そして、しれっと入れた名前に気付く君は生粋のフラッグファイターだな!敬服する!!
え、もしかしてメイドの正体気づかれてる?
毎度お気に入りと感想、そして評価どうもです。みんな楽しく読んでくれてて私は嬉しい!!
私はあれから唖然とする枢木ゲンブに、ひたすら頭を下げて藤堂鏡志朗の護衛を頼んだ。理由としては何処か私の琴線に大きく触れたからだと言ったが嘘ではない。しかしそれに対しゲンブはただ頭を縦に振ることはなかった
「ふむ、そこまで坊主が言うのならば彼に護衛を頼むのは構わんが……1つ条件がある」
「うむ、私にできることならば」
そうして、藤堂を護衛につける条件として提示されたのは……
「君の持つ、どんな情報でも良い。話して良いと思ったことを藤堂にでも、直接私にでも構わんから教えて欲しい」
「ふむ、どんな情報でも……そして私が良いと思ったことだけでいいのだな?」
「ああ、構わんとも。男に二言はない」
……何とも食えん男だ枢木ゲンブ。私が最初に皇族としての扱いを拒んだ時から考えていたのだろうか?それともそんなことがなくとも言うつもりだったのか……しかし上手い手だ。私が皇族ではなく、一ブリタニア人としての立場を選んだため、おのずとその口は軽くなる。いや、
「承知した。では藤堂殿、これからしばらくよろしくお願いしたい」
「……片瀬少将、よろしいので?」
私が差し出した左手をすぐには取らず、私から視線を片瀬に向けて尋ねる。まぁ、最初から決まっていたことだが、ゲンブが良いとはいえ仮にも軍の上司にやめたことをやめるなんて言ったことは失礼だしな。伺いをたてるのは当然か。
「片瀬少将殿。どうかこのグラハムの我が儘…通してはいただけぬでしょうか」
「……子供の我が儘に腹を立てるのも大人気ないか……。グラハム殿、構いませぬがどうか協力のほうはよしなに」
「無論。この恩は必ず」
ちょっと嫌そうではあるが、ゲンブと桐原翁の手前断ることもできないのだろう。協力を念押しされたが問題ない。もとより多少の協力を影からするつもりだったのが、公にできるようになっただけのこと。そうして、私が安心して息をこぼすと私の肩にメイドさんの手が乗せられる。
「良かったですね、殿下」
「ああ、日本人はとても懐が深い人たちのようだ」
この台詞は、飛行機から降りる前にメイドさんと打合せしていた、いざというときに使う場をぼかす誉め言葉だ。私の肩に手を置くことが開始の合図にしてある。これを今されたということは何かあるな……。
注意して見るとわかった。片瀬の右肩が軽く上がっており、この位置からは少し見辛いが、その軍服の内側に左手が入れられていた。よもや、こんなところで拳銃を抜こうというのか!?そしてよく気づいたメイドさん!ほんとお前は何者なんだ!?
そんな風に内心驚いていると、
「総員伏せろ!!!」
藤堂の叫びと共に身を低くした私たちの頭上を弾幕の嵐が通りすぎる。………………うん、よく避けれたな私。あれか。日頃の体力作りが功を成したか。う、うん。グラハムさんもフラッグで緊急回避なんてお手の物だしな!うん、恐くないぞ!別に初めて直接的な暴力を目の当たりにしたからといって恐くなんてないぞー!!おい、メイドさん!頭撫でるな!恐くないから!!!ゲンブも桐原翁もそんな生暖かい目で見るなぁああ!!見るなと言うに!!
…………失礼取り乱してしまった。私ともあろう者が……。大丈夫だ。フラッグが1機、フラッグが2機、フラッグが3機……グラハムさんが4人…………天国ではないか?うん、落ち着いた。落ち着いて見てみると、片瀬少将と藤堂さんが既に拳銃を取り出しており、私たちを庇うように身を乗り出していた。既にこちら側からも発砲したのだろう。外からの銃撃は止んでいる。軽く頭をあげて見てみると、数人の死体のようなものが見える。私はその光景を見て……安堵してしまった。
安堵してしまったのだ。
私は、自分が襲撃され、何もせず、襲撃者が死んでいることに安堵してしまった。
私は……グラハムさんのようになりたかったのではないか?
私は襲撃にあった身だ。しかし、それにたいしてなんの行動も起こせていない。
私の尊敬するグラハムさんはこんなところでただ怯えて、自身が助かったことに安堵する人間か?
否、断じて否だ。
だが、私は幼い身。
だから良いのか?このまま何もせず、自身の弱さを確認するだけか?
しかし、私は今自身の弱さ、臆病さを目の当たりにしたばかりだ。どうしろというのだ。
だが、思い出せ。グラハムさんもいつも戦うときは自身の魂を震わせるべく、自身を勇気づけるべく叫んでいただろう
しかし!叫んだところで私は弱い!!
何も動けなかった!当たり前だ!私はまだ何も戦いを知らないのだから!
弱いのは当たり前だ!私はまだ子供なのだから!
臆病なのも当たり前だ!私はまだ人を手にかけたことなどないのだから!
だが、それがどうした!私は!
その生きざまを、素晴らしいと!そこに魂を震わせるものを感じたのだろう!!!
ならば叫べ!!!己の心のままに!!!君のやれるように!!!
君の心を殺したくなければ!!!その手に…生きてみせると!勝利を掴んでみせろぉお!!!
気付けば私は、左手に藤堂が身に付けていた刀を鞘から抜き、握りしめていた。
「なッ!!グラハム君!!今はまだ危ない!外に出ては行けないぞ!」
その心配するような色の言葉が、私の耳に届く。ああ、ありがたい。こんな状況でも貴方のような武人は心配してくれるのだな。その優しさに敬意を評する。
だが、私は今行かねば死んでしまうのだ、故に……
視界の端に、まだ息のある襲撃者が映る。まだ諦めていないようで、誰を狙っているのかはわからんが、拳銃を迷うことなくこちらへ向けてくる。
故に私は駆け出した。
「グラハム君!!!」
「坊主!危ない!!」
「ッ!殿下!!」
心配する声が三度後ろから響く。しかし振り向かずに私は駆ける。
3発続けて銃声が響く。それが誰のものかはわからぬが、私の頬を確実に1発の弾が掠れ流れていくのを感じる。
襲撃者の目前まで私が迫ると、その顔が衝撃を受けたように歪み私を睨み付ける。
「き、貴様!何者だ!!!」
いまだに銃口は私を向いているが、幼い金髪の子供が刀を持って迫ってくるのに恐怖を感じたのだろう。未だに銃口は震えたままだ。
「何者か……か」
私はその銃口に臆することなく刀を上段に構える。再度発砲。またもや私の頬を掠める。
「ならば、あえて言わせてもらおう」
ああ、我が魂の名を聞くがいい!!
「グラハム・エーカーであると!」
私はその日、初めて人を己の手で殺した。
その後の事は、あまり覚えていない…………
次に目が覚めたのは、車の中でも、襲撃にあった道路でもなく、古風な和室の畳の上だった。
「私は……あれからどうなったのだ……」
手には、しっかりとあの肉を切る感触が残っている。正直言って気持ち悪いが……どこか心はスッキリしている。一皮剥けたというやつか。
それにしても、藤堂さんには悪いことをした……恐らくあれは新品の刀ではなかろうか……刀を抜いたとき、あまりにも抵抗がなくてビックリした。
それにしても案外、落ち着いているな私。何か頭も全然痛くないし、実は結構強いのか?私?(なわけ)
「お目覚めになりましたか、殿下?」
…………ん?どこからか、メイドさんの声が聞こえるぞ?いったいどこから
「良かった!いきなり気を失ったので心配していました」
ぬゅっと私の目の前に、メイドさんの顔が出てきた。
「皆さんを守ろうと、立ち向かうのも素晴らしいですが。ご自身の身を大事になさってくださいませ。私、気が気ではありませんでした」
そう言いながら、また私の頭を撫でるメイドさん…………というか、この状況は膝枕されてるのか……。そうか……メイドさんに膝枕か…………うむ。
フラッグが1機、フラッグが2機、フラッグが……
「ここは藤堂さまのご自宅になります。何でも道場を開いてるそうで……それにしても殿下。先程のお名前のことなのですが」
……現実逃避もさせてくれないとは、ふ。我が身のことながらなんとも忙しい1日だな。だか、問われたからには答えるのが道理。
「グラハム・エーカー。今日から私はグラハム・エーカーと名乗るよ。私の魂の名さ」
そう、私は今日からグラハム・エーカー
私の魂に灯したこの未だ小さく、しかし猛る炎の行き先は
まだまだ不透明なままのようだ……
またまた、やっちまったぜ……だって私の魂も叫んじゃったからね
仕方ないか
え、もうお気に入り500行くの?……早くない?(嬉しい)
ちなみに、友達にも聞いたけどみんなはこの作品中のキャラで誰が好き?
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グラハム・エル・ブリタニア
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ピンク髪のメイド
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シャルル・ジ・ブリタニア
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V.V.
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シュナイゼル・エル・ブリタニア
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コーネリア・リ・ブリタニア
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Graham Aker
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カノン・マルディーニ
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ギルバート・G・P・ギルフォード
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アンドレアス・ダールトン