ハイスクールD×D 黒いウサギがお邪魔します 作:這い寄る劣等感
が、二話分できていなかった!まだ二話目の途中だ!
予想以上にあっちでは書く時間が取れなかった!が、それはただの言い訳なのだ!
よし、このテンションでいけば誤魔化されてくれるだろうから投稿しまーす。
黒ウサギ、不死鳥に会う
〜イッセーサイド〜
俺はなんでか教会にいた。
悪魔である俺は普通教会に近寄ることは自殺にも等しい行為なのに?と疑問を覚えたがその疑問はすぐに頭の隅に追いやられた。
そう、これは結婚式。新郎は俺、新婦は…………なんとリアス部長だ!
周りには見知った顔。そしてリアス部長を賞賛する声と何故そいつを選んだという悲鳴。
ダメなのか。そんなに俺とリアス部長が仲良くするのはダメなのか!
いよいよ誓いのキスに入ろうとした時に頭の中に声が響く。
『随分と盛り上がっているじゃないか、クソガキ』
誰だ⁉︎
俺の頭に響く低く迫力のある声。
聞き覚えのない声だが何故だか俺はこの声を知っている気がした。そして、それが身近にいるような気も。
『そうだ。俺はお前のそばにいる』
あたりを見回せば、そこには教会の影も形もなく、見知った人々も全員いなくなっていた。
それどころか俺の平衡感覚が、視覚が、聴覚が、触覚が消えていく。試してはないがこの分だと嗅覚に味覚も消えているな。
それよりもさっきの声はいったい誰なんだ?
『俺だ』
うわっ!
どこぞのムーブくんよろしく出て来てんじゃねえよ!
『なんだ?俺はコーラおいしいですと言えばいいのか?』
律儀に反応してんじゃねえよ!だったら俺はそれはしょうゆですって返してやるよ!
つーかこのネタ知ってんの⁉︎と、一頻り騒いだことで逆に落ち着きを取り戻し、相手の姿を確認することができた。
大きな目。血のように赤い瞳。耳まで裂けた口には鋭い牙が何本も生えている。
頭部には太い角。全身を覆う鱗はマグマのように真っ赤だ。
巨木のような腕、足。鋭角で凶悪そうな爪。
俺の眼前に巨大な怪物。俺の知っているものの中で一番こいつに似通っているのは…………ドラゴン。
『そうだ。その認識でいい。俺はずーっとお前に話しかけていた。だが、お前が弱小すぎたせいか、今の今まで言葉が届かないでいた。やっとだ。やっとお前の前に出現できた』
……こいつは何を言っている?
出現?ずっと俺に話しかけていた?知らねえ。そんなの知らねえぞ!
なんだ?こいつは俺を食べる気なのか?
『食べる?不味そうなお前をか?冗談はやめてくれ。そうじゃない。これから共に戦う相棒に挨拶したかっただけだ』
相棒?ちょっと待て。さっきから意味がわからないっての!
ドラゴン?お前は一体ーーーー。
『分かっているんだろう?なんとなく、そうかもしれないと思ったはずだ。そう、それでいい。俺はお前の想像通りの存在だ。そうそう、お前の近くにいる生意気なウサギにもよろしく伝えておいてくれ。今日のところはこれでお終いだ。いずれまた話そう。なあ、相棒』
自分の左腕に視線を移した時、そこにあったのは赤い鱗に包まれ、鋭い爪が剥き出しの異形のものだった。
〜大兎サイド〜
「イッセー、遅いな」
俺は兵藤家の前でイッセーを待っていた。
隣にはリアスもいる。勿論ヒメアも。
「悪いわね、大兎。あなたは早朝トレーニングの必要はないのに」
「いや、別に気にしてないっつーか、俺が言ったことだしな。ライバル役がいれば、イッセーもよりトレーニングに励むようになるだろうし」
そう、俺はイッセーと共に早朝トレーニングをするためにここに来ていた。
イッセーの神器はあいつ自身の基礎能力が高ければ高いほど効果を増すらしい。
そうじゃなくてもイッセーはリアスの眷属の中では戦闘能力がほぼないアーシアを除いて最弱だか体力などをつける必要があったのだ。
「あ、ようやく起きたな」
イッセーが窓からこちらを覗き込み、慌てて準備をし出した。
そして今日の早朝トレーニングが始まった。
「うぉおおおおぉおおおおおおお!」
俺は全速力でこのマラソンめいたもののゴール地点である公園を目指していた。
え?なんでマラソンなのに全速力で走っているのかって?
今にわかるーーーーバツンッ!ーーーーさーっと。
今の音は俺のアキレス腱が断裂する音だ。
俺のこの体はどこか一つのパーツが限界を迎えると自動的に傷が修復されて、疲労もなくなる。
イッセーは流石にペース配分を考えてやらないといけないが、俺の場合はこうじゃないと意味がない。
「大兎頑張れ〜」
俺のすぐ後ろにはヒメアがいる。だが彼女は別に走っているわけではない。
よく見るとわかるが、彼女は宙に浮いて俺のスピードに合わせるかのようにほんのわずかな一定の距離を保ちつつ、俺を追跡している感じだ。
「だぁぁぁぁぁ!終わった!」
俺はイッセーたちより一足以上早くゴールである公園に着いた。
そこで俺はイッセーが現れるまでの束の間の休息をする。
ふぅ、今更とか言うつもりはないけど、かなりキッツイな。
たとえ治るって言ってもアキレス腱が切れる痛みは健在なわけだからキツイものはキツイんだよな。
それから数分程度経った後にイッセー組が公園に着いた。
イッセーはばてているな。当たり前だけど。
「それじゃ、二人とも。ダッシュいくわよ」
イッセー……死ぬなよ。
俺とイッセーは腕立て伏せをしていた。
ただの腕立て伏せじゃなく、背中に人を乗せての腕立て伏せだ。
俺にはヒメア、イッセーにはリアスが乗っている。
その状態で腕立て伏せなのだから普通はキツイ。だが俺はイッセーとは別に自主的に別のトレーニングもやっている。
それは『黒』の訓練だ。この『黒』をいつでも自在に操れるようにするためにヒメアにはそれこそ1tや5tぐらいの体重にしてもらって、俺はそれを元々のヒメアの体重になる程度に『黒』を調節しながら腕立て伏せをする。
時折イッセーが恨みがましい目で俺を見てくるがイッセーよ。これ下手したら俺死ぬからな?ペチャンコになって死ぬからな?
「そろそろかしらね」
「んあ?何がだ?」
「今にわかるわ」
俺とイッセーは互いに顔を見合わせて疑問符を浮かべたが、すみませーんという声が聞こえたのでそちらを見やればそこには金髪シスターであるアーシア・アルジェントがいた。
「イッセーさーん、部長さーん、大兎さーん!遅れてすみませーん……はぅっ!」
あ、こけた。
〜イッセーサイド〜
トレーニングが終わり、アーシアがやって来た後に大兎とヒメアちゃんはシャワーを浴びてくると言って自分の家に帰って行った……ってちょっと待て。何故同じ方向に進む?まさか同棲か!同棲してるのか!と思ったがそう言えば二人とも年齢的には俺よりも遥かに上なので家の一つや二つ持っててもおかしくないか、と考え直すことができた。納得はしてないが。納得はしてないが!
だがそうやって俺が嫉妬で悶えるのもほんの僅かな時間だった。
なんと俺の家にアーシアが泊まることになったのだ!しかもいつまでも!
部長が言うには眷属の誰かの家で日本の文がどうこうだったけど、どうもアーシアに訊いたところ真っ先に俺のところがいいと言ったらしい。
お陰で俺も父さんも母さんも大喜びだ。
俺はそんなアーシアと深夜の町をアーシアを自転車の後ろに乗せてチラシ配りをする。
アーシアも俺がやったようにチラシ配りで下積みをすることになったのだが、俺はアーシアを見知らぬ土地で一人で歩かせることに不安を抱き、つい部長に俺も手伝うと言ってしまったのだ。
だが部長は快く了承してくれて、今こうしているわけだ。
その後にアーシアも下積みを終了しついに魔方陣を介して召喚者のとこに行く段階までいったのだが、俺は悪い想像ばかり膨らんでしまい、やはり部長にアーシアが心配である旨を伝えると、部長は嘆息しながらも俺をアーシアの助手につけてくれたのだ。部長、感謝してます!
その仕事が終わった後にまさかあんなことが起ころうとはこの赤龍帝の眼をもってしても見抜けなんだ……。
〜大兎サイド〜
「ーーーーは?何だって?」
俺はヒメアとイッセーと共に学校に向かっていた。
もちろん登校するためだが、その途中でイッセーがおかしなことを言ってきたのだ。
リアスがイッセーに抱いてほしいと頼んだと。
「いや、嘘じゃねえんだよ!今もこうして頭にすぐさま部長の裸体を思い浮かべることが出来るし!」
「お前なら見ていなくても妄想で立派に補そうだけどな」
「いや確かにそうだけど!けど結局できなかったんだよな。途中でメイドさんが入ってきて」
「…………メイド?そいつの特徴を詳しく教えてくれ」
「あ、ああ。お前ってメイドが好きなのか?えーっと、だな。銀髪で巨乳で見た目は二十代前半だった。あとめっちゃ美人。あ、そうそう。確か名前はグレイフィアさんだったぞ」
「……そうか。ありがとな」
嘘〜ん。
まさか魔王の一人であるサーゼクス・ルシファーに仕えている女王であり最強の女王とも名高いグレイフィア・ルキフグスかよ〜。
容姿とかも完全に一致してるしさ。これ、詰みじゃね?
……今日は部活に顔を出さないでおくか?でもそれだと怪しまれるよな。
よし、時間をおいてから顔を出そう。幸いにも俺は気配が読めるし、グレイフィアほど強ければ簡単だろう。
そう俺は考えていた。
放課後、暫く時間をおいてから俺は部室に向かった。
部室の前に着いた時に念の為に気配を探る。すると中にはグレイフィアの気配が感じられた。
危なかった。このまま突っ込んで行ったら確実に危なかった。
グレイフィアの早期発見で俺は気が抜けていた。それが命取りとなった。
ガチャ。
…………ガチャ?
恐る恐る振り返ってみるとそこには銀髪巨乳のメイドさんであるグレイフィア・ルキフグスその人がいた。
突如としてグレイフィアから濃密な魔力が漏れ出す。
ですよねー。そりゃ臨戦態勢になりますよねー。
ははっ。中にいる奴ら全員ビビテーラ。その中に一人見知らぬ男がいるけど知ったことじゃねえな。
「ま、待ちなさい。グレイフィア」
流石にこれ以上は無理と判断して俺も臨戦態勢に入ろうとするが、そこにリアスが震えを抑え込んでグレイフィアを止めた。
「何故です?お嬢様」
「その人が私の協力者であり、さっきまでこの場にいなかった鉄大兎よ」
「……そうですか、この方が、ですか」
おぉっ!
リアスの言葉でグレイフィアが魔力を抑えた。
正体はどう考えたってバレているけど少なくともこいつらにはバレずに済んだのは僥倖だ。
だけどなんかこっちをさっきから睨んでくる男がいるんだよなぁ。
「……何か用か?」
「……お前、人間のくせにかなり実戦経験がありそうだな。……よし!」
男は何を考えたのか柏手を打つ。
なんだかいやーな予感。
「いいこと思いついた。リアス、こいつもレーティングゲームに参加させてやろう」
「何を言っているの⁉︎大兎はあくまで人間!私たち悪魔同士の戦いに参加させるなんて!」
「だが君の眷属たちは『雷の巫女』を除いて俺の眷属たちに対抗できそうにもない。だがその人間は別そうだ。グレイフィアさんのあの魔力を間近で浴びているも同然なのに怯える様子を見せないどころか君が止めなければ臨戦態勢に入ろうとしていたぞ?流石にグレイフィアさんのあの力はバカでもわかるほど濃いものだからな。ならば他に考えられるのは実戦経験が豊富としか言えまい?少なくとも平然な様子を見せる程度には実践慣れしている。故にゲームに参加させようと言うわけだ。10日。君に10日の時間を与えよう。その間にその人間に教わるなり何なりして眷属たちの力を高めておくんだな。君が勝てば結婚の件は破談としよう。だが、俺が勝てば即結婚だ」
うわーい。
俺が勝手にレーティングゲームに参加する方向で話が進められているや。
それはそうとしてこいつ中々やる方だな。俺の正体まではわからなくても実戦経験の有無がわかるなんて。
「うるせぇ!そんなまどろっこしい真似しなくても今この場で俺が倒してやる!」
イッセーが男に食ってかかる。
まあ、こいつからすれば到底認められるものじゃないかもしれないし当然か?
「実力の差がわからないなんて君の眷属は愚かだな。なら証明してやろう」
そう言うと男は指をパチンと鳴らした。
するとグレモリーの魔方陣が変容し別の魔方陣となってそこから十五人の女の子が出てくる。
そう、全員女だ。イッセーが望んでいるハーレムを実現させているのかあいつ。
「ミラ。相手をしてやれ」
「はい。ライザー様」
ミラと呼ばれた小柄な女の子が棍を構える。
……ありゃ相当手慣れてるな。確実にイッセーより実力は上だろう。
イッセーは少し躊躇したが、殴ろうと拳を構えた瞬間、相手の棍に突き飛ばされた。
イッセーは大きく吹き飛び床に叩きつけられた。そこにアーシアが駆け寄り癒しを施す。
「これでわかっただろう?因みにミラはお前と同じ兵士で俺の眷属の中では最も弱い。だがそんなミラにお前はやられたんだ。この事実は大きいぞ」
「……本意じゃねえけど、俺もレーティングゲームとやらに参加すればいいんだな?」
「ああ、その通りだよ。人間」
「わかった。俺がこいつらを鍛えて強くするとは言い切れないが、それでもいいならやってやるよ」
こうしてリアス・グレモリー+俺とライザー・フェニックスのレーティングゲームが行われることが決まった。
書いてて思ったんですけどグレイフィアって東方のPAD長な気が……。
いや、よそう。俺の勝手な妄想で読者を混乱させる訳にはいかない。
それにそもそもあの胸部装甲に既に差が……おや?いつの間にやら目の前にナイフgーーーー。
次回は『黒ウサギ、修行及び魔王様に呼ばれる』でお送りしまーす。
それじゃジャポニカじゃんけんジャポニカチョキ!
グーで勝ったら気分はグーッ!
ジャポニカ学習帳〜。
じゃあね!