ハイスクールD×D 黒いウサギがお邪魔します   作:這い寄る劣等感

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無駄にながーい!
なにこれ!書いてたら脳内麻薬でウヘウヘ言いながら書けたけど正直アレな感じしかしねえ!だがそれがいいと思っておこう!うん!


黒ウサギ、茶番を演じる

〜イッセーサイド〜

 

 

 

赤いーーーー。赤い夢を見ていた。

俺の中で唐突に何かが訴える。

いま揮っている力は本来のものではないーーーーと。

誰が?神器が?俺の中で渦巻く何か。

灼熱の炎を揺らしながらそいつは口の端を吊り上げる。

 

 

『そんなんじゃお前はいつまで経っても強くなれない』

 

 

頭にそんな感じの言葉が流れ込んでくる。

俺が思っていたわけではない。心の奥底から……いや、それは俺の左腕から……。

 

 

『お前はドラゴンを身に宿した異常なる存在。無様な姿を見せるなよ。「白い奴」に笑われるぜ?』

 

 

お前、あの夢に出てきたドラゴンか?例のパワーアップもお前の仕業か?

 

 

『ああ、お前が望み、俺も望み、そして「白い奴」も望んだ。だから、新しい段階に入ったのさ。歴代に比べて遅くはあるがな』

 

 

望む?何を言ってやがる……。

つーか、『白い奴』って誰だよ!

あと歴代って!

 

 

『いずれ、奴はお前の前に現れる。そうさ、俺とあいつは戦う運命にあるからな。そうだ、ついでだ。俺の力、その本来の使い方を教えてやる』

 

 

何を、お前は何を言っているんだ?

……お前はいったい……。

 

 

『赤い龍の帝王、ドライグ。兵藤一誠、お前の左腕にいるものだ』

 

 

ウェルシュ・ドラゴン……ドライグ……。

 

 

『負けるのもいい。死ななければ敗北も力の糧になる。だが、それは次に勝ってこそ意味のあるものだ。負けて勝って、そして勝ち続けろ。そうすれば、奴とお前は出会う』

 

 

俺と何がどうなるっていうんだ……。

 

 

『そのうちわかるさ。その日のために強くなれ。俺はいつでもお前に力を分け与える。だが、それは大きな犠牲を伴うと頭に入れておくといい。なに、犠牲を払うだけの価値をお前に与えてやるさ。嘲笑った連中に見せてやればいい「ドラゴン」の存在をな。…………それにしてもあのウサギはまだ此方に話しかけてこないか。様子でも見ているのか……?』

 

 

 

 

 

 

 

 

目を覚ました時、そこは見知った天井だった。

ーーーー俺の部屋だ。

……俺、なんでここに?

ボヤける記憶を必死に叩き起こさせる。

……勝負をしていたはずだ。部長の婚約の件を白黒つけるためのレーティングゲームを。舞台は俺が通っている学校のレプリカで。

旧校舎が俺たちの本陣で新校舎が相手の本陣。

小猫ちゃんが倒れて、木場が倒れて、朱乃さんが倒れて、そしてーーーー。

俺はそこで意識をハッキリとさせる。

部長はどうなった⁉︎勝負は⁉︎勝敗は⁉︎ライザーを倒したのか⁉︎俺はーーーーどうして、ここにいる?

 

 

「目覚めたみたいですね」

 

 

俺がベッドから上半身だけ起こすと枕元にいる女性が声をかけてきた。銀髪のメイド、グレイフィアさんだった。

 

 

「グレイフィアさん!勝負は?部長はどうなったんですか⁉︎」

 

「勝負はライザー様の勝利です。リアスお嬢様が投了されました」

 

 

ーーーーッッ!

そ、そんな……。俺は絶句した。言葉のなかった。

俺、負けたのか?ライザーにやられたのか?

ーーーー情けねぇ。

俺はなんて弱いんだあれだけ大見得切ったくせにライザーに一矢も報いずに部長の前でぶっ倒れて。

アーシアの時だって俺があと少し強ければ人間のままでいられたのに。

 

 

「現在、お嬢様とライザー様の婚約パーティが行われています。グレモリー家が用意した冥界の会場です」

 

「……木場たちは?」

 

「お嬢様にお付き添いになられております。会場にいない関係者は一誠さまとアーシアさま、そして大兎さまだけです。アーシアさまはリアス様の願いでここへ残られて私とともに一誠さまを見ておられたのです。今は下に替えのタオルを取りに行かれてます。大兎さまは不老不死、といった力があれど人間ですので、今回のパーティには参加出来ません」

 

 

そうか。部長はアーシアを俺のところへ残してくれたのか……。大兎はどこにいるかは知らないけど、パーティには参加できないと。

心配かけちまったよな。

部長……。婚約……。今頃、パーティの最中なのか……。

 

 

「……納得されていませんか?」

 

「ええ。勝負が着いたとしても、俺は納得出来ません」

 

「リアスお嬢様は、御家の決定に従ったのですよ?」

 

「わかってます!わかってはいるんです!それでと俺はーーーー」

 

 

部長が嫌がったことを肯定できない!親同士が敷いたレールを嫌々歩く部長なんて見たくない!あんな野郎に!あんな野郎に部長を渡したくない!

理解しているさ。これは嫉妬だ。男の俺があの焼き鳥野郎に激しく嫉妬している!部長をあんな奴に渡したくない!

 

 

「ふふふ」

 

 

突然、グレイフィアさんが小さく笑った。この人の笑みを初めて見た。いつも冷淡で淡々とした感じなのに……。

 

 

「あなたは本当に面白い方ですね。長年、いろいろな悪魔を見てきましたが、あなたのように思ったことを顔に出して、思った通りに駆け抜ける方は初めてです。私の主、サーゼクス様もあなたの活躍を他の場所で見ていて、『面白い』と仰っていたのですよ?」

 

 

マジか。魔王様にそんなことを思われちゃったのか。部長のお兄さんで悪魔の王様から面白いなんて言われたらどうしたらいいか反応に困るな。

グレイフィアさんは懐から一枚の紙切れを取り出した。そこには魔方陣が描かれている。

 

 

「この魔方陣は、グレモリー家とフェニックス家の婚約パーティの会場へ転移できるものです」

 

 

ーーーーつ。

な、なんで、そんなものを!

 

 

「サーゼクス様からのお言葉をあなたへお伝えします。『妹を助けたいなら、会場に殴り込んできなさい』だそうです。その紙の裏側にも魔方陣があります。お嬢様を奪還した際にお使いください。必ずお役に立つと思いますので」

 

 

…………。

どう返したらいいか分からない俺。グレイフィアさんは魔方陣が描かれた髪を俺の手元に置くと、立ち上がり、部屋を後にしようとする。

 

 

「一誠さまが寝れおられる間、あなたの中から強大な力を感じ取りました。ドラゴンは、神、悪魔、堕天使、そのどれとま手を結ばなかった唯一の存在です。忌々しきあの力ならば、あるいは……。……頼みましたよ、『黒ウサギ』」

 

 

それだけ言い残し、グレイフィアさんは俺の部屋をあとにした。最後にボソッと何かを言っていたみたいだけど声が小さすぎて聞き取れなかった。

一人、部屋に取り残された俺。……考える必要なんてないよな。

寝床から身を起こし、着れるものを探すと、机の上に新品の制服が置かれていた。

……戦闘であんなにボロボロになっていたのに。誰かが新しく用意してくれたのか?グレイフィアさん?部長?何はともあれ感謝します。

新しい制服に袖を通し、魔方陣の紙を手にした時、部屋の扉が開き、アーシアが入ってきた。

 

 

「ーーーーっ!イッセーさん!」

 

 

アーシアは俺を見るなり、タオルと水の入った洗面器を床に落とした。そして俺の胸に飛び込んでくる。

おわっ。アーシア、どうしたんだ……。いきなり抱きつかれたら照れるぞ。

 

 

「よかった。本当によかったです。怪我を治療しても二日間眠ったままで……。もう目を覚ましてくれないんじゃないかって……。イッセーさん……」

 

 

アーシアは俺の胸で泣き出してしまった。あー、また泣かしちゃった。

俺は彼女の頭を撫でて気を落ち着かせた。

ていうか、二日間眠りっぱなしか……。俺たちが負けてから二日経ってる。

ったく、俺ってば何をやっているんだか。二日も眠りこけてりゃ世話ないぜ。

 

 

「アーシア、聞いてくれ。俺はこれから部長のもとへ行く」

 

「ーーーーっ!……お祝い……じゃ、ありませんよね……」

 

「ああ、部長を取り戻しに行く。問題ないよ。会場まで行けるルートは手に入れたから」

 

「私も行きます!」

 

「ダメだ。アーシアはここに残れ」

 

「嫌です!私はイッセーさんと一緒に戦えます!魔力だって使えるようになりました!もう、守られるだけじゃ嫌です!」

 

「ダメだ。アーシアは残るんだ。部長は俺が取り戻す。ほら、ブーステッド・ギアはそういうの専門だと思うしさ。大丈夫、軽くライザーを殴って倒してーーーー」

 

「大丈夫なんかじゃありません!……また、血だらけで、ボロボロになって、グシャグシャになって……。いっぱい痛い思いをするんですか……?私、もうそんなイッセーさんを見たくありません……」

 

 

アーシアを堕天使とはぐれ悪魔祓いの集団から奪い返した事件で俺は重傷を負った。ライザーとの戦いでも俺はボロボロになった。

アーシアの治療がなかったら、俺は死んでいただろう。

この子が涙を流しながら俺を治療していたのが思い出される。

俺は、きっとこれからもこの子を悲しませるんだろうな。

そんな未来を少しだけ想像してしまった。

俺は満面の笑みを浮かべながら、アーシアの手を握り返してやる。

 

 

「俺は死なない。絶対にだ。約束する。ほら、アーシアを助けた時も俺は生きてただろう?だから大丈夫さ。俺は死なない。生きて、アーシアと一緒にこれからも過ごすよ」

 

「……それなら、もう一つだけ約束してください」

 

「約束?」

 

「必ず、部長さんと帰ってください」

 

「ああ、勿論だ」

 

 

そう答えると、アーシアは嬉しそうに微笑んでくれた。

と、思い出した。アーシアに伝えたいことがあったんだった。

 

 

「アーシア、実はな」

 

 

アーシアに事情を話すと、すぐに了承して部屋にとある物を取りに行ってくれた。

さて、これであと残すは……。俺は目を瞑り、心の中で話しかける。

 

 

(おい、聞こえているなら出てこい。いるんだろう?赤い龍の帝王ドライグ!いるなら、話がある。出てこいッ!)

 

『ああ、なんだ、小僧。俺に何の話がある?』

 

 

 

 

 

 

 

〜大兎サイド〜

 

 

ここで時間は巻き戻る。イッセーが目覚める一日前に。

場所は魔王城の一室。サーゼクス・ルシファーがいる部屋だ。

え?わざわざこんなとこに何をしにきたかだって?そんなもの、悪魔との取引に決まっているじゃないか。

 

 

 

 

俺は『聖地』を使い、堂々とサーゼクス・ルシファーの前に姿を現した。

現れた直後こそ少しばかり驚いていたようだが、今はそんなことを思ってないようだ。慣れも多分に含まれていると思う。

 

 

「やあ、大兎くん。君のゲーム、見させてもらったよ。実にいい戦いだった。力を制限されてなお、ライザーくんの女王を倒せるなんてね」

 

「俺が不死だったこと。貂魔の炎があったこと。俺の経験が相手を上回っていたこと。これら全てが合わさって手に入れた勝ちだ。それに、今日はそんなお為ごかしを聞きにきたんじゃない。取引しに来たんだ」

 

 

取引、という言葉を聞いてサーゼクスは表情を引き締める。

悪魔にとって取引とは即ち契約とほぼ同意。○○を代償に捧げるから△△をさせてくれといった感じだ。

 

 

「……君はなにを望むんだい?」

 

「俺が茶番を演じること。具体的には明日行われる婚約パーティの衛兵を引きつけたりだとかだな」

 

「それに支払う代価は?」

 

「グレモリー家、出来ることならお前の息子であるミリキャス・グレモリーの専属メイドとしてこっちが用意した人物を雇用してもらいたい」

 

「それは代価とは言えないんじゃないか?それだと君の息がかかった者が此方の様子を探れることになるじゃないか」

 

「これから連れてくる奴にもそんなことが言えたらいいな。ほら、おいで」

 

 

俺がそう言うと『聖地』からまた一人誰かがやってくる。

それは茶髪のロングヘアな女の子で両方の瞳の色は違っていた。歳の頃は10〜12歳くらいだろうか?それくらいに見える。

 

 

「……彼女は?」

 

「ほら、自己紹介するんだ」

 

「お初にお目にかかります。四人の魔王様の一人であるサーゼクス・ルシファー様。私の名前はイルーナ。イルーナ・マルコシアスと申します」

 

 

ガタッ!

サーゼクスが座っていた椅子から思い切り立ち上がる。

そりゃそうだろうな。ここで立ち上がらなかったら作戦……ってほどには成り立ってないけど、それがオジャンになる。

マルコシアスとは既にこの冥界にはいないはずの一族だ。更に言うならマルコシアス家はグレモリー家とウヴァル家との間に同盟みたいなものを結んでいる。元々グレモリーだったサーゼクスなら反応してくれると思ったぜ。

 

 

「ど……どうやって彼女を……?一体、何処で……?」

 

「サーゼクス。それをお前に教える義理は無いはずだ。俺が望むのは彼女を出来ればミリキャスの専属メイドにしてくれること。そしてそれを代価として俺は茶番を演じることだ。……まあ、ダメだと言うのならしょうがないから、イルーナをそこら辺に放っておいてマルコシアス家の生き残りだ、とか宣ってから茶番を演じることになるけどな」

 

 

そう言われたサーゼクスは考える。

彼女がマルコシアス家の生き残りと言われたら周りの権力を欲する悪魔がどんな反応をするか。

まず間違いなく身柄を確保するだろう。それから自分に逆らえないように、自分の命令を聞くように洗脳するなりなんなりすればいい。そうしてから大々的に彼女をマルコシアス家の生き残りだと発表する。そこからはトントン拍子に権力は転がり込んでくるだろう。

 

 

「……わかった。彼女をミリキャスの専属メイドと出来るように私のほうから父上に打診しておこう。その代わり君は茶番を演じる、と」

 

「取引は成立だな。んじゃ、俺は明日に備えて準備があるからじゃーなー」

 

 

なんともフレンドリーに魔王に別れの挨拶をして帰っていく大兎。まるで友達のような態度である。

大兎は『聖地』に入り、『聖地』は閉じられた。

その場に残るは魔王サーゼクスとマルコシアス家の生き残りイルーナのみ。

長らく沈黙が保たれたがその沈黙をイルーナの方から破った。

 

 

「……あ〜あ。バカですねぇ、魔王様も」

 

 

なんと魔王を侮辱する発言でだ。

もしもこの場にグレイフィアでもいようものなら彼女は塵になっていたに違いない。如何に滅びたと思われていた一族の末裔であろうと、だ。

サーゼクスは急にそんなことを小さい子供に言われて眼を丸くしている。

 

 

「私がバカとはどういうことだい?」

 

 

サーゼクスは何故そんなことをいきなり言われたのかわからずにその意図を問いただそうとした。

 

 

「簡単なことです。あのウサギさんは口では私を放っておくとか言っても実際はそんなこと実行出来ないです。あのウサギさんとカラスさんの二人は途轍もないお人好しですからねぇ」

 

「……カラス、とは?」

 

「えーっと、確か……あぁ、そうそう。紅月光とか名乗っていましたねぇ。その人はその人で大概お人好しです」

 

 

それにしてもこの子の度胸はどれほど凄いのだろうか。

ウサギさんと呼んでいるのは神、悪魔、堕天使のどの勢力からも一般的には危険な存在として認識されている『黒ウサギ』。カラスと呼んだのはその『黒ウサギ』を従えている人物だ。

とてもそんな渾名めいた感じに呼ぶことは出来ない。

 

 

「他にも理由はあるです。私は物心ついた時には既にウサギさん達に育てられていたです。言ってしまえばウサギさん達にとって娘にも等しい存在だと自負してます。だから放っておくという選択肢はそもそも存在しないものだったんです」

 

 

サーゼクスはまた考える。

彼女の言うことが本当ならば……いや、本当なのだろう。自分は相手の真意を見切れずに相手の掌で踊っていた、というわけだ。

 

 

「更に言えば仮に本気で放っておかれたにしても、ウサギさん達からは最低限身を守る術を会得してます。そこら辺の目先の権力欲しさに近寄ってくる有象無象にはどうしようもないですよ」

 

「仮に取引を突っぱねたにしろ、あちらは全く痛くなかったのか……。私の未熟さが浮き彫りになったね」

 

「しょうがないとは思います。グレモリーとマルコシアスの絆を利用してきたのですから」

 

 

さて、ここでグレモリーとマルコシアスが一体どういう関係なのか。それをハッキリさせておこう。

時を遡るほど三十六万……いや、一万年ほど前だったか。

とにかく初代グレモリーが初代マルコシアスと出会った時、初代マルコシアスはまだ幼い狼の姿をしていた。

この時、彼女がなにを考えたかはわからないが、彼女はこの幼狼を養育した。

この時点でわかったことだろうがグレモリーとマルコシアスの関係は義理の親子関係である。

彼女は幼狼に自身の魔力を乳に変えて飲ませ、遂にマルコシアスは爵位を持てるほどの立派な悪魔となったのだ。

この時の事から初代マルコシアスは初代グレモリーに感謝し、今後我が子孫は母上とその子孫に殉ずるものとする、と。

要は子々孫々まで続く親孝行だ。

 

 

「それで、君はミリキャスの専属メイドになったとして

どうするつもりだい?」

 

「そうですねぇ…………出来れば、寵愛を受け賜りたい、と。マルコシアス家は私一人しかいませんから復興するには色々足りてません。だから正妻にしろ側室にしろ、子供を授かればその子をマルコシアス家の当主として立てたいかな、と」

 

「良いと思うよ。君がマルコシアス家を復興する段階まで来た時は私が支援することを誓おう」

 

「ありがとうございます。明日のリアスお嬢様の婚約パーティ。愉しみですね」

 

 

そういう彼女の口元は吊り上がっていた。

 

 

 

 

 

 

 

時間は進みリアスとライザーの婚約パーティが執り行われる会場から少し離れた場所に俺はヒメアと一緒にいた。

イッセーのバカはどうせそういうものだと理解はしても納得はしてないだろうから乗り込む事は予想できていた。で、案の定イッセーは会場前に姿を現した。グレイフィアから貰ったここまでやって来る魔方陣を使ったのだろう。

じゃあこっから俺は茶番を演じることにしよう。

 

 

「ヒメア、変装の術式を頼む」

 

「うん、大兎の為なら私、何でもしちゃうから」

 

 

俺はヒメアに変装の術式を頼んでから自分の方でも準備を開始する。

『黒』の力を一気に高め、俗に言う『黒ウサギ』の状態になる。そこにヒメアが変装の術式をかける。

俺の姿はまだ人間の様相を保っていた状態から変わる。

足は長くなり、黒に染まった瞳は赤くなり、全身には黒い毛が生え、顔の形はウサギのそれとなる。

 

 

「せーのっ」

 

 

俺は掛け声と共に地面を思い切り殴りつける。

ドゴーンッ!

俺が殴った地面は思いきり爆ぜ、大きな音と共にクレーターが出来上がる。

見れば今まさに入ろうとしていたイッセーも驚いているようだった。

会場の扉から衛兵達がやってきた。

うん、会場に迫る危険性を排除する為にすぐに動いているからいい衛兵だ。膝に矢を受けたのかもしれないが。

そして衛兵達がここまでやってくる。

 

 

「貴様!何者だ!」

 

「……うん?私の事か?この姿を見てわからないとは悪魔どもは余程の凡愚なのだな。だが、まあいいだろう。気紛れまでに教えてやる」

 

 

俺は妙に芝居がかった口調で衛兵達に話し掛ける。

俺の声色もヒメアがかけてくれた術式で変わっている。

 

 

「私は貴様らが言うところの『黒ウサギ』だ。……嗚呼、その『黒ウサギ』で合っている。だが……」

 

 

俺は衛兵達全員を一瞥する為に見回しながら

 

 

「どうも私を愉しませてくれる逸材はこの中にはいないようだな。その程度の力では我が情婦にも劣る。ヒメア、相手をしてやれ」

 

 

と言った。

すると草叢の陰からヒメアが現れる。

相変わらず妖艶さに磨きがかかっている。衛兵達も見惚れているくらいだ。

 

 

(ヒメア。二十秒。二十秒以内でこいつらを死なない程度にやっつけてね)

 

(殺す方がよっぽど楽よ?)

 

(ここで殺したら今後の悪魔との関係が悪くなるからね。運が良かった程度にしておかないと)

 

 

俺達は小声で会話しあい、衛兵達をどうするかを話す。

三十秒は恐らくではあるがイッセーは体の一部を差し出して時間限定で『禁手』を発動出来るようにしているはず。

今のイッセーの実力だと十秒くらいか。いやもう少し低いか?それくらいは保てるはずだ。

三十秒〜六十秒くらいでイッセーならライザーを倒せる。だからこその二十秒以内だ。ある程度の余裕は欲しいところだしな。

 

 

「クスクスクス……。たい…………『黒ウサギ』様に仰せ使ったから悪く思わないでね?あなた達は私がたっぷりと可愛がってあ・げ・る♡」

 

 

可愛がるって表現を使ったかー。正しくその通りだから何も言えねー。

ヒメアは前方に魔方陣を展開。レイナーレ、ミッテルト、カラワーナ、ドーナシークを中心として勝手に動いていた堕天使達に使ったモノと同一のものだった。

相違点を挙げるとするならば威力控えめと言ったところだろう。

流石にこれを見た衛兵達はヤバイと判断したのか各自動こうとした。だがそれを

 

 

「制止」

 

 

ヒメアが止める。

アレは相手を動けなくする魔術だ。ある程度の力があれば難なくかけられても解除することはできるがどうも衛兵達にはそのある程度の力が備わっていなかったようだ。

動けなくなった衛兵達に容赦なく魔弾が大量に叩きつけられる!

 

 

「ぐぁ!」「がぁ!」「ぬおっ!」

 

 

などといった各々の呻き声を上げて衛兵達は倒れ伏せ……はしなかった。

それもこれも制止が相手の動きを止めているからだ。

だがそれもヒメアが指を鳴らすことで効果は切れる。

衛兵達はようやくその場に倒れ伏し暫くは起き上がれそうになかった。

 

 

「十五秒……ってところか。ありがとなーヒメア。これでイッセーを待ち伏せる時間ができた。じゃーヒメアはこれから透明になって俺の側にいるか、どこか誰にも感知されない場所で隠れててな」

 

 

俺が演じる茶番。それには確かに衛兵達を引き付けることも含まれている。だが真の目的……ってほど大層ではないが取り敢えず別の意図がある。

それは俺の存在を見せつけること。

俺の存在は危険なものとして各陣営に捉えられている。

だがその俺は暫く悪魔の前に姿を現していない。故に表面上危険なものとわかってはいてももうあいつ暫く出てねーし死んだかどうかなったんじゃね?みたいなムードが流れている。

そんな状況に喝を入れる為にちょっとばかし姿を見せるのだ。そうすれば悪魔も引き締まらざるを得ないだろう。

他にはイッセーに俺を殴り飛ばさせるってのもある。

別に俺を殴り飛ばさせる必要はないが、今回の一件でサーゼクスがある程度手回ししそうではあるが、それでもイッセーやリアスが格式を重んじるアホな悪魔どもに何かされる可能性がある。だからそこで俺が登場する。

『黒ウサギ』に狙われている悪魔にちょっかいをかけるほど他の悪魔どもは命知らずじゃないだろう。余程の戦闘狂を除いて。

 

 

「大兎、透明になったよー」

 

「よっしゃ、楽しい茶番劇の始まりだ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〜イッセーサイド〜

 

 

「部長は返してもらいます。迷惑をおかけしてすいませんでした」

 

 

ライザーを殴り飛ばした俺はリアス部長の元に行き、グレイフィアさんからもらった魔方陣を使おうとした。

ゾクッ……!

その時、俺に悪寒が奔る。

アレだ。蛇に睨まれた蛙のような心境。多分、こんな時のことを言うんじゃねえかな。

俺が『赤龍帝の鎧』を着込んだ状態で突っ込んで壊れた壁の方から何かがやってくる。途轍もなく恐ろしい何かが。

それの見た目は二足歩行をしている俺と同じくらい身長があるウサギだった。

一見すればちょっと愛くるしいかもしれないが、俺はそんな感情を微塵も抱けなかった。

アレからとんでもない力を感じる。下手すれば……いや、確実に『赤龍帝の鎧』を着込んだ俺より強い。

 

 

「ほう?貴様が今代の赤龍帝か。その腕、ドラゴンに喰わせたか。実に愚かしく、また実に愛おしいやり方だ。それ程までに貴様は力を求めたと言う証拠なのだからな」

 

 

ウサギは俺の腕に言及し、愚かで愛おしいと言いやがった。

力を求めた証拠。ああ、確かにそうだよ。

リアス部長を手っ取り早く救う為には腕一本支払う必要があった。

俺から言わせれば才能がない俺が腕の一本程度で時間限定とはいえ最強の力が手に入るんだから万々歳だったけどな。

 

 

『気をつけろ、相棒。こいつがお前らが恐れていた「黒ウサギ」だ』

 

 

ーーーーっ。

こいつが……『黒ウサギ』……!

成る程な。頭じゃなくて魂で理解した。危険な存在と言われているわけだ。つーか見た目マンマじゃねーか!

 

 

「……『黒ウサギ』さんが何しに来やがったんだ?」

 

「ほう!先程手慰み程度に遊んでやった衛兵共は私を『黒ウサギ』だと気付かなかったが、貴様は気付いたようだな?その神器に宿りし龍が教えたかもしれぬが、そこはどうでもいい」

 

 

俺が『黒ウサギ』と言い奴がそれを認めた事で会場に動揺が奔る。

そりゃそうだよな。いきなりこんな危険人物が現れたら動揺するよな。

 

 

「それはそうと私の目的か……。なに、どうやらこの場で悪魔どもの婚約パーティなるものが行われると知ってな。花嫁を攫いにきたのだよ」

 

「リアス部長をだと?一体なんの為にだ?」

 

 

落ち着け、俺。

力の差は歴然としているんだ。今はまた代償を支払って鎧を着けることはできない。

対処するにしても『赤龍帝の籠手』のみで対処しなくちゃいけないんだ。

 

 

「何の為……か。よかろう、今宵は予期せぬ幸運に恵まれたからな。気紛れに教えてやるとしよう。なに、話はそう難しくない。貴様がリアスとかいった小娘を拉致して監禁、その後徹底的に痛めつけるのだよ。その様を映像などに記録して悪魔どもを煽る為にな」

 

「ーーーーっ!んだと、テメェ!なんでそんなことをしようとするんだ!」

 

「そんなもの、強者と戦いたいからに決まっているだろう?爵位持ちの悪魔の幾つかは私が潰した。アレはアレで中々良き強者だった。だが昨今の悪魔は三勢力間での戦争、二天龍の介入、新旧魔王派閥の戦争などで弱る一方だ。サーゼクスやアジュカのように本気で戦うに相応しい強者こそいれど、強くなる芽を持った奴が少なくなっている。古き慣習に囚われているのも要因の一つではあるがな。故にこの私自ら梃入れをして強くなる芽を植え付けてやろうというのだよ」

 

 

……成る程な。

つまりコイツは部長攫って痛めつけてそれを見せつけて悪魔達を煽ってより強くさせるように仕向けているのか。

とんでもない戦闘狂だ。普通ならこんな狂った奴とは戦いたくない。

だがーーーー

 

 

「リアス部長に手を出すってんならこの俺が黙ってねえぞ!」

 

 

それでも俺は我慢ができなかった!

折角ライザーとの望まない婚約から救ったのにここで攫われたら身も蓋もない!

俺は神器を装着し身構える。その行動に奴はニタァと嗤った。

 

 

「イッセーくん、僕も協力するよ」

 

「……にゃあ」

 

「勿論、私もですわ」

 

 

俺の元に他の眷属達も集まる。

木場に小猫ちゃんに朱乃さんだ。

それを見て更に奴は口元を不気味に歪ませた。

 

 

「いい。実にいいぞ。古来より龍の元には力が集うとあるが本当だったのだな。ふむ……。堕天使の娘にS級はぐれ悪魔黒歌の親族。そして聖剣計画の生き残りといったところか?これまた強者になる資質を持った者が集まったものだ」

 

 

「「「ーーーーっ!」」」

 

 

奴の言葉に三人は動揺する。

それは怒りだったり戸惑いだったりと様々だ。

だが今はアイツをぶっ飛ばすことだけ考えていりゃいいんだ!

 

 

「ハァァァァァッ!」

 

 

まず木場が剣を出して斬りかかる。

騎士の特性を活かしたとても速い一撃だ。だがそれを

 

 

「どうした?そんなものではなかろう」

 

 

奴は軽々と受け止める。

真剣白刃取ってレベルじゃねーぞ!あいつ片手で受け止めやがった!

木場がそれを見て一気に後ろに下がる。あいつはそれを何もせずに見ているだけというのがまた不気味だった。

今度は小猫ちゃんが殴りかかる。

小猫ちゃんの駒は戦車。その特性はバカげた攻撃力と防御力。だがその一撃すら

 

 

「軽いな。この程度の一撃なら神器を持ってない人間でもできるぞ?」

 

 

やはり受けとめる。

彼奴には俺たちの動きは全てスローモーションのように見えてるのかよ⁉︎

小猫ちゃんも後ろに大きく下がる。やはり見ているだけだった。

 

 

「喰らいなさい!」

 

 

今度は朱乃さんの雷での攻撃!

流石に溜めていないから体育館を破壊した時のような威力は期待できないが、それでも十分な威力だ!

だがそれすらも拳を横に払うことで打ち消す。

なんなんだよ、あいつは⁉︎

 

 

「一撃一撃は悪くはない。今後の努力次第で強くなるだろうな。だが如何せん今はまだ貴様らはペーペーの新米だ。それに折角の数の利を活かせていない。いくら私が強かろうと所詮一人だ。そこを上手くつけば一発ぐらい入るやもしれんぞ?」

 

 

奴は俺たちにご高説を垂れる。本気で芽を植えようとしているわけか。俺たちが強くなる芽を。

だがまだ俺の番が終わってねえぞ!

 

 

「喰らえ!ドラゴンショット!」

 

 

俺は手の平から小さな魔力の塊を出す。それは出された瞬間に大きくなり奴を飲み込もうと迫る。

 

 

「実にいい魔力だ。上級悪魔の一撃に匹敵するな。だが無意味だ」

 

 

奴はドラゴンショットを耳でぶった斬りやがった!

あの耳、切れ味いいなおい!つーか刃物かよあの耳!

俺たちがどうしようか悩んでいる時に後ろにいた部長が俺たちに声をかける。

 

 

「私も戦うわ!」

 

「何言ってんすか部長!アイツは部長を攫うのが目的なんすよ⁉︎俺たちは部長を守る為に戦ってんのに守る対象の部長が前に出たら本末転倒じゃないすか!」

 

「いえ、私の予想が正しければきっと大丈夫よ。……『黒ウサギ』!あなたは強者との戦いを求めているのね?」

 

「如何にも。私は強き者との死合を望んでいる。だが昨今の悪魔は腑抜けている。故にこうして私が出向いた次第だ」

 

「なら、私が可愛い眷属たちと共に戦うのはありでしょう?私たちは確かにあなたより弱いけど、それでも集まれば強くなる」

 

「結論から言えば、アリだ。貴様らは確かに弱い。が、何処ぞの国の諺に塵も積もれば山となる、というものがあってな。質に数で抵抗するのは当たり前のことなのだよ」

 

 

それ俺の国の諺。日本の諺だから。

あのウサギなんでそんなこと知ってんだよ。

 

 

「そう。なら行くわよ、皆!イッセー!『赤龍帝の贈り物』を祐斗に!祐斗は戦いつつそれを受けたら『魔剣創造』を解放!朱乃は上空から雷で援護!小猫は祐斗と一緒に『黒ウサギ』の動きを止めておいて!」

 

「「「「了解!」」」」

 

 

俺たちは部長の指示で動く。

俺は早速『赤龍帝の籠手』を発動し、力を溜めておく。どんどん倍増した力を木場に渡す為にだ。

小猫ちゃんは『黒ウサギ』の動きを止めるべく、『黒ウサギ』に近づき格闘戦を仕掛ける。

さっきは重い一撃を入れようとしていたが今度は軽い一撃を連続して入れようとするスタイルだ。

朱乃さんは上空から雷で攻撃している。小猫ちゃんの格闘と合わせて『黒ウサギ』は随分も避けるのに苦労している。

木場は小猫ちゃんと一緒に『黒ウサギ』と戦っている。自慢の速さを活かした剣戟を『黒ウサギ』に叩き込もうと何度も何度も剣を振るっている。やはり避けられてはいるが、それでもかすり傷程度のダメージを着実に与えていっている!

 

 

「木場ァ!溜まったぞ!受け取れぇぇぇぇ!」

 

 

俺は『赤龍帝の贈り物』を木場に対して発動する。

俺が溜めた時間は一分!2の6乗で32倍の力を譲渡したはずだ!

 

 

「いくよ!」

 

 

木場が掛け声を出すと、『黒ウサギ』と戦っていた小猫ちゃんは退避。それを見た木場は『魔剣創造』を解放した。

『黒ウサギ』の足元から無数の剣が現れる。が、それを『黒ウサギ』は跳ぶことで回避した。

そこを狙って朱乃さんが雷を落とす。流石に『黒ウサギ』もこれを避けることはできずにマトモに当たる。だが当たりこそしたが大したダメージではないようだ。

『黒ウサギ』は空中で体勢を立て直し着地しようとした。そこに部長が滅びの魔力をぶつける。『黒ウサギ』の足は滅びの魔力に飲まれ消えてしまった。

 

 

「ウォォォォォォォ!」

 

 

そこに俺が殴りかかる!

流石に一分も溜めれてはないがそれでも二十秒は溜めれた!

喰らえ!俺の怒りの一撃!

ドゴォッ!

鈍い音を上げながら『黒ウサギ』は吹き飛ぶ。流石に壁に叩きつけるまではいかなかったが、それでもかなりダメージが入ったことだろう。

 

 

「…………クッ、ククククククハハハハハ!」

 

 

突如として倒れていた『黒ウサギ』が嗤い出す。

奴は嗤いながら立ち上がる…………立ち上がる?

ーーーーっ!

よく見れば奴の足は元通りになっていた。まるで大兎みたいに。

 

 

「素晴らしいぞ!本気でなかったとはいえ、この私に一撃を何度も当てるとはな!フフフ、素晴らしい。貴様らは本当に素晴らしい!」

 

 

なっーーーー!本気じゃ……ない?

てことはさっきまで手を抜いていたってことかよ⁉︎

奴の言葉に眷属の皆は戦慄する。

体が強張り、冷や汗が流れるのがわかる。

 

 

「ん?嗚呼、よい。力を抜いてもいいぞ。今は頗る気分がいいからな。貴様らには唾を付けておくとしよう。貴様らが強くなった時には私は再び貴様らに会うだろうな。その時こそ、私に本気を出させてくれよ?」

 

 

フフフ、フハハハハハハハハ!

奴は笑い声だけを残し突如として開いた穴に入り姿を消した。

唾を付けるってことは……俺たちは奴に気に入られたってことか?

部長の件はどうにかなったみたいだがまた新たな問題が浮上した。

だけど俺も次会う時は必ず自分一人でぶっ飛ばしてやる!そう心に決めた。

 

 

 

 

 

 

 

〜Epiloge〜

 

 

「お〜、いてて。イッセーの奴、結構本気で殴りやがったなー。ま、そりゃ惚れた相手を攫うとか吐かす奴が現れたから当然だとは思うけど」

 

 

俺は既に治りはしたが先程殴られた頬の痛みを思い出し思わず頬を摩る。

姿はウサギのそれではなくちゃんと人間だった時の姿に戻っている。ヒメアに掛けられてた魔術を解いたからだ。

 

 

「……っと、そんなことより電話電話っと」

 

 

俺は携帯を取り出しあるアドレスに電話をかける。

呼び出し音がしばらく鳴った後、通話状態になる。

 

 

『俺だ』

 

「月光か?悪魔どもの気を引き締めることには多分成功したぜ。イルーナの引き渡しも滞りなく。あとはイッセーが『赤龍帝の贈り物』を習得した。それに一時的に禁手使う為に腕一本くれてやったみたい」

 

『腕をやっただと?歴代でもそんなことをした奴は片手の指で収まるぞ?……で、要件は?』

 

「話が早くて助かる。見た目龍ってーか化け物のそれになっちゃったからさ。あの腕どうにかできないかなーと」

 

『その程度ことで俺を呼び出すな。だがそろそろ頃合いだな。其方にセルジュにハスガを送る。あと余計なものも付いてくるだろうがそれに関しては俺は何も知らん』

 

「泉かー。ま、それはいいや。えーと、他には……うん、何にもねえな。それじゃ」

 

 

俺は通話を切り携帯をポケットにしまう。

今回の婚約騒動でイッセーは新たな位階に昇った。

だがそれでもまだ足りない。まだ力が足りない。

この世界を破滅させてなんてさせない。




はいフィニッシュー。


大兎くん最後シリアスだねぇ。これから物語がどう動くのだろうか。私にもさっぱりわかりません。


次回は閑話休題、『黒ウサギ、天魔の業龍とガチバトル!』


考えたはいいけど正直これすっげえ時間取りそう。でも頑張ります。


それじゃあみなさんオデノカラダハボドボドダ!

これで良かったけな?
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