?」

「っ!?」

 すると、突然背後から声をかけられた。私は驚いて背後を見ると、そこにはさっきまで

 メカヒュージと戦っていた彼女がいた。

 

「あなたっ....!? 一体どこから....!?」

「普通にそこの入り口から入って来ただけだよ。ま、ユーバーザインを使ったけど」

 そう言いながら、彼女は戦っているメカヒュージに目を向けた。

 

「メカヒュージにもユーバーザインは有効か。これは良い情報を知れた」

 彼女はそう呟くと笑みを浮かべていた。

 

「あなた....一体何者なの?」

「話しても良いけど、色々と面倒になるからね。だから今はまだ秘密。知りたければ百由や

 生徒会の三人、理事長代行に聞いてみなよ。もしかしたら教えてくれるかもよ?」

「....」

「ま、これからこの学園にお世話になるから。色々とよろしく」

「あなた、それはどういう....」

 そう言った瞬間、彼女の姿は一瞬にして消えた。そして、同時にメカヒュージが斬り刻まれて

 大爆発を起こした。そして、その爆心源の近くには鎌を回している彼女がいた。

 

「(今はこれ以上聞けそうにないわね....)」

 そう思い、私はこの場から離れた。

 

 ~その日の夜~

 

「ただいま~....」

 部屋で本を読んでいると、同室の祀さんが帰って来た。だが、普段に比べて祀さんが帰って

 来るのは随分と遅かった。

 

「今日は遅かったのね」

「まぁね。ちょっと色々と仕事が重なったからね」

「それって、例の彼女の件?」

「え、えぇ」

「そう。そういえば彼女、この学園にお世話になるそうね」

「っ!? どうしてそれを....」

「彼女と会ってね。そう教えてくれたわ」

「勝手に喋ったか....」はぁ

 祀さんは呆れたようにため息をついていた。

 

「それで祀さんは彼女について知っているのでしょう? 何を知ったか教えてもらえないかしら」

 そう言うと、祀さんの表情はどこか微妙そうな表情をしていた。

 

「うーん....できたら教えてあげたいんだけど箝口令が敷かれたからね。下手に話すと私が

 罰せられるから」

「そう。....それなら仕方ないわね」

「ごめんね。....あ、でも。これなら言っていいかも」

「?」

「彼女の名前は銀華よ。まぁ、私が付けてあげた名前なんだけどね」

 

 ~その頃~

 百由side

 

「これは....」

「百由さん....これは本当なの?」

 理事長室にいた私は銀華のデータを理事長代行と史房様に見せていた。

 

「えぇ。疑いたくなると思いますがすべて事実です」

 銀華の戦闘センスに判断力、CHARMの使いこなし、マギの保有量、どれを取っても現在

 存在しているリリィのレベルとは遥かに違っていた。

 

「正直、銀華一人でレギオンとして成り立ってますよ」

 そう言いながら、私は笑ってしまった。

 

「確かにその通りじゃな....」

「でも、どうするの? このまま報告するわけにはいかないし、そもそも銀華をどのような

 扱いにするの?」

「報告は適当に書き換えますよ。それと銀華についてですが、強化リリィの子達のケアと

 学園にいるリリィへの戦闘訓練、そして一部のレギオンへの予備メンバーに回ってもらうと

 いうのが良いかと。後は私の助手をしてもらおうかと」

「それを銀華君には?」

「言いましたよ。本人は全て別に構わないと」

「そうですか....代行、これで行きますか?」

「....銀華君本人が良いというのならそれで行く方が良いな。百由君、その方向で頼む」

「了解しました。では、明日にでも銀華の紹介をできるように準備しますね」

「頼んだよ、百由君」

 そう言われ、私は理事長室を後にした。

 

「さて、今日も徹夜かしらね....」

 そう呟きながら、私は銀華が待っている自分の部屋に向かって歩き出した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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