ヒロアカ ネタ帳   作:ひよっこ召喚士

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ネタ1個目。東方×ヒロアカ。
どちらかと言うと東方キャラがメインだけどまあ良いか。
活動する世界の7割はヒロアカの世界だから。
クロスオーバーってどっちを原作にするか一瞬悩む。


ネタ帳
東方英雄録


 息を吸う事も忘れて逃げ出す身体は既に悲鳴を上げている。だが、足を止める事は出来ない。それをしてしまえば私も彼らの仲間となってしまうから。鞭を撃って動かした身体は度重なるヴィラン事件によって壊れて、持ち主の無くなった廃ビル。

 

「はぁはぁ、がはぁ」

 

 呼吸を忘れていた身体が酸素を求めるがその前に咳き込むように肺に溜まった二酸化炭素を疲れの声と共に吐き出した。その後で虫の息で呼吸を繰り返し、落ち着きのなくなった心の蔵をなだめる。思考がクリアになって行くと思い出すのは食い千切られた仲間の悲惨な姿。

 

「うぷ、は、はは。足がまだ震えてやがる」

 

 正体不明のヴィランによる誘拐事件、不審な影が路地を物凄い速さで走って行ったという証言をもとに調べていた。向かった先でサイドキック仲間の2人が喰われ、叫びを聞いて駆け付けた事務所の所長を喰われた。あれはヴィランなんてもんじゃないただの『()()()』だった。

 

 持久力には自信があった。足も専門のヒーローほどでは無いが自信がある。だからがむしゃらに逃げた。逃げ出したかった。目の前に広がる悲惨な光景(現実)から。情けなくて涙が出そうになる。

 

 せめてこのことを伝えなくては、そう思いスマホを取り出すが何故か圏外となっている。あいつに見つからない様に逃げ出して伝えるしかない。ランキングとは無縁とは言え、これでもプロヒーロー、最低限のプライドから情報を持ち帰るために立ち上がろうとした瞬間。壁から飛び出した薄気味悪い黒に足を掴まれた。

 

「ひっ!?いやだいやだ」

 

 薄気味悪い冷たい黒い煙のようで、細長い其れは人では無い存在へと繋がっていた。血にまみれた身体、ぎょろぎょろと身体の中を動き回る目、腕なのか足なのか分からないような四肢、そして鋭い牙に残っている肉片と見覚えのある衣服の一部。

 

 成す術もなく、抵抗など許されないそれは、死の運命とでも言うのだろうか。持ち上げられたからだがゆっくりと化け物の上へと運ばれ口の上に吊るされた。人間があーんとするかのように、にたぁと口をゆっくりと開いて、自分の身体は重力に従った。

 

「『夢想封印』」

 

 終わったと思った瞬間に光の弾が化け物へと当たり、化け物を弾け飛ばした。投げ出される形になった俺は硬直した体は受け身を取る事も出来ず、地面に打ち付けられたが、その痛みが自身の生を証明してくれた。視線だけを向けるとそこには()()()()()()()()()の少女が立っていた。

 

「運が良かっただけ、今日見たことは忘れてしまいなさい。それがあんたの為よ」

 

 その声を最後に意識を失った。優しく突き放す声だけは覚えている。何かが恐ろしい思いをしたことも覚えている。だが、それが何なのかは分からなかった。俺はヒーローを辞めて実家の店屋を継ぐことを決めた。

 

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「調子はどうかしら?」

「雑魚()()、それも知性の欠片も無いものばかりよ。そっちは?」

 

 怪しく笑う胡散臭い笑みを浮かべる女性、彼女は奇妙で気持ち悪い空間から上半身だけ出して宙に浮かんでいた。何もおかしい事は無いという様に会話を続ける。

 

()()()()という枠組みと()()と言う枠組み、どちらの境界も未だに曖昧なまま。私達の力も強く働くとはいえ、手掛かりは見つからないわ」

「一度、()()()へ戻らない?」

「そうね。そろそろ報告会だし、丁度良いわね」

 

 巫女の提案を聞き、()()()と呼ばれる空間を繋げる。スキマを抜けた先に広がるのは古き自然の残る山奥、そこに立っている人気のない神社。そこには『博麗』の文字。

 

「おっ、ヒーローの帰還だぜ」

「あんたも働きなさいよ」

 

 自称「普通の魔法使い」がいち早く揶揄いと共に出迎える。しかし、その場にいるのは彼女だけで名は無い。

 

 

『すきま妖怪の式』『永遠に赤い幼き月』『完全で瀟洒な従者』『動かない大図書館(』『七色の人形遣い』『幽冥楼閣の亡霊少女』『半人半霊の庭師』『小さな百鬼夜行』『月の頭脳』『永遠と須臾の罪人』『知識と歴史の半獣』『蓬莱の人の形』『伝統の幻想ブン屋』『四季のフラワーマスター』『楽園の最高裁判長』『三途の水先案内人』『祀られる風の人間』『土着神の頂点』『山坂と湖の権化』『非想非非想天の娘』『美しき緋の衣』『怨霊も恐れ怯む少女』『閉じた恋の瞳』『語られる怪力乱神』『妖怪寺の魔住職』『毘沙門天の弟子』『ダウザーの小さな大将』『聖徳道士』『神の末裔の亡霊』『古代日本の尸解仙』『佐渡の二ッ岩』『逆襲のあまのじゃく』『小人の末裔』『秘封倶楽部初代会長』『地獄の女神』『夢の支配者』『舌禍をもたらす女神』『究極の絶対秘神』『動かない古道具屋』『幻想郷の記憶』『海と山を繋ぐ月の姫』『神霊の依り憑く月の姫』『片腕有角の仙人』『秘封倶楽部部長』『秘封倶楽部部員』

 

 

 本来であれば一つの場所に集まるはずもない各々の勢力の代表、その従者や付き添い、敵対とまではいかなくとも決して友好とも言えない者もこの場においては大人しく席につき、巫女と妖怪の賢者が来るのを待っていた。

 

「さて、それでは第、いえ回数何てどうでも良いわね。今現在も続いている幻想郷の存続に関わる異変

 

 

              『歪界異変』

 

 

についての調査及びその進捗の報告と幻想郷全体の影響と今後について話し合いましょう」

 

 

 

 世界の境界の全てが唐突に歪み、幻想郷に関わる存在の全てを巻き込み、別の位相、異なる時間、異なる空間の世界と幻想郷が繋がった。

 

 その世界では『個性』と言う名の超常が日常と化し、『オカルト』の類が未だに残っていた。

 

 妖怪や神、霊、時には都市伝説、そう言った本来の外の世界では忘れ去られた存在が陰に潜み、残っている世界でその原因を探り、幻想郷の存在全てで解決を目指す。

 

 情報を収集後、その世界の存在のごく一部と接触し、行動するための立場を手に入れる。

 

 その世界の特別な存在である『ヒーロー』として活動、神秘の調査、封印、排除、引き込みを行い、原因を探る。

 

 ヒーロー事務所『東方』、所在『幻想村』、代表、巫女ヒーロー『ハクレイ』。

 

 

 

 

 

~これは、超常とオカルトの交わる世界で幻想を生きる存在の歴史を記した物である~

 

               東方英雄録

 

 

 

【設定】

 

 

 表の世界との繋がりが曖昧になり、次に繋がった際には本来の世界とは少しずれた世界で、更にかなりの時が経っていた。繋がった外の世界では個性と言う程度の能力とは違う力で満ちていた。

 

 超常が日常と化した世界では都市伝説を筆頭にオカルトの類とそれに伴った恐れが世界に帰ってきていた。ヴィランを蔭に恐れを吸い取り、妖怪などが裏では復活し、ヒーローに察知されることも無く蔓延っていた。

 

 また、個性と言う超常の中でオカルトが恐れられているという事は神仏の類もまた少し信じられる事が増えており、復活を果たしていた。

 

 幻想郷と外との繋がりが曖昧になり、異界と繋がった原因が復活したオカルトの中に存在するのではと考えた幻想郷の賢者たちにより、外のお偉いさんと秘密裏に通じて、幻想郷のメンバーをアングラヒーローとして送り込むことになった。

 

 異界との繋がりを作り出した原因を探りながら、外に蔓延る怪異を封じ、時に引き込み、幻想郷を元の状態に戻すことが出来るのか。

 

 




…どちらかと言うと東方が前面に出てるこれを何故一番最初に持ってきただろうか……そう思う人もいるでしょう。
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