ワールドウィッチーズ転生記 1944~1967 作:すたーりん
「私から最後の任務はタバにいるとされる見たな!?の撃破だ」
「人型ネウロイですか…」
「ああ、そうだ。タバについては…そうかタバに半年ほど在中していたな」
「ええ…逃げた先ですが」
「棺桶以外で帰ってきてくれよ」
「極力そうします」
1967年8月 中東 タバより西北に16km、そこには小さな空港がポツンとあるその名もWTO空軍第17 航空基地、駐留部隊はWTO空軍第552戦闘航空団通称 デザート・ウィッチーズ
ギンギラギンと太陽が打ち付ける中格納庫付近に2人の少女がいる
???「ねぇ、中佐」
とブリタニア空軍の制服を着た胸が小さく金髪の少女が中佐と呼ばれた少女に声をかける
???「ん?何かしらルカ中尉」
と扶桑海軍航空隊の制服を着た高身長黒髪の少女は答える
ルカ「結局どんな子が来るの?」
???「あまりわからないわ、わかってるのは私と同じ扶桑空軍属と言うとと階級、そしてここに来るまでの戦闘経験よ」
ルカ「ならその階級は?」
???「軍曹よ」
ルカ「うぇ?軍曹?使えるの?」
??「…今までの経歴を見れば問題はないわ」
ルカ「そっかー…ところで中佐はその子を見たことあるの?」
??「別に中佐呼びじゃなくても良いのよ?見たことはないと思うわ」
ルカ「洋子…さん?」
洋子「なんでそんなぎこちないのよ」
ルカ「わかんない」
??「ああ、洋子中佐ここに居たのか探してたよ」
とカールスラント空軍の格好をした可憐な少女がバインダーでパタパタ仰ぎながらやってくる
洋子「あら、言ってなかったしら?」
??「聞いてないな」
ルカ「あれ?朝の朝会…には居なかったね」
??「あいにく夜間哨戒だったからな」
洋子「それでどうしたのかしらルイーサ少佐」
ルイーサ「食料が少なくなってきててな」
洋子「もう少ししたら来るわよ」
ルイーサ「そうか、それで缶詰生活にはならなくて済むな」
ルカ「香奈ちゃんがアレンジする缶詰好きだけどね」
ルイーサ「にしてもなんでこんな所に居るんだ?荷物ならすぐ降ろされるだろ」
洋子「そこの話はしたと思うけれど…」
ルイーサ「…もしかして新米が来るって話か?」
洋子「そうよ、今日よ」
ルイーサ「これで念願の6人体制が敷ける!」
洋子「ふふ、そうね」
とまるで聖女のように和かに笑う
ルイーサ「にしてもどんなやつなんだ」
ルカ「それがわからないんだって」
ルイーサ「わからない?そんな事あるか?」
洋子「1963年12歳の時にベトナム戦線、負傷し、一度本国に帰還、その後64年13歳でキプロス、65年14歳でローデシア又もや負傷し、前線復帰その後に本土帰還、療養しそしてここに配置されたらしいわ」
ルカ「え”?」
ルイーサ「階級は…大尉ぐらいか」
洋子「いいえ、軍曹よ」
ルイーサ「え?」
洋子「理由わからないけど、階級が上がってないみたいなの、一応知人伝では素行が悪かったって話だけど」
ルイーサ「素行が悪いと言っても階級が下がるほどならもう
洋子「そうなのよ、だから謎なのよ」
ルイーサ「つまりどうしようもできない子だからここに投げと…はあ…」
洋子「まあいいじゃないの」
ルイーサ「まともながらいいんだかな」
??「あの、三方飲み物を持ってきたんですけど入ります?」
扶桑空軍の制服を着た黒髪の子が飲み物を4本抱え持ってくる
洋子「あら、貰おうかしら、香奈ちゃんありがとうね」
香奈「ルカさんもルイーサさんも要りますか?」
ルカ「貰うねー」
ルイーサ「ああ、ちょうど喉が乾いてたんだありがとう」
香奈「いえいえ、いつも指導してくださってますから」
アカバ海 上空高度2万2000ft 扶桑海軍C-130S コックピット内
??「…後どのくらいですか」
機長「まあ10分ぐらいだな」
??「そうですか、先ほどのブリトーは本当に良かったのですか?」
機長「別に良いさ、まあ俺の娘が君と同じくらいの年齢でね、反抗期なのかわからんがあまり相手してくれないんだ、それもあって同じような年頃の子には優しく接したくてね、しかもそれが軍人とならばね。」
??「もしその娘と話ができるのなら父親は大切にしてと言いたいですね、自分自身父親が居なくなってしまいましたし」
副操縦士「ああ、君が8歳の時に亡くなったんだったよな?」
??「ですね」
機長「にしても数時間前から喋ってて思ったんだが、君は女の子と言うよりかは男の子に近いな」
??「何を言ってるんですか僕は男ですよ?」
機長「な?」
副操縦士「うそだろぉ?」
航法手「まじか!」
航空機関士「おいおい冗談だろ」
??「付いてるけど見ます?」
機長「遠慮しとく」
副操縦士「俺も遠慮しとく」
航法手「俺はそんな趣味してないからパス」
航空機関士「俺もパス」
機長「見えてきたぞ、あれが17基地だ」
??「思ってたより大きいですね」
機長「大きく見えるが中は552航空戦闘団とその補助しかいないんだ、ざっと10人程度だな」
??「10人?そのうちウィッチは何名なんです?」
機長「6人、君も含めれば7人になるな」
??「4人ぐらいしか男性は居ないんですか…」
機長「いいや、男は元からいないな」
??「と言うことは今まで女性のみで構成された基地だったと?」
機長「どうだ?珍しいだろ?」
??「確かに珍しいですけど…よく女性整備士を集められましたね上の連中は」
機長「どうにもイスラエル連邦から連れてきたらしくてな」
??「イスラエルですか、確かにあの国なら女性も徴兵の対象と聞きますし納得ですね、それより私が生活する空間はあるのだろうか…」
機長「それは問題ないと思うぜ、ここの基地は基本小部屋でその上にシャワー室までついてる、問題なく生活はできるさ」
??「なら安心だ」
機長「っとそろそろ着陸準備だな、シートベルトつけろよ」
??「わかってます」
ルカ「いつ聞いてもうるさいや」
ルイーサ「ジェットエンジンとはまた違ったうるささだな」
香奈「どんな子かなー」
??「よいしょっと、この鞄だけかな」
航空機関士「機長、全下ろしですよね?」
機長「そうだぞ」
航空機関士「フォークリフト来た来た」
とC-130に積んである荷物を下ろしてゆく
??「機長さん、ありがとうございました」
機長「きばれよ」
??「ええ、そちらこそ」
一礼し後部ハッチが降りてゆく
ルカ「あ、あの子じゃない?」
扶桑空軍の制服を身につけて、左手に革手袋を着け、右手に鞄を持った子がこちらに向かって歩いてくる
ルイーサ「随分と可愛らしい子だな」
香奈「身長は…私より小さいですかね」
洋子「そんな小さい子なのかしら?」
バインダーに合わせてた目線を上に上がる
洋子「え?…」
手元に持っていたバインダーを落としてしまう
ルイーサ「どうした洋子」
洋子「ご、ごめんなさいね…少し驚いてしまって」
??「お久しぶりです、洋子大尉、いや中佐」
洋子「お久しぶりね」
??「申告致します。第1航空艦隊第二航空隊第1小隊より宛坂
と一枚の紙を渡して敬礼をする
洋子「わかりました、本日1967年8月14日付で貴官を世界条約機構空軍第552戦闘航空団の配属を確認しました」
敬礼を返す
瀬名「はっ、あと本部よりこちらを」
と2枚のファイルを渡す、一枚は昇格許可ともう一つは㊙︎と書いてあるファイルである
洋子「…わかりました、行きましょう、自己紹介を兼ねて昼食食べましょ」
パチンと両手を合わせる
軽く自己紹介をしながら向かう食堂へ向かう
香奈「瀬名ちゃんは好き嫌いある?」
瀬名「まあ特にないですかね」
香奈「納豆とかも大丈夫…だよね?」
瀬名「問題ないですよ、苦手なものといえばシュールストレミングぐらいです」
香奈「しゅーるすとれみんぐ?」
ルイーサ「バルトラントに昔から伝わる塩漬けのニシンの缶詰だな、宛坂はそれを食べたことがあるのか?」
瀬名「瀬名で構いません、まあコンゴに居た際にバルトラント軍人にお薦めされて食べたら1週間は臭いで動けませんでした…」
香奈「そんなに?!」
瀬名「非常に表現しずらいんですが…あ、腐った豆腐って嗅いだことあります?」
香奈「昔やらかして腐った豆腐の匂いを嗅いだけど1日匂いが取れなかったなぁ」
瀬名「あれの10倍ぐらいの匂いです」
香奈「あ”あ”あ”」
瀬名「そういうことです」
??「その方が、新しい方?」
瀬名「はじめまして、扶桑空軍の宛坂瀬名と申します」
??「初めましてガリア空軍所属のエマだよ、よろしく」
洋子「あれ?リリーは?」
エマ「あれ?さっき起こしたのにもぉ」
来た道を戻って行く
瀬名「…(大丈夫かなこの部隊)」
洋子「いま、大丈夫かなこの部隊って思ったでしょ、安心して私も心配だから」
瀬名「本当に人の心読むの得意ですね、洋子さんは」
洋子「にしても君だとは思わなかったよ」
瀬名「何年振りですかね」
洋子「2年いや3年かしら」
瀬名「僕があの時、12歳の時なので4年振りですよ」
洋子「そんなかしら、そしてここが我が部隊の中心地、食堂兼ミーティングルームよ、そしてあなたの部屋はそこの扉を開けて通路をまっすぐ行ったところよ、荷物はどうしてそんな少ないのかしら…」
ドアを開けると左側に小さな調理スペースがあり、その反対側には黒板、中央には長机と椅子が置いてある
瀬名「ユニットのパレットに載せてますからね」
入ってきたドアの反対側にドアがありそこを突き当たりまでゆけば自分の部屋だ
洋子「そういうことね、香奈ちゃん?」
香奈「待ってください冷蔵庫に入れてあるので」
瀬名「ここには冷蔵庫完備か、よかった」
洋子「宮菱電機製のエアコンもあるわよ」
と言いながら瀬名の対角線の椅子に座って行く
瀬名「アフリカに比べると一億倍はマシだ…流石WTO空軍下で作られた所だ…」
エマ「よいしょ…ほらリリー起きて新米さんだよ」
リリー「んん…」
瀬名の対面の席に座る
エマ「ほら挨拶してよまったく」
リリー「…ぇ?どうして男が?」
ゆっくり顔をあげそう言う
エマ「男ってほら瀬名さんに失礼じゃん」
瀬名「別に失礼じゃありませんよ、実際男ですし」
香奈「ふぇっ?」
ルカ「うそ!」
ルイーサ「ほっ?」
エマ「え?」
洋子「嘘に見えるけど男だよ瀬名は」
ルカ「というかなんで隊長それ知ってるの?」
洋子「まあ色々あったのよ」
瀬名「個人的には深く掘らないでほしいですね色々と」
ルイーサ「ああ、触れないでおこう、それよりも腹が減った」
香奈「ああ、すみません配膳しますから待っててくださいね」
鯖缶の炊き込みご飯とサラダが出される
瀬名「この手の基地はウィッチが作るケースが多いんですかね」
ルイーサ「そうだな、私もいろいなところ行ったけどウィッチが作ってることが多いな」
香奈「よしっと」
洋子「なら頂きます」
「頂きます」
と復唱され食べ始める
香奈「瀬名…さん?味はどうです?お口に会います?」
瀬名「非常に美味しいですよ、私はちゃんでも何でもくんでも構わないです、その辺気にしないので」
香奈「ほっ、よかった」
と一安心したような顔をすると食べ始める
瀬名「ん、ご馳走様です」
香奈「食べるの早や!」
洋子「瀬名くん、いつもの通り食べるの早いわね」
瀬名「僕の数少ない特技の一つですから、洗い物はどうすれば?」
香奈「流し台に置いといて、洗うから」
瀬名「わかりました」
と流し台に起き、先ほどの椅子に戻る
瀬名「…」
左手を顎に当てながらジッと洋子の方を見る
洋子「ご馳走様、ねぇ瀬名軍曹」
瀬名「なんでしょうか中佐どの」
洋子「その革手袋はなんなのよ」
瀬名「見せたくないものです」
洋子「そうね…」
リリー「なんのユニット使ってる?」
瀬名「F/A-15ですね」
リリー「なんだそれは」
洋子「ゲホゲホゲホゲボ」
ルイーサ「洋子?大丈夫?」
洋子「だいしょゲホゲホ」
ルイーサ「本当に?大丈夫?」
洋子「…う…んゴホン、って瀬名F/A-15ってあの?」
瀬名「そうですけど?」
ルイーサ「扶桑の新型機だったか?扶桑国内のみの運用だと聞いたが」
洋子「そのはずなんだけど…どうして瀬名が」
瀬名「㊙︎の方に書いてあるんじゃないですか?」
洋子「…後で読んでみるわ」
ルイーサ「もしよければ瀬名くん後でも模擬空戦しない?」
瀬名「わかりました、ユニットは何をと使いに?」
ルイーサ「MiG-21F-13よ」
瀬名「フィッシュベットですか…」
ルイーサ「いいだろう?」
瀬名「フィッシュベットは見たことがないんですよね…」
ルイーサ「え?」
洋子「MiG-21がベトナムで運用されたのは65年以降よ?」
ルイーサ「?確かにそうだな」
洋子「取り敢えずちゃんと自己紹介ね、知ってると思うけど穴吹洋子よ」
ルイーサ「ルイーサ・シュタイナー、少佐だ、よろしく」
香奈「雁淵香奈曹長です」
とキッチンから洗い物をしながら言う
ルカ「トーマス・ルカだよー、階級は中尉よろしく!」
エマ「ルロワ・エマ、少尉ですよろしく」
リリー「ジョーンズ・リリーだよろしく」
エマ「リリーは大尉ね!」
瀬名「皆さんよろしくお願いします」
洋子「瀬名くん、もう一ついいかしら」
瀬名「なんです?」
洋子「本日より、宛坂瀬名軍曹を曹長に命じる」
瀬名「はっ」
香奈「よろしく!」
瀬名「はい」
洋子「さてみんな自由にして良いわよ」
瀬名「あの格納庫に行きたいんですけど」
洋子「香奈ちゃん、洗い物はしとくから瀬名の案内をしてもらえる?」
香奈「あ、わかりました」
タオルで手を拭きながら言う
リリー「私もついて行っていいか?」
瀬名「ええ、別に構いませんけど…」
ルイーサ「なら私も同行させてもらうかな」
ルカ「私も〜」
エマ「私もよろしいのでしょうか?」
瀬名「ええ、別に構わないですよ」
洋子「なら交流も兼ねて行ってきてね、私は洗い物終わったら司令室にいるから」
瀬名「了解です」
香奈「じゃいこう!」
瀬名「はい」
香奈「さっき来た道の左側にあるこれがシャワー室、残念だけどお風呂はついてないけどね、その隣が洗濯場ね、洗濯物はー」
瀬名「出しても問題ないなら出しますよ?シャワーに関しては自室にあるものを使うので」
香奈「わかった、そんで右の方が倉庫、使ってないから開けなて良いかな」
瀬名「空き部屋ですか?」
香奈「多分」
瀬名「なるほど」
香奈「そしてここが格納庫だよ」
と少し重そうなドアを開けるとF-4E、F-104C、F-5A、MiG-21FMK、ライトニングF.6、ミラージュIIIC、F-4DそしてF/A-15がユニット発進機に備え付けられている
瀬名「こんなちゃんとした機体が置いてあるの久しぶりに見たな…」
香奈「あの、白の機体がF/A-15だよね?」
瀬名「ですね」
リリー「スターファイターとどちらの方が早い?」
瀬名「2.5は出るのでこちらの方が早いかと…」
リリー「2.5!?武装は?」
瀬名「9を4本、7を4本ですね、F-4と変わりませんよ」
リリー「格闘性能は?」
瀬名「まあ…MiG-21より少し高いぐらいですかね」
ルイーサ「そんな化け物を扶桑は作ってたのか…」
瀬名「黄海、扶桑海で時々見られるX-52型ネウロイを追尾撃墜するために開発されたと聞きましたね」
ルイーサ「X-52型と言うと1946年ごろにベルリンで見られた極音速型ネウロイの進化型とされてるネウロイだったか?」
瀬名「ですね、格闘戦性能、速度性能、対ミサイル性能が格段に上がったとされるために専用のミサイルまで開発中らしいです」
ルイーサ「さすがは扶桑だな」
リリー「
瀬名「これはまだ試作型ですけど、正式量産型となれば買うんじゃないですか?一応は艦上戦闘機ですし」
ルイーサ「なに?こいつ艦上機なのか?」
瀬名「ええ、機の方は多用途艦上機みたいですよ、偵察から爆撃までなんでもこなす予定だそうで」
ルイーサ「いやはや…ほんとに扶桑には驚かされるな」
整備員「あの…」
瀬名「はい?」
整備員「この小銃なんですけども、皆さんが使ってる物と勝手が違ってですね…」
64式狙撃銃に64式用狙撃眼鏡が付いたものを見せてくる
瀬名「あ、少し貸してください」
整備員「あ、はい」
受け取るとささっと分解し中を確認する
瀬名「銃の整備はあまり他人に任せたくないので自分でしもても?」
言いながら組み立てる
整備員「わかりました」
瀬名「どうも」
言うとパパッと元に戻す
そして構えながら一連の動作を行う
ルイーサ「なんだその銃」
香奈「64式狙撃ですね、私も少し使ってみたいんですけど少し反動がきつくて結局44式小銃Mにしました」
瀬名「それなら64式小銃にすれば良かったんじゃないですか?」
香奈「それが私の部隊に64式小銃が未配布だったんですよね」
瀬名「そういえウィッチ隊は後々に配布でしたね…普通優先されるのに」
香奈「本当に今でも変えれるなら変えたいな…」
洋子「ねぇ、瀬名曹長」
瀬名「なんですか?」
洋子「これについて説明してくださいる?」
と原隊についての情報が書いてある紙を押し付けてくる
ルイーサ「扶桑語ね」
香奈「…」
青ざめた顔をしている
瀬名「い、いやあ…わわかりません」
ルイーサ「どうした、香奈」
と香奈を見ると青ざめた顔で首をプルプル横へ振る
洋子「どうして、原隊が”秘匿”と書かれているのかしら?」
瀬名「ならそう言うことでは?」
洋子「そうね…でもこれに関しては説明してくれるかしら?」
㊙︎に承認と押された紙を見せる
瀬名「…」
と紙を凝視する
洋子「それでどう言うことかしら?」
瀬名「その通りですよ」
洋子「…本当なのね」
ルイーサ「洋子、どう言うことだ?」
洋子「これは彼の口からしゃべってもらわないと行けないわね」
瀬名「ここだとまずいので食堂に行きましょう」
洋子「ええそうね」
食堂
瀬名「昔話ですけどいいんですか?」
洋子「しなさい、上官命令よ」
そして瀬名はゆっくり話し始める
事の顛末はこうだ、航空学校入学と共に優秀なヴィサードがいることを知らされていた空軍関係者により卒業後に洋子の推薦もありファルコンウィッチーズに入隊させられベトナム戦線へ、負傷し扶桑に帰還した際にFuIBの秘密ウィッチ部隊に編入、キプロスではなくキューバそしてコンゴ・ローデシア在バルトラント軍に対する諜報作戦、通称オペレーションオリオンに従事し、その後負傷で本土に帰還、空軍で新型機の運用ノウハウを獲得するため空軍復帰
FuIB内での階級は軍で言う大佐と同等である
洋子「…スパイだったと言うことね?」
瀬名「…もうFuIBとは関わりはないです」
洋子「そうね…」
ルイーサ「ちょっと待て、そもそも2人はどう言う関係なんだ?おかしくはないか?」
香奈「確かに、瀬名さんって私よりも年下ですよね!?」
瀬名「失礼ですけど今…?」
香奈「15です!」
~~と豊満な胸を張る~~
瀬名「えっと…16なんですけど」
香奈「えっ?」
ルイーサ「はぁ?」
リリー「…」
エマ「うっそ」
ルカ「えー」
香奈「それでもどうして隊長と?」
洋子「同じ航空学校*1の12期生よ」
香奈「えっ?もしかして12期生に10歳ぐらいの小さい子がいたって話は…」
瀬名「多分私の話ですね」
香奈「ええ…」
瀬名「…?」
洋子「まあもっと言えば私の幼馴染?見たいな物よね…」
瀬名「…洋子さんから見れば弟もしくは妹じゃないですか?いずれにせよ私の母のような存在の方が非常に忙しい人ですからね」
洋子「まあそうね、にしても元気してるのかしら?」
瀬名「出て行ってからはやり取りは何も、風の噂で二児目が生まれたとかって話は聞きましたね、どうかはわかりませんけど」
洋子「本当に知らないのね…それはもう3年も前の話よ」
瀬名「…そうだったんですね」
洋子「色々あったのはわかるけどあなたも扶桑に帰ることがあるなら顔を出してあげてね」
香奈「そうですよ!どんなことがあったかは知りませんけど行くべきだと思います」
瀬名「…あ」
洋子「ん?どうしたのかしら?」
瀬名「雁淵でしたよね?」
香奈「そうだけど…」
瀬名「もしかしなくても孝美さんの娘さん?」
香奈「え?お母さんのこと知ってるの?」
瀬名「ええまあ少し関わりがありまして…」
洋子「あなた覚えてないのね」
瀬名「はい?」
洋子「5歳ごろに何回かあったと思うけれど…」
瀬名「恥ずかしながら5歳ごろは一番やさぐれでたもので…覚えてないので」
洋子「あら都合の良い脳みそね」
瀬名「の前にですね、オリオン作戦中に頭を怪我してしまって一部記憶が飛んでるんですよね」
香奈「え?それってやばいんじゃ」
瀬名「とある優秀なお医者様のおかげでご覧のとおり生きてますよ、怪我の跡すら残ってませんよ」
香奈「え、すご」
洋子「本当に大丈夫なのかしら?」
瀬名「まあ一部記憶が飛んでる程度で本当に大丈夫ですよ」
洋子「あの話については?」
瀬名「?もちろん覚えてますけど?」
洋子「できれば飛んでてほしかったわね…」
香奈「なんの話?」
瀬名「洋子さんの名誉に関わる話なので何も言いませんよ」
洋子「まあそう言うことにしておくわ、それでその手も怪我したもので良いのかしら?」
瀬名「ええ、…疑っているなら見せますけど…」
洋子「…お願いできるかしら?」
瀬名「ひどいものなので嫌なら見なくても結構ですよ、皆さん」
香奈「私はそんなひどいもの何度も見てきたし問題はないかな」
ルカ「私も気にしないなー」
リリー「医者志望だから見ておきないな」
エマ「私はちょっと」
と言うと後ろを向く
ルイーサ「今後のために見ておこう」
瀬名「そうですか…」
と言いながらビリビリとパイルアンドフックを外し、革手袋を取る
すると真っ赤に爛れた手が出てくる
洋子「…」
香奈「うぇ」
ルカ「こんな風になるんだ…」
リリー「ビーム出てきた火傷じゃないのかそれ?」
ルイーサ「私の友人もこんな風になって居たが治ったな、にしても痛くないのか?」
瀬名「特に痛くはありませんね、この怪我の要因はネウロイではなく人間ですからね」
洋子「人間って何をしたの」
瀬名「諜報をしてることをなんらかの理由で
洋子「本当にスパイだったのね…」
瀬名「前の話ですけどね」
リリー「薬とか塗ってるのか?」
瀬名「ええ、ワセリンを塗れる時には塗ってますね」
リリー「ステロイド系軟膏は塗らないのか?あっちの方が効果があると思うが」
瀬名「小さい頃火傷してステロイド系軟膏で使った時ひどい炎症をしたのでそれ以降は使ってないですね…」
リリー「そうか、それなら仕方ないな」
瀬名「ところで、ルイーサさん模擬空戦どうします?やるならやりますけど…」
ルイーサ「…それなら明日でも良いか?」
瀬名「もちろん構いませんよ、何時ごろに?」
ルイーサ「そうだな…昼食前に一戦だな」
瀬名「わかりました。では私は荷物を取りに行っても?」
洋子「ええ構わないわよ」
瀬名「では」
と荷物を取りに行く 格納庫一角
瀬名「あった、これが無いと怖いですね…」
と言いながら腰にFNブローニング・ハイパワー用のホルスターを腰につけ、ベルトループを使い、あまり見えないように隠す
瀬名「よしこれで…」
ホルスターから拳銃をサッと抜き、戻す事を二回ほど行う
瀬名「それで、どうしたんですか?洋子中佐殿」
左足を軸にくるっと回るとそこには壁に寄りかかってこちらを凝視している洋子がいる
洋子「…ごめんね…」
瀬名「?どうしたんですか?」
洋子「…あの話については貴方は本当に良いの?」
瀬名「射撃場は?」
洋子「っ!そ、そこの扉よ」
瀬名「ありがとうございます、貴方も許諾したでしょう?したならそれで良いと思うんですよね、あと何年ですか?まあそれまでに僕が生きてるかはわかりませんがね」
洋子「そうね、そうよね…貴方は生きてるわよ、絶対にね、だから待ってるわよ」
瀬名「では僕は射撃訓練に」
とFNブローニング・ハイパワーと64式狙撃銃を持ち行く
射撃場
パンパンパン
瀬名「洋子さんなぜついてきたのでしょう?」
洋子「貴方の射撃能力がどうなってるか気になってね」
瀬名「あいも変わらず下手くそですよ」
ズドン、ズドンと7.62x51弾を的へ叩き込む
洋子「あの頃よりかは何十倍も上手くなってると思うわよ」
瀬名「ありがとうございます」
と言いながら|64式を手放しホルスターからハイパワーを取り出し《トランジション》カキンカキンと金属の丸い的に当ててゆく
瀬名「やっぱりハイパワーは使いやすいな」
リロードしセーフティーをかけホルスターに戻す
洋子「ライフルよりハンドガンの方が当たるのね」
瀬名「こっちで仕事してる方が長かったですからね、ライフルはでかいし重いしで近接戦での取り回しが悪いのが苦手になりましたね」
洋子「近接戦…まあそうよね、なら64式小銃にはしなかったのかしら?」
瀬名「オリオンの時もそうだったんですけどライフルは中距離以降の戦闘でしか使ってないんですよね、近接なら回避つつハイパワーを撃った方が撃破率が上がってるんですよね」
洋子「なるほど、近接だとシールドの邪魔にもなって近づけないってわけね?」
瀬名「はい、固有魔法のこともあってそっちの方が良いんですよね」
洋子「それならまた新たに編成を考えなきゃね」
話しているとジリジリジリジリとネウロイ飛来のアラートがなる
瀬名「アラート待機は!」
洋子「今日は休みだから居ないわよ!出れるかしら?」
瀬名「もちろんです、許可さえあれば2分で出れます」
洋子「ならお願い」
瀬名「了解です」
格納庫にはリリー、ルイーサ、香奈が集まっている
香奈「あ、瀬名ちゃんが」
瀬名「ではお先に」
とガンラックに立て掛けてある自分のタクティカルベストを装着しミサイル未搭載のF/A-15に飛び乗り、エンジン点火し、離陸を開始する
リリー「おい瀬名ミサイル!」
瀬名「不必要です」
と機体が持ち上がるとA/Bを一気に噴かし284.28m/sと言う脅威的な上昇力で登ってゆく
瀬名《管制へ、こちら鷲1、ネウロイの位置は」
管制《鷲1…レーダーで捉えた貴機より北西に80km、数は91型が2機、巡航し友軍機を待て》
瀬名《了解》
巡航速度に落とし飛行する
リリー『お前ミサイル忘れてるぞ良いのか!』
瀬名『ミサイルなんてなくても十分です、無い環境で今まで生きてきましたからね』
ルイーサ『この辺のネウロイは瀬名軍曹が戦ってきたネウロイの倍の能力は持ってるとされるんだ』
瀬名『わかりました、ネウロイ接敵まで5分』
ルイーサ『リリー、香奈で組め、瀬名、私と組め主導はそっち持ちだ』
リリー『了解、行くよ香奈』
香奈『はい!』
瀬名『了解』
ルイーサ『香奈、ミサイル撃つわよ』
香奈『了解です』
ルイーサ『3,2,1FOX2』
と言うと香奈のF-4DからはAIM-7EがルイーサのMiG-21FからはR-3Rが放たれそのミサイルは91型ネウロイへと向かって行き
ルイーサ『命中、案の定正面からじゃダメージは無いようね、行くわよ!』
リリー『こっちすぐ片付けるから待っててね』
ルイーサ『ええ』
瀬名『行きますよ!』
と言うと64式を手放し、ハイパワーとへと切り替えグンと加速する
ルイーサ『ちょ、ちょっとぉ』
瀬名『接敵まで2分…ルイーサ少佐、離脱してください』
ルイーサ『あ”?ああ』
と91型ネウロイに対しヘッドオンを仕掛ける瀬名を横目に即座に上昇をする
その瀬名は背面飛行をし91型の腹面に対し攻撃を仕掛けようとする
瀬名『良い子だよ91型』
と91型とスレスレなところを900km/h程度で飛行し、ハイパワーの9x19mm弾を交差する瞬間に中央部にバン1発目でうっすらコアが見え、2発目で完全に露出、最後の3発目でコアが粉砕されてネウロイは破片へと姿を変える
ルイーサ『なに?あれを1人で?』
瀬名『少佐、あちらの方がやばいですよ』
64式狙撃銃を構え
ルイーサ『そうだ』
バン
と撃つとその7.62mm弾はネウロイへと刺さり、中でグレネードのような爆発をしコアを破壊する
ルイーサ『またあのネウロイを一撃…?しかもコアの場所を知らずに?』
瀬名『91型は機体の中央部を外壁に沿ってコアが移動するだけの型ですから私の場合はあそこに叩き込めば一撃です』
香奈『撃つんなら言ってよ!めちゃくちゃビビったじゃん!』
と2人ともこちらに移動しながら言う
リリー『にしてもすごい威力だったがRPG-7でも撃ったのか?』
瀬名『いいえ、少し特殊な弾を使った7.62mm弾です』
リリー『なんだ?』
とぐっと、顔を近づけ、興味を持ったように言う
瀬名『…えっと…APHEといえばわかりやすいですかね』
リリー『その小さいのにAPHEか?信管は?』
瀬名『そこを魔法力でカバーして爆発力も同じようにですね』
リリー『弱点とかは?』
瀬名『魔法を結構食うことですかね』
リリー『それなら先に入れ込んだりして下準備すればいいんじゃないのか?』
瀬名『それだと空気中のエーテルに少しずつ吸われて約3日程度で効果が消えますね、専用の箱を用意すれば1週間程度まで延長可能らしいですけど…』
リリー『そうか…』
ルイーサ『だがあそこまで爆発力が大きくなるのはおかしくないか?』
洋子『それは彼の固有魔法のせいよ」
瀬名『せいって…』
洋子『あなたそれで何度も痛い目見てたじゃない』
瀬名『そうですけど…』
ルイーサ『瀬名には固有魔法があるんだな』
洋子『ええ、”弾頭威力増加”よ』
ルイーサ『名前の通りか』
洋子『訓練生だった頃それで何度も銃を暴発させてたんだから、その度私が治す羽目に…』
瀬名『だからその件については何度も謝罪した上に甘いもの奢ったじゃないですか…』
洋子『別に気にしてないわ、今思えば固有魔法の訓練にもなったわけだしね』
ルイーサ『どの程度の威力になるんだ?』
瀬名『口径にもよりけりですけど、
ルイーサ『それで徹甲榴弾とよく考えたな』
瀬名『ええ、ウルスラ大佐には非常にお世話になりましたよ』
ルイーサ『なに?空軍技術省のウルスラ少将にか?』
瀬名『え?あの方今少将なんですか…』
ルイーサ『数年までに上がったと聞いてるが』
瀬名『そうだったんですね』
ルイーサ『にしても扶桑のスパイに我がカールスラントが関わっているとは…』
瀬名『別にスパイ道具ってわけではありませんよ、本当に対ネウロイ用です、ファルコンウィッチーズの狙撃手なんかに配られてますし、生産コストが高いから一般部隊にはないですけど』
洋子『あなたのお父様の古い友人だものね』
瀬名『ええ、そうらしいですからね』
ルイーサ『君の父上はどんな方だったんだか…』
瀬名『どっちの父親の話ですか?』
小悪魔的顔で言う
ルイーサ『む、それは今話してた方をだな』
瀬名『そうですか…一言で言うなら機械類の設計士ですかね』
香奈『宛坂…宛坂…機械…ッ!もしかして!』
瀬名『流石に香奈さんは知ってましたか、その通り、宮菱重工傘下宛坂動力の創設者宛坂秀太の義子です』
ルイーサ『宮菱重工の宛坂動力って、私でも知ってる扶桑の航空設計会社だ、その創設者の息子が?』
瀬名『ええ、私が履いてるこの脚もF/A-15 02号機、F/A-15が開発当初に造られた機体です』
洋子『それって
瀬名『ええそうです、中身は多少なり変わってはいますけど外はあの当時のままのはずです、塗装も含めて』
洋子『その機体ももうそろそろボロが来るんじゃないかしら?』
瀬名『正直、無理やり空戦はしたくありませんね、まだ受け取ってから日が浅いのでなんともですが』
香奈『…もしかして瀬名くんって芳佳大将の…』
洋子『あら、わかるのね』
ルイーサ『ヨシカってあの元501のか?!』
瀬名『宮藤芳佳、私の義母ですね、荒れていたあの頃の私を唯一、宥めてくれた命の恩人です』
ルイーサ『命の恩人??』
瀬名『あの頃は学校でいじめられて、その上義父の死、色々重なって自傷行為に走ってたのを優しくしてくれたんですよ、もしあのままなら私がどこかで死んでたかもしれませんね、まあ今すぐにでも死にそうな場所にいましだけど』
ルイーサ『そうか…』
香奈『…瀬名くんはどうやって生きる希望を見つけたの?』
瀬名『生きる希望…ですか、今まで考えたこともありませんね…強いて言うならば”傷ついた人、病気の人、たくさんの人のために、自分の力を役に立てたい”ですかね…まあどれも守れてないんですが』
香奈『自分の力を役に立てたい…そんなこと思ったこともなかったなぁ…』
瀬名『でも戦争は嫌いだ、でも自分はその中で育ってきた、そこからは永遠と抜け出せないでしょうね、この戦いが終わったら次は別のところで、命尽きるまで戦うと思いますね…』
リリー『…
瀬名『それは…生憎、自分にもわかりません、わかるのはただ一つ自分は戦争が憎くて、戦争で生き、戦争で死にたいただそれだけです』
リリー『…』
瀬名『すみません、こんな暗い話をしてしまって』
洋子『なら今日の夕御飯は貴方が作ってね』
瀬名『それは…』
洋子『命令よ』
瀬名『…了解』
香奈『えっ?瀬名くんが食事を?』
洋子『そう、彼の作る食事は絶品よ、期待してて良いわよ』
瀬名『勝手にハードを上げてきましたね…私はあまり料理はしないのであまり期待しないでくださいよ』
洋子『ふ〜ん、もう一つ命令よ』
瀬名『なんです?中佐殿』
洋子『あまり自分を卑下するのやめなさい』
瀬名『了解…し…まし…た…』
香奈『へーなら期待しようかなー』
瀬名『しないでください』
リリー『即答か』
とくだらないことを言っていると
突然、無線機から
「かごめかごめ 籠の中の鳥は いついつ出やる」
と単調で、それで雑音混じりで聞こえ始める
香奈『え?』
リリー『なんだ?なんだ?この音』
ルイーサ『無線ジャックか?、本部聞こえるか!』
洋子『通信聞こえてるけどどうしたのかしら、この音は』
瀬名『少佐!全方位広域探査で捜索可能ですか?』
ルイーサ『ああ、可能だが』
瀬名『お願いします!』
ルイーサ『ちょっと待ってくれ』
と言うと青色の魔導針が現れ、その針が波をうちそして、赤く光る
ルイーサ『方位1-8-0真南、距離210kmと行ったところに小型ネウロイが一機…それだけだ」
瀬名『皆さんは撤退してください、お願いします』
香奈『その位置なら別部隊がやってくれるよ』
ルイーサ『お前はまた!』
リリー『…』
??『大佐ぁ、貴方はいつまで経っても変わりませんねぇ、悪いくせなのでしょうけど私は好きですよそう言うの!』
瀬名『チッ』
と舌打ちをする
ルイーサ『誰だお前は!』
??『おやおや、はじめまして、オラーシャ帝国参謀本部情報総局 第2独立特殊任務旅団所属のアリーナ・アレクサンドラ・ヴォロシーロフ、階級は情報大尉よ』
洋子『それで
アリーナ『わたしも妨害無線を食らってね、回線を試してたらちょうど繋がっただけだよ、別に盗聴してたわけじゃないさ、君たちから取れる機密なんてごく僅かだしな、それにしてもあのネウロイは何なんだい?突然詩なんて読み始めて』
洋子『そう、あれはカゴメカゴメっていう扶桑の民謡よ』
アリーナ『そうなんですか、にしても彼があんなに荒ぶってたのはどうしてですか?』
と言うとキィィィィィンと妨害電波が発せされ耳を破壊するまいと高音を出す
ルイーサ「またか!」
香奈「うわっ」
リリー「ここまで来ると耳が痛いぞ…」
皆ホバリングの体制を取り、滞空する
瀬名「少佐、ネウロイの位置は?」
と近づき言う
ルイーサ「方位1-9-0、南南西にズレた、距離190だ」
瀬名「要撃部隊は?」
ルイーサ「特にいない…な」
香奈「えっ、その辺りに空軍基地あったよね!?」
ルイーサ「そのはずだが…おかしいな」
洋子『こ…ち…ら…7…基…お…せ」
ルイーサ『おい、聞こえるかこちら』
瀬名「無線通じません?」
ルイーサ「ああ、ネウロイの妨害電波だろうな」
瀬名「そうですね、なので…」
と言いなからポーチから一つのケーブルのついた無線を取り出してユニットに接続する
ルイーサ「だからそれは通じないと…」
瀬名『こちら扶桑マルイチ、17基地に繋いでくれどうぞ』
[こちらカイロ了解、少し待て]
瀬名[了解]
[もしかしてだが、16,17,18は特定帯域攻撃を受けている?]
瀬名[そのようです]
???[こちらHQ05、聞こえるか]
瀬名[こちら第552戦闘航空団第一小隊、聞こえますどうぞ]
HQ05[割り込みですまない、貴君の前並びに司令官名は?]
瀬名[小官は宛坂瀬名曹長です、指揮官はシュタイナー・ルイーサ少佐です]
HQ05[アテサカ!あの時の彼か!]
瀬名[はい?]
HQ05[コンゴ・ローデシアで助けてくれたツルツル頭の無線員だよ]
瀬名[ああ、あの時のお怪我大丈夫でしょうか?]
HQ05[問題ないさ、君がその部隊の指揮権を一時掌握すること可能か?それなら手っ取り早いんだが]
瀬名[無理ですねおおよそ]
HQ05[無線を変わる事は可能か?]
瀬名[可能です]
HQ05[では頼む]
瀬名[少しお待ちを]「少佐、HQ05と繋がってますから、少し手を拝借しますね」
ルイーサ「え?あ、わかった」
と言うと瀬名はルイーサの手を取り魔法力を流す
瀬名「いつもと同じように話しても構いません」
ルイーサ「ああ」[こちらルイーサ少佐、聞こえるか]
HQ05[こちらHQ05感度良好、問題ありません、ルイーサ少佐、本部より伝令、同地域に存在する電子攻撃を行なっている特殊ネウロイを撃破せよ、可能ならば経験者の宛坂瀬名曹長を先行させよ]
ルイーサ[了解]
HQ05[頼んだ、通信終わり]
と切れる
ルイーサ「それは一体なんなんだ?」
瀬名「魔力衛星通信です、知ってるでしょう?」
リリー「オラーシャと扶桑で数年前に運用開始した特別回線だよな?」
瀬名「その通りです」
リリー「だけど正規部隊のほんの一部でしか運用されてないんじゃないのか?特に空母乗りって話だが」
瀬名「それに付いてはユニットにその専用の装置を取り付ける必要があるらしいんですよね」
リリー「そうか、そう言うことか」
ルイーサ「?」
リリー「瀬名は新型ユニットだからその装置が備え付きなんだよ」
ルイーサ「ああ、そう言うことか、にしてもそのネウロイと戦ったことあるんだろ?ネウロイの性能は?」
瀬名「一言で言うならば近接戦あるのみです、長距離からの狙撃は”ヤツ”の速度機動性共に非常に高く、短距離ミサイルは軽々と避けられます、中距離ミサイルは電波妨害でどっかに飛んで行きますね」
リリー「もしかしてだがあのバルクホルン大尉が戦ったって話のネウロイか?」
瀬名「超音速戦闘機型ネウロイの事ですかねあれに近いと思います、強いて言うならあれ以上の性能だと思います」
ルイーサ「あの方が撃墜して以降目撃情報はないとされてたが…」
瀬名「僕と戦ったことがあるのは2回で一度は逃してしまったのでその個体なのかもしれません、皆さんは周辺に集まってくるであろう雑魚の処理をお願いしたいです」
ルイーサ「大丈夫なのか?苦戦したんだろう?」
瀬名「それは僕の力不足とユニットの性能不足が原因です」
香奈「えっ、もしかしてF-4じゃ厳しい?」
瀬名「違います、当時は赤蜻蛉に九九でしたから」
香奈「え?赤蜻蛉ってT-3ですよね?」
瀬名「ええ、そうです」
ルイーサ「キュウキュウって扶桑のライフルだよな?なんでそんなものを」
瀬名「渡されたものですからね、それよりも向かいましょう、移動されたら困りますからね」
と瀬名を先頭とし移動を開始する
ルイーサ『ネウロイとの距離20km切った、数が…15に増えてる』
瀬名『…10…9…8…7…6…5…4…3…2..1..
と言うと全機散開する
瀬名と言うとその場で止まり、正面からネウロイが突っ込んでくるのをどっしり構えている
ルイーサ『瀬名!瀬名!回避だ!来てるぞ!』
瀬名『ええ』
ネウロイがキイィィィィィィィィンと大きく金切り声をあげる、突っ込んでくるネウロイ対し瀬名はハイパワーを向け”バン”と一発撃つ、するとネウロイは大きく下方に回避をする
瀬名『避けるなよクソネウロイ』
と言い放つとネウロイの後ろに着きパンパンと撃つが軽々と避けてゆく
するとネウロイが突然垂直になり瀬名をオーバーシュートさせる
瀬名『初めてですねそれは』
とネウロイに追いかけられる構図になりビームをシールドをで弾きつつ子機と本隊が戦っている戦場から遠ざける
ルイーサ『瀬名!今後ろに…』
瀬名『逃げてください!こいつとの戦闘は避けて』
ルイーサ『だが!』
瀬名『逃げろ!…これ以上仲間を失いたくないんだ…』
ルイーサ『わ、わかった』
ネウロイはそんなこと関係ないと言いたいのか瀬名に攻撃を更に加える
瀬名『…もう少し、もう少し』
ネウロイと瀬名の距離が50mを切る、瀬名への攻勢が断然強くなるすると突然左エンジンが止まる
瀬名『来た』
左エンジンの推力を失った戦闘脚はフラットスピンを引き起こす、たが瀬名はそれをわかっておりフラットスピンの中ネウロイが上を通過する瞬間を逃すまいと64式7.62狙撃に持ち替えネウロイの腹部に銃の持つ限りの魔法力を込めた7.62x51弾を1発、2発、そして3発叩き込んだ瞬間、瀬名の体は今まで進行していた方向とは逆の方向に進み始める、その理由は少し遡りネウロイが瀬名を追いかけ始めた頃に戻る
洋子『ネウロイと瀬名がこっちに向かってきてるわ!』
ルカ『ヘッドオンならこっちの
エマ『私のR530も行けるよ!』
洋子『行くわよ!』
と3人はA/Bを炊き、音速を超え、瀬名の支援へ急ぐ
洋子『えッ!瀬名が』
と瀬名がフラットスピンを始める
洋子『ルカ!手を貸して!私を加速させてちょうだい!』
ルカ「はい!」
とEEL、F-4のA/Bを炊き合計304kNを叩き出しそれでルカの固有魔法である加速魔法を使い洋子と共に加速し、速度はマッハ2.5、機体強度ギリギリに加速する
そしてさらにネウロイと瀬名に近づき
洋子『ルカ、離脱して!』
“バン”
ルカ『はい!』
“バン”
ルカが離脱した瞬間、ネウロイはコアをあらわにする
“バン”と最後の発砲音と共に小柄で小さな瀬名の体を洋子の大きな体で抱きかかえ、その余ったエネルギーを使い高高度へ一気に離脱する
するとネウロイは散り散りに散る
瀬名「はぁはぁ…」
洋子「バカ!」
パシンと洋子は瀬名の頬を叩く
瀬名「…すみません」
洋子「私が来なかったらどうなっててことか…」
瀬名「僕は洋子さんが来るってわかってました」
洋子「お見通しってわけね…本当かしら」
瀬名「ええ、もちろんわかってましたよ」
洋子「飛行はできるかしら?」
瀬名「…燃料切れです」
洋子「はぁ?F/A-15って航続距離長いんじゃ」
瀬名「えっと…あれをするために燃料を投棄してたので空っぽです」
洋子「ホッッッッントバカね」
瀬名「面目ないです…」
洋子「子機も破壊したみたいだし合流するわよ、高度指定5500でよろしくね」
瀬名『こちら瀬名、合流高度5500、速度500km』
ルイーサ『瀬名!大丈夫なんだろうな!』
瀬名『ええ、中佐に助けて貰いましたから…細かい話は合流してからで良いですか?』
ルイーサ『あ、ああ、5500の500だよな?』
瀬名『はい』
洋子「…後ろに回ってもらえるかしら?」
瀬名「え?あはい」
とハーネスを引っ掛け背中合わせで移動を開始する
洋子「にしても軽いわね…今幾つなのよ」
瀬名「…45ぐらいだっと思います」
洋子「もっと食べなさいよ」
瀬名「軍医にも同じこと言われましたよ、ちゃんと食べてるつもりなんですけどね…」
洋子「食育って知ってるかしら?」
瀬名「食育…聞いたことはありますね」
洋子「”体育智育才育は即ち食育なり”の意味わかるかしら?」
瀬名「体を健康にするには食事…って意味ですかね?」
洋子「そうよ、細かくは違うけれど何をするにも全ての基礎は食事、教官が言ってたでしょう?”食うのも訓練、エネルギー消費が早いウィッチはぎょうさん食え!”って」
瀬名「…たしかにそんなことも言ってましたね」
洋子「来たわよみんなが」
瀬名「こう言う時ってどう言う感じにすれば良いんですか?」
洋子「…わからないわ」
ルイーサ『瀬名、大丈夫なのか?』
リリー『特に怪我はしてないな』
香奈『…洋子さんの背中…』
瀬名『ユニットの燃料が切れただけなので怪我はしてませんよ、ユニットの破損もないです』
ルイーサ『そうか、よかった』
洋子『あら、ルイーサがそこまで心配するって珍しいわね』
ルイーサ『んんん…少しな』
洋子『
ルイーサ『まあそんなところだな』
瀬名『お姉ちゃん!』
精一杯の
ルイーサ『ん”ん”ん”…ゴホン、瀬名軍曹、今は帰還中とは言え任務中だ』
瀬名『すみません…』
洋子『…もう一回…』
瀬名『…はい?』
洋子『なんでもないわ』
香奈『たしかによかったですけど…それよりさっきアリーナ…なんとかさんって結局なんなんですか?』
洋子『それについて問い詰めたいんだけど?』
瀬名『ここで良いなら話しますよ大した物でもないので』
ルイーサ『構わないと思うが大佐って呼ばれてたが』
瀬名『WTO情報局第四百四国際特別航空隊ってご存知…じゃありませんよね』
ルイーサ『WTO情報局第404国際特別航空隊?知らないな」
洋子『諜報部関係はあまり知らないわね…』
香奈『知らないなぁ』
瀬名『主にウィッチ隊を編成している航空隊なんですけど、そこの情報大佐…まあ指揮官で、色々なところを回ってたので、先程のアリーナ・アレクサンドラ・ヴォロシーロフは敵でもあり味方でもあった存在ですね、ユニットはMiG-19だったと思います』
洋子『情報大佐…ね』
ルイーサ『ちょっとまて、その話我々が聞いてもよかったのか!?』
瀬名『まあその部隊は解体されましたし、隊員も私含めて2名程度しか残ってませんし」
洋子『えっ』
香奈『え?』
ルイーサ『はぁ?』
リリー『嘘だろ?』
ルカ『嘘でしょ?』
エマ『え…』
瀬名『エスピオナージは殺し殺されのイタチごっこです、その中で僕は5人の戦友を亡くし10人以上をこの手で葬り去りましたが、そんなことをしても亡くなった
洋子『人を…殺した…?』
瀬名『滴る汗、硝煙の匂い、鼻にくる生臭い血…嫌なほど夢にまで出てくるほどの地獄、そして全てが嫌になり自決もしかけた…死んだ仲間たちのことを無碍にできない…でも誰にも何も理解されない恐怖…何もかも全てが怖かった…』
リリー『シェルショックか…』
洋子『…今はどうなのかしら』
瀬名『今はこの通り追いついて空戦できるまでに治りました、でも空軍復帰後1か月は辛かったです。その時に色々な方に助けてもらいましたからね、時々その夢は見ますけどやっぱり後悔はしてます』
ルイーサ『そうか、もし辛いことがあったら言ってくれ』
洋子『そうね、私たちは君の
瀬名『戦友…』
と目から一粒の涙が落ちる
洋子『あら、珍しく泣いてる』
瀬名『いいえ、泣いていません』
と袖で涙を拭きながら言う
洋子『さ、そろそろ基地よ』
香奈『ですね、と言うか瀬名ちゃんなんで今飛んでないの?』
瀬名『燃料切れ…ですね』
香奈『え?そんな航続距離短いの?』
瀬名『あいつを撃墜するために燃料投棄してたんです』
リリー『ネウロイを落とせたとしてもヨーコが来てなかったら不味かったんじゃないか?流石に』
瀬名『ブレイクする寸前にレーダーで補足してたので大丈夫です』
リリー『計算済みでそこまでして最後は人頼みか…』
洋子『さ、着陸よ』
と着陸し食堂へと集まる、時刻は夕方4時
香奈「ご飯作らなきゃ」
洋子「なら夕食は7時頃でいいかしら?みんな」
ルイーサ「少し遅いがまあいい」
リリー「構わない」
エマ「いいよ」
ルカ「それでいいよ」
瀬名「香奈さん、手伝いますよ」
香奈「ん、ありがとうだけど包丁が」
瀬名「持ってきてるので」
と一度自分の部屋に戻り、荷物を開け愛用の軍用ナイフではなくその隣の革製の鞘に入った多用途ナイフを取り出す
香奈「包丁…じゃない?!」
瀬名「私愛用の多用途ナイフです、何をすれば?」
香奈「えっと、そこにあるじゃがいもを一口切りと玉ねぎの薄切り、できるの?」
瀬名「洋子さんの並には、アレンジはできますよ」
香奈「よかった…」
と瀬名は洗って置いてあるじゃがいもの芽を取り、皮を丁寧に剥いてゆく
香奈「上手…」
瀬名「自分で言うのもなんなんですが、芳佳さんには”女の子”として育てられましたからね」
香奈「嫌だって言えなかったの?」
瀬名「別に悪い気はしませんでしたし、あの時はできることを少しでも増やしたかったので何も、その時のことが今に通じてるってことはそれを見越して教えてくれたんだと思ってます」
香奈「そっか」
瀬名「と言うかこの基地で料理できるのって…」
香奈「私と一応隊長」
瀬名「ですよね…」
香奈「隊長は少しできるんだけどレパートリーが少ないので同じものになりがちな上に扶桑食ばっかりでみんな飽きてたね、ルイーサさんは全くできないらしく茹で卵と茹でじゃがいもでどうにかしてたらしいです」
瀬名「洋子さんはそれはもうアレンジ料理はすごいですからね」
香奈「そう、本当にそれ正直言うならもう…」
瀬名「わかりますよその気持ち」
洋子「ごめんなさいね!アレンジ下手くそで!」
とカウンターから顔だけを出し言う
瀬名「アレンジしなければ絶品だからそれでもいいと思う」
洋子「瀬名に言われるとなんか…」
瀬名「なんです?薄っぺらかったですか?」
洋子「違うの…なんかこう母性本能をくすぐられると言うかなんと言うか…」
瀬名「空母勤務の時の隊長にも言われましたよ、と言っても小林さんでしたけど」
洋子「小林ってあの?」
瀬名「ええ、小林梨沙中佐でしたよ」
香奈「梨沙中佐って私の元上官ですよ」
瀬名「え?香奈さんも海軍勤続に?」
香奈「はい、元は瑞鶴乗りでしたよ」
瀬名「となるとここにいる扶桑空軍ウィッチはみんな元空母ウィッチだったんだ…」
香奈「え?洋子さんも空母に?」
洋子「私も元は空母志願だったからね、乗艦は龍驤ね」
香奈「なら瀬名さんは?」
瀬名「僕は雲龍ですね」
香奈「雲龍って確か62年就役の新型のコア力空母だよね?」
瀬名「ですね」
洋子「そういえば9月に加賀が就役よね?」
瀬名「らしいですね、最近はリベリオンとの建造競争が激化してますし」
洋子「はぁ~…人類同士で争ってるとネウロイを倒せないってのに何やってんだが上は」
瀬名「ネウロイを倒すための競争ですよ、人同士でやりあうのは結構です」
香奈「確か秀太さんとかは大規模に人同士でやり合ってたって話じゃないんですか?」
洋子「あんなの出鱈目の噂じゃないかしら、ネウロイがいないなんて有り得ないでしょう?居なかったらそれこそ平和よ」
香奈「そうなのかなぁ、あ、瀬名ちゃん玉ねぎ炒めてくれる?」
瀬名「わかりました、今日はポトフですかね?」
香奈「いいや、コンソメスープだね、ここにソーセージとキャベツだけだね、あとは…どうするか悩んでるんだよね」
洋子「具材は何があるのかしら?」
香奈「色々あるのでどうするか悩むんですよね」
洋子「パンは?」
香奈「昨日の夕食がパンだったから出来ればそれ以外がいいと思います」
洋子「…米はさっき食べましたし」
瀬名「えっと牛乳、卵ってありますか?」
香奈「あるけど…というかそれデザート作ろうとしてない?」
瀬名「ならパスタは?」
香奈「なるほど、わかったやろう」
瀬名「はい」
パスタ、牛乳、卵、粉チーズ、ベーコン、コンソメ、黒胡椒そして余ったキャベツ、ここから導かれるものは…そうカルボナーラ
6:50 食堂
瀬名「できましたね」
香奈「いやあ、瀬名ちゃんが思った以上に料理できてびっくり」
洋子「ム…」
香奈「隊長ならキャベツを入れるって言う判断はしないと思いますよ」
洋子「そうね、私ならあのキャベツはあのまま冷蔵庫にいくわ」
香奈「そしてコンポスターに行くと思いますね放置されて」
洋子「…」
瀬名「久しぶりに揺れなくてネウロイも来なくて自由に火が使える環境で料理しましたね」
香奈「本当にどこにいたの…」
瀬名「
香奈「と言うか船なら火に近い物は使えると思うんだけど」
瀬名「陸にいるときは火を使うと煙でネウロイにバレるので毎日が缶詰飯でしたね」
洋子「いやぁ、思い出したくない」
香奈「そんな…」
瀬名「リベリオン人からすれば地獄でしょうね」
リリー「なんだ?呼んだか?」
洋子「ベトナムの悪夢を思い出したのよ、あの缶詰地獄をね」
リリー「…その生活に戻れと言われたら自決する」
香奈「ええ?」
リリー「生ゴミの方とどっこいな食いもん食えるか」
香奈「そんな…」
ルカ「ごめんない遅れましたぁ」
エマ「同じ遅れた」
香奈「続々ときましたね」
ルイーサ「すまん 遅れた」
洋子「ちょうど揃ったわね」
「頂きます」
と扶桑式のやり方で食事を始める
リリー「ん?これ本当に香奈が作ったのか?」
香奈「え?」
リリー「いつもと味付けが違う」
香奈「そんなことないと思うけど…」
リリー「なら腕をあけたか?」
瀬名「確かにさっき食べたやつにしては味付けが雑かもしれませんね」
リリー「…もしかして瀬名が作ったのか?」
瀬名「もしそうだとしたら?」
リリー「私を嫁入りさせてくれ」
瀬名「生憎私にはその予定の方が既に居るのでご理解を」
リリー「なに?」
洋子「そんなこと言ってたわね」
残り「えええええ!」
香奈「名前は?」
瀬名「その方からは”予定がある”と言うこと以外言うなときつく言われてますので」
香奈「気になる…」
瀬名「そう言うのが乙女心っていうんですかね、その辺がいまいちわからないんですよね」
リリー「一応そうなるな、わかりやすくいえば…いやある意味独特な感性だからわからんな」
瀬名「理解し難い物ですねやはり、そんなことより冷めますよ」
リリー「そうだな」
洋子「そうね」
食べ終わり
各々は解散、残った三人はこの年代では珍しい扶桑松下電器産業製のカラーテレビであるパナカラーを見ている
瀬名「これが総天然色テレビジョンですか、初めて見ましたね」
リリー「扶桑ならもう各家庭にあるぐらいあるんじゃないか?」
洋子「そんなないわよ、お金持ちだけよあるのは」
リリー「そうか」
洋子「でも最近の扶桑はすごいわよ、リベリオンのニューヨークに負けないぐらいのビル街が出来つつあるわよ」
リリー「第二次ネウロイ大戦中は経済が落ち込んだ分ここについた…のか?」
洋子「まあそうなんじゃないかしら」
瀬名「”銀行よさようなら、証券よこんにちは”でしたっけ?最近は赤字国債も発行し始めたらしいですし、上向きだって話しか聞きませんね、そんな中我々軍人は遠く異国の地で人類の為にやってるっとことを考えると…なにか悲しいですけど」
洋子「でも銃後を守ってもらえるだけありがたいわよ、あの時のガリアやカールスラント見たく”後には引けず全身あるのみ”ってわけでもないし」
瀬名「ですね…今後こう言うのが突然なくなるってことはあるんですかね、永遠に続くわけでもないでしょうし」
リリー「いわゆるバブル経済の崩壊か?」
瀬名「そうですかね」
リリー「それなら
瀬名「確かに、言われてみればそうですね」
リリー「扶桑のあの感じだとあの何十年は飛ばなそうだけどな、まあリベリオンとの関係は最悪だがな」
瀬名「高麗戦争直後よりかは良いと思いますよ」
リリー「あの時は一軍方面軍ごと亡命だからな」
洋子「外交的な問題なだけで国民感情は違うわよねやっぱり」
リリー「だな、だけど嫌ってる奴もいる、扶桑では”百人十色”って言うんだろ?」
洋子「そうね」
瀬名「そういえばこの部隊で吸う人っているんですか?」
洋子「え?」
リリー「なんだお前吸うのか?やめとけやめとけ」
洋子「そうよ、吸うならせめて二十歳超えてからにしなさいよ、空戦に影響でるわよ」
瀬名「吸えと言われれば吸いますよ、でも何もなければ吸いませんよ、情報を集める時には酒とタバコは必需品なんですよ、それで簡単に持ち運べるのがタバコってだけです。となると吸う人は居ないんですね?」
洋子「ええ居ないわよ、今のウィッチは8割が吸わないと思うけどね」
瀬名「別にウィッチが対象ってわけじゃないですよ、その辺の将兵はタバコと火を渡せば機密スレスレなことをポロリと漏らしたりします、我々はそこを狙ってたんです、硬い人は雑談だけで終わりますけどね」
洋子「もしかして尋問ってしないの?イメージ的にそんな感じだけど」
瀬名「尋問はしたことありませんね、と言うかするんならちゃんとした設備がないと証拠隠滅できないですしそもそも正規軍人相手は無理だと思いますよ」
リリー「ブリタニアの小説家が書いたジェームズ・ボンドって作品をなんどか読んだことがあるかあんな風にはならないか流石に」
瀬名「正直あの手の作品を読んでるとうーんってなりますね…」
リリー「映画はまだみれてないが見れる暇があれば見たいな」
瀬名「そういえば明日のアラートは誰なんですか?」
洋子「それなら後ろの黒板に書いてあるわよ、明日はリリー、エマね」
瀬名「ああ、自分は…明後日で、香奈さんとですか!?」
洋子「ええ、今までのバディはルイーサだったけどあの子夜間哨戒の任も背負ってるから休みよ、香奈ちゃんとは嫌だったかしら?」
瀬名「曹長同士は如何なものかと…」
洋子「あなたが隊長よ」
瀬名「ラジャ」
洋子「とはいえ翌週からは私とだけどね」
瀬名「と言うことは香奈さんは夜間組に?」
洋子「そうね、夜間飛行は80時間未満だから順応訓練も兼ねてね」
瀬名「あれ?でも航空学生なら80時間飛んでるんじゃないですか?」
洋子「私たちの時と違って20時間だそうよ」
瀬名「だから空母でも夜間離着艦訓練してたんですね…」
洋子「そんなあなたは何時間ぐらい飛んでるのかしら?」
瀬名「まあ…2000時間前後じゃないですかね、それこそ夜間哨戒してましたし」
洋子「2000!?!?私でも900時間よ!?」
瀬名「乗ってた機体もT-3ですからね、哨戒の飛行時間はF-4のほぼ二倍ですよ」
洋子「実質1000時間って言いたいのかしら?」
瀬名「そう言うわけではないですけど、今の機体になってからは夜間哨戒は非常に楽ですよ」
洋子「私たちには関係ないことな気がするわね」
瀬名「さあ、どうなんでしょうかね」
リリー「そんなか?」
瀬名「ええ、特別なヘルメットがあるんですがそれをつければ夜間でも見えやすくなるんですよね」
リリー「陸軍とかの
瀬名「そちらで通じましたか、厳密には魔法力を使って増幅させて小型で尚且つ2000m程度までは見えます」
リリー「歩兵装着型の物で100m前後なのにすごいな」
瀬名「そのヘルメット、機体レーダーも映してくれるので索敵しつつで非常に楽です」
リリー「確かにそれは楽そうだな」
瀬名「燃料の残量やら色々な者確認できるのでいいですよ」
洋子「そういえば62式の新型ってあるのかしら?」
瀬名「いいや、聞いたことありませんね」
洋子「そうよね…あ」
リリー「どうした?」
瀬名「どうしました?」
洋子「そういえば今日の書類の中によくわからないものがあったんだけど見てくれるかしら?」
瀬名「私に閲覧権限がないので無理ですね」
洋子「別に閲覧権限のクラス指定はなかったわよだか見ても構わないわちょっと待っててね」
部屋に戻り一枚の手紙を持ってくる
その中には”3203210441220261126204854412”と何か意味ありげな数字が羅列してある
洋子「わかるかしら?」
リリー「うわ何だこれ」
瀬名「ええ?」
洋子「その反応的に無理か…何なのかしらこれは」
瀬名「…いや?もしかして、メモ帳あります?」
洋子「え?わかったの?」
リリー「ほいメモ帳だ」
瀬名「もしかしたりですけどね…」
とペンを持ち
“あいうえお”
“かきくけこ”
と五十音をメモ帳に書いて行き、縦に1から0、横に1から5を書く
リリー「…あ、そう言うことか」
洋子「え?え?」
3203210441220261126204854412
リリー「32がこれだろ?」
と”し”を指す
瀬名「たぶんですね」
リリー「扶桑語を少し学んでて正解だったな、ゴシュウオンって言うんだよな?」
瀬名「ですね」
洋子「ああ!そう言うことか」
瀬名「昔からですけどたまに飲み込み悪いですよねこの人」
リリー「機転が良いのに悪いからな洋子は」
洋子「お、思いたる節があるから何にもいえない…」
リリー「と言うか瀬名、これって扶桑の暗号じゃないのか?」
瀬名「違うと思いますね、自分も初めてやったので本当にあってるかどうかすらも不明です」
と解読を進める数十分して
リリー「”しんがたきはいびよてい”どう言う意味だ?」
瀬名「
リリー「つまりは洋子たちに来るってことなのか?」
瀬名「いやわかりません」
洋子「来るんなら嬉しいけど、順応訓練にどのぐらいかかるのかしら…」
瀬名「自分は3日から4日程度でしたからすぐだと思います」
洋子「それはあんたがT-3だったからでしょ、私たちは多分2週間ぐらいかかるわよ」
瀬名「F-4の転換訓練も受けましたけど15の方が楽でしたよ」
洋子「本当かしら?」
瀬名「こんなところで嘘ついてなんになるんですか…」
洋子「そうだけどさ」
瀬名「夜もふけてきたので私はお暇します、ではおやすみなさい」
リリー「遅くまで付き合ってもらって悪かったなおやすみ」
洋子「そうね、おやすみなさい」
瀬名「では」
と寝室に行き布団に入る
翌日早朝 5時30分
瀬名「298,299,300」
と持参した扶桑刀を使い素振りの連中をする
「あら?」
「あ」
瀬名「ん?」
と素振りを中断し声の主を見ると
洋子と香奈が竹刀を持ち歩いてくる
瀬名「あ」
洋子「やっぱりあの人の影響ね」
瀬名「当たり前です我々の師匠ですから」
香奈「瀬名さんも坂本さんから教わったんですか?」
瀬名「ですね、我々の教官でしたから」
洋子「元気してるんかねぇあの人も」
瀬名「さあ、結構なお年ですし辞めたんじゃないですか?」
洋子「そうねぇ…佳奈ちゃんの頃はいた?」
香奈「話は聞いた事あるんですがいるかどうかまでは…ちょっと」
瀬名「ま、退官してそうですけどね」
洋子「いやでもあの人なら残ってそうじゃないか?」
瀬名「あれ?そういえば私たちが終わる時に妊娠した云々って話をしてたような…」
洋子「あ!そう言えばそうだったわね…」
瀬名「まあ僕は素振り終わったので戻りますね」
洋子「また朝食の時にね」
と瀬名は自室のシャワーを使い汗を流し、食堂にゆき白湯を呑みつつヘブライ語の新聞を片手に”優雅な朝”と言う雰囲気を出している
瀬名「(空母でもらったコーヒーどこに入れたかな早く飲まなきゃな)」
ルイーサ「ああ、瀬名おはよう」
瀬名「ルイーサ少佐おはようございます」
ルイーサ「君は優雅な朝を迎えるんだな」
瀬名「ここにコーヒーと焼きパンでもあればもっと快適です、そして雀の泣く森の中ならもっとですね」
ルイーサ「ここは生憎何もない砂漠だかな」
瀬名「コンゴの方が緑豊かですよ」
ルイーサ「コンゴに居たならコーヒーは飲んだのか?」
とコーヒーを淹れながら言う
瀬名「ええ、非常に美味しかったですよ」
ルイーサ「何を飲んなんだ?」
瀬名「ロブスタ種でしたね、少し街に出るとすぐ押し売りの如く売って来るんですよこっちがお金持ってそうだと思ったらね」
ルイーサ「生活のために必死なんだろうな」
瀬名「ちゃんとやらないとぼったくられますけどね」
と白湯を飲み切る
ルイーサ「何飲んでたんだ?」
瀬名「白湯ですよ」
ルイーサ「お湯か…カールスラントだと水が不味くて飲めんな」
瀬名「どこの国も変わりませんね、美味しくないなら味をつけて飲めば良いって発想は」
ルイーサ「だな、幸いここはこの辺じゃ珍しく井戸水だ扶桑製のフィルターも相まってそのまま飲めるしな」
瀬名「ですね、水ってのはなんに置いても重要ですからね」
ルイーサ「にしてもヘブライ語読めるのか?」
瀬名「多少ですけどね」
ルイーサ「諜報にはそんなこともいるのか」
瀬名「隊員にヘブライ語圏の方が居たから少し教えてもらったんですよ」
ルイーサ「そうなのか、その子はやはり…」
瀬名「わかりません、別任務で亡くなってるかもしれません、僕からは調べようがありませんからねその子は唯一他の部隊に行きましたからね、きっと彼女の元には私は死んだって事になってるでしょうね」
ルイーサ「死んだ事になるか…」
瀬名「まあ彼女が未だ生きてるかは不明ですし何より確認する手段がありませんからね」
ルイーサ「確かにそうだが…どうにか見つけられないのか?」
瀬名「無理でしょうね、名前すら知りませんし」
ルイーサ「な、上官なら名前ぐらい…」
瀬名「敵だろうが味方だろうが名前は知られたらダメなんですよ、そろそろ食事の準備をしますか」
ルイーサ「そうなのか…」
キッチンに立ち朝食を作り始める
瀬名「ルイーサ少佐、本日やるんですよね?」
ルイーサ「ああ、当たり前だ」
瀬名「わかりました」
洋子「あら、率先して瀬名が料理してるじゃないの」
瀬名「ここの隊員の大半が料理できないことを知ったので率先して作らないと何食わされるかわからないですから」
洋子「んなこと言わなくて良いじゃないの」
瀬名「言いすぎましたすみません」
香奈「あながち間違えじゃないと思うんですけどね」
洋子「大半と言うか扶桑組しかできないの間違えね」
ルイーサ「なんかこう…すまない」
瀬名「そう言えば近くにお店とかってのは」
洋子ルイーサ「ないな(わよ)」
瀬名「ですよね…」
洋子「何か欲しい物でもあったのかしら?」
瀬名「いやまあ…あっても無くても良い物ですので」
洋子「何かしら?」
瀬名「パンケーキでもと思ったんですけどね鶏卵とベーキングパウダーがないぽくて」
洋子「わかった来週の便で頼んでおくわ」
瀬名「…やらかした」
ルイーサ「今なんと?」
瀬名「独り言です気にしないでください」
洋子「バターとホイップクリームも必要よね?!」
瀬名「…まあはい…」
洋子「いやぁひさびさに甘い物だわ!」
香奈「こんな隊長初めてみた…」
瀬名「甘い物ちらつかせるとこうなります…」
ルイーサ「この辺じゃ甘い物は溶けない
瀬名「あの、クソ硬い奴ですね…」
ルイーサ「あれは苦手だ、保管庫に腐るほど残ってるさ」
瀬名「ならそれを使ってチョコ風味にでもしますかね」
香奈「果物類はありませんけど果物ジュースの粉でも入れれば良さそうですね」
瀬名「となると砂糖の分量を減らしても良いかな」
洋子「来週の日曜日は貴方の配属パーティーね!!!」
瀬名「洋子さん落ち着いてくださいあれの話しますよ」
洋子「やめて!やめるから!」
瀬名「さあ朝食作りましょう」
と料理に専念し始める
7時
「いただきます」と食事を開始する
食後
ルイーサ「なら瀬名の体力テストも込めて一応バディ予定の香奈とランだ」
瀬名「了解です」
香奈「了解です負けませんよ!」
ルイーサ「
格納庫
瀬名「ルートは?」
と腰にポーチをつけて瀬名には見合わない高級そうな時計を装着し言う
ルイーサ「ルートは誘導路だな」
瀬名「了解」
ルイーサ「2人とも用意はいいか?」
瀬名「はい」
香奈「はーい」
ルイーサ「サン、ニ、イチはじめ」
片道500mそれを11回程度し、滑走路の端に着く
香奈「はあはあ…瀬名さんまだ行くんですか」
瀬名「まだ5kmですよ」
と瀬名には不釣り合いとも言えるヘルウェティアの高級時計メーカーであるシャフハウゼンのパイロット・ウォッチを確認しながら言う
香奈「ちょっとま…」
とふらふらと熱くサラサラとしている砂の上に倒れ込む
瀬名「大丈夫ですか?」
香奈「ちょっとふらふらする…」
瀬名「無理について来なくてよかったのに、取り敢えずこれ飲んでください」
とポーチから水筒を出す
香奈「え?」
瀬名「もしものために持ってきた物です、重湯です、少し冷えてますがね」
香奈「あ、ありがとう」
と軽く飲み切る
瀬名「手を貸してください、行きますよ」
香奈「ひやぁ」
軽々と香奈を持ち上げ背負い
走り出す
香奈「おも」
瀬名「そんなこと言う物じゃありませんよ」
香奈「私より女の子ぽい…」
瀬名「男女関係なく失礼に値しますよ流石に」
香奈「なんかごめん…」
ルイーサ「大丈夫かー?」
瀬名「軽い熱中症です」
と格納庫内のベンチに横にさせる
ルイーサ「ならどうするべきだ?」
リリー「どうした?足首でもやったか?」
瀬名「軽い熱中症ですね、とりあえず濡れたタオルで首を元を冷やすでしたよねこう言う場合は」
リリー「そうだな、エマ!扇風機あるか」
エマ「あるよー」
リリー「ちょっとこっちに持ってきてくれ」
エマ「はーい」
瀬名「濡れたタオル持ってきますね、あルイーサさんは団扇で軽く仰いであげてください」
ルイーサ「わかった」
とキッチンに走る
洋子「そんな急いでどうしたのかしら?」
瀬名「ちょっと濡れたタオルを」
洋子「え?何かあったのかしら?」
瀬名「香奈さんが軽度の熱中症で倒れてしまって」
洋子「え?大丈夫かしら?」
瀬名「軽度なので体を冷やしてやればいいと思います」
キッチンで濡れたタオルをボウルに入れ持ってゆく
瀬名「料理用のボウルで悪いですけど」
と軽く絞り両脇や足の付け根、首等の大動脈の通っているところに当ててゆく
リリー「手早いな」
瀬名「救難ウィッチの資格取りましたからね」
リリー「救難ウィッチと言うとパラジャンパーだよな?」
瀬名「リベリオン見たくそこまでのエースではないですけどね、医療も応急措置のみです、本来なら救難員の支援です」
リリー「それでもすごいさ、香奈、何本に見える?」
と指を立てる
香奈「一本」
リリー「なら大丈夫だ、少し横になっとけ」
洋子「香奈ちゃん大丈夫かしら?」
リリー「半日安静にすれば問題ないぞ、あとはちゃんと飯を食うことだな」
洋子「今日は休みにしとくわ、にしても瀬名はどのぐらい走ったのかしら?」
瀬名「軽く5.5kmですね」
洋子「香奈はそれをついて行こうと?」
瀬名「ええ、それで終わりにしようとしたらですね」
洋子「今日はいつにも増して日が強いからね、それでも少し走りすぎね」
瀬名「はい、わかってます、昔の癖で走りすぎてしまって」
洋子「模擬空戦するまで香奈さんのことを見てあげてね」
瀬名「了解」
と腕を組みつつ床に座る
リリー「大胆」
瀬名「別に恥じるような格好じゃありませんし」
リリー「それはそうなんだが…もっと無いのか?」
ルイーサ「ほら、椅子と机持ってきたぞ」
瀬名「え?ありがとうございます」
と椅子に座る
ルイーサ「瀬名、少しトランプゲームでもしないか?」
瀬名「え?」
ルイーサ「判断力の訓練の一つさ、リリーとエマもやるか?」
リリー「いつものか?」
ルイーサ「ああ」
リリー「なら参加する、エマもだろ?」
エマ「うん」
香奈「ジー」
瀬名「なんです?香奈さん」
香奈「バレてる…」
瀬名「せめて1時間ぐらいは横になっててください、明日の飛行に響きますよ」
香奈「ほ、ほら明日来るとは限らないじゃん?」
瀬名「もし来たらって話です」
香奈「…」
リリー「まあ派手に動かないんなら良いんじゃないか?顔色も悪くないし」
瀬名「医者のリリーさんが言うなら良いと思います」
香奈「やったー」
リリー「私は別に医者じゃあないんだがな」
瀬名「医者みたいなものでしょう」
ルイーサ「なら始めるぞ」
とポーカーを開始する
数十分後
リリー「瀬名お前強いな」
香奈「うごぉぉぉ」
瀬名「運がいいだけですよ」
さらに十分後
ルイーサ「今度は私だな」
洋子「で、結局勝ったのは瀬名なのね」
瀬名「こう言うのには無駄に運がいいのが困りどころです」
ルイーサ「本当に強いな…っとそろそろ模擬訓練の時間だな、こっちでは負けはしないぞ」
瀬名「ええ臨むところです」
上空
洋子「2人ともいいかしら?」
とホバリングしながら言う
瀬名「構わないです」
ルイーサ「いいぞ」
洋子「3,2,1開始」
と2人とも水平飛行に移り、加速を始め
交差と共に上昇を始める
上昇力では双発の瀬名の方が有利である
高度が1000,2000,3000,4000と数字を増やす中
ルイーサはペイント弾が詰まったRPKを撃ち、命中させようとするが瀬名はそれを巧みに交わしてゆく
ルイーサ「クソッ登らない」
瀬名が同然太陽に向かい飛ぶ
ルイーサ「クソ、太陽か!」
光で視線が遮れ瀬名を見失う、ルイーサは咄嗟に固有魔法である短距離三次元空間把握を使い瀬名を捜索する、使い始めた瞬間瀬名はインメルマンターンを行い加速し、ルイーサの方へと向かう
ルイーサ「なに!」
瀬名「甘いですよ」
ダン…ダン…ダン…ダンと乱雑にペイント弾が放たれる
ルイーサ「まずい!」
と下方に回避軌道を取るがそこはキルゾーンと言わんばかりにハイパワーを叩き込む
ペイント弾は左右のユニット、銃本体に命中している
ルイーサ「ああ」
瀬名「この戦術は対ネウロイでも使えますからね」
と左手には64式7.62mm狙撃銃、右手にはハイパワーを持った瀬名がホバリングでルイーサの前で止まる
ルイーサ「なに!?それを片手で!だから狙いが甘かったのかそれでも当たりそうだった」
瀬名「利き腕じゃないですけどね」
ルイーサ「それでもだ…」
香奈『瀬名ちゃん!!ルイーサさんに勝つなんてすごいよ!!』
瀬名「上昇中はヒヤヒヤものでした」
洋子「体に当てなかったのは貴方の心遣いってところかしらね、昔からわからないのね」
瀬名「死ぬ死なないにしろ人は撃ちたくないものですね」
ルイーサ「いっそのこと胴体でフニッシュでよかったんだかな…瀬名次は勝つからな」
瀬名「まだやるんですか?」
ルイーサ「今日は勘弁だ」
瀬名「ですよね、洋子さんやりますか?」
洋子「いいわよ」
位置につき
ルイーサ「2人ともいいか」
瀬名「いつでも」
洋子「いいわよ」
香奈『洋子さん頑張ってください』
リリー「お前はそっちなんだな、まあ私も洋子が勝と思うが」
ルイーサ「はじめ!」
パンと発砲音と共にどちらとも加速し”バゴォン”という破裂音と共に上昇を開始する、2人の上昇軌道はまるで織り機のようで瀬名が左にゆくとそれに合わせ洋子が右から左へを繰り返してゆく
ルイーサ「すごい、あの洋子に食いついていってる」
リリー「違う、瀬名が洋子を食い付かせてるんだ」
ルカ「洋子さんって扶桑1の現役ウィッチって言われてるんでしょ?」
リリー「らしいな、性能があるとはいえそれを食い付かせ、避けてる瀬名は洋子よりも強いと思うな」
香奈『あ、あの洋子さんが!?』
リリー「ルイーサですら洋子からは逃げられなかったからな」
ルイーサ「私とは生きる次元が違うんじゃないかと思えるほどだ、でも瀬名はそれを優々と…」
洋子「瀬名!本気出しなさい!」
瀬名「いやです」
と水平に水平飛行に移る
洋子「ならここで決めるわよ!」
と62式を乱射し100発入ったボックスマガジンを空にする
瀬名「こういうタイミングでリロードって落ちたものですね!」
と上半身を起こし頬当てもせずにライフルつを撃つ
洋子「いいやまだよ」
バレルロールを使い弾を回避する
洋子「さあ反撃の時間よ!」
リロードを終えた洋子は問答無用で乱射してするが突然瀬名が視界から消える、だが洋子はこれを知っていたのか上昇をする
瀬名「チッ、使えないか」
洋子「その技は悔しいほど覚えてるわよ!」
瀬名が消えた理由は
下方に対し体を垂直にし自機速度を急減速させ洋子をオーバーシュートさせるというウイッチだからこそできる技なのである
リリー「なんだあの動き?!」
ルイーサ「今のは…逆コブラ…とでも言えばいいのか?」
リリー「洋子が高度を取ったという事はタイミングはわかってたのか」
ルイーサ「だろうな、そのための対策にみえる」
リリー「前にも食らったからその対策ってことか」
ルイーサ「多分な」
洋子「頬当ても無しで打ってくるのがあんたの癖なのよ!」
旋回時に上半身を起こし射撃する
瀬名「わかってるんですけどね!」
と回避しつつ牽制射撃する
洋子「ヴヴ曲がらない」
瀬名「機体が…」
ルイーサ「瀬名はどうして曲げないんだ?戦った感じだともっと曲がると思うんだが」
リリー「古い機体だからって言ってたからそれが原因じゃないか?」
瀬名は古い機の改良ゆえにあまり派手な旋回をすると機体が壊れる可能性があるが故に心配し曲げないのである
すると洋子が急減速し瀬名をオーバーシュートさせる
瀬名「しまった!」
オーバーシュートした瀬名は先ほどと同じように逃げの一手となる
そして数分逃げ
ルイーサ「2人とも弾が少ないだろうな」
リリー「瀬名の方はほとんど攻撃がない、もしかして切れてるのか?」
ルイーサ「それなら申告するだろう」
リリー「そうだよな」
直線に入り、数秒経過し
瀬名がコブラを行ったがそれはただのコブラではなくラダーを使い自分を横向きにし洋子が自分の腹に突っ込んでくる形になった、瀬名は即座にハンドガンに持ち替え、両肩に向けて撃つ洋子の反応速度も負けず劣らず、62式を構えて一発、また一発と発砲するが瀬名が放ったペイント弾が洋子の放ったペイント弾より先に左腕に着弾し、もう一発は銃を握っている右手に命中、瀬名に向けて発砲した弾は一発は左脚と右脚の合間を通り、また一発はユニットに命中したのみで終わった
ルイーサ「洋子が負けた…?」
リリー「あの洋子が負けるって…」
香奈『洋子さんが負けたッ!?』
洋子「負けたぁ…」
瀬名「久しぶりにいい戦いが出来ましたね」
洋子「そうね、流石に貴方も腕を上げてるわ」
瀬名「ほとんど変わりませんよ」
洋子「なら私でも落とせると思ったんだけれどね」
瀬名「運がいいだけです」
洋子「そんな運に負けるなんて…」
瀬名「いつも運が悪いじゃないですか」
洋子「そうだけれど…」
リリー「良く、洋子に勝ったな!瀬名!」
瀬名「運が良かっただけですよ」
ルイーサ「運がいいだけじゃあんな機動しないだろ」
洋子「瀬名のユニットがちゃんとしてればすぐ負けてたわね」
瀬名「無理ですよ」
ルイーサ「瀬名、実は洋子と同じぐらいの実力なんじゃ…」
瀬名「もしそうだとしたらこんな所に配備されます?仮にも扶桑現役ウィッチ最強の洋子さんがいるんですし」
ルイーサ「そうだが、それでも優秀な君がここに配備される理由がやはりわからん」
洋子「それは私も気になってるんだけどね」
リリー「いやああんな派手な動きよく出来たな」
瀬名「F/A-15だから出来た動きです」
リリー「それ、ウチにも来ないかなぁ、洋子は肩とどこを被弾したんだ?」
洋子「右手に当たったわ」
リリー「痛くないか?」
洋子「全然だけど…アドレナリンが出てるせいかもしれないわ」
瀬名「痛みは残らないですよ、僕も空母にいた時に何発か手を撃たれたので」
洋子「そう…ってなんでそんなに撃たれたのよ貴方は」
瀬名「いや、船内でCQC戦闘訓練の教官をやってましてそれで…」
洋子「ほう…って教官!?」
瀬名「はい、艦長に実務経験がない者よりある者の方がいいって言われまして流されるように…」
ルイーサ「瀬名は流されるんだなよく」
瀬名「知っての通りあまり人と会話しないものですから」
洋子「最初のところに比べたらマシよ、学生時代なんて1ヶ月は”はい”ぐらいしか言わなかった上に小さい声だったからよく教官から怒られたわよ」
ルイーサ「そんなか」
香奈「よーこーさーあーん」
洋子「元気ね」
リリー「休んで欲しいんだかな」
洋子「元気があればいいのよ」
リリー「扶桑人はみんなその理屈だ」
瀬名「そんな物ですね」
と順に着陸して格納庫
香奈「瀬名さんってこんなに強かったんですね…」
瀬名「運がいいだけですよやっぱり」
洋子「その幸運で何回負けてることやら…」
瀬名「さあ」
洋子「私の勝ちの方が少ないわよ絶対」
ルイーサ「そんなにか?」
瀬名「そんなことはないと思います」
洋子「5回ぐらいしか勝ったことないと思うわ、その勝因も風邪ひいてたり、バードストライクしかけたり、だったりと不運だったわけだしな」
ルイーサ「其れは本当に不運だな」
瀬名「バードストライクではリカバリーできそうだったんですけどね」
雑談しているとエンジン音が聞こえ扶桑軍のC-49が着陸する
ルイーサ「扶桑の爆撃機?どうしてここに?」
香奈「え?」
洋子「あっ!」
リリー「これって…」
瀬名「ですね、見に行きましょうか?」
洋子「私も行くわ」
瀬名「ちょっと待ってくださいね」
と荷物おきの方にゆきオレンジ色の板を取り戻る
瀬名「行きましょう」
洋子「ええ」
C-49はグランドパスを通り、こちらに向かいってくる
瀬名「ここでいいかな」
格納庫の真ん前にたちオレンジ色の板を上に上げる
C-49は次第に近づき、マーシャリングの前進せよを行うその後は速度を落とさせつつ、ストップさせ、エンジンカットをさせる
数分待つと機体から3名降りてくる
輸送要員と思われる人物が
「お見事なマーシャラーだ」
瀬名「どうも」
「基地司令は…」
洋子「私です」
「ならばこれにサインを、到着確認票です、あとF/A-15の回収に」
洋子「わかりました、すこし時間を」
「大丈夫です、こちらの荷下ろしにもかかりますので」
洋子「ええ」
瀬名は走りで格納庫に戻り
ユニットを回収する用意をする
ルイーサ「なんだ?なんだ?」
瀬名「この古いユニットともお別れです」
ルイーサ「どうしてだ?」
瀬名「これの正式機がくるので」
香奈「いいなぁ」
瀬名「香奈さんにもきますよ」
香奈「ウソッ!!」
瀬名「わざわざ嘘つきません」
香奈「ヤッターー」
瀬名「(君もよく頑張ったね、お疲れ様)」
ユニットを優しく撫でる
「あのこちらのユニットですかね?」
瀬名「あ、はいそうですこの子をよろしくお願いします」
「瀬名様ですよね?とある方が直接渡せと言ってだ物です、あとユニット引渡しのサインを」
瀬名「え?はいありがとうございます」
受け取り、ユニットはフォークリフトで運ばれてゆく
リリー「なんだ?その箱」
瀬名「さあ、とある方かららしいですけど普通の箱ですね」
リリー「心当たりは?」
瀬名「ありますけどこんなの出すような人間じゃないですね」
リリー「そうか」
瀬名「せっかくですし開けますか」
と腰からナイフを取り出し開ける
その中には写真と写真立てが入っている
リリー「瀬名と同僚と艦長?」
瀬名「ええ、ここにくる前に属してたら空母で撮った集合写真ですね」
リリー「と言うことは送り主は艦長さんか」
瀬名「違いますね多分」
と写真立てを手に取り裏返す
リリー「何もないが」
瀬名「いや、あるはず」
裏蓋を外すと折り畳まれた紙が入っている
リリー「本当だ、中身は手紙か?」
瀬名「多分」
広げると内容は
「おはよう、いやこんにちは瀬名、元気してるかしら?まあ元気してるでしょうね。例のユニットは回収させて博物館行きよ安心して、武器を複数送ってたけどみんなで分けて使ってね。第二航空隊のみんなも元気してるか気にしてたわよ、せめて手紙ぐらい書きなさい、もう一つ、洋子ちゃんは元気してるかしら?いや元気してるわよねそりゃ、新しい部隊の子達とも貴方なら仲良くなれると思うし、そうしてると思う、だからと言って無理しないことね。追記 ユニットや武器の指導をがんばってね 貴方の二番目の母より」
リリー「二番目の母と言うと宮藤元帥か?」
瀬名「そうですね、にしてもこんな文章書いたところ初めてみましたね…」
リリー「こうなんだ…感動とかは?」
瀬名「いや特に、確かに嬉しいですけど…」
リリー「
瀬名「よく言われます」
リリー「にしても見てよかったか?」
瀬名「特に構いませんよ」
そんなことをしているとユニットの入った木の箱や武器弾薬が運ばれてくる
「あの、宛坂瀬名様はいらっしゃいますかね?」
瀬名「僕ですけど…」
「ユニットと武器の受け取り指定が瀬名様なのでこれにサインを」
瀬名「あ、これですね、軍部と水戸からですか」
「上の連中と関わりがあるんですね」
瀬名「まあはい」
「あと何種類か来るので最後にご確認を」
瀬名「はいわかりました」
リリー「さっき隊長がしてたサインは?」
瀬名「到着の有無のサインですねあれ」
リリー「そうなのか」
瀬名「受け取るのもめんどくさいんですよ」
リリー「基本的に上に立たないからわからんな」
瀬名「基本的には輸送機の到着の有無、武器の受け取りの有無、弾薬の受け取りの有無、そしてユニット到着の有無ですね」
リリー「なんだそれめんどくさいな」
瀬名「そんな物ですっと」
大小の箱の中から小さな箱を取り出し、開けると
瀬名「これが資料か」
資料の中には
「扶桑 64式小銃」
「カールスラントMG3」
「ベルギカ MAG」
「イベリオン XM207」
「オラーシャ 9K30」
リリー「XM207?初めて聞いたな」
瀬名「やっぱりですか?自分もそれが気になって」
瀬名「これかな」
と木箱を一つ開ける
箱の中にはM16ににているが少し違う銃火器が入っている
リリー「説明書落ちたぞ」
リリーが拾いあげる
瀬名「本当だ」
リリー「”ストーナー63、M16をベースにコンポーネント式の銃火器、部品を変えればARやカービンにもなる”か」
瀬名「これはその
リリー「75発だな、最大で150だな」
瀬名「それでも軽いですねこれ」
リリー「5.30だから洋子の持ってる62に比べると5kgも軽いのか」
瀬名「重いですからねあれ」
リリー「なら洋子に持たせるべきか?」
瀬名「それは本人が決めることなので」
と残ってる箱も開ける
瀬名「これは64が2丁か」
リリー「こっちはMAGだな」
瀬名「それでこれが…9K30か」
リリー「なんだって?」
瀬名「ストレラ-2ですよ、知りません?」
リリー「聞いたことあるな、でも当たらないって話だぞ?」
瀬名「多分これは扶桑で改造されてますね、ここの刻印見てください」
リリー「扶桑語だな…扶桑語!?」
瀬名「そう言うことです」
リリー「送られてきたと言うことは折り紙つきか」
瀬名「多分そうでしょうね、それでこれが専用のマガジンか」
リリー「6発入りだったよな?」
瀬名「ですね」
リリー「ウィッチランチャーに比べると…だな」
瀬名「あちらは基本無誘導ですから」
リリー「良し悪しがあるか」
「あの、荷下ろしが終わりましたので確認を」
瀬名「あ、はい」
と手物と資料をもとに確認して行く
瀬名「間違えないですね、お疲れ様です」
「ハッ、それでは」
と出てゆく
洋子「この基地の副司令をやってくれないかしら?」
瀬名「階級が足りません」
洋子「そうよねぇ…」
瀬名「そう言えばイベリオン製ですけどLMG来たんですけど使います?」
洋子「イベリオン製ってM60と言わないでしょうねぇ?」
瀬名「それなら今と大して変わらないですよ、これですよ」
洋子「M16ベースか、弾は5.56ねって軽いわねこれ?!」
瀬名「名称はXM207で重量は5.3kg、弾薬は最大で150発、通常なら75発です、ぱっと見大型ドラムマガジンが見つからないので75発か100発ですね」
洋子「もしかしてSTANAGマガジン付くのかしら?」
瀬名「みたいですね、どうです?」
洋子「取り回しもいいしこれ持とうかしら」
瀬名「使い方は…資料ここに置いてあるので頑張ってくださいね」
洋子「わかったわ」
瀬名「あれ?香奈さんは?」
ルイーサ「あいつならトイレ行ってるよ」
瀬名「あはい」
洋子「え?これってコンポーネント式なの?」
瀬名「そう言えばそうみたいですね、他パーツありませんけどね」
洋子「意味ないじゃないの…」
瀬名「軽いって理由でしょうね」
ルイーサ「そこの大きな箱の中身は?」
瀬名「ああ、9K30ですね」
ルイーサ「オラーシャのか?」
瀬名「みたいですけど中身は扶桑生産品みたいですよ、刻印がそうでした」
ルイーサ「その隣二つは?」
瀬名「えっと右がMG3で左がMAGですね一応、使います?」
ルイーサ「MG3少し気になるな」
瀬名「ちょっとお待ちを」
箱を前の机に置く
瀬名「どうぞ、懐かしいんじゃないですか?」
ルイーサ「それがな、私の世代は使ってないんだ…」
瀬名「意外ですね、カールスラントのウィッチは軒並みあると思ってました」
ルイーサ「このサドルマガジンも初めてだ」
瀬名「今は実用的じゃないですからね…MG3も42も」
ルイーサ「重いな…」
瀬名「使われない理由はそれでしょうね」
ルイーサ「レートも考えるとRPKの方が使い勝手がいいな」
瀬名「一般ウィッチは20mm機関砲とか12mm持ちが多い気がしますね特に空軍属は」
洋子「そうね、M61バルカンとかブラウニングとか多いわよね〜海軍だと搭載重量の観点から歩兵改良型だけどね」
ルイーサ「カールスラントだと過去の撤退戦の影響で補給が楽な歩兵用だったりするな」
香奈「戻りました…?」
瀬名「ちょうどいいタイミングです、64式届きましたけど使います?」
箱を開けながら言う
香奈「ほんと!?」
瀬名「はい、これですね」
香奈「もちろん使うよ!」
瀬名「使い方は…」
香奈「もちろんわかるよ」
瀬名「ならよかったです」
と渡す
ルイーサ「にしても面白い形してるな」
洋子「ねぇ!瀬名!ちょっときて!」
瀬名「なんですか?」
と洋子の方に向かうと
瀬名「…なんでしょうこれ」
と箱を開けるとその中にはいつも向かっている64式狙撃銃に似ているが機関部が44式の系譜なのである
洋子「知ってる?」
瀬名「いや全く、その関連の資料は…ッ!もしかして」
洋子「え?知ってるの?」
瀬名「さっき機密資料受け取りませんでした?」
洋子「ええ、数枚受け取ったっけど」
瀬名「その中にあると思います」
洋子「ちょっと待ってよ」
瀬名「ええ」
瀬名は銃の箱に違和感を感じる
瀬名「もしかして…」
箱をどかすと
そこには全く同じサイズの箱が置いてある
瀬名「なんだ?」
箱を開けると中からは新素材のプラスチックでできたドラムマガジンが二つ入っている
洋子「あったわよってそれドラムマガジンじゃないの」
瀬名「ええ、しかもめちゃくちゃ軽いですよこれ」
と書類を貰い、マガジンを渡す
洋子「えぅ、なにこれおもちゃみたいじゃない」
瀬名「”M300、AR-1をベースに7.62x51弾をフルオート射撃可能にした改64式狙撃銃、弾倉は最大で75発、使いずらいと思うが使ってやってくれby 三木”って書いてありますね」
洋子「狙撃銃…?」
瀬名「さあ…」
洋子「軽機関銃よねこれ」
瀬名「ですね、しかも反動がでかいので使いずらい思います」
洋子「使うかしら?」
瀬名「…なら使ってみますね」
洋子「あら」
瀬名「ユニットも本制式型になるので多少はマシに」
洋子「なってるのかしらね?」
瀬名「さあ」
香奈「ユニットはどうするの?」
瀬名「明日の昼に飛行訓練を行いたいですね、出来ればですけど」
香奈「やったー」
洋子「座学は…?」
瀬名「しますよ、しないと乗らせたくないですね」
香奈「ざ、座学…」
洋子「うげげ」
瀬名「と言って簡単なものですよ、詳細説明ぐらいです」
ルイーサ「おーい瀬名、このマガジンと弾薬、お前のか?」
リリー「多分瀬名のだと思うんだが」
瀬名「マガジンはそれですけど…弾薬は7.62
ルイーサ「弾頭が赤に塗られてるんだよな、そこの重そうな箱、二箱分だな」
瀬名「いや特にないんですよね…蓋の裏になんか書いてありませんか?」
ルイーサ「いや特に…ないかな」
蓋を持ちながら言う
瀬名「えー…」
リリー「あ!」
瀬名「どうしました?」
リリー「多分これだろ?」
瀬名「多分これですね…どこにありました?」
と紙には”新型7.62mm弾試作品だけれど使ってね、弾種はAPHEよ”だそうですねこれ」
リリー「いやあ、箱の内側に入ってたよ」
瀬名「そう言うことでしたか」
洋子「
瀬名「教本?変わったんですかね?」
洋子「いや…と…特にないわよ」
瀬名「重りとして使えってことでしょうね」
洋子「私の方で保管しとくわね、後の検品頼めるかしら?」
瀬名「指名と言うのならば」
洋子「ならよろしくね」
瀬名「了解です」
2時間後
司令室
コンコンコン
瀬名「入ります」
洋子「ええ」
瀬名「検品が終わりました、ここにサインをください」
洋子「お疲れ様、明日の件なのだけれど」
瀬名「アラートですよね」
洋子「ええ、その時間に座学をやっても問題ないわよね?」
瀬名「え、まあ問題ないと思います」
洋子「ならその時に呼んでちょうだい行くから」
瀬名「なら10時頃にしますよ、来てください」
洋子「わかったわ」
その後は夕食をとり
眠りにつく
翌日10:00、待機室
瀬名「2人とも来ましたね、とりあえずこれをどうぞ」
と薄いパンフレットのようなものを渡す
洋子「えっ?」
香奈「薄い!」
瀬名「言ったじゃないですかF-4変わらないって30分で説明は終わりますよ、いいですか?まず最大負荷は…」
瀬名の言っていた通りほぼ30分で終わる
瀬名「終わりですお疲れ様でした」
洋子「本当、あっさりね…」
香奈「もっと多いのか思ってた…」
瀬名「あとは飛行ですが」
洋子「今するかしら?」
瀬名「許可があれば」
洋子「武装積んで飛べばアラートも対抗できるわね」
瀬名「なら増槽を搭載するべきですね」
整備班に言い、短距離ミサイル4、中距離ミサイル4と増槽の最大武装でユニットを発進させる
瀬名「ん?」
洋子「えっ」
香奈「軽っ!」
瀬名「僕の乗ってた子より機体の推力が増してますね」
洋子「本当に軽いわね…F-4の比じゃないわよ」
香奈「これなら色んな武装詰めるんじゃないですか?」
瀬名「これでもファントムとあまり変わりませんよ、左回りで迂回上昇しましょうとりあえず」
洋子「あれがタバよ」
緩やかに上昇してゆくと下方に綺麗なタバの美しい街並みが見えてくる
瀬名「綺麗ですね」
洋子「そうね」
瀬名「香奈さんは行ったことあるんですか?」
香奈「うん、今年の1月だったと思うけど、海軍の駆逐艦が1隻寄港するって話だから見に行ったんだ、その時に行ったよ」
瀬名「へぇ…」
洋子「瀬名もいきたくなった?」
瀬名「いや特に…行く方法は?徒歩ですか?」
洋子「いや、ジープがあるからそれよ」
瀬名「あぁ…道が荒いんですか」
洋子「察しがいいわね、そう言うことよ」
瀬名「そろそろ目標高度に近づいたので訓練開始です」
と瀬名の後ろを追うように空中機動の確認をしてゆく
最終項目が終わろうとした瞬間
無線から
瀬名《こちら第552戦闘航空団第一小隊どうぞ》
《こちら、アカバレーダー、方位360、距離160、高度50、中型ネウロイ1機を確認、迎撃可能か?》
瀬名《了解》
《湾内低空を低空侵入なため友軍対空砲火に気をつけられたし》
瀬名《了解》「2人ともいいですか?」
香奈「問題ないよ」
洋子「ええ、やっぱり指揮に向いてるわね瀬名は」
瀬名「そう思うなら黙って着いてきてください、行きますよ」
とダイブする
高度100程度で水平に写り目視並びにレーダーでの捜索をする
香奈「レーダーにも反応ありませんね…」
洋子「本当にいるのかしら、
瀬名「場所が場所ですからこの辺は小型艦艇で監視してるはずなんですが」
目視で40kmはである位置、アラビア半島側の水域で黒煙が一つ上がる
香奈「あっ!」
瀬名「そう言うことですかわかりました、2人とも高度を500まであげてください僕はこのまま行きます」
洋子「わかったわ、気をつけてね、香奈ちゃん行くわよ」
香奈「はいっ!」
2人が緩やかに上昇してゆく
瀬名「嫌な相手ですね本当に…」
いつも以上に光っている海面を見ながら呟き最近もらったばかりのM300のマガジンを少し青色で塗ってある物に変え、本来対地攻撃用の手榴弾を手に持つ
瀬名《お二人さんそろそろ来ますよやっこさん》
と言ったと同時に”水中から”クジラのような巨体が現れる
洋子《何よこの化け物!》
瀬名《2人とも上から攻撃してください》
洋子《了解よッ!》
と瀬名はそのネウロイに対ししたから攻撃しつつ攻撃されたらシールドで受け止める形で戦闘してゆく
洋子《コアが見つからないわ!》
瀬名《こちらもないです、高度1500まで上がりましょう》
洋子《ええ》
ネウロイから離れ高度を取り合流する
洋子「大型ミサイルでもあれば撃破できそうなのだけれどね…」
香奈「でも場所が場所ですし…」
洋子「そうよねぇ…」
瀬名「大型ミサイル…あっ」
洋子「どうしたのかしら?」
瀬名「これならいけるかも」
洋子「え?」
瀬名「少し上昇します」
と高度を上げる
瀬名《こちら第552戦闘航空団第一小隊、中型ネウロイ迎撃中、付近にS-125を装備してる防空部隊もしくは防空指揮所はいますか!》
《こちらオラーシャ陸軍第762防空大隊だ、聞こえるどうぞ》
瀬名《アカバ湾上空のウィッチを照準レーダーで捉えられますか?》
《可能だが》
瀬名《ならその目標に対し撃ってください!》
《な、何!?本当にいいのか!?フレンドリーファイアになるぞ!》
瀬名《構いません!住民の命か始末書どちらがお好みですか?私は後者です》
《わ、わかった、1分後に射撃をするやるんならちゃんとネウロイを落としてくれよ》
S-125
史実と違い末端誘導がARH誘導になっているオラーシャ軍の大型地対空ミサイル
瀬名《了解》《2人とも聞こえますか》
洋子《ええ聞こえてるわ、本当にやるの?》
瀬名《やることかわりました、ええもちろんやります、だから2人は高度を取って攻撃準備をしてください》
洋子《…わかったわ、香奈行くわよ》
香奈《はい…》
《発射まで残り30秒》
瀬名《いつでも》
《
号令と共にS-125は谷間にある重防空陣地から発射される
同時に瀬名は海面付近にいるネウロイに向かって徐々に加速し始めるがS-125は最大マッハ3.3で飛翔するため振り切れない。
S-125の中間誘導が地上レーダーより機搭載レーダーへと変更したと思われる瞬間、機搭載レーダーが瀬名より大きいネウロイを捉えそちらに誘導が切り替わる。
瀬名は直後に上昇したとほぼ同時にS-125はネウロイに命中、貫徹400mmを超える直径340mmのHEATはモンロー・ノイマン効果でネウロイの装甲を侵徹し爆発を起こし大穴を開ける、それを見逃さんと洋子が攻撃号令をかける
洋子「攻撃開始」
香奈「了解ですっ!」
洋子「見えたッ!」
とXM207で撃ち込み内部の装甲を削り露出したコアを撃ち抜く、ネウロイは金切り声を上げ粉と化す。
瀬名《こちら第552戦闘航空団第一小隊、ネウロイ一機を撃墜、レーダーに敵影なし、RTB》
《撃墜を確認、中々な策士のようだ、無茶は禁物だぞ》
瀬名《ええ、わかってます》
洋子「はぁ…本当かしら」
香奈「本当に無茶振りですよね瀬名ちゃん」
瀬名「これでも善処はしましたよ」
洋子「本当かしら?」
瀬名「ええ」
と言っていると上を赤色に塗られたC-130が通り過ぎる
洋子「郵政省の機体ね何かしら?」
瀬名「わからないですね」
《嬢ちゃん達、ようやった!》
香奈「戻ればわかるんじゃないですか」
洋子「そうね戻りましょ」
と基地に帰還する
「嬢ちゃん達と思ったが坊やも混じってたか」
と1人の男性が格納庫前で立っている
洋子「なんのご様子ですか?」
「手紙だよ」
ルイーサ「おい瀬名、電話だ」
瀬名「えはい」
と電話の元へ行く
「久しぶりだな元気してるか?」
この声に瀬名は聞き覚えしかなかった、正体は
瀬名「お久しぶりです、私になんのご用ですか」
榊原「例の件なんだが、レッドフラッグに近いうちに来て欲しいんだわかるか?」
瀬名「…上官を連れて行っても?」
榊原「いつか聞くだろうから構わないさ、どうせ
瀬名「多分ですが」
榊原「じゃあ頼んだぞ」
電話が切れる
次回 手紙
どうして四万文字も書いたんですか…どうして…
多分あと3、4話で終わる。
新しいキャラ(男性パイロット)を追加するかしないか
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するー
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しないー
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どちらでも
-
眠たい(する)