試験の開始の合図、困惑している者が多いがこれぐらいの事で戸惑うのであれば正直私なら見込みは感じない。
『ブッ殺す』
「アナタには無理ね」
目の前に迫っていたロボは一瞬で私の前から消えた。それだけでなく近くに存在していたロボも全て居なくなった。
「『ルートジャンプ』」
次の瞬間には私も地上から姿を消し、試験会場の中でも背の高いビルの屋上に立った。
「『
地上に存在する全てを仕舞い込んだ私はそのまま試験の終了までの時間をゆったりと過ごした。
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「おいおい、ありゃあ何をやったんだ?!」
「彼女が問題の?」
試験の結果を審議するべく集まった教員たちは今見た映像に驚愕の表情を浮かべている。
「ああ、2位の子と同じくヴィランポイントだけで1位、それも全てのロボを開始数分で完封してみせた」
「こいつは……やっぱり『キャリー』か……」
「知ってるのかい?イレイザーヘッド?」
他の教員と同じく驚いてはいたが少し様子のおかしかったイレイザーヘッドこと相澤は手元の書類を確認し、確信した様に声を漏らした。
「公安委員会から依頼された裏よりの仕事で会いました。仮免を持っていますが、半分ヴィランと言った方が良い少女です。裏表関係なく、物を運ぶ仕事を請け負う事からそう呼ばれ、自分でもそう呼称しています」
「黙認するだけの価値のある人材と言う事かい?」
「それもありますが、純粋にあいつは強い……特に生き残る事を主軸におけば彼女に勝てる者はそういないでしょう。世渡りと言う面でもそれは言えますね。正直そこらのヒーローより技量でも勝っているでしょう」
「君の個性を使ってもかい?」
「俺の個性は知られているので簡単に対策されそうですね。その時の仕事もアイツの捕縛でしたが、俺の視線を無理やり切って立て直し、襲撃者を倒しました。委員会が用意した襲撃者が俺ごと倒そうと放った攻撃から俺を守るだけの余裕を残してましたしね」
「おいおい……いや、あいつ等ならやりかねなねぇな」
「イレイザーにとっては恩人にあたるのか?」
「あまり口外出来ない話が出てきたものだな」
「優秀だが一番の問題児にもなるだろう生徒、『
相澤の個性もあまり役に立たないという話ではあったが、関わり方を多少とはいえ知って居るのであればと言う頼みでA組で受け持つことが決定した。
「受かったか、あれで首席ね……」
名前:明空懐利
性別:女
個性:『収納』
ありとあらゆる”もの”を収納することが出来る。質量、重量共に制限はなく、認識できる範囲内であればどんな位置でも収納でき、逆に取り出す事も出来る。生物、非生物などの問題も無く、自身を収納し、離れた位置に出す事で瞬間移動なども出来る。収納した”もの”の保存状態はある程度調整可能。