特製の車椅子のおかげで何とか来ることが出来た。自由に動き回れない分昔から本だけは読んでいたので筆記の方は自身があるけど、実技には不安しかない。しかし、そんなことを言ってても始まりはやってきちゃう。
『スタート』
「!?」
殆どの人、いやこの試験会場の人は全員止まってしまっている。私が気づいて動き出すのにも少しの時間が掛かっちゃった。慌てすぎて車いすの操作を少し誤ったのがいけなかった。既に近場では戦いが始まっている。場面を見て助けに入った方がこの状況なら良いかな。
安全装置の点検をしたばかりの車いすのモーターをフル稼働させて、今にも攻撃を喰らいそうだった受験者と仮想敵の間に入り込んだ。私に目掛けて仮想敵の攻撃をが綺麗に振り下ろされようとしている。周囲の人たちはいきなり割り込んだ私の行動と光景に驚いている。しかし、心配の必要は無い。
「私の死を否定する『
私に向かっていた仮想敵の攻撃は一瞬にして粉々に砕け散り、仮想敵の本体もばらばらとただの我楽多へと変わった。別に必要は無いのだが、かっこつけて決め台詞を叫んでみたのは良いけど、少し恥ずかしいので軽く笑って誤魔化し、割り込んだ相手の方を見る。
「大丈夫だった?目を瞑って身構えてたから割り込んだけど、邪魔しちゃったかな?」
「い、いや。助かったありがとう」
それなら良かったとだけ言い残して次の場面を探す、私は怪我をする以前に危険に陥る事は無いので自分で仮想敵を見つけに行く事もこの車椅子であれば可能だが、今みたいに助けられる人もいるかもしれないので戦闘が激しい場所を適宜動いて行く。
自分に対して初めから襲って来た仮想敵はそのまま破壊する。後は仮想敵に限らず流れ弾などの攻撃からも庇ったりしながら少しずつポイントを集めていた。このまま終わるかと考えていたらいきなり巨大な仮想敵が現れた。
「あれは0ポイントのお邪魔敵?」
あのサイズの仮想敵には敵う訳がないと受験者が仮想敵のいる位置から離れる様に次々に移動する。逃げる事に集中しすぎて回避や防御がおろそかになって怪我してしまっている人もいる。出来る限りカバーしたいけどそれよりもあおの巨大な敵を倒す事が先だろう。
私一人だけ他の受験者とは真逆の方向へと移動している。何人か途中で危険だから逃げた方が良いと言ってくれる人もいたが、ヒーローってそれじゃダメだと私は思うから。
「ふう、近くだとより大きく見えるなぁ」
私は車いすごと仮想敵の進行方向にある適当な高さのビルに上った。屋上から見える仮想敵は巨大で逃げ出すのもしょうがないと思えた。私はビルの屋上の
「【拡大解釈】しなくてもこれは仮想敵の所為だよね。【死返し】しなくちゃね」
全身がぐちゃぐちゃになってそこで一回私の意識は途切れる。次に目覚めた時には巨大な仮想敵は我楽多どころか塵と化し、その塵も風に飛ばされ跡形もなくなった。意図的にそこにいた私も要因の一つではあるが、最終的に私を殺したのが
「あっ、車椅子までどうやって行こう」
その後動く言もままならず、極めて『虚弱』体質の私は何も起こっていないのに血反吐を吐きながら職員に回収されるのを待っていた。
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主人公
名前:
性別:女
個性:『
『反射』+『虚弱』
基本的に絶対的な常時発動状態。
身体がとにかく脆く、風に吹かれるだけでも死ぬ可能性がある。
だがありとあらゆる死へと繋がる危険は排除される。
攻撃は任意で相手に返す事が可能。
必殺技は自身の死を招く対象や原因の捉え方を変えて臨んだ結果を持ち出す【拡大解釈】【類推解釈】と受けた傷を増幅してから返す【復讐】と受け入れた死を返す【死返し】がある。
【解釈】は大きく力を消耗し疲れてしまう。【復讐】は増幅具合によって疲労度は変わる。【死返し】一時的とはいえ本当に死ぬため一日に一回、どんなに頑張っても二回しか出来ない。
虚弱であり、背は低く、力も弱い。
基本的に移動は特製の多機能車いすである。
しかし、合気道や柔術などの受け流す武術は習得している。
反 反射、親の個性と主人公の個性から
沙 悪い物を除く→不要な物を除き、必要な物を取り込む→個性婚
嫋 主人公が女である事、虚弱である事、根が強いことから、嫋やか
立場:父親
名前:反沙
個性:『反射』
ヒーロー名:『逆転ヒーロー:リフレクション』
立場:母親
名前:反沙
個性:『虚弱』
個性婚によって生まれた少女、父親が『反射』、母親が『虚弱』の個性を持つ。
父親の個性が自身が危険と感じる攻撃を反射するという内容であった。
そのため普通より弱い子供に自分の個性が渡ったらと考え妻と結婚。
母親は自分の個性を嫌い、結婚を拒んでいたが、押し切られた。
生まれた子が何度も何度も死にそうになり、苦しんでいる所を見て後悔する。
妻にも誠心誠意謝罪し、一緒に子供を幸せにしていくことを条件に和解。
子ども自身は苦しみから親を怨む気持ちがあったが、それ以上に両親が
申し訳なさそうに謝り続けているのが嫌いで、強くあろうとする。
心配ばかりで不自由さを常に感じており、両親からの愛情を疑ってしまうが
ふとしたきっかけで夢を告げると、応援され、愛されていると実感した。
その時からどんな個性であっても、両親の出会いが個性の為であっても
今の自分は望まれて、愛されており、個性も自分であると考えている。
個性を上手く使う事を考えると死なない事を利用した無茶な方法を色々と思いつく。危険だし、痛みもあるが、昔から痛みとは付き合って来たので慣れている。
弱いからこそ強い。
個性による不自由。
焦凍以外の個性婚。