ハイスクールD×D 黒いウサギがお邪魔します 作:這い寄る劣等感
これはゴルゴムの仕業に違いないとてつをさんが「おのれゴルゴム!ゆ”る”ざん”!してくれました。
最近こんなんばっかだな。不定期更新のタグ追加しようかな。取り敢えずドゾー
俺とヒメアが部室に入るとそこにはイッセー含め全部員が既にいた。
心なしかイッセーの顔がいやらしい妄想に囚われているように見えたので理由を訊いてみた。
「おいイッセー。顔が変にニヤけてるぞ?」
「おう、くろ……じゃなかった、大兎。実はな、今日の仕事を無事成功させたら部長の胸を触れるんだよ」
「……あぁー、そういうことね」
今日の仕事で契約を取れたらリアスの胸を触れるということになっているらしい。
リアスのことだ。裏があるわけではないだろうが、時間制限なんかを設けそうだ。それまでに行動出来なかったらイッセーは約束をした意味がなくなりそうだ。
「全員揃ったわね。それじゃ、お話でも始めましょうか」
そのリアスの一言から今日の部活が始まった。
「私と大兎が監督役としてイッセーに付き添うわ」
へぇー。俺とリアスがかー。
…………って、ちょっと待て。なんで俺まで付いてかないといけないんだよ。
「なんで俺まで行かないといけないんだ?」
「堕天使の一件が終わった以上、イッセーの出先にはぐれ悪魔祓いが出ることはないとは思うのだけど、念には念をと言うからよ」
あ、そういうことね。
まあ、こういうのは慎重すぎるくらいがいいよな。後の祭りになってもしょうがないし。
「じゃあ俺は囮とかになればいいんだな?そういうことなら任せろ。だけどヒメアも付いてくるからな?」
「それは問題ないわ。寧ろ、こちらから頭を下げてお願いしたいくらいよ」
こいつらの認識からしたら、ヒメアは完全じゃないにしろ不老不死を与えることのできる実力者だからなー。逆に付いてきてほしいのだろう。
さて、件のイッセーの様子はと言うと……ってあいつ何してんだ?
霊長類はみんな敵だの、モテるためならゴリラ並みのドラミングをやってやるだのって。
そんなことしなくても少なくともアーシアには惚れられているのにな。気付いてないんだろうか?
その時に部屋の床に描かれている魔方陣が輝きだした。
これは欲を持つ人間が悪魔を呼び出したい時に光るらしい。で、これを調べるとどんな依頼かもわかるという。
「部長、イッセーくんでも解決できそうな願いみたいです」
「わかったわ。さて、イッセー行くわよ」
おー、ようやくイッセーの初契約となるのだろうか?
「ぶ、部長!マジで俺と一緒に行くんですか?」
「あなたは私の可愛い下僕なのだから、ちゃんと面倒を見てあげるわ。だから、付いてきなさい」
と、そんなことをリアスに言われて顔を赤くするイッセー。
青春だなぁ、と見た目若者らしくない感情が出てくる。
「そういや、大兎はどうするんだ?」
「ん?どうするって何が?」
「いや、どうやって依頼主のとこに来るんだ?この魔方陣は悪魔しか使えないしよ」
あー、確かにその疑問を持つのは当たり前だよなぁ。
まー、俺が知っている高校生までしか使えないどんな場所どんな世界でも行ける便利陣地があるっちゃああるがあれを使うまでもないだろう。
「んあー、俺らはヒメアがどうにかするから問題ないぜ。だから安心して行ってきな。後から来るからよ」
この言葉でようやく得心がいったのか、ようやく魔方陣に乗るイッセー。
そして魔方陣からイッセーたちは依頼主のとこまで飛ばされた。
「どうにかするって言っていたけど、実際どうするつもりなんだい?」
これは木場の言葉だ。
俺も未だに理解出来ないけど、一度ヒメアに言われたことを頭の中で反芻し、木場たちにそのまま伝える。
「んー、なんか魔方陣の魔力の質を調べてからそれと同等の魔力がどこら辺で出ているかを検知してその近くに転移用の魔方陣作ってハイお終い」
上手くまとめ切れてない感はあるけども確かこんな感じだったはず。
それを聞いた朱乃は驚いた顔をする。
「それは凄いことじゃないのですか?魔方陣にしても送る側と受ける側の二つが必要ですのにそれをあらかじめ用意するというわけではなく急造で用意するなんて……。魔力検知に関してもそれほどまで広い範囲で察することなど普通はできませんわ」
あ、そういうことだったのね。
ようやく俺も納得がいった。
なるほどなー。魔力検知が広すぎて、んで魔方陣を急造で用意できるのは凄いことなのか。この場合は転移用のが凄いってことなのかな?多分。
「大兎〜。準備できたよ〜」
「おう、じゃ俺たちも行きますんで」
準備が完了したので俺たちも依頼主のもとに向かう。
ヒメアが用意した魔方陣に俺も足を入れて俺たちも転移した。
「うわ、懐かしい」
転移された先で真っ先に出た言葉がこれだよ。
いやだって本当に懐かしかったんだしさぁ。
周りを見回せば戦国関連のグッズで埋め尽くされている。
いやー、懐かしいなぁ本当に。
「なあ、懐かしいってどういうことだ?」
あ、やっぱ訊いてくるか。そりゃ当然だよな。
「ああ、俺は戦国時代から既に不老不死なんだ。だから懐かしいなぁってさ」
そう言うとイッセーは納得半分、驚嘆半分といった表情をした。
まあ大体俺が予想以上に長生きしていることに驚いたんだろう。実際はもっと歳食っているけどね。
「で、お前が悪魔を呼び出した人か随分と物々しい格好だな?」
「は、はい。私が悪魔さんを呼びました」
俺は目の前の鎧に話しかけると、その鎧から声が返って来る。ネタは単純で何故か鎧を着て待ち構えていたわけだ。
「うわっ!」
イッセーが驚いた声が上げた。
あー、気付いてなかったのね。そら、普通は気づかないよなぁ。まさか飾り物と思ってた鎧の中に人が入ってるなんて。
しっかしよく再現されてるなぁ、これ。
ほんと美術品としては申し分ないのに鎧としてはちょっとばかり防御力が足りないところとか。
弓矢がそこそこあれば簡単に隙間狙えるんだよなぁ。
「私、スーザンと言います。見ての通り、趣味は戦国グッズを集めることでして……」
そりゃ見ただけでわかる。
外国人で尚且つ女性なのに鎧まで着込むところから筋金入りの戦国マニアってのは。
「でも良かったですぅ。悪魔さんが怖そうな方じゃなくて……。もしそんな方ならこの『鬼神丸国重』を抜かなければいけないと思ってましたから……」
そう言ってスーザンは腰に帯びた刀を僅かに抜いて見せた。
アレもレプリカだから斬る方の殺傷力はないけど、本気で刺突したら肉を貫くぐらいわけないな。形状的に向いてないけどね。
「そ、それであなたは願いがあるから悪魔を呼んだんですよね?」
「はい。……私の大学まで一緒にノートを取りに行ってください……。深夜の大学は怖いんですよぅ……」
なんだか拍子抜けしてしまい、その場でこけてしまった。
深夜の大学までの道すがら。
スーザンは何に対して怯えているのか鎧を着ているのにビクビクしながら進んでいる。
ビクビクしながらでも鎧はガシャンガシャンと音を立てている。
普通の人間から見れば異質な存在だけど、懐かしいのもあるせいか、俺には至って普通に感じられた。
「……最近の人間の流行なのかしら……?……だったらアレを着れば大兎は喜んでくれるかなぁ……?…………キャー♡」
落ち着けヒメア。お前は今間違った道を歩もうとしている。
恐らく多分に漏れず妄想の中で俺がヒメアを可愛いだのと褒めているんだろうけど、完全武装の見た目から性別とか判別不能な鎧武者に可愛いという要素は一つもない。
着るにしてもせめて兜は外しておいてくれ。そしたら幾分かマシだから。
「鎧を着ていて重くないんですか?」
「大丈夫です。戦国時代の武将たちは鎧を着て戦場を走り回ったのです。だから私もヒマさえあれば室内でですけど鎧を着て運動をしています。これくらいヘッチャラです」
と、イッセーとスーザンの会話。
俺の場合は重さを消してたからなぁ。他の奴らに比べてスピードは出るし、防御力はそのままという。
あん時は他の奴らにどんな鍛錬をしてるんだとか聞かれたなぁ。
そんな思いに耽っていたらいつの間にやら大学に着き、めでたくイッセーのマトモにこなした初仕事はこれにて終了…………とはならなかった。
「じ、実は……こ、今度、同じ大学の人に思い切ってアタックしようと思っているんです……」
「それって合戦ですか?え?まさか、辻斬り?」
「ち、違います!」
「イッセー、流石にそれはないだろ……」
どうも彼女には同じ大学に通っている男の人に懸想しているらしく、取り敢えず自分の力で成し遂げたいとは思っているが、その手段をどうすればいいか?という相談の類だった。
んなもん、女友達にでも聞けよ……と言いたくなるが今回俺はあくまで付き添いと言う名の監督役だから何ら問題はないな。強いて言うならイッセーが胸を触るがどうのこうのが遅れるだけで。
スーザンは直接告白するのはどうにも難易度が高いらしいので、無難にラブレターを書くことにした。
いやね?でもそれが半紙に墨ってどういうことよ?『然したる儀にてこれ無きの条、御心安かるべく候ーーーー』ってスーザンの中の何かが圧倒的に間違っている。
普通の日本人だとしたらこんなの読めねえぞ。
あれ?ラブレターがこんなんだったらまさか渡し方は……?と思った俺は一応訊いてみた。
「なぁ、スーザン。まさかとは思うがその手紙、矢に括り付けて放つんじゃないよな?」
「よくわかりましたね!やはり日本人は『侍』の子孫!日本のトレンドと思ってましたが、やはり間違ってませんでしたか!」
「矢文⁉︎スーザン、その格好で弓矢なんて持ってたら即逮捕だから!国際問題だよ!」
あちゃー、やっぱりかー。
そりゃ確かに矢文もあることにはあったけど使者に送らせてなかったっけ?大体は。
「仕方ないわね。徹夜でラブレターの書き方を教えて上げましょうか」
まだ続くのかよ……。
俺はこの時、正直この話安請け合いするべきじゃなかったとこの時点では後悔していた。
ついにこの時がやってきた。
詳細までは知らないというか寧ろ知りたくないが、スーザンは何らかの方法でラブレターを渡し、その相手が今日この場に来るらしい。
うん、返事をするからこの場に来るんだろうけどなんでか本陣が構えられてんだよなぁ……。
近くにいるお母さんは子供を窘め、老夫婦は時代劇の撮影と勘違い。
「来たみたいだわ」
リアスの声でようやく相手が来たとわかる。
ガシャンガシャンと鉄が擦れる音が聞こえる。
あぁ……類は友を呼ぶじゃないけど同類を好きになっちゃったのねスーザン。
現れたのは全身を西洋の甲冑で固めた騎士さまだ。
円錐形のランスに盾もきっかり装備している。
つか、あいつ兜に矢刺さってんぞ。矢文でやられたんだな。
「……この手紙、読ませてもらったよ……」
「はい……」
「……素敵な矢文だった。僕ともあろう者が、隙を取られて射抜かれるなんて……。大した弓だね……」
「そ、そんな、私はただ夢中で射抜くことしか考えていませんでした……堀井くん」
甲冑騎士さん、名字は堀井らしいな。心底どうでもいい情報だけど。
「ぼ、僕でよかったら君とお付き合いしたいな……」
「ほ、堀井くん……。うぅ、よかった。うぅ……」
イイハナシダナー?
ま、何はともあれ二人は見事付き合うこととなったわけだし、これでようやくイッセーの契約は取れたからな。
これ以上は俺もヒメアもいる意味がないだろう。
俺とヒメアは二人して家に帰った。
「あれ、鞄になんか入ってる。……手紙?」
俺はあのスーザンの告白大作戦が終わってから暫くした日に鞄の中に手紙があるのを見つけた。
一体誰の手紙だ?と思い、封を開けると答えは簡単だった。
〜大兎へ〜
私は大兎が好きです。
これまでも、これからもずっと大兎のことだけが好きです。
だけど、最近は少しだけ構ってくれなくてちょっぴり不満です。
けど、我慢します。大兎がお仕事頑張っているのは知っているから。
でもやっぱり、出来るだけ構って欲しいなぁ。
大兎のことを愛しています。
〜サイトヒメアより〜
「…………ははっ」
俺は自然と笑いがこぼれた。
内容は至ってシンプル。だからこそ俺の胸に響く。
今日はめいっぱい構ってあげよう。
そう俺は心に誓った。
と言うわけで番外編でしたー。
イッセーサイドの描写?
なんか面白味に欠けるかなーと思って大兎くんオンリーにしてみました。
結果、私の力量がそうでもないので面白いのかどうか判別つきません。
次回は『黒ウサギ、不死鳥に会う』です。
皆様お待ちかねの焼き鳥王子さんだ。ここではイッセーが活躍ですねわかります。
…………え?大兎?
やだなー。アレをまともにレーティングゲームに参加させたら無双になっちゃうじゃん☆
それと報告ー。
明日というか今日から長崎にちょっくら行って返って来るのが6日なので其の間更新はないものと思って下しい。
その代わり二話か三話くらいは更新できるように頑張るよ!それも一気にね!……多分。
更についでに。
どうもインスピレーションが湧きすぎていてもたってもいられなくなったので新しい作品を作ろうと思っています。
題名は『伝説の魔物使いも箱庭に来るそうですよ?』
わかる人にはわかる問題児とドラクエのクロスでふ。
くくく、楽しみやのう。楽しみやのう。
んじゃ、皆様このGW中に\(・ω・\)SAN値!(/・ω・)/ピンチ!
なことにならないようにしてください。
それではスパシーバ!よいGWを!