ワールドウィッチーズ転生記 1944~1967 作:すたーりん
お手紙
「やっと戻ってきた、君にお手紙だよ」
瀬名「ええ?僕にですか」
「ああ、君のお友達からじゃないかな」
瀬名「友達…?」
「差出人は不明なんだけど、発送元が元だから直接さ、ついでに洋子さんにも」
洋子「私もですか」
瀬名「差出人不明…」
と手紙を受け取り発送元を見ると「イスラエル連邦キリヤット・ハメムシャラ*1」と書かれているのを目にした瞬間、瀬名は唇を噛み締めその手紙をポケットに丁寧に入れる
洋子「これだけですかね?」
「ああ、そうさ、じゃあ僕は帰るよ」
と歩いてゆく
洋子「また次」
瀬名「洋子さん」
洋子「ん?」
瀬名「僕の休みっていつですか?」
洋子「えーっと…今日は水曜日だから…来週の月曜日が休みね」
瀬名「少し下に降りたいんですが」
洋子「ええわかったわ、私が車出そうかしら?」
瀬名「わかりました、できれば朝早く行きたいんですが」
洋子「ええいいわよ、それにしても手紙は?」
瀬名「…見たいものではありませんでした」
洋子「友達からじゃないの?」
瀬名「…旧友ではあります」
洋子「そう…そろそろアラート任務は終わりよ部屋にもドブなりして構わないわ2人とも」
香奈「はいっ」
瀬名「了解です」
瀬名は部屋に戻り
机に座り突っ伏せ
数十分は過ぎただろうか、ポケットに入れた手紙を出し開封する
中には丁寧なブリタニア語で書かれた一枚の手紙が入っている
隊長、お久しぶりです。お元気ですか?
アピルいや、ブラッハ・シュピーゲルです。
あなたの部下 ブラッハ・シュピーゲルより
読み終わる頃には瀬名の目からは涙が溢れ出し
ゔぅぅぅぅぅ
と小さな声で泣いていた
コンコンコン
洋子「瀬名、大丈夫かしら?」
瀬名「少し待ってください」
涙を拭きドアを開ける
洋子「泣いてたようだけれど…」
瀬名「入ってください」
と言うとドアを閉める
洋子「何があったのかしら?あまり良いことではなさそうだけれど、辛いなら私が聞くけれど」
瀬名「いや…今回は嬉しいコトだと思います比較的…」
洋子「そう…言いたくないなら言わなくても構わないわよ」
瀬名「いつか話すでしょうから話しときます」
洋子「そう」
瀬名「僕の部隊には1人、壊滅前に移転した隊員がいたんですが、その子から手紙が来ました」
洋子「唯一の生き残りってこと?」
瀬名「ええそう言うことになります」
洋子「よかったのかしら…」
瀬名「少なくとも生きてるかはわかりません…でも希望は持てました、一つ言うならこれが
洋子「罠?」
瀬名「ええ、彼らは人を誘き出すなら拉致監禁全てをやる連中です」
洋子「そんなの」
瀬名「それでですが休みについてなんですが」
洋子「そう、その話をしようと来たら泣いてて…」
瀬名「そうなんですか」
洋子「それで、目的地は?」
瀬名「えっと…レッドブラッグっていう扶桑人がやってるお店です」
洋子「あーあそこね、わかったわ、それと」
瀬名「それと?」
洋子「あー…ごめんなさい忘れたわ…」
瀬名「しっかりしてください中佐どの」
洋子「…あーだめ本当に忘れたわ…あとで出直すわね」
とドアを開ける
ルイーサ「いや、これはだな洋子違くてだ…」
どうにも聞き耳を立ててたようだ
洋子「今回は不問にしますいいね?」
ルイーサ「ああ。感謝する」
瀬名「(聞き耳と言って後半でしょうけどね、洋子も理解してるのかな)」
と心の中で思いつつ
送られてきた手紙の住所を送る手紙に写し書き始める
瀬名「(こう言うのってなんで書けばいいんでしょか…)」
ペンを顎につけ数分
ふと喉が渇き台所へゆく
香奈「あ、瀬名」
瀬名「夕食の時間…に早いですけど」
香奈「いやー何にしょうかここで考えてたんだよね」
瀬名「ですねぇ…野菜炒めとかはどうです?」
香奈「野菜炒め!それでいいね、それで瀬名ちゃんは?困った顔してたけど」
瀬名「え?」
香奈「感だけださっきの手紙?」
瀬名「ええまあそうですけど…」
香奈「返事に困ってるとかならありのままのことを書けばいいんじゃないかな」
瀬名「ありのまま…ですか」
香奈「だといえば元気かどうかとかさ場所とかは…軍規で言えないけどさ、そう言うなんて言うんだろ…」
ルイーサ「今の気持ちじゃないか?相手がどんな関係の子はわからないがあとは最近起きた出来事とかそう言うのじゃないか」
瀬名「ありがとうございます」
と言い残し部屋へ戻る
香奈「どっちでしょうね」
ルイーサ「さあ、例の相手とかではなさそうだな」
香奈「どちらかと言うと戦友に向けたって感じじゃないですか?反応的に」
洋子「はあ、あんた達ねぇ」
香奈「あ」
お久しぶり、アピル軍曹そして初めましてブラッハ・シュピーゲルさん、ヘーロース大佐だよ。
君は僕が死んだと報告が行ってるようだが僕は生きている。どこいるかは機密があるから話せないけれど比較的君の近くにいると思う、僕の名前は宛坂瀬名これが本当の名前、また会える機会があるなら昔言ったように扶桑で美味しい扶桑茶を飲もう。
あなたの上司 宛坂瀬名より
手紙に同封し
司令室へとゆく
コンコンコン
瀬名「宛坂瀬名入ります」
洋子「どうぞ」
瀬名「手紙の郵送を」
洋子「わかったわ、それでさっきの忘れてた話だけれど夜間哨戒って1人でできるかしら?」
瀬名「まあ可能ですが」
洋子「そう、もしルイーサが負傷とかしたら任せれるかと思ってね」
瀬名「ええ構いませんよ、言ってくれればその日でも可能です」
洋子「そんなことはない思うけれどもしもの時はよろしくね」
瀬名「了解です、では」
洋子「あ、日曜日のお昼、わかってるわよね?」
瀬名「はいわかってますよ中佐どの」
訓練、訓練と2日訓練を行い土曜日には洋子が頼んでいたデザートセットと各種食品が届く
香奈「瀬名ちゃん、何作る?」
とメモ帳を開きながら言う
瀬名「まあパンケーキ、サンデー、アップルパイ、シフォンケーキとかですかね?」
香奈「まあリベリオン料理ばっかりだね」
瀬名「それ以外割とめんどくさいものばかりじゃないですか?」
香奈「だよねぇ…食べるのはだいたい昼?」
瀬名「昼食代わりにパンケーキ、アップルパイにして夕食を多少豪華にしてサンデー、シフォンケーキですかね、時間かかりますし」
香奈「だね、ならアップルパイとホイップクリーム頼める?」
瀬名「わかりました、アラート待機って誰かいましたっけ?」
香奈「えっと…特にないね、付近に第2艦隊がいるからそれに任せるって」
瀬名「了解です、いい時間なので僕はこれで」
香奈「だね、おやすみ」
瀬名「おやすみです」
翌日早朝 6時
瀬名は素振りを終わらせ新聞片手にもらったコーヒーを啜っている
香奈「ごめん瀬名、遅れた」
瀬名「まあ朝食ってからなのでもう少しはゆっくりできますよ」
香奈「あそっか…」
瀬名「ホイップクリームはどの程度作ります?」
香奈「んー夜の分で冷やしとけば持つかな?」
瀬名「持つと思います、そう言えばチョコレートってどこに保存してあります?」
香奈「持つか、それなら2kgぐらいかな、チョコレートはね冷蔵庫の一番下の奥だね、多分50個ぐらいあったと思うよ」
瀬名「そんなにですか?」
香奈「まあレーションをよく食べてた時期があったからね」
頭をポリポリ掻きながら言う
瀬名「5kg…今回で使い切れませんね…」
香奈「サンデー用のアイスクリームも作らないとだね」
瀬名「ですね」
香奈「何時頃から始める?」
瀬名「まあ朝食を作り終えてからいいんじゃないですか?」
香奈「だね、じゃあ半には朝食つくろうか」
瀬名「ですね」
瀬名はコーヒーを啜り朝食作りを始めるまで時間を潰す
瀬名「香奈さん、コーヒー入ります?」
香奈「私はいいかな、苦いの苦手なんだ」
瀬名「そうですか残念です」
ルイーサ「あぁ…2人ともおはよう、扶桑人は早いな」
瀬名「働き蟻の扶桑人ですよ」
ルイーサ「キリギリスのリベリオン…安田悠太が言った言葉だったか?」
瀬名「さあ、本人がそんなこと言ってたのかは知りませんよ」
香奈「そう言えば明日下に行くんだよね?」
瀬名「まあはい」
香奈「どこ行くの?」
瀬名「レッドフラッグってところです」
香奈「え?あそこに行くの?」
瀬名「ええそうですけど、有名なんですか?」
香奈「この辺だと珍しい扶桑料理とかもやってるから私も一回行ったんだけどすごく美味しくてね!」
瀬名「そうなんですか、明日行くの楽しみになってきましたね」
香奈「いいなぁ」
瀬名「アラート頑張ってください、何かお土産は買ってきますよ」
香奈「うんよろしく!」
瀬名「そろそろ時間ですね、作りましょ」
香奈「だね」
白米味噌汁の比較的軽めな食事を出す
朝食を済ませ、その他家事をし、10時頃から瀬名たちは昼食となるパンケーキとアップルパイ作りを始める
キッチンからはカッカッカッと混ぜる音が鳴り響く
11時ごろ
瀬名「アップルパイ、もう焼きますね」
長方形のアップルパイを5つ作りレンジに2つ入れ、焼き始める
香奈「はーい、私の方もう少しで生地が出来るよ」
瀬名「そちらの焼き初めはいつ頃になりそうですか?」
香奈「そろそろかな」
瀬名「あと50分ぐらいで行けます?」
香奈「多分!」
瀬名「出来なさそうなら手伝いますけど」
香奈「いける!はず!」
と生地をお玉で掬い上げフライパンに垂らし焼き始める
ジュウゥゥゥといい音といい匂いを立てながら焼かれてゆく
瀬名「期待してます」
とミルク類を取り出しホイップクリームを作り始める
カッカッカッカッと攪拌する音が心地よく聞こえ始める
香奈は一枚、また一枚と焼き上げ
昼食の始まる5分前に最後の一枚を焼き上げるとほぼ同時に瀬名の作っていたアップルパイも出来上がる
瀬名「それが最後ですね」
香奈「うん、とりあえず出来上がりね、え?」
瀬名「どうしました?」
香奈「アップルパイ5個なんで?4個じゃ?れ
瀬名「ああ、整備士さん達にですよこの分は少し大きいでしょう?」
香奈「ならホットケーキも…」
瀬名「ホットケーキは間に合わないから夜のシフォンケーキを渡そうと思ってたんですけど」
香奈「そっちの方がいっか」
瀬名「僕はそう思いましたね」
香奈「あ、そんなこと言ってないで持って行こう」
瀬名「はい」
とみんなが食卓を囲んでいるなか
香奈「みなさぁんできめしたよぉ!」
香奈がホットケーキの乗ったお皿を置いてゆく
香奈「少し冷えてるかもだけどごめんねー」
と言い配膳してゆく
し終わり瀬名は洋子の対面に座る
瀬名「バターも置いてあるので各自つけて食べてください」
洋子「では頂きいます」
「頂きいます」と復唱され食べ始める
洋子「ンンンンー美味しいわぁ」
いつもの司令室での趣とは近い誰よりも美味しそうにアップルパイを頬張る
瀬名「もっと甘い方がいいですか?」
洋子「んー…まあ夜もあるんでしょう?」
瀬名「ええ」
洋子「それに期待するわ!」
瀬名「そうですか…」
洋子「甘いものってやっぱり最高ねッ!」
瀬名「左様ですか」
とパイを切り分け、洋子の前へ出す
洋子「え?瀬名は?」
瀬名「僕はいいですよ、中佐食べたそうですし」
洋子「ほんとに?」
瀬名「構いませんよ、そもそも僕甘いもの得意じゃないって何回も言ってたと思うんですがね」
洋子「え?」
瀬名「どうぞ食べていいですよ」
洋子「そう!貰うわね!」
瀬名「ええ」
瀬名は顎に手を当てホットケーキとアップルパイを頬張る姿を凝視している
洋子「?何かついてるかしら?」
瀬名「いいえ、よく食べるなぁと」
洋子「そんなことないと思うわ」
瀬名「はあ」
腕時計をチラッと確認する
瀬名「少し離席しますね」
香奈「あ、そろそろだね」
洋子「なにが?」
瀬名「整備のところにアップルパイ持って行ってきます」
洋子「ならいい時間ね」
瀬名「だからです」
とキッチンに行き、アップルパイを持って行き
「軽く温めてください」といい渡す
渡し戻ると食事はほぼ終わっていた
洋子「ごちそうさま」
と最後に洋子が食べ終わり食器を洗い
3時頃から夕食とデザートの準備を開始する
夜7時、いつもより豪華な食事を開始しする
洋子「本当にいつもより豪華ね」
リリー「わざわざ頼んで持って来させたんだろう?」
エマ「え?」
瀬名「食材をですけどね」
洋子「私の友人が補給にいるからねそこから頼んだのよ」
リリー「前に言ってた人?」
洋子「ええ、そうよ」
瀬名「デザートもありますからね」
エマ「やったー」
洋子「本当はあなたの転属祝なのだけれどね」
瀬名「僕はみんなが食べてくれれば嬉しいですよ」
洋子「まあ嬉しいと思うんだけれどね…なにかね」
瀬名「ほら食べないとみんなが食べちゃいますよほら」
と言っている傍からエマが肉を取ってゆく
リリー「お肉いただきー」
洋子「あっ」
瀬名「食べましょう」
その後もジュースを酒のように飲んで、デザートもたらふく食べ、全員が眠りにつく。
翌日早朝、朝食を作りアラート班の為に軽食を作り置きし、出かける用意をし終え少し優雅に飲み物を飲んでいる
香奈「楽しんで来てねー」
瀬名「ええ、アラート頑張ってください」
香奈「もちろん!」
洋子「準備はいいかしら?」
瀬名「ええもちろん」
ルイーサ「そんな時間か、気を付けろを二人とも」
洋子「ええ、ルイーサ基地は頼んだわよ」
ルイーサ「ああ、楽しんで来てな」
洋子「じゃ行ってくる」
瀬名「行ってきます」
香奈「行ってらっしゃーいーねーあ!お土産忘れないでねー」
瀬名「はいはい」
とジープに乗り込み動きだす。
整備されていない道をガタンガタンと揺られ数十分、タバの郊外の海沿いに建てられている二階建ての建物、バーレッドフラッグの駐車場に車を駐車し、建物内に入ってゆく。
「おお!ヨウコじゃぁねえか」
洋子「あらお久しぶりです」
「来てなかったが?忙しいのか?」
洋子「ええ」
「だよなあ、マスターは今トイレだからカウンター席にでも座っときな」
洋子「そうさせてもらうわね」
と洋子はカウンター席に座る、瀬名も同じように座ろうとする際に壁にカンッと足が当たる
「その子は?」
洋子「私の部下よ」
「ほぉ…また増えたのか」
洋子「まあね」
???「お、来てたか」
洋子「お久しぶりです」
タオルで手を拭きながらマスターが来る
マスター「久しぶりだな、瀬名」
ドンとコーヒーを置く
瀬名「ええ”いつもの”連中はどうしたんです?死んだんですか?」
マスター「んなわけねぇよ、この時間だから来てないだけさ」
瀬名「残念ですね、それで」
マスター「待って、彼女には…」
瀬名「…」
顎に手を当て数秒考える
瀬名「マスター、どこまで行けると思います?」
マスター「さあ俺に聞かないでくれ」
洋子「何があったのかしら?」
瀬名「えっとぉ…昔ここにいました、2ヶ月ぐらい」
洋子「え?どうして?」
瀬名「任務です」
洋子「マスターとの関わりは?」
瀬名「店主と客」
洋子「…本当に?」
瀬名「…」
瀬名を睨む
「じゃあ俺仕事だから」
と一人だけいた客が出てゆく
瀬名「…何でしょうね」
マスター「嘘下手だな女相手には」
瀬名「相手が悪いです」
洋子「それで本当は?」
マスター「俺はただの
封筒を取り出し瀬名に渡す
瀬名「はあ…これ如きのために呼んだですか?」
マスター「いいや、Xについても少しだ」
瀬名「!??」
いつもの表情からは想像できない驚いた顔をしている
マスター「わかったことは
瀬名「
マスター「
瀬名「それじゃ無茶苦茶だ、任務規模を上げるべきだ…」
マスター「僕もそう思って行ったさ、でもな先日のアカバ湾のネウロイの時にそいつの約250後方のサファガで同じ波形のXが確認されたんだ」
瀬名「はあ連動してるって言いたいんですか?」
マスター「そうと結論付けたんだとよお上さんは」
瀬名「はぁ…これだから連中から離反するんですよ、無茶押し付けて、無理な任務させて、こんな腐った納屋なんて解体させて
マスター「そういう君も離反者だろ?」
瀬名「離反して縁を切ったつもりなんですけどね」
マスター「まあ君もあの人に恩義からあるから手伝ってるんだろ?」
瀬名「まあそうですけど、と言うかこの話を彼女の前でしたくなったですね」
マスター「洋子ちゃんこれに関しては」
洋子「複雑な事情があると思うから私は知りません」
マスター「地位名誉名声全てを守るんならそれが先決だ」
瀬名「そういえばこんなのが」
と例の手紙を見せる
マスター「ふむふむ…なに!?あの子生きてたのか!?」
瀬名「そうらしいんですがどう思います?」
マスター「どう思ってそりゃ驚きさぁ…」
瀬名「
マスター「送り元が少し怪しいな…こちらで調査しようか?」
瀬名「お願いします」
マスター「これの返信は?」
瀬名「軍郵便で同じところに送り返してやります」
マスター「それがいいどうせ検閲通るからな」
瀬名「小腹が空いたのでいつものお願いできます?」
マスター「あいよ、洋子ちゃんもいつもので?」
洋子「えうん」
瀬名「はぁ…やだな…色々」
???「おおう!瀬名坊生きてたんか」
大柄で壮年白人が現れる
瀬名「あらら、生きてらっしゃったんですね」
???「アタ坊よ、百戦錬磨の超神兵のブルックだぜ」
瀬名「そんな大層な自称でも離反してる時点で同じですよ」
ブルック「クソみたいな勲章もらうぐらいなら俺は辞めたんだよ」
瀬名「本当なのやら」
ブルック「本当さあ」
マスター「ブルック、お前は?」
ブルック「そうだな…いつもので頼む」
マスター「わかった」
ブルック「トイレ借りるぜ」
マスター「ご自由に」
瀬名「にしても此処はいつものように離反者ばか?」
マスター「失礼な君たちみたいな正規の人間も来てるさ」
瀬名「来るんですね、禁止されてそうなのに」
マスター「禁止なんて話は聞いたこたあねぇな」
瀬名「僕もないです、というか2階はいつものを?」
マスター「だな」
と話していると店の前に車が2両停止する
瀬名「あとどのぐらい出てきそうです?」
マスター「んーもう少しかかると思うな」
瀬名「できれば1ヶ月後ぐらいに延期ですかねっ!」
と洋子の首根っこを掴みカウンター内に投げ落とすとほぼ同時に止まった車のスライドドアが開き、機関銃の射撃が開始される
洋子「きゃぁ」
瀬名はホルスターから拳銃を抜きシールドを貼りつつカウンターの上を滑りながらカウンター内へ落ちてゆく
マスター「くそっ!またか!」
瀬名「今回は僕知りませんよっ」
と言いながらカウンターの入り口の方に転がり、伏せながらのリーン撃ちを行う
瀬名「にしてもこのカウンター何ミリなんですか!」
マスター「へへっ、特別に手に入れた
瀬名「抜けなくても上からガラスが降ってくるんですよこれじゃあ意味ないです」
マスター「へへっそうだなぁ」
とショットガンをギャング撃ちしながらいう
マスター「洋子の嬢ちゃんは?」
瀬名「隣で伸びてますよ」
マスター「瀬名坊、他にやり方あったんじゃないか?」
瀬名「無理ですよ」
ブルック「んダァこりゃだ」
とトイレの出入り口から顔を覗かせいう
マスター「誰かの大物客さあ」
ブルック「瀬名坊お前か?」
瀬名「知りませんよっ」
マスター「瀬名、足元の棚にショットガンがあるから渡してやれ」
瀬名「わっかりましたっぁ」
とショットガンと自分のポーチからライターのような物を取り出し投げ渡す
ブルック「センキュー、敵はご、ろ、な、は…九人か」
瀬名「決定打がないんですよこっちは」
ブルック「現役を離れたからって言い訳かぁ?」
言いつつズドンと撃ち込む
瀬名「グレネードカミング!」
コロンコロンコロンと建物の中央あたりをグレネードが転がる
ドンッと爆発するが破片は装甲板と壁に防がれ誰も怪我をしていない様子
瀬名「クソッタレが」
マスター「このまんまじゃジリ貧だ」
ブルック「妥協案は?」
瀬名「裏口からに逃げるぐらいだろ!」
洋子「うう…せ…な?」
瀬名「うちの眠り姫が起きたのでいつでも、洋子、この指何本に見える?」
と一本指を立てる
洋子「いっ…ぽん」
瀬名「よしよし」
と言いながら洋子をお姫様抱っこの形で持ち上げる
マスター「なら3,2,1で行くぞいいな?」
瀬名「了解です」
ブルック「ケツモチは任せろ、瀬名から道具をもらったしな」
マスター「…3…2…1…GoGo」
ショットガンを撃ちながら瀬名を裏口の方へ誘導してゆく
瀬名「あ”あ”ッ!」
シールドを張ったのにも関わらず左腕に1発命中するがよろめきなからもドアを抜け、外のガレージにたどり着き、車に乗る
ブルック「おい瀬名坊大丈夫か」
瀬名「僕の事は…後でいいのではやく車を…きてます」とポーチから止血バンドを取り出して器用に片手でで巻いてゆく
マスター「ああ、わかってる」
ブロロロロとS35Pのエンジンが響き加速し大通りを走る
瀬名「洋子…大丈夫か」
と負傷していない腕で洋子の頭をポンポンとする
ダンッダンッと弾は車に命中するが軽度に装甲がギリギリで耐えてくれる
マスター「ブルックさっさと撃ち返せ」
ブルック「撃ち返してるさ!でもな
洋子「うう…うん…せ…な?瀬名?瀬名!?その腕!」
と止血バンドを見ていう
瀬名「大丈夫だよ…よかった無理やり投げたけど無事そうだ」
洋子「今魔法を…」
瀬名「いいや、まだ良いここは狭いから広いところでする方が安全だ」
ハンドガンを取り出し窓から腕を出し追いかけてくる連中に向け発砲する
ブルック「瀬名坊お前は休んどけ」
瀬名「この状態で休めって方が無理ですっ」
マスター「クソッ!正面から憲兵隊だ」
と正面に道路から数メートルの高さでUH-53がホバリングしている
瀬名「全力で突っ走ってください!」
マスター「それしかねぇよぉ!」
と車は加速しヘリに近づく
ヘリは危険を察知したのか上昇し、ドアガンを…後方にいる連中に対し撃ち込み始める
BrrrrrrrrrrrrとM134らしき射撃音が聞こえる
マスター「何でだ」
瀬名「止まって、彼等はは多分味方です」
マスター「本当…かぁ?」
とボロボロに被弾した車を路肩に止めた瞬間に瀬名がドアを開け押してヘリの方へ走ってゆく
洋子「待って!」
瀬名を追いかける
ヘリは機銃掃射を終え後部ハッチをこちらに向け着陸しハッチを開ける
すると…そこには30代後半ぐらいの男が立っている
??「怪我してるじゃないか…」
瀬名「ええ、腕に1発」
??「そうか、にしても久しぶりだな瀬名大佐」
瀬名「ええ吉松中佐…いや…今は少将みたいだな」
吉松「おかげさまでね、後ろの彼等も含めて話があるんだ乗ってくれ」
瀬名「ああ、ありがとう、おい二人ともこっちきてくれ」
とマスターとブルックを呼ぶ
マスター「ッ!お久しぶりだな」
吉松「お久しぶりだな、そして初めましてジョン・ブルック大尉」
ブルック「あんたどうしてそれを」
吉松「扶桑の情報屋を辞めないでもらいたいねまあと言っても今はFuIBじゃないがね、生憎あんな腐った納屋を破壊するために動いてるのさ」
FMI
瀬名「何があったんですか」
吉松「そんなことよりも乗り込め、そして君の治療だ、そこの子…穴吹洋子だったかな治癒魔法持ちだろう?」
洋子「えはい…瀬名腕借りるよ」
と腕を取る
瀬名「あい」
と言うと銃を取り出しグリップを噛む
洋子「いくよ」
固有魔法を掛けると「ゔゔゔゔ」
叫びながら負傷した腕から弾の先っちょが銅色の弾が1発カランコロンと床に落ち、腕は治ってゆく
瀬名「チクショウ…」
ポーチから包帯を取り出し腕に巻く
吉松「ほー…直したのに巻くのか」
洋子「治したと言っても雑菌とか入ったりするんですよね、だから巻くんです」
瀬名「治したってよりも縫ったって方が近いと思いますの彼女の場合は」
ハンドガンを戻す
吉松「それで話の続きなんだが、FuIBの連中は君も知っての通り邪智忘却なのは知ってるだろ?」
瀬名「ええもちろん、それに苦しめられてきましたから」
吉松「残念ながら
瀬名「まあでしょうね」
吉松「だから俺達FMIの連中が動いてるわけだそれで君に折り入ってお願いがある」
瀬名「いやです」
吉松「まだ何も」
瀬名「どうせFMIに加われたでしょう?しかも閣下の〜って言うんでしょう?そんなの見え透いてますよ、だから嫌です」
吉松「閣下に対する恩はないのかね?」
瀬名「恩を作ってくれとは僕は言ってません、あそこで反逆罪で処刑されてても構いませんよ」
吉松「はぁ…言ってた通り拒否られたな」
瀬名「わかってたんでしょう?それでも来たってことは何か別の案があるんでしょう?提示してくださいよ」
吉松「ああ、二つあるどちらかを呑むんで欲しい」
瀬名「中身次第ですよそんなの」
吉松「一つはとある空軍部隊に編入、もう一つは例X狩りに協力、このどちらかだ、1個目の部隊に編入は文字通り」
瀬名「どこの部隊ですか?」
吉松「扶桑独立空挺旅団だ、君も知ってるだろう?」
瀬名「もちろん、悪名高き部隊ですね」
吉松「そうだ、そこの所属になるかだ、もう一つは次の作戦への参加を約束して欲しい」
瀬名「はい?次の作戦への参加の約束?どう言うことですか?」
吉松「作戦開始の少し前には
瀬名「なら後者で、と言っても結局は作戦に参加さされられるんでしょう?でも一つ条件があります」
吉松「ほう、条件かなんだ」
瀬名「作戦終了後私は軍を退役します、それをスムーズに行けるように根回しをお願いします、最後の砦私がなりますが」
吉松「…退役か…それは本気かね?」
瀬名「ええ、最後の砦が落とせなければ諦めます、でも作戦に参加するんでね根回しぐらいはしてください特に人事部」
吉松「ああわかった。君がそこまで本気なのはわかったが人事部を動かすのはめんどくさいんだ、作戦終了からもう少しかかるかもしれないがそれでもいいならな」
瀬名「ええ構いません、そもそも作戦完了時に生きてるかわかりませんが」
吉松「そんな冗談はやめてくれ、それでそこの穴吹洋子君にも話がある」
洋子「え?私に?」
吉松「君が長を務めるWTO空軍第17 航空基地に新規部隊を設置したいんだWTO、扶桑空軍の許可は認可済み、あとは君のハンコ一つだ、んああ書類が増えるデメリットはあるが運用機はF/A-15が
洋子「どこに駐留するんですか?」
吉松「基地格納庫の隣に即席の掩体を作るのさ、隊員は女性のみで構成させたんだそちらを使わせてもいいだろう?」
洋子「それ以外の補助部隊は?」
吉松「女性のみで構成された整備隊が16人だな」
洋子「どこで寝るんですか?」
吉松「専用のハウスを建てるんだ、いわゆるプレハブだよ」
洋子「料理人等は?」
吉松「隊内でやるとのことだ補給も週一で来るはずだ」
洋子「はい、わかりましたならサインを書きますよ」
吉松「交渉成立だな、ここに書いてくれ」
洋子「これでいいかしら?」
吉松「ああ、構わない、ありがとう」
洋子「いえいえこちらこそ」
ブルック「そういえば襲ってきたのは誰なんだ?」
吉松「瀬名、君はどう思う?」
瀬名「まあ…
と瀬名の体内から出てきた弾を拾い上げ言う
吉松「メッキが剥がれている?」
瀬名「ええ、最近どちらかの国で開発されたと言われてる対ウィッチ弾ですね、タングステンメッキを使用してシールドをメッキと共に削り弾が抜けてゆく一般的なシールド量*2なら貫徹可能だって技術の話です」
吉松「厄介だな…対策は聞いているか?」
瀬名「理論上での対策は二重シールドですね、メッキを一枚目で削りきれれば貫通力を失い二枚目で防げるはずです、が二重シールドを使うのは能力持ちか努力したいです」
吉松「うむ…」
ブルック「瀬名坊の
と脱出時にブルックに投げ渡したものを持っている
瀬名「
洋子「素人質問で悪いのだけれど
瀬名「素人…まあいい、コレは携行用のシールド発生器、ブルック持って」
ブルック「あいよ」
と手に持ち一歩、二歩と下がり
瀬名「ちょっと待ってくださいね」
ポーチから硬貨を取り出して
瀬名「行きますよ」
軽く力を入れその硬貨をブルックに投げる…と当たりそうな瞬間に本来ウィッチのみが使えるシールドが縦1.7m横1m程度の長方形で展開される
洋子「えっ!?」
瀬名「これが携行用シールド、この状態で約10秒
装置も一回のみで複数使えるわけじゃないし、ギリギリ7.62を耐えれるかで怪しいし」
吉松「これでも我々からすれば十分便利なんだかな」
洋子「いつの間にそんなのが兵器搭載型知ってるけれど…」
吉松「まあ一部の兵科でしか運用してないみたいだからね」
洋子「これはどうやって魔法力を?」
吉松「ウィッチが入れるんだよ、兵器搭載型と同じただ違うのは漏れることだな」
洋子「
吉松「ああ、セナの魔法も同じだろ?」
瀬名「ええ、気づいたら溶けてますよ」
洋子「へー…不便そうね」
吉松「まあ使えるだけマシさ」
瀬名「ところで航空隊いつは来るんです?」
吉松「許可は今貰ったから…明日の夕方か明々後日の朝だな」
瀬名「敷設にそんなに時間かかるんです?簡易式でしょう?」
吉松「いや、掩体の方はすぐできるんたがな遠いいところ来るんだよ連中」
洋子「そんなに?」
吉松「多分だがアウストリアの空軍基地さ」
瀬名「どうしてそんなところに…」
吉松「模擬訓練をと早速頼まれてな」
瀬名「はあ…」
洋子「約一万キロ…?」
吉松「そんなもんだったかな、アウストリアからインドで給油してこちらに飛んで来るんだ長い道のりさ」
洋子「何時間程度?」
吉松「14時間だな補給も含めて」
洋子「うわぁ…」
吉松「到着した日と翌日を休みにして欲しいんだが」
洋子「ええ疲れは十分わかるので休みにしますよ」
吉松「恩に着る、っとそろそろ到着だ」
瀬名「設営班を乗せた機体が上空待機ですか…仕事が早いですね」
吉松「まあ君たちが基地にいれば直接乗り込みにきてたからなよくも悪くも襲われてたもんでな」
瀬名「はぁ…こう言う時運がないんですよね」
洋子「母も同じように運がないって言ってたわねね
吉松「ははっ…」
と少し乾いた声で笑う
ヘリは着陸し格納庫付近で止まる
吉松「マスターとブルックは付いてきてくれるか?」
マスター「ええ、私もあのクソなFuIBには怒りです」
ブルック「おりゃあ脅されたからな行くしかないよ」
吉松「ならよろしくな、洋子くんも瀬名くんは降りて設営班を頼むじゃあまた数時間後来る」
と二人はおり格納庫は向かう
ルイーサ「おい洋子!」
洋子「…言いたいことがあるのはわかるけど待ってちょうだい」
ルイーサ「はぁ…」
リリー「瀬名!?腕大丈夫か?」
と包帯で巻かれた腕を見ていう
瀬名「ええ大丈夫ですよ、洋子さんにやって貰いましたから」
リリー「そうか、数日は派手には動かないほうがいいかもな」
瀬名「そうですね…」
と二人で話している後ろで洋子とルイーサが言い争いをしている
洋子「だから新しい部隊が」
ルイーサ「だがこれ以上人数が増えるとだな」
洋子「来る部隊は女性のみの戦闘機で…」
ルイーサ「それはウィッチじゃないのか!」
洋子「普通の戦闘機乗りで…」
リリー「なにがあったんだ?」
瀬名「得体の知れない連中に襲われてるところを扶桑軍の支援部隊が運良く通って助けてもらったんですよ」
リリー「最近噂になってる連中のか?」
瀬名「いやわかりません
リリー「セナが撃たれただけか…ん?」
話しているとC-49が降下し着陸体制に入り見事に接地し速度を落としてゆく
瀬名「来ましたね」
リリー「後ろで話してるあの二人のか?」
瀬名「飛行隊自体は明日の夕方以降に到着するので先に設営隊が設営するそうです」
リリー「すぐ建てれるもんなのか?」
瀬名「いわゆるプレハブらしいので数時間で終わるんじゃないですかね、あの機体なら重機も輸送できますし」
リリー「航空機はどこに置くんだ?うちの格納庫は入らないだろ?」
瀬名「それも即席で掩蔽を作るみたいですよ」
リリー「はー…扶桑はすごいな」
瀬名「僕も驚きですよ」
飛行機から部隊の司令官と思われる人間が降りてくる
「司令の穴吹洋子中佐もしくは次席指揮官のシュタイナー・ルイーサ少佐か特務指揮官の宛坂瀬名曹長のサインをいただきたいんですが…」
瀬名「特務指揮官…?」
「はい、一応そう聞いておりますが誰も聞いて居ないんでしょうか?諸君理由で情報がまだ届いてないかも知れないと吉松司令はおっしゃられたので」
瀬名「えー…ならここにサインですかね?」
「宛坂瀬名さんでいらっしゃいますよね?」
瀬名「ええ」
「かも知れないと思って居たんですが自信がなくて」
瀬名「良く言われます、ここにサインで?」
「あ、はいありがとうございます」
とそのまま飛行機の方に行く
リリー「特務指揮官に昇格おめでとう」
瀬名「昇格じゃないと思うんですよね」
リリー「どうなんだろうな」
と話しているとC-49から各種機材を積んだトラック等が降りてくる
リリー「早いな」
瀬名「夕方までには終わるんじゃないですかね、追加で他の機も着てるみたいですし」
と空を見上げいう
リリー「何人乗ってんだ?」
瀬名「えっと確か最大で400人とかなので半分の200人前後じゃないですかね」
リリー「400!?2機いれば大隊規模になるのか…すごいな」
瀬名「早いですねぇ…すでに測量が始まりましたね」
リリー「おい瀬名…セナ…」
瀬名「は…」
返事をしようとした途端がっしりと肩を掴まれるが瀬名はその掴まれた手を掴み横回しで前に倒しつつ腰のナイフを抜き突き立てる
ルイーサ「せ、せな…」
瀬名「ッ…すいません」
とナイフを戻し両者とも立ち上がる
ルイーサ「こちらこそすまない…戦闘してばかりで無理やり呼ぼうとしてしまって…」
瀬名「…」
無言で頭を下げる
ルイーサ「頭を上げろ、それで洋子がなにも知らないと言っていたが」
瀬名「本当に僕も何も聞いてないですよ…吉松さんはまた来るとおっしゃってたのでその時に資料を持ってくるんじゃないでしょうか」
ルイーサ「そ、そうか」
瀬名「すいません」
ルイーサ「いや本当にいいんだ…」
と去ってゆく
リリー「瀬名、そんなに怒ってるのか?」
瀬名「いや…そんなことないと思ってるんですがはあ…射撃場に行ってきます…」
リリー「怪我悪化されるなよ」
瀬名「わかってます」
射撃場にゆき、負傷していない方の腕を使い射撃訓練をしていると。
洋子「あらここに居たのね、女の子を押し倒した瀬名くん」
瀬名「…わざとじゃありません」
返事しつつ一発でまた一発と撃って行く
洋子「ええそれは知ってるわ」
瀬名「冷やかしですか?そうならお引き取りください」
洋子「違うわよ、さっきの特務指揮官になるって話についてよ」
瀬名「いや特に聞いてないですけど…近くで聞いてたじゃないですか」
洋子「そうよね…本当だとしたら指揮はできるかしら」
瀬名「まあ可能ではありますが」
洋子「ならよろしくできるわよね」
瀬名「喜んで」
洋子「それにしてもやっぱり怒ってるのかしら…」
と何か恐る恐る聞く
瀬名「いいえそんなことない…と思うんですがね」
片手のみでバンッバンッと撃って行く
放たれた弾は的のほぼ中心に命中する。
洋子「利き手とはいえよく当たるわね」
瀬名「当てるように訓練したんですから当たり前です」
洋子「そうよね…」
数分の沈黙…
瀬名「はあ…」
とやはり何かが気掛かりになるのか大きなため息をつく
洋子「…どうしたのかしら」
弾を撃ち切り落としたマガジンを拾い、弾を詰めて行く瀬名を少し離れた椅子に座り洋子が見る
瀬名「あの連中はなんなのか…なぜ襲撃したのか…誰が、何故、どうしてやったのか…」
洋子「そんなこと私に言っても…」
瀬名「わからない…」
洋子「」
こくりと頷く
??「君たちここに居たのか」
洋子「えあ、吉松さん」
吉松「迎えに居なかったがと思ったら瀬名の射撃を見てたのかどうだ?腕落ちたのか?ああ座ってて構わないよ」
瀬名「はい、特にただ奴らが気になって」
吉松「それなんだが我々が調査しても構わないだろ?」
瀬名「ええ、私にそんな権限はありませんからご自由に」
吉松「ハハッ、元情報部大佐がなにを」
瀬名「元ですよ」
吉松「元だろうが経験者は違うんだよ、だから君に特務司令官をやってもらうんだ」
洋子「それです!その話について!」
吉松「してなかったねすまない」
洋子「書類とかはあるんですか?」
吉松「ある、だから持ってきたんだよ、その前にだ」
洋子「なんですか?」
吉松「瀬名くん、君やってくれるかね?」
瀬名「嫌だと言ったら?」
吉松「”そりゃ残念だでも命令だ”かな」
瀬名「まあ拒否権はありませんよね知ってますよ」
吉松「当たり前じゃないか、これは”お願い”ではなく”命令”だ」
瀬名「喜んで承りますどうぞこれからもご贔屓にですかね?」
吉松「ご贔屓か…よしわかった」
瀬名「この作戦が終わり自体僕は引退を予定しているのでそれまでにお願いしますね」
吉松「一つお願いがあるんだが…まあそれは後にしよう」
瀬名「早くしないと僕の気が変わって今すぐ辞退しますよ」
吉松「わかったわかった、作戦完了後にタバの市街地で予定されてる”WOT航空魔法音楽隊ルミナスウィッチーズ”の護衛任務を依頼したいんだかな」
瀬名「
吉松「そりゃわかってるさでもな」
瀬名「でもな?」
吉松「君が出演してほしいとオファーが…」
瀬名「…なんですって?」
吉松「だからその…な…君が出て欲しいと…」
瀬名「はあ…おちょくるのは後にしてもらえませんかね?それで?」
洋子「瀬名が出て欲しいんだってさ」
瀬名「アホじゃないんですか」
片手で顔を覆いながらいう
吉松「俺も無理だと言ったんだが…」
瀬名「誰ですっけ…」
吉松「グレイス・メイトランド・スチュワード大佐だ」
瀬名「ああ、グレイス大佐か、あの人も長いんですからやめればいいんじゃないですかねじゃないと次が育たないと思いますよええ」
吉松「後任は本人が育ててるらしいがね」
瀬名「受けるかはわかりませんが内容は?」
吉松「”空軍の要員として共に飛んでほしい”だそうだ」
瀬名「ほんとにそれだけですか?」
吉松「もちろんだ、彼はその程度しかできないと釘を刺してきたんだぞ?こっちも」
瀬名「参加できるならしますよええ」
吉松「そうか…ありがとう、それで例の航空隊は明日の昼から夕方にかけてだそうだ」
瀬名「了解です、任務内容は共同夜間哨戒と」
吉松「付近で起こる戦闘の
瀬名「ラジャー…」
立ち上がりとふらっと少しふらつく
吉松「血が足りて無いんじゃないか?」
瀬名「かもしれません」
洋子「とりあえずゆっくりしててちょうだい」
瀬名「わかりました、ミーティングルームで横になってるので建設作業が終わったら教えてください、自分も確認するので」
洋子「ええわかったわ」
ミーティングルーム
香奈「瀬名ちゃん大丈夫?撃たれたんだって?」
瀬名「問題ないですよ、出血しすぎてフラフラする以外は」
香奈「大丈夫じゃないじゃん、何か食べる?」
瀬名「あ〜…何か汁物を」
香奈「朝食の残りの味噌汁があるけど」
瀬名「お願いします」
香奈「はーい」
瀬名「…はあ」
と机に突っ伏せる
香奈「何があったの?」
瀬名「武装した輩に襲われたんですよ」
香奈「なんで?」
瀬名「なんでも言われても僕はわかりませんよ」
と突っ伏せながら頭を振る
香奈「ダヨネ…そういえば新しい部隊が来るんでしょ?どんな人なの?」
瀬名「いや知りません。突然指揮官として任命されただけですし」
香奈「同じ機体使ってるって話だからてっきり知ってるかなぁって」
瀬名「誰から聞いたんですか?」
香奈「誰ってさっき来たえーっと」
瀬名「吉松?」
香奈「そう、吉松さん…その人からF/A-15だって言ってたけど」
瀬名「口が早いですねあの人ほんと…それ以外何か言ってました?」
香奈「その部隊の長が空母にいたって話も…」
瀬名「あ”っ…」
香奈「やっぱり知ってる人?」
瀬名「来ないとわからないですね」
香奈「だよねー…はい、味噌汁と一応おにぎり」
瀬名「ありがとうございます」
香奈「その怪我を
瀬名「どうでしょうねぇ…そんな怪我よりも手じゃないですかね問題は」
香奈「そっか…」
瀬名「これに至ってはどうにもならないと思いますし」
香奈「だよねぇ…あ。私今から午前の訓練行ってくる」
瀬名「頑張ってください」
香奈「はーい」
瀬名「ごちそうさまでした」
と一人残りいい食器を流し台に置き、窓際のソファーに持参したタオルケットを羽織り仮眠をとる
暗転
1時間、いや2時間ぐらい経った頃
ガチャッとドアが開く音共に
ルイーサ「で、例の部隊は明日の夕方なんだろ?」
洋子「ええ、そうだけれど」
ルイーサ「本当に瀬名が指揮を取れるのか?」
と昼食をしに来た洋子とルイーサを薄目で確認しつつ
洋子「取れると思うけれど」
ルイーサ「ウィッチじゃないんだろ?」
洋子「そんなに心配なのね」
とくすくす笑いながらいう
ルイーサ「いやこれはだな、上官として…だな…」
少しおどおどしながらいう
洋子「あら?瀬名起きてるわね」
ルイーサ「う、うるさかったか?」
瀬名「いや純粋に目が覚めただけです」
ルイーサ「そうか…」
洋子「ご飯は食べるかしら?」
瀬名「まだ良いです」
洋子「わかったわ」
瀬名は立ち上がり自室に向かい、とあるものを持ってくる。
洋子「ラジオ?」
瀬名「東芝の
洋子「へー、通常のと何が違うのかしら?」
瀬名「ウィッチ用のインカムで聞き取りできます」
洋子「便利そうね」
瀬名「近くにないと使えないので微妙ですけどね」
とソファーの上にある窓の縁にラジオを乗せダイアルを少し弄るとどこかの国の音楽が流れ始める
瀬名「よし」
ソファーに寝っ転がる
ルイーサ「思ってた以上にそういう過ごし方するんだな」
瀬名「”休みの日は寝るべきだ”父がかねてより言ってましたから」
洋子「昔っから音楽ばかり聞いてたわよね瀬名は」
瀬名「そうですっけ?」
洋子「訓練生時代もラジオのクラシックばかり聴いてたじゃ無いの」
瀬名「あー…言われればそうですね、交響曲第9番やボレロをよく聞いてたと思いますね、対して今も流れてば聞きますが」
ルイーサ「意外と感情豊かなんだな瀬名ってもっとそう言うのに無関心かと」
瀬名「失礼ですね、人並みにはありますよ腐っても」
ルイーサ「す、すまない」
洋子「懐かしいわねぇ…無理やり映画に連れ回したりしわね」
ルイーサ「何を見たんだ?」
洋子「なんだったかしら…」
瀬名「ローマのウィッチ*3、ローマの休日、大脱走*4、地下室のメロディーですね」
洋子「よく覚えてるわね…」
瀬名「ローマのウィッチは自分が初めて見た映画ですからね」
洋子「確かに最初にあの映画見に行ったわね…」
リリー「香奈ごはんー」
香奈「もう少しだから手を洗ってくださいね!」
リリー「あい、瀬名か腕は大丈夫か?」
瀬名「ええ問題ありません」
リリー「そうか、それでも明日ぐらいまでは休めよ」
瀬名「明日の夕方までは休みです」
洋子「そうね、明日の夕方からは書類仕事が待ってるわよ」
瀬名「はあ…いやですね」
洋子「まあ頑張るしかないわね」
香奈「皆さんご飯ですよ、瀬名くんは後で自分で用意するでしょ?」
瀬名「もちろん、昼過ぎに軽食を食べときますよ」
その後はゆっくりと半日をを過ごす
次回 部隊の到着と夜間哨戒任務
実は瀬名の名由来は今から29年前の1991年5月1日に亡くなった「音速の貴公子」ことF-1レーサーの”アイルトン・セナ”さんが由来だったりします。
新しいキャラ(男性パイロット)を追加するかしないか
-
するー
-
しないー
-
どちらでも
-
眠たい(する)