アサルトリリィ ヒュージとリリィのFusioner 作:アイリエッタ・ゼロス
「はぁ」
私は一人、夜空を見ながらため息をついていた。その理由は、破壊しようとしていた
G.E.H.E.N.A.が作り出したヒュージの核を持った人造リリィの卵を幾つか破壊し損ねて
しまったからだ。
「(最悪....よりにもよってこんな大海原に投げ捨てて。こんな夜中じゃ探すのも
一苦労だし....それにアルトラもいるし。変に刺激したら面倒だし....明日の朝に
付近の海岸を捜索するしかないか....)」
そう思いながら、私は沈没しかける船から飛び出し、近くにあった孤島で野宿をした。
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次の日
「さて、とっとと探して破壊しないと」
そう呟き、私は翼を生やして"鷹の目"を使って周辺の捜索を始めた。すると....
「(っ! マジかぁ....)」
私は卵を見つけたのだが、卵の付近に百合ヶ丘のルナトラを止めたピンク髪のリリィがいた。
「(....一瞬で近づいて卵を破壊するしかないか)」
そう思い、私はCHARMを構えて"縮地"を発動させて卵を破壊しようとした。そして、残り
数センチで卵にCHARMが届くと思ったその時、私の卵への攻撃は二本のCHARMによって
防がれた。
「っ!? 嘘っ!?」
私の前にいたのはこの間のルナトラ使いと緑髪の活発そうなリリィだった。私はすぐさま
距離を取って地面に着地した。すると、今の音を聞きつけてか六人のリリィが集まって来た。
その中には以前携帯を拾ったリリィがいた。
「夢結様、梅様。どうかなさいました....」
「楓さん、今は近づいてこないで....」
「そうだぞ楓。....アイツ、ただものじゃない」
そう言って、私の攻撃を防いだ二人は私にCHARMを向けて警戒していた。
「(まっずいなぁ....これは完全に想定外....)」
私はそう思いながら嫌な汗が身体から出ていた。
「あなた....一体何者なのかしら?」
「そうだナ。CHARMを持ってるからリリィっぽいけど、お前....ただのリリィじゃないナ?」
「(マズいマズい! あの二人滅茶苦茶頭回るじゃん! どうするのよ私! 逃げる? いやでも
卵の破壊が....)」
そう思っていたら....
「お、お姉様....ど、どうしましょう?」
突然ピンク髪のリリィがそう言った。私が視線を少しピンク髪のリリィに向けると、そこには
卵から出てきたピンク髪の人の形をした何かがいた。
「っ!? 嘘でしょ....」
私はその様子を見て身体の力が抜けた。
「梨璃、今は少し....って、その子は?」
「そ、それが、この卵から出てきて....」
「(気がそれてるうちにここは撤退をするしかないか....)」
そう思って翼を広げようとしたのだが....
「ま、待って!」
突然携帯を拾ったリリィに呼び止められた。
「あなたは一体どこの誰なの? 前、私の携帯を拾ってくれたの覚えてる?」
「....覚えてるよ。久しぶりだねお姉さん」
「良かった....でも、久しぶりじゃないよね?」
「?」
私は彼女が言っていることに頭の中が? マークで埋め尽くされた。
「百合ヶ丘の近くでヒュージが現れた時、私と神琳を守ってくれたよね?」
「っ! 何でそれを....あ....」
私はうっかり口を滑らせてしまった。
「やっぱり....一瞬だったから微妙だったけど、やっぱりあなただったんだ。あの時は
ありがとう。おかげで私達は怪我がなかったよ」
「....それは何より。で、言いたいことはそれだけかな?」
「ううん。....あなたの事、もっと教えてほしい。私、あなたの事を全然知らないから。
それに、私はあなたと友達になりたいの」
「っ! ....あははは! 面白いこと言うねあなた!」
私は彼女が言った事に笑いが止まらなかった。
「はぁ....久しぶりにこんなに笑ったよ。....うん、気に入ったよあなたの事。そこの
ルナトラ使いのリリィさんに緑髪のリリィさん。CHARM降ろしてくれる? 私もCHARMを
降ろすから」
そう言って、私はCHARMをケースにしまった。
「....どうする夢結」
「あちらに敵意は感じないわ。私達も一度降ろしましょう」
そう言って、二人はCHARMを降ろしてくれた。
「あ、あのお姉様....私はどうしたら....」
そして、ピンク髪のリリィは一人てんやわんやしていた。