コードギアス Gの軌跡(笑)   作:木下 瀬那

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お気に入り100どころかもう400行きそうなので記念投稿はお預けだ……すまないフラッグファイターの諸君……ギアス原作入ったら書くから(書けるとは言っていない)

というわけで投稿です(どういうわけ)

さぁ、日本!待ちかねたぞ!!



ほんと感想とお気に入りありがとうございます、私の活力です(*T^T)


初めましてだな!日本!

 飛行機に乗ってどれくらいの時間が経っただろうか……。眠りが浅かった為にすぐに目が覚めてしまったが、まだ日本に着いていないためそう時間が経ってはいないのだろう。

 

「お目覚めになられましたか、殿下」

 

「ああ、中々ぐっすりは眠れないものだな。やはり目的に手が届きそうだと思うと心が踊る」

 

「殿下の目的……ですか」

 

ああ、今回私が日本行きを希望した目的だ。

1つ目は最初から切望していたラスボスの魔窟からの脱出。これは現在叶いつつあるがV.V.のせいで先行きが不安になりつつある。……あとはシュナイゼルが私の計画を実行してくれるかどうかにかかっている。シャルルの温情も今は期待できよう。

 

2つ目は私の武士道を見つけることだ。五輪書を読んである程度はグラハムさんらしさもといミスターブシドーの片鱗は掴みつつあるが、私が最終的に求めるのは劇場版のグラハムさんだ。年齢にはまだまだ届かないが心構えぐらいはしておきたい。本質は最後まで変わらなかったしなグラハムさん。

 

そして、3つ目は原作キャラたちとの交流だ。

現在日本で生まれていないのは

枢木スザク、皇神楽耶、紅月カレンの3名ぐらいか?可能なら扇要と篠崎咲世子には接触を試みたいが、そもそも何処にいるのか検討もつかないため無理だろう。扇に関しては思うところはあるが、同い年の為会えば多少なりと友好は気付けると思っていただけに、偶然の運命とやらを信じる他ない。乙女座の私が輝くのを期待している。

逆にハッキリと会える可能性が高いのは、首相の枢木ゲンブとキョウト六家、そして軍人たちだ。軍人の中でも藤堂という男には是非とも会っておきたい。

 

藤堂鏡志朗。私が今回来た目的の中でも最上位に位置する会いたい男だ。原作では旧日本軍の中佐として登場し、高いKMF操縦技量と洞察力を併せ持つ優れた武人として描かれ、ブリタニアにおいても「将軍と騎士の器を持つ者」としてその名は知られ、高く評価されていた。彼の異名、「奇跡の藤堂」と呼ばれるようになった戦い「厳島の奇跡」において日本軍で唯一ブリタニアに勝利した男。是非ともその武士としての心を教えていただきたいものだ!!

 

 さて、そうこうしているうちに、飛行機が着陸体制に入ったようだ。そろそろ私も降りる準備をしなくては……

 

簡単な服と日用品を積めたバッグを持っ

 

「こちらは私がお持ちいたしますので、殿下はそのままでお待ちください」

 

てはいけないようなので、そのまま待つ。……10年経つがやはり慣れんな、皇族という立場は。

 

無事着陸したようで、自然と外への扉が開く。そこから1歩外に踏み出して行くと、私を出迎えてくれている日本の要人たちが目に入った。

 

左から屈強そうな男、枢木(くるるぎ)ゲンブ。(ちょっと若々しい)

 

続いてまるでぬらりひょんかと言いたくなりそうな老人、キョウト六家の桐原泰三(きりはらたいぞう)。(アニメで見た姿のまんま、化け物か)

 

そして、少々恰幅のよい軍服を来た男性、片瀬帯刀(かたせたてわき)。っくカタギリではないのか!!!カタ違いとは紛らわしいぞ!(いや失礼)

 

その横には数名の軍人が立っていた。

 

 

 私は飛行機から降り、メイドを伴って彼らの前まで挨拶に向かう。すると枢木ゲンブから先に口を開いた。

 

「これはこれは、ようこそ日本へお越しくださったブリタニアの皇子どの。今回は非公式の来日と伺っていたが、相違ないだろうか」

 

なるほどなるほど、私の来日は非公式の扱いなのだな。まぁ、私の我が儘による来日なのだから妥当ではあるか……そうとなれば遠慮なく……

 

「うむ!私は今回非公式の来日をさせていただいた、グラハム・エル・ブリタニアである!!否、これから世話になる間、()()()()()()()()()()()!!!グラハム……そうただのグラハムとして扱って欲しい!」

 

そうだ!もう面倒なのは嫌なのだ!ブリタニアの名はいらん!!という気持ちで言い切った瞬間、他の人たちが唖然としている中、枢木ゲンブだけが何か興味深そうな顔で私を見ている。

 

「……ほう?では歓待も護衛もいらないと言うのかね?」

 

「無論だ。こちらは客人ではあるが無理を言った身。また頼む側である以上、遠慮は無用に願いたい」

 

「……君は自分が何を言っているのか解っているのかな?国の要人がそんなことを」

 

「解っているとも」

 

 ああ、解っている。本来ならば国の要人が歓待を無下にするなど、相手への侮辱に等しい行為だ。だがしかし、私が()()()歓待を受けてはならない。ここで私が無理を言って日本に来ている以上双方に迷惑をかけかねない行為は慎まねばならんのだ。今は相手に悪い印象を与えたとしても、私のことはブリタニア皇族としてではなく、ただのブリタニア人として扱ってもらわねばならない。そうしなければ、ブリタニアが日本を攻めるときにつけ入る隙になり……何より私が()()()()()()()()()()()()に日本に迷惑をかけてしまう。故に

 

「解っているが故にお願いしたい。私のことはただのブリタニアからの来訪者として表面上は接していただきたい、枢木ゲンブ首相」

 

「私のことを首相とわかった上で、その発言か……そうなると、君の命の保証はできんぞ?」

 

ッ!!ああ、その言葉を待っていた!!私は保証されては困るのだ!私がいずれ死ぬ身である以上どこにも迷惑をかけないためには、保証しないことを明言してもらわねばならない。

 

「……ふ、もとよりその覚悟はある。……これからよろしくお願いしたい。枢木ゲンブ首相」

 

そう言って、私は左手を差し出す。やはり挨拶は利き手で行うべきだろう?

 

「…………変わった皇子…いや、変わったブリタニア人だな。私が今まで会ってきたブリタニアの貴族の誰とも違う。ならば今は私もただの枢木ゲンブでいい……日本にいる間は仲良くできることを祈る」

 

枢木ゲンブはそうニヤリとした顔で、私の手を掴み握り返す。

 

「皇族として、扱わないのは承知した。だが、せっかくの客人をただここで放り出すのも寝覚めが悪い。せめて今日1日だけはこちらで用意している歓待を受けてもらうぞ?坊主」

 

「それは……」

 

あくまでも今日だけは歓待するというゲンブに、遠慮しようとしていると

 

「ふむ、若い者にしては物怖じせず言葉を交わすのは度胸があって良いが、好意を無下にするものではありませぬぞブリタニアの皇子……いえグラハム殿。ここは我らの歓待を受けていただく。既に今日の分は用意が済んでいるものばかり、日本のことを知っていただく為にも、そして用意している日本人の為にもじゃ」

 

桐原翁がそう言って私を諌めてくる。自分から言った手前甘えるのは心苦しいが、彼の言っていることもまた事実。この要人たちの思いはともかく、用意してくれた日本人を無下にはできんか(手のひらドリル)

 

「では、今日はお言葉に甘えて」

 

「ああ、そうしなさい。……随分としっかりしているようだが君はまだ10歳なのだろう?まだ大人に甘えてもいい年頃だ。覚悟は認めるが、まだ君にとっての異国に来たばかり。今日だけは我ら大人に任せなさい」

 

…………どこか子供扱いされすぎのような気がするが……仕方ないか。事実私は10歳だし、この大人たちからすると他国の子供が背伸びしているようにしか見えないだろうし……

 

「さて、ではグラハム君。車を外に止めてあるから一緒に来てくれ。まずは日本の料理を召し上がって貰いたい」

 

そう言って、握ったままにしていた私の手を引くゲンブ。……ふむ、これからあのスザクが育つと思うと些か信じがたいが、外面が良いだけなのかも知れないな。そう思いつつメイドと一緒に、停められていた車の中に入る。まるでリムジンのような車だ。運転席には既に人が座っていたようで、助手席にあの軍人、片瀬が。運転席の真後ろに座った私の目の前に枢木ゲンブ、その隣に桐原翁。そしてもう1人だけ軍人が桐原翁とゲンブの間に座ってきた。無論、私の隣にはメイドさんが座っている。というか、この軍人どっかで見たような……

 

「さて、では出発してくれ……。そう言えば自己紹介がまだだったな」

 

そうフランクな口調のままゲンブは言って桐原翁を指差す。……私から皇族扱いはやめてくれとは言ったが、ずっとフランクだな……ほんとにあの徹底抗戦派の枢木ゲンブかこいつ?

 

「改めて私は現日本国の首相枢木ゲンブだ。そしてこちらが私を支援してくれている日本の重鎮桐原泰三氏」

 

「先程は失礼したな。桐原泰三じゃ、要人扱いはせぬがワシはワシじゃ。日本にいる間だけでも憶えておいて欲しい」

 

……うん、ほんと何か食えないタヌキみたいな性格してそうな顔だな。正直こいつと最初っから顔を合わせるとは思ってなかったが、口にしてしまったものは仕方ないか。……自分の命だけはほんと気を付けよう。

 

「助手席に乗っているのは我が日本の軍人。片瀬少将だ。今回……というか今日は私たちの護衛としてついてきてもらっている」

 

片瀬少将は紹介に合わせて、軽く会釈をするのみだった。やっぱりこいつが片瀬少将か。とてもではないが尻の重そうな顔はしてないな(失礼)。これから老けていくにつれて、きっと慎重派になっていくのだろう。もう少し若くて髪の毛長かったらカタギリと呼んでやっても……いや、ダメだな。フラッグを作れないカタギリなぞカタギリではない!カタギリに失礼極まりない。……すまん、カタギリ……お前のような男は今だ現れんようだッ……!(何に謝ってるのやら)

 

「そして、最後にこの真ん中に座っている男なんだが。我が日本の期待の星でな。今回外交を学ぶ良い機会だと感じて、片瀬少将の推薦で来ている」

 

ほほう、あの片瀬少将の推薦か……てことは若かりし四聖剣の誰かだろうか?いや、にしてはどうも切れモノのように見受けられるのだが……四聖剣以外で片瀬が肩入れする人っていたかなぁ?

 

いや……まさかね?こんな早いタイミングで会うわけないよね?まさかねー?

 

と、思っていると片瀬少将が口を開いて

 

「彼は将来が有望な軍人です。名を藤堂鏡志朗と言いまして。先程のしっかり話された殿下……失礼、グラハム殿とも話が合うやもしれませんな!」

 

なんて陽気に紹介してくれた。その紹介に合わせてその武骨な顔を下げてくる藤堂鏡志朗。

 

「しばらくは護衛につかせていただく予定でした、藤堂鏡志朗と申します。今後よろしくお願いし」

 

「枢木ゲンブさん、やはり護衛だけでもしばらくお願いできないだろうか!?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

思わず、手のひらドリルしてしまった私は悪くないと思う

 

 

 

 

 

私の日本での生活はこうして順調に(?)幕を開けたのだった

 

 

 

 

 

 

 

 




ふぅ、やっと日本についたよ……
まだまだ、これからだ。グラハムは生き残れるのか!



それはそうと友人と話して早いけど1回目の人気キャラ投票アンケート開催です。よろしくお願いしたい!




尚、前回のアンケートではフラッグファイターの活躍を望む声が多かったため、どこかで記念話を書こうと思っていましたが、前書きでも書いたとおり……待っててね(^^;

ちなみに、友達にも聞いたけどみんなはこの作品中のキャラで誰が好き?

  • グラハム・エル・ブリタニア
  • ピンク髪のメイド
  • シャルル・ジ・ブリタニア
  • V.V.
  • シュナイゼル・エル・ブリタニア
  • コーネリア・リ・ブリタニア
  • Graham Aker
  • カノン・マルディーニ
  • ギルバート・G・P・ギルフォード
  • アンドレアス・ダールトン

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