はい、長らく……大変長らくお待たせいたしました。
待たせたくせにいつもより文字数は少なめですが、また近日投稿するので、刮目して待って欲しい。
現実の忙しさとハムハム成分の補給が追い付かないって辛いね。毎日投稿とか時間無い私が挑戦すべきではなかったぜ(またやらないとはいってない)
※追記 活動報告に現状を記載しております更新待たせて申し訳ありません
https://syosetu.org/?mode=kappo_view&kid=268354&uid=342509
「コーネリア様!ご無事ですか!?」
「ああ、こちらは大丈夫だ。ギルフォードたちはどうか?」
「私の息子たちと共にこちらへ向かっています」
「ふむ、ダールトンの子供たちも中々腕が立つのだな。このままここで待機して、あいつらと合流するぞ!」
「はっ!!」
「クーデター?『血の紋章事件』で反シャルル派は全て排除されたはずでは?」
私は、あの出産報告の次の日にシュナイゼルからの連絡を受けて、本国で起こっていることの説明を受けていた。まさかまさかのまたクーデターですかお父様。勘弁してください。
『そこは父上って言ってあげなよ』
私の言葉に苦笑しているが、否定はしないということはまだまだ反シャルル派は残っているということか……確か原作でも主義者がどうとか言ってる奴がいたな。親衛隊とかいってたっけ?
「それで?クーデター程度で計画を中止にするのかな?」
そうだ、私はそこが解せない。あのシュナイゼルがたかが(いや普通に危ないが)クーデター程度で、計画の実行を躊躇するとは到底思えない。私の言葉にたいして、珍しく顔をクシャッと歪めたシュナイゼルが重々しく口を開いた。
『彼らの狙いは君なんだよ、グラハム』
ん?いや、クーデターってあれでしょ?シャルルのクルクル野郎の弱肉強食なんて酷すぎるわ!!私たちも周りと優しく一緒に暮らしたいの!!だから殺す!!!ってな感じだろ?(物騒過ぎる)なんで私が狙われるんですか?
『今回のクーデターも父上を狙ったものではあるが、鍵となるのは君だ。君を首謀者として担ぎ上げて事を起こそうとしている』
ファ!?いや、何で私が!?
『だって、君の行動は融和派の行動に見えるのに父上に黙認されている。それどころか、公式の場にこそ出ていないものの父上の信頼を言葉として受け取っている。彼らからしたら、君を旗印にして父上と交渉……あわよくば排除といきたいだろうさ』
………………ほーん。ふぉーん。あれか。グラハムさんムーブの為の努力が全て他人には融和派の行動に見えるわけか。ほーん。全然違うのに。むしろ、フラッグを作って乗り回して自身の想いを遂げたいという、至極真っ当な理由で戦いの渦中に切り込もうとする私の何処が融和派だというのか。是非ともクーデター首謀者に聞いてみたいものだ。
『その様子だと、自覚は無かったようだね。でも取り乱す様子もないし、流石はグラハム。この程度の障害は想定内ってところかな』
いや、まったくもって想定外なんだが。……まぁ、でも話を聞く限りだと命の危険は無さそうだし。最悪捕まっても、私に何かある前にきっとラスボス達が駆逐してくれるだろう。
「無論だ。その程度で私の歩みは止められない」
自分の中で大丈夫という結論が出たからには、進むのみ。私はシュナイゼルに肯定の意を示し、計画について相談を進めるのだった。
…………というか、このシュナイゼルの『わかってる』感がまるでカタギリのようで安心感を覚えている自分がちょっと怖いのだが……だって……ラスボスの一人じゃん……。
「こちらは粗方片付きました、コーネリア様」
「よくやったギルフォード。もうすぐグラハムが帰ってくるという時にクーデターとは……」
「姫様、ひとまず暴動も落ち着きました。そろそろ体をお休め下さい」
「進言には感謝するぞダールトン。しかしこれは一刻も早く抑える必要がある事態だ。私は行く。休息はお前たちだけでとっておけ」
「姫様を一人で行かせるなど……ありえませんな」
「ダールトン殿のおっしゃるとおりです。姫様の騎士とて休みはいりませぬ!」
「お前たち…………よし!行くぞ!ついてこいッ!!」
「「「イエス・ユア・ハイネス!!」」」
「そうか……帰るのか」
そう重々しく口を開いたのは、私の師匠こと藤堂さんだ。心なしか元気が無いが、何かあったのだろうか?まさかまた近所の子供に、顔の怖いおじさんとか言われて泣かれたのだろうか?以外とそういうところに弱いので勘弁してあげてほしい。実際私もグラハムさんのように若々しく在りたいが、中々現実的に藤堂さんのように若くとも老ける実例を目の当たりにしてる手前、何とも言いがたいが。
「今までお世話になりました、藤堂さん……いえ師匠。私は貴方のように武士道を心に、これからも生きていきます」
「う……うぅぅぅ……うむ。グラハム君の志は既に年相応を越しているが、それで止まることはない。君の武士道をどうか…うぅ……どうか貫いてほしい!」
私が自身の目的だった、武士道概念の吸収については微妙だった修行生活だったが……それでも学ぶものはあった。それを胸に生きると宣誓すると、藤堂さんは泣き出してしまった……もしかして、おじさんよりも酷いことを言われたのか?……まさか……まさかよりにもよって「万年女ッ毛のない中年野郎」とか言われたんじゃ……無いな。うん、いい加減解るは、ここまで別れを惜しまれては私の計画やりにくいぞ藤堂……
「これこれ、そう泣いていては旅立つ童にも辛かろうて。武人として認めた者ならば、しかとその先行きを見据えてやらねばな」
藤堂さん泣きを、やんわりと諌めたのはぬらり……ゲフンゲフン桐原翁だ。何度も会う機会事態は有ったものの、ぶっちゃけ会話が無い。一言二言喋るだけとかそんな可愛いもんじゃない。
ーーーマジで一言も喋らない。
基本的にはゲンブや藤堂さんと居るときにしか顔を見せないが、ほんとに顔を見せるだけ。一言も喋らずに私を観察するかのようにひっそりと佇んでいるだけなのだ。……もしや嫌われてるかと思えば、目が合う度にちょっと意味のわからない笑みを浮かべてはくるので、嫌われてるとは言い難い。
むしろ個人的にはちょっと苦手だったりするので、大体目が合った後は明後日の方を向いて、意味深に腕を組みながら「ほぅ……?」何て言いながら誤魔化してしまう。その誤魔化しに対してすらジロリと見て来るのでなおのこと苦手だ。
「さて、国に戻るとなれば何かしらの手土産は必要じゃろうて。儂から1つお主にくれて……いや、貸してやろう」
どことなく気味の悪い笑みを浮かべながら、桐原翁は自身の指をパチンッと鳴らした。
「………………は?」
思わず私は、その行為とその結果にポカンとしてしまった。だってそうだろう?指を鳴らすだけで何も起きては……いや、起きてはいる。桐原翁の着物の裾からゆっくりと煙が溢れている。
…………ぶっちゃけ、この煙もくもくは原作2期にて見覚えがあるが……まさかね?この時代にはいないっしょ?
そして、そのもくもくが晴れた時に私の目に写ったのは。
「以上が桐原様からの言伝てになります。ブリタニアに帰国の際の護衛兼侍従として、この篠崎流36代目直系子篠崎咲世子。グラハム・エル・ブリタニア様に仕えよとの命。どうかよしなに」
齢10歳とは思えぬ例句をハキハキと述べる少女がそこには居た。
……………………あれ、原作ってなんだっけ?
私は今からクーデターの起きてる自国に帰ろうとしているのに、何故こうまで頭を悩ませる事態が増えていくのか不思議でならない……。ほんとどうすればいいんだ!教えてくれ!グラハムさん&カタギリィィィイイ!!!