アサルトリリィ ヒュージとリリィのFusioner   作:アイリエッタ・ゼロス

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一話

「....到着っと」

 私は電車に乗って鎌倉府にある藤沢駅に来ていた。何故鎌倉府に来たかというと....

 

「(しらすご飯のお店、この時間にやってるかな)」

 鎌倉府の名物であるしらすご飯を食べるためだ。

 ここしばらく、ヒュージとの戦闘やG.E.H.E.N.A.の研究所の破壊が連続したため、

 気分転換をしようと思い、鎌倉府までやって来た。もちろん気分転換のためだけに

 来たのではなく、この近くにあるG.E.H.E.N.A.の研究所を破壊するのと、この付近に

 隠しておいたCHARMを取りに来るという理由もあった。

 

「(....それにしても、何だかリリィが多いような)」

 私は駅を行き交うリリィ達を見てそう思った。

 

「(あの制服、確か百合ヶ丘の....時期的に考えて入学式?)」

 そんな事を考えながら駅を行き交うリリィ達を見ていると、一際目立つリリィがいた。

 そのリリィは他のリリィ達と違い、変わった制服を着ていた。

 上はどこかチャイナドレスっぽく、スカートには深いスリットが入っていた。

 

「(あれ、制服って言うのかな....?)」

 そう思いながらそのリリィを目で追っていると、そのリリィのCHARMを入れていると

 思われるケースから何かが落ちた。よく見てみると、それは黒猫のストラップが付いた

 携帯だった。だが、そのリリィは携帯を落とした事に気づいておらず、どこか

 落ち込んだ様な表情をしながら歩いて行ってしまった。

 

「(....気づいていない? というか踏まれそう....!)」

 私は自分が使えるレアスキルの一つ、“縮地”を使ってリリィ達を避けながら、踏まれそうに

 なった携帯を回収してリリィ達から離れた。

 

「(さっきのリリィは....)」

 そして、私は“鷹の目”を使って携帯を落としたリリィを探した。そのリリィはここから

 少し離れた所にいるのがわかった。

 

「(急いで追わないと)」

 私は前にいるリリィ達を避けながら携帯を落としたリリィの腕を掴んだ。

 

「ふえっ!?」

「やっと追いついた....」

 私が腕を掴んだ事に、そのリリィは素っ頓狂な声を出して驚いていた。

 

「お姉さん、これ落としたよ」

 そう言って、私は拾った携帯電話を見せた。

 

「っ!? 私の携帯!」

「(ホントに気づいてなかったんだ....)」

 リリィの反応を見て私はそう思った。

 

「良かったねお姉さん、拾ったのが私で。変な人に拾われたら大変だよ」

「そ、そうだね....ありがとう」

 お姉さんがそう言ったので、私は携帯をお姉さんに渡した。

 

「どういたしまして。....その猫、なかなか良いセンスしてるね」

 私は携帯に付いている猫のストラップを見ながらそう言った。

 

「っ....! ありがとう」

「....どういたしまして。じゃあお姉さん、私はここで」

 そう言って、私はここから立ち去ろうとしたが....

 

「ま、待って!」

 私はお姉さんに呼び止められた。

 

「あのっ、拾ってくれて本当にありがとう。....それと、猫の事褒めてくれて嬉しかった」

「....そっか。それなら良かった。....それよりもお姉さん、電車の時間大丈夫?」

 私は時計台を指差してそう聞いた。すると、お姉さんはハッとした表情に変わった。

 

「急いだ方が良いよお姉さん」

「う、うん! 本当にありがとう!」

 そう言うと、お姉さんは私に一礼して駅の方に向かって走っていった。

 

「(かなり綺麗なリリィだったな....それにスタイルも良かったし、顔も好みだったし....

 名前ぐらい聞いておけば良かった)」

 私は名前を聞かなかった事を後悔しながら、この場から立ち去った。

 

 

 

 

 

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