校長みたいに個性を持った。
持ってしまった動物が主役。
その獣は偶然出会ってしまったそれは、酷く恐ろしく思えた。逃げ出したい気持ちが強く、頭の中で警報が鳴り響いている。それなのにピクリとも動けないこの身体はそれに飲み込まれた。
熱く、冷たく、暴れ出した力に身体が食いちぎられるようで、狂ったように、しかし頭はどんどん研ぎ澄まされて、感じるままに、ただし最善であると信じて、力を周辺にぶちまけた。それでも収まる事のない、力の奔流に段々と意識は飲み込まれていく。
「キ・ギギ?ィキ?・ギ・・ギ?・?・ギ?・・ギ??ギギギィィ……」
声にもならない叫びとなぜこんなことになったのか、なぜ自分がと言う恨みにも近い感情が溢れ出して止まらない。しかし、それも完全な意識の消失と共に止まり、溢れる程度に抑えられていた力は一気に解放される。
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『〇月▲日□□時頃、××県の山奥にて大規模な爆発が確認されました。周辺は更地と化しており、燃え尽きた木々と凍り付いた地面と言う相反するような光景が広がっているとのことです。幸い現場は街からは遠く離れており、登山客も入らない奥地であった為、人的被害は確認されておりません。県警は何らかの個性が関係しているとみられることより、ヒーローと合同で原因究明のための調査本部を立て、ワイルド・ワイルド・プッシーキャッツなどの山岳などでの活動を主としたヒーローに協力を要請していると発表されました』
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「ねこねこねこ、現場保存の観点から個性が使えないならいる意味ない気がするんだけど」
「いまさら言ってもしょうがないでしょう」
自然災害ではないのは一目瞭然、そのため何らかの個性による影響という事で判断が下されており、調査が完了するまでは周辺をいじくる訳にはいかないのだ。さらに言えば中心部は個性の影響が強く残っていて危険であり、調査は後日と決められた。
「我の個性もそう役には立たん」
「犯人が居なければあちきの個性も意味ないよ」
マンダレイの『テレパス』、ピクシーボブの『土流』、虎の『軟体』、ラグドールの『サーチ』、はっきり言って戦闘向けではなく、実際の調査に役立つのもギリギリラグドールの『サーチ』ぐらいだ。普段の活動場所が山岳という事で駆り出されたが、調査は難航していた。
「マンダレイも周辺に無差別で声かけて見たら」
「犯人が一方通行の声掛けで出てきてくれるかね」
「在り得ないと思うが救助者が居る可能性も踏まえて、やってみるのも良いのではないか」
「三人がそう言うなら、試してみるか」
物は試しにと、現場周辺目掛けて、話す内容を決めると声に出すわけでは無いが息を吸って、吐き出すように言葉を送り出した。
『誰か居ますか。私はヒーロー、ワイルド・ワイルド・プッシーキャッツの『マンダレイ』です』
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怠い、眠い、痛い、といったどうしようもない感覚が体に満ちている。しかし、それでもマシだと思えた。どうやら無駄に強い力が楽にはさせてくれないようで死ねないまま、それでいて朽ち果てる様に蹲っていた。
『誰か・・・・・しはヒーr・・・・ルド・ワイルド・・・・・キャッツの・・・・・・・です』
どこからか分からないが、声が聞こえた。これはたぶんの『人』の声だと分かった。力と一緒に記憶や知識もいつの間にか塗りつぶすように頭に入れられていた。ただ理解することは出来ず、疑問に対してヒントが浮かび上がってくるのが現状だ。
『人』に対して思う事は
内側から溢れる力とも周囲から吸収する力とも違う。偶然にも声と共に感情を受け取る事によって発生したエネルギーはどうにか身体を起こさせる程度には役に立ったようだ。
周囲のエネルギーは暴走時に破壊しつくしたことでほぼ枯渇しており、うちに宿る力は制御がまだ完璧ではなく、さらに言えば使えば身体が持たないという状態であった。その状況かで齎された優しい声と共に少しの『恐怖』、それがこの『個性』には丁度良かった。
雀の涙と言わざるを得ないが体を回復させるとその声の主の方へとふらつく足取りで歩き出した。別に助けてくれると考えた訳では無かった。興味本位と言うのもあったのかもしれないが、根本的にはこのまま眠るよりはマシだと思っただけであった。
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個性を発動させてからしばらくたったが何も反応は無い。元々期待していたわけでもなかったが、何もない事を確認すると安堵するとともに少し残念に思った。
「ねこねこねこ、やっぱりダメか」
「そりゃそうでしょ、はあ」
「待て、何か音が聞こえる」
虎の発言に、まさかと思いつつも瞬時に戦闘が出来る様に構えを取る。ここいら辺は現在、ワイプシの4人しか入れない様になっている。人員が送られたのであれば通信などで知らされるようになっている。何かが現れるのであれば犯人である可能性が高い。
「私の提案のおかげかな?」
「私の個性でしょ。場合によっては、その
ガサガサとかすかに聞こえていた音が強くなり、何かが来ると思った瞬間、全員が緊張した様子で音の発生源を見つめる。しかし、なかなか姿を現さない事、いや姿が見えない事に違和感を抱き始めた所でその姿を捉えることが出来た。
「ん、イタチ?傷だらけで巻き込まれた野生動物かな」
「犯人じゃなかったのか」
緊張していた空気が一気に流れて、警戒を解こうとした時にラグドールが体を一瞬硬直させた後で大きな声を上げた。
「違う!!その子に触らないで」
すでに警戒を解いていた者達の腕が止まる。怪我も酷いので保護して病院に連れて行こうと考えていたのだが、ラグドールの様子からどうしたのかと思いつつ、一度手を止める。
「どうしたというのだ?ラグドール」
「その子、個性を持ってる。今回の事件の犯人はその子よ」
「「えっ!?」」
目の前にいる死にかけの小動物が犯人であると告げられ、驚くが仲間が嘘を吐くわけもないと考え距離を取る。その間も目の前のイタチは何もせず、こちらをただ見つめている。
「そやつが犯人という事は事件性は無かったという事か」
「それでどうする。このこは」
個性持ちの動物と言うと雄英の校長を彷彿させるが耳にした限りでは個性持ちの動物の前例は彼一匹だったはず、だがラグドールが言うには異形型個性の人と言う訳では無く、個性持ちの動物で間違いないそうだ。
「悪意があったわけではなさそう。個性を制御できてないんだ」
「とはいえ、このまま放置も難しい」
「どうするべきなのかしらね」
「……連絡して、相談してみましょう」
立場のある人なのでいつでも連絡が取れる訳では無いのだが、その日は都合よく連絡を取る事が出きた。その後、事件は犯人不明のまま、迷宮入りとされた。もちろん知事や県警の一部は知って居るが、この一件は一匹の権力者によってとある学校に引き取られていった。
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【設定】
名前:テン
呼び名:テンテンやテンちゃん等
性別:メス
個性『
狐七化け、狸八化け、貂九化け
貂を殺めると火災にあうという伝承の様に火を扱う。
化けるのが上手く、人や動物や想像上の生物にさえ化ける。
幻術や妖術の扱い、人形での武術も嗜む。
古くから生きる鼬からなった妖怪でもあり超常黎明期よりも昔から生きている貂の記憶と能力が宿ってしまった鼬。校長と同じく、個性を持った動物であり、個性が宿って暴走して死にかけていた所を拾われた。
面白そうという理由や根津校長と気が合ってしまった事から雄英に入学。
人間枠ではなく動物枠という事でA組はプラス1匹でスタート。
幻術による攻撃は痛みや恐怖こそ強いが身体を傷つけることは無い。
幻術以外の攻撃手段としては妖気や周囲の力を練り上げて生み出す青紫の炎は骨を燃やす熱気と血も凍る冷気を生み出す。炎自体に実体はないが、周囲のエネルギーを奪い取る性質があり、ぶつけるだけでも十分な攻撃となる。
自然の物に妖気を巡らせ操ったり、妖気で周囲を調べたりと結構多彩で隙が無い。
妖怪の性なのか人を驚かしたり、揶揄う事が好きで叱られてもついついやっちゃう。
元はメスなので人型も女。
暑さにも寒さにも強く、動物らしい暖かさと妖怪らしい冷気を持っていて、夏はひんやり、冬はホカホカということもありよく誰かの首に収まっている。イラっとしたら夏でも熱を冬でも冷気を振りまく。
気が合うし、お互い理性があるので心配はいらないが、寝ぼけると校長を口に入れようとする。
「いや、本能だからさ。しょうがなくない?」
「狐なのか狸なのか鼬なのか?その正体は学生さ」
「てんで役に立たないって?そりゃぁ貂だもの」
[下のは調べた内容]
三重県伊賀地方では「狐七化け、狸八化け、貂九化け」といい、テンはキツネやタヌキを上回る変化能力を持つという伝承がある。秋田県や石川県では目の前をテンが横切ると縁起が悪いといい(イタチにも同様の伝承がある)、広島県ではテンを殺すと火難に遭うという。福島県ではテンはヘコ、フチカリ、コモノ、ハヤなどと呼ばれ、雪崩による死亡者が化けたものといわれた。鳥山石燕の妖怪画集『画図百鬼夜行』には「鼬」と題した絵が描かれているが、読みは「いたち」ではなく「てん」であり、イタチが数百歳を経て魔力を持つ妖怪となったものがテンとされている。画図では数匹のテンが梯子上に絡み合って火柱を成しており、このような姿に絡み合ったテンが家のそばに現れると、その家は火災に遭うとして恐れられていた。
野生下でのイタチは、肉食性が強く、主食であるネズミ等の『げっ歯類』の他に、手に入れば鳥類やその雛鳥、トカゲなどの爬虫類、カエルやサンショウウオなどの両生類、手に入れば魚類、カブトムシなどの昆虫類、サワガニやザリガニなどの甲殻類、など、およそ動物性の餌はなんでも食べますが、栽培されている柿やリンゴや、野生のキイチゴ類(木の実)など、植物性の餌も食べているようです。
エサ:ネズミ・カエル・トリ
:校長・蛙水・常闇
まあ、実際に食す事は無いが平気で美味しそうとかは呟く。
と言うか嚙り付いたり、しがみついたりする。
明らかに食べ物を見る目だが、女子に抱き着かれている常闇を峰田は羨ましがる。
具体的にはガールズトークで誰が好き系の話から
「蛙水」と答えて、男子でだよと言われて
「根津校長」と答えて、同じクラスではと言われ
「常闇」と答えて、キャーキャーと声を上げるが
馴染めているか確認するために聞き耳を立てていた
相澤先生が淡々と鼬の主食を口にしていき空気が凍る
みたいな流れを想像している。てか書く予定。
個性持ちの動物(野性より)を書きたいと思い作成した構想。
それ故にあまり今後の流れを考えられていない。
個性が妖怪に関係ある物になってるから
AFOも都市伝説扱いされてたし、悪役の妖怪でも出そうかな程度の事しか考えられていない。
↓のは唯のメモです
『貂 0匹目』