アサルトリリィ ヒュージとリリィのFusioner   作:アイリエッタ・ゼロス

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三話

「こんな時間に呼び出してすまなかったのう」

「いえいえお気になさらず。どうせ四六時中起きてますから」

 巨大ヒュージとの戦闘があった数日後、私は理事長室に来ていた。

 

「無理はせぬ様にな。....それで、報告とは?」

「数日前のお昼頃、学園の校舎の前に倒れていた子達の事です。先程目を覚ましたので少し

 話しを聞いたのですが....」

「何か分かったのかね?」

「えぇ。....倒れていた四人はG.E.H.E.N.A.の研究所で囚われていたリリィ、強化リリィでした」

「G.E.H.E.N.A.か....となると....」

「おそらく、というか確実にG.E.H.E.N.A.殺しが関係しているでしょうね」

 G.E.H.E.N.A.殺しとは、数年前から世界中のG.E.H.E.N.A.の研究所を破壊し、研究所に

 囚われたリリィ達を救う謎の存在だ。その正体は謎に包まれており、誰一人として

 その正体を知る人間がいないと言われている。

 

「G.E.H.E.N.A.殺しか....」

「そのG.E.H.E.N.A.殺しなんですが! 実は彼女達の一人からG.E.H.E.N.A.殺しについての

 有力な情報が手に入ったんですよ!」

「有力な情報?」

「はい! それはもう、G.E.H.E.N.A.殺しの正体に近づくかもしれぬ情報が!」

 そう言って、私は持ってきた紙を見せた。

 

「情報を持っていたのは彼女達のリーダー格の子で、一瞬ですがG.E.H.E.N.A.殺しの姿を

 自分の目で見たらしいんです。その姿なんですが、銀髪で人間の様な姿をしており左手に

 CHARMを持っていたそうなんです」

「CHARMを....という事は、G.E.H.E.N.A.殺しの正体はリリィという事か?」

「話を聞いた上ではそうです。ですが、それだとおかしいんですよね」

「おかしいとは?」

「これを見てください」

 私は持ってきた端末を操作した。すると、理事長代行の前に空中ディスプレイが現れた。

 そのディスプレイにはある遺伝子が映し出されていた。

 

「この遺伝子は彼女達四人の衣服に付着していた謎の細胞を調べたものです。その結果、

 この細胞の遺伝子はヒュージ由来の物と一致しました」

「ヒュージ由来....」

「となると、先程理事長代行がおっしゃったG.E.H.E.N.A.殺しの正体はリリィという事が

 おかしいんですよ。現在、リリィであり、ヒュージの遺伝子を持った人物はこの世で

 一人として現れていません」

「確かに、その通りだ....」

「これを踏まえての私の予測ですが、現状は三つです。一つ目は表沙汰にされていない

 リリィの中にヒュージの遺伝子を持った人物が現れた。二つ目はリリィでヒュージを

 操る人物が現れた。そして三つ目がリリィに化け、CHARMを操るヒュージが現れた」

「....もしもどれかが当たっているなら三つ目はやめてほしいものだ」

「それに関しては私も同感ですかねぇ....」

 そう言いながら端末を操作して、私はディスプレイを消した。

 

「とりあえず、現状の報告は以上となります」

「そうか....ひとまずご苦労だった」

「はい。それと、彼女達の処遇はどうします?」

「とりあえずこの学園で保護という事にしておく。その後は彼女達の希望を聞いて

 生徒会の三人と相談して対応しよう」

「分かりました。じゃ、四人には私の方から報告しておきますね」

「あぁ。頼んだよ百由君」

「じゃ、失礼しました〜」

 そう言って私は理事長室から出た。

 

「さてと....」

「(ヒュージの遺伝子を持ったリリィか....我ながら何を言ってんだか....)」

 私は自分の発言に苦笑しながら工廠科の方に戻った。

 

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