ハイスクールD×D 黒いウサギがお邪魔します   作:這い寄る劣等感

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我が名は這い寄る劣等感!
周りに対して劣等感を持っている紳士淑女諸君がその劣等感を払拭することを願っている!


……え?私?
…………ヤダナー、ワタシニレットウカンハヒツヨウデショー


ま、それはともかく投稿でござる


黒ウサギ、お姉様に呼ばれ取引をする

〜一誠サイド〜

 

 

俺が目を覚ましたのは俺の部屋、俺のベッドの上でだ。

だとすると昨日のあれも夢なのか?だけどそれにしてはやけにリアルだよな……。

俺はわからないことに対するモヤモヤで頭が一杯になったが、やっぱりわからないという悪循環に嵌ってしまって二進も三進もいかない状態だ。

 

 

「母さん、おはよー」

 

「あら、イッセー。昨日は一体どうしたのよ?あなたの後輩さんがあなたを家まで送り届けてくれたのよ?」

 

 

……は?なんだって?

 

 

「母さんその話詳しく聞かしてくれ!」

 

「そんなに詳しくは知らないわよ?あなたが公園で倒れていたから家まで運んできたって、青っぽい髪の男の子が」

 

 

青い髪の男の子…………。

間違いなく鉄だ。てことは昨日のアレは夢ではなかった?

あんな非現実的なファンタジーが?……よしてくれよ。いくら俺が変態でもエルフだとか天使だとかが現実にいるわけないだろ。

あー、くそっ!あれは夢あれは夢!

俺はこう思い込むことで一旦収集をつけて学校へと向かった。

 

 

 

 

「あら、おはよう兵藤一誠くん」

 

「…………先輩と俺、関係がありましたっけ?」

 

「もう忘れてしまったの?昨日ドーナシークから助けたじゃない」

 

 

……ドーナシーク。俺の夢に出てきた黒い翼を生やした男だ。

と言うことはやはり昨日のは夢ではなかった?確かにリアルすぎる感じはしたけども……。

 

 

「私はリアス・グレモリー。悪魔よ」

 

 

ーーーー悪魔?この人本気で言っているのか?それとも冗談?

 

 

「そして、あなたのご主人様。よろしくね、兵藤一誠くん。イッセーって呼んでもいいかしら?」

 

「それは構いませんけど……」

 

「そう。とにかく学校へ行くわよ。私たちは学生なんだから」

 

 

俺はグレモリー先輩に言われて怪訝な気持ちを隠しきれないまま二人で学校へと赴いた。

 

 

 

 

今俺は学校へと向かっているわけだが周りの奴らの視線が痛い。

どうも、と言うか確実に視線を送ってきているのは同じ学校の生徒ばかりだ。

そりゃ当然だよな。学園のアイドル、グレモリー先輩だから。

 

 

「後で使いを出すわ。放課後にまた会いましょう」

 

 

校門を抜け学校の玄関で先輩と別れる前にそう告げてきた。

使いとか何のことだか正直わからないがなるようになると思う。じゃないと困る。

俺が教室に入ると無数の好奇の視線。ま、まあリアス先輩と歩いていたらそうなるよな。

ゴッ!

俺の後頭部を殴る奴がいた。振り返ればそこには松田と元浜がいた。

 

 

「どういうことだ同志イッセー!俺たちは昨日まではモテない同盟の同志だったはずだ!」

 

「イッセー、取り敢えず理由を訊こうか。俺と別れてから何があった?」

 

 

お前ら怖い。両方怖いから。

元浜はメガネをクールに上げているけど視線は鋭いし、松田に至っては憤怒の表情って言えばいいのかな?そんな感じ。

……よし。嘘じゃなければいいよな。

 

 

「実は言ってなかったけど俺とリアス先輩はやんごとなき関係(命の恩人)なんだ」

 

 

悪友二人はその言葉に戦慄した。

 

 

 

 

 

「や。どうも」

 

 

放課後、俺を訪ねてきた人物がいた。

そいつはこの学園一のイケメンである木場祐斗だ。

その爽やかスマイルで落とした女は数知れず因みに同学年。

 

 

「で、何のご用ですかね」

 

「リアス・グレモリー先輩の使いで来たんだ」

 

 

ーーーーっ。

成る程、ね。俺にはその一言で十分だった。こいつが使いとやらだったのか。

 

 

「……OKOK、で、俺はどうしたらいい?」

 

「僕についてきてほしい」

 

 

突如となく沸き起こる女子どもの悲鳴。

内容は木場×兵藤が云々だとかいや兵藤×木場が云々だとかおおよそ俺が思っている女子とは程遠い姿だった。

言っている意味はサッパリだけどね。

 

 

「あー、了解」

 

 

俺は歩き出す木場についていった。

出て行く間際に松田がエロDVDどうするかとか訊いてきたけどそんなもん今取り出すなよ!と俺は天を仰いだ。

 

 

 

木場に連れられてやってきたところは校舎の裏手、木々に囲まれた古い木造建築の旧校舎だった。

外観こそ確かに古いのだがガラス窓は割れていないし、壊れた部分も注視しないとわからない。

古いだけでそこまでは酷くなかった。

 

 

「ここに部長がいるんだよ」

 

 

……ん?部長?ってリアス先輩のことか?

あの人って何かの部活に所属していたのか?って木場もそこの部員?

うーむ、謎は深まるばかりだ。

俺たちは二階建て木造校舎を進み階段を上る。更に二階の奥まで歩を進めた。

そして木場がとある教室の前で足を止めた。

俺は戸にかけられたプレートを見て驚く。

 

『オカルト研究部』

 

オカルト研究部⁉︎なんとも名前だけで傾げたくなる。

あのリアス先輩がオカルト研究部の部長か…………。なんて言うんだろう。不思議ちゃん系?

 

 

俺は部室の中に入りまたしても驚いた。

そこかしこに謎の文字が書き込まれている。部屋の中央に位置するは巨大な魔方陣らしきもの。何やら不気味さと異質さを最大級にまで感じてしまう。

シャー。

部屋の奥から水が流れる音。シャワーかな?

……ってシャワー⁉︎え、何ここ部室なのにシャワーが付いてんの⁉︎

キュッ。

水を止める音。

 

 

「部長、これを」

 

 

……ん?もう一人女性がいるみたいだ。一体誰だろうな?

つーかさ、今カーテンの奥ではリアス先輩が真っ裸で着替えている最中なんだよな?ヤベェ、想像しただけで鼻血が出そうだ。多分、今の俺の顔はだらしなく緩みきっていただろう。

 

 

「ゴメンなさい。昨夜はイッセーの事で色々あったから、シャワーを浴びるのを忘れていたのよ」

 

 

あー、さいですか。

……いやいやじゃなくてなんで部室にシャワーあるのですか?

そういやもう一人女性がいたな…………って何ですと⁉︎

黒髪のポニーテール!今絶滅が危惧されているポニーテール!この学園最後のポニーテール保持者じゃないか!

いつもニコニコ和風感漂う大和撫子、姫島朱乃先輩!

リアス先輩と同じく「二大お姉様」と称され男女双方からの憧れの的!

 

 

「あらあら。初めまして、私、姫島朱乃と申します。どうぞお見知り置きを」

 

「あ、いえ、こちらこそ初めまして!」

 

 

俺は緊張してどもりながら挨拶を返した。

いやコレはしょうがないって!誰でもどもってしまうって!

 

 

「そろそろかしらね……」

 

 

何がですか?

そう俺が訊く間も無く部室の扉が開けられた。

そこにいたのは塔城小猫ちゃん!

ロリ顔、小柄な体、一見小学生と見紛う我が高校の一年生だ!

一部の男子からの人気が異様に高く、女子からも「可愛い!」とマスコット的な存在だ。

……と後もう一人いるな。ってあいつはーーーー

 

 

「えーと、初めまして?鉄大兎です。今後ともよろしく」

 

 

 

 

〜大兎サイド〜

 

いつもと同じ時間帯に学校へと行ったから必然、登校風景もあまり代わり映えしないものとなっていた。

強いて変わっていると言うならば俺がやつれていることぐらいじゃないかな?昼飯食ったら元戻ると思うけど。

そんな調子で放課後までは特筆すべきことはなかった。

 

 

放課後。

俺のクラスの一員でもある塔城小猫が俺に話しかけてきた。

 

 

「ついてきて」

 

「ん?あ〜、そういうことね。いいぜ、わかった」

 

 

たった五文字だけ言われました。普通わからないよな。けど俺には思い当たる節があったからわかってしまった。

……ってゆーか塔城悪魔だったのか。今まで全然気がつかなかった。

いやー、気配を読むくらいなら出来るけど詳しくとなると俺には無理だなこりゃ。気配読めるだけで上等だけどさ。

……つーか、やけに教室がザワザワしてんな。一体何がーーーーーーーー

 

 

「塔城さんが鉄くんを呼び出した?」

 

「おい、まさか告白とかじゃ……」

 

「はぁ⁉︎鉄の奴沙糸さんと付き合っているだろが!」

 

「でもあの無口な塔城さんが呼び出したんだよな?もしかしたら…………」

 

 

……………………あー、こりゃ勘違いが勘違いを生んでいるなー。

塔城自体があんま喋る方じゃないからなー。日本人特有の言葉を飛ばして言ったんだろうな。

取り敢えず俺はこの場の雰囲気にいることは流石にマズイと判断し、塔城を促し旧校舎へと向かった。

 

 

 

 

「で、ここなわけだ」

 

 

着いた場所はオカルト研究部の部室。どうもここが拠点らしい。兎に角入ろう……ってもう塔城開けてるじゃーん。

……ってあら?兵藤先輩……ってそういや呼ぶとか言っていたな。

 

 

「えーと、初めまして?鉄大兎です。今後ともよろしく」

 

 

ん、挨拶はこれでバッチリだろう。こんなもん簡潔なくらいが丁度いいんだ。

 

 

「どうやら皆揃ったようね。兵藤一誠くん。いえ、イッセー。そして鉄大兎くん。」

 

「は、はい」 「はあ」

 

「私たちオカルト研究部はあなたたちを歓迎するわ。悪魔としてね」

 

 

……あれ?俺悪魔じゃなくね?

 

 

 

視点変更 イッセー

 

 

 

俺と鉄は朱乃さんから粗茶を頂きそれを飲んでいた。あ、これ美味い。

俺は美味いと伝え周りを確認した。

テーブルを囲うようにソファに座っているのが俺、リアス先輩、木場、塔城小猫ちゃん。

リアス先輩の傍らに寄り添ってたっているのが朱乃先輩で、俺の隣に立っているのが鉄だ。

 

 

「単刀直入に言うわ。私たちは悪魔なの」

 

すっげえわかりやすいっす。

 

「信じられないって顔ね。まあ、仕方ないわ。でも、あなた昨夜、黒い翼の男を見たでしょう?」

 

ああ、あいつか。確かに見ている。夢だと思ったんだけどね。ドーナシークとか名乗っていたな。

 

「あれは堕天使。元々は神に仕えていた天使だったのだけど、邪な感情で地獄に堕ちてしまったら存在。私たち悪魔の敵でもあるわ」

 

堕天使ときましたか。ファンタジーもここに極まるね。

 

「私たち悪魔は冥界ーーーー人間で言うところの地獄ね。それの覇権を巡って争っているの。悪魔は人間と契約を取り代価をもらい、力を蓄える。堕天使は人間を操り悪魔を滅ぼそうとする。ここに神の命を受けて両方問答無用で倒しに来る天使も含めると三すくみ。それをかなり昔から続けているわ」

 

「ちょ、ちょっと待ってください。それは普通な男子高校生な俺には難易度高すぎますよ。え?オカルト研究部ってこういうこと?」

 

「オカルト研究部は仮の姿よ。私の趣味。本当は私たち悪魔の集まりなの」

 

……あっれー?ここオカルト研究部じゃなかったのか?いや内容はどう考えたってオカルト研究部の話だよねこれ。

 

「ーーーー天野夕麻」

 

 

その一言を聞いて俺は目を見開いた。

まず思ったのはどこでそれを知ったという猜疑心。

その次にフツフツと湧き上がってきたのは怒りだった。

 

 

「あなたはあの日、天野夕麻とデートをしていた」

 

「……冗談ならここで終えてください。その話はこの雰囲気で話したくはない」

 

 

俺の声には怒気が滲み出る。

この話は俺にとって腫れ物に近い扱いだ。

誰に言っても信じてくれず、誰も覚えていなかった。

知っていると言った隣の後輩も同姓同名の別人だった。

 

 

「彼女は存在していたわ。確かにね」

 

ハッキリとリアス先輩は言う。

 

「まあ、念入りに自分に関する記憶だとか色々消してまわっていたようだけど」

 

リアス先輩が指を鳴らすと側に控えていた朱乃先輩が懐から一枚の写真を取り出した。

そこに写っていたものを見て俺は言葉を失う。

そこに写っていたのは紛れもなく俺が知っている天野夕麻ちゃんだった。

俺の携帯で撮った写真は消えていたのに。アドレスも消されていたのに。

そしてその夕麻ちゃんの背には黒い翼が生えていた。

 

 

「この子は、いえ、これは堕天使。昨夜、あなたを襲ったのと同質の存在よ」

 

そんな……。夕麻ちゃんが堕天使なんて……。

 

「この堕天使はとある目的があったからあなたに近づき、それを果たしたから周囲の記憶と記録を消させたのよ」

 

「……目的とは一体?」

 

「あなたを殺すこと」

 

ーーーーッ!

な、なんだよそれ⁉︎

夕麻ちゃんが俺を殺す為だけに近づいた?そんなバカな話があるわけ…………

 

 

『ゴメンね。あなたが私たちにとって危険因子だったから、早めに始末させてもらったわ。恨むなら、その身に神器を宿させた神を恨んでちょうだいね』

 

 

もしかしてこれか?この神器とか言うのが原因なのか?

 

 

「先輩。それって神器とか言うのが関係してるんですか?」

 

「あら?今の話でそこまで理解できたのね。優秀だわ。ええ、そうよ。あなたの中に神器があった。だからあなたは殺されてしまった」

 

「神器とは特定の人間に宿る規格外の力。例えば歴史上に名を残す人物の多くは神器を持っていたとされてるよ」

 

「現在でも体に神器を宿す人々はいるのよ。世界的に活躍する方々がいらっしゃるでしょう?あの方々もまた神器保持者なんです」

 

 

リアス先輩の説明から木場と朱乃先輩が補足を入れてくれた。

正直、実感がわかない。歴史上に名を残した人物も神器を有していた?それが俺にも宿っている?……普通あり得ないだろ。

俺はエロが取り柄な男子高校生だぜ?

 

 

「普通は人間社会規模にしか力を発揮しないものばかりだけど、中には私たち悪魔や堕天使などといった存在も脅かすほどの力を持った神器があるのよ。イッセー、手を上にかざしてちょうだい」

 

 

え?何故に手を上にかざす必要が?

 

 

「いいから、早く」

 

リアス先輩が急かすので俺は左腕を上にあげた。こっからどうするって言うんだよ。

 

「そしてあなたが一番強いと思う何かを心の中で想像しなさい、そしてそれを強く思い浮かべるの」

 

 

俺が一番強いと思うものって言ったらやっぱりドラグ・ソボールの主人公である空孫悟だろう。で、それの強いと感じる瞬間なんだからやっぱりドラゴン波を撃っている場面かな。

 

 

「思い浮かべたわね?なら腕をゆっくりと下げてその場で立ち上がって思い浮かべた姿を強く真似るの。強くよ?弱くてはダメ」

 

 

なん……だと……?

こんな……こんな人の目がある場所で……!渾身のドラゴン波を真似しなくてはならないのか……!

恥辱……!圧倒的恥辱……!

けどリアス先輩に急かされたのでもう腹をくくってと言うかヤケクソになって俺はやった。

 

 

「ドラゴン波!」

 

 

やってやったぞこんちくしょー!どうだ!もう俺に失うものはない!つまり何も怖くない状態だ。

そこで目を開けてみれば俺の左腕が光っていた。

……え?何これ。俺本当にドラゴン波撃っちゃったの?

光は次第に形を成して最終的には赤色の籠手となった。

見た感じコスプレアイテムだ。手の甲についてるのは宝玉かな?

 

 

「なんじゃこりゃえああああ⁉︎」

 

 

叫ぶ俺。かなり驚いています。

いやだって光が変身ヒーローの腕みたくなったんだよ?つーかこの腕だけだとメダル三枚で変身する仮面ライダーの相棒みたいだ。

 

 

「それがあなたの神器よ」

 

 

なんてこった。本当にあったのかよ。

てことは俺が夕麻ちゃんの殺されたのも本当と言うことになる。

だがそれならどうして俺は今生きている?殺されたはずなのに。

 

 

「あなたは死ぬ間際に私を呼んだのよ。このチラシを使ってね」

 

あ、そのチラシ見たことある。つーか、あの日もらったチラシだ。捨てる場所がなかったから持ってたに過ぎなかったんだがこんな重要アイテムになろうとは。

 

「これ私たちを呼ぶ為に使うお得な簡易型魔方陣よ。普通は眷属ーーーーこの場合は朱乃ねーーーーが呼ばれるんだけど私を呼ぶほど願いが強かったのね」

 

 

確かにあの時俺は強く思った。

リアス・グレモリーという紅い髪をした女の子を強く欲した。

じゃあ、あの夢ーーーーいや、あの出来事の最後に現れたのはやっぱり先輩だったわけだ。

 

 

「召喚された私はあなたを見てすぐに神器所有者で堕天使に害されたとわかったわ。問題はここから。あなたは死ぬ寸前だった。堕天使の光の槍に貫かれれば悪魔じゃなくてもただの人間なら即死。イッセーもそんな感じだったのよ。だから私が救った。そう、悪魔として、ね」

 

 

バッ!

その瞬間、俺と鉄以外の全員からコウモリのような翼が生えた。

バッ。

俺の背中にも何やら感触が生まれた。

背中越しに見てみれば俺の背中からもコウモリのような翼が生えていた。

……マジか。俺、悪魔?人間やめちゃったの?

それから改めて自己紹介を行った。

どうやらとんでもないことになったみたいだ。

 

 

 

 

視点変更 大兎

 

 

いっやー、長い。話がやたらと長いね。

一応聞くけどさ。どうやって救ったのかは気になるし。

……へえ成る程。神器保持者故に堕天使に殺された、か。ま、神器ってなんだって話だが。

……いや、アイツは知ってそうだな。いや、確実に知っているだろう。

……おおっ。あれが神器か。ちょっとカッコイイと思ってしまうな。俺も男だし、昔はヒーローとかに憧れていたからな。

……悪魔に転生させたのか。取り敢えず助かった理由はわかった。だけどこれ人間だった時よりも難易度上がってねえ?光が弱点になるんだろ?うっわー、面倒だ。

お、兵藤先輩がチラシ配り任されて走って出て行った。よーやく俺の出番ってわけか。

 

「さて、次はあなたの番よ」

 

「出来ればお手柔らかにお願いしたいんですけどね……」

 

「あら、十分にお手柔らかにするわよ?そう身を固くしないでちょうだい。……まずあなたがなぜここに呼ばれたかはわかるわよね?」

 

分からないって答えたらどうなるんだろうな。首を飛ばされたりして。物理的に。まあ、その程度じゃ一回死ぬだけだけども。

 

 

「えーっと……俺が堕天使の光の槍に対処出来たから、ですよね?」

 

「ええ、そうよ。あの時にも言ったけどここは私の管轄する町なの。そこにあなたのような危険な因子は放置したままにはできないわ」

 

「ならどうするんですか?」

 

「あなたにも悪魔になってもらうわ。幸いなことにまだ駒は余っているしね」

 

 

そうきたかー。俺を眷属にして手元で管理しておくわけね。うん、まあ普通かな?問答無用で消すとかいった手段じゃないだけ。

 

「イッセーにはあとで説明しておかないといけないわね。これはね、悪魔の駒と言って人間なんかを悪魔として転生させるために使う物なのよ。王、女王、戦車、騎士、僧侶、兵士の七種類の駒から適性がある駒をその力の総量に応じて与えることで悪魔とすることができるの。あなたはどんな戦い方が得意かしら?」

 

「んあー、そうですねー。肉へ…………肉弾戦とかですかね」

 

「一瞬、何を言い淀んだのかしら。まあ、いいわ。肉弾戦が得意なのなら戦車の駒ね。これの特性があなたにピッタリ…………あら?」

 

 

俺の前に紅い戦車の駒を出してきたリアス先輩は首を傾げる。何故かは知らないけどどうやら作動しなかったようだ。だったら俺は眷属になる必要はないわけで。

見れば他の眷属さんたちも困惑しているようだ。塔城は全く変わってないけど、表情。

 

 

「えっーと、どうします?なんか知らないけど俺に対して使えないんですよね?だったら取引をしませんか?俺はそちらの管轄地に迷惑をかけない。代わりに俺の力をそちらで振るわせてもらうってのはどうです?」

 

「……ええ、そうね。何故あなたに悪魔の駒が反応しないかはわからないけど、私の管轄地に迷惑をかけないのならいいわ。その力、私たちのために振るいなさい」

 

「りょーかい」

 

 

俺はなし崩し的って言うかなんて言うか。

取り敢えず悪魔の懐に入った。まあこれで悪魔の目を気にせずに兵藤先輩の護衛が出来るんだから万々歳だろう。

この成果…………成果?をアイツに報告するか。

 

 

俺は今日は特に何もなかったなーと家に帰るのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

「た〜〜〜〜い〜〜〜〜と〜〜〜〜」

 

 

ヒメアを待たせたままなのを忘れたまま…………。




今回も今回で長い長い。
やはり物語の取捨選択が上手くないようだ。まあいいか。
物語の内容が濃いだけだし。

さて、次回の『ハイスクールD×D〜黒いウサギがお邪魔します〜』は『黒ウサギ、金髪のシスターと遭遇する』でお送りします。
それでは皆様いい夢見ろよ!
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