ハイスクールD×D 黒いウサギがお邪魔します 作:這い寄る劣等感
好きだからと言って物語の根幹にあまり関わらない…………関わらない……よね……?キャラを詳しく書きすぎたのがあかんかったんや。
一昨日はねー、笑過ぎで腹が捻れたように痛かったよ。これが噂に聞く腸捻転か!と思ったけど痛みがそこまででもないのでそうでもなかったぜ!
〜イッセーサイド〜
うおおおおおおお!
俺は真夜中の町を自転車で爆走していた。
え?なんでかって?それは部長に言われてチラシ配りをしているからだ。そう、あの魔方陣が描かれてるやつ。
どうも俺のような転生悪魔でも成り上がる方法があるらしい。なんでも悪魔には階級があるらしく、実力さえあれば爵位がもらえるらしい。
こうなったのも純粋な悪魔が先の大戦で結構な数亡くなったらしい。だから必然的に下僕を集める必要性ができたとか。
そこで素質がある人間を悪魔として転生させるわけだがそれだけじゃら力のありそうな悪魔を再び存在させることにはならないから転生した悪魔にも出世のチャンスを与えようって制度が出来たわけだ。
で、俺はそれにより爵位をもらって夢であったハーレム王になるために日々精進している最中だ!
このチラシ配りもそれに当たるわけだな。
……だけどいつまで続ければいいんだろうなあ?
〜大兎サイド〜
「えーっと、リアス先輩?折り入って相談があるんですが……」
俺は深夜の部室でオカルト研究部と銘打っている実態は悪魔の拠り所の主であるリアス・グレモリー先輩に具申したいことがあって尋ねていた。
え?なんで俺がイッセー先輩みたく自転車こいでチラシ配りをしていないかだって?それはあくまで俺の関係が協力者だかららしい。まあ協力者にチラシ配りをさせるわけにはいかんよなぁ。別にいいけど。
「あら、何かしら。それに私のことはリアス先輩じゃなくて部長と呼ぶこと。いいわね?」
「はあ……。あ、それでですね。具申したいことってのは俺の彼女の沙糸ヒメアを部活に入部させたいんですけど……」
「どうしてかしら?あなたは少なくとも堕天使の光の槍をいなせる力があるのはわかっているけど沙糸さんはわかっていないわ。……もしかして彼女も力を持っているというの?」
「ええ、まあ、その通りというか、寧ろ俺に力をくれたのがヒメアというか」
「そう……。訊くけど、彼女を眷属とすることは出来るのかしら?あなたには悪魔の駒は適用されなかったみたいだけど」
「多分、無理なんじゃないっすかねえ?ヒメア『最古の魔術師』ですから」
「「「「ーーーーっ」」」」
え?なんで息を呑むの?俺なんか変なこと言った?
全く理由がわからん。
「ーーーーそう。彼女は『吸血鬼』なのね。全く気付かなかったわ」
あれ?なんか俺と部長の間で意識の差があるような気がする?なんかイントネーションが違うって言うか、ねえ?
「って言うかすぐそこにいるんですけどね」
「え?」
俺の一言に部長たちは後ろを振り向きそして驚愕する。そこには沙糸ヒメア、いやサイトヒメアがいた。しかし着ている服が違っている。その服は駒王学園指定の制服ではなくなにかのドレスのような印象を受ける服を着ている。それを着ている様は美しすぎて逆に似合っていない制服よりも映えるものだった。
「あなたたちが悪魔ね。私はサイトヒメア。大兎のつ…………主よ」
おいヒメア。今言ってはマズイことを言いかけただろう。流石に今はそこまでバラす気はないぞ。今はまだ主で通しておけよー。
そんなこと思っていたら木場先輩がどこからか剣を取り出しヒメアに斬りかかってきた。
流石に見過ごせない俺としては止めようとしたわけだがーーーー
「制止」
ヒメアのたった一言で木場先輩の動きは止まった。
俺には説明されたけどこれじゃあ機動力を売りにした騎士は泣けてくるなー。だって動けねえんだもん。
「その力は……やはり……」
ごめん『やはり』ってなに?え、なにヒメアがあれ使うのってなんかマズッた?
「いいわ。沙糸さんがオカルト研究部に入部することを許可します。立場上は協力者だけどね」
「大兎〜♡」
「ぐはっ⁉︎」
ヒメアの入部が決まった瞬間ヒメアが俺に飛びついてきた。
うん、いい感じに突き刺さった。マジで痛え。
まー、これから俺と一緒の部活に入れるんだから楽しみなんだろう。あくまで『俺がいる』ってのが重要なのがヒメアらしいけども。
〜イッセーサイド〜
ようやく下積みを終えた俺はいよいよ悪魔として人間と契約を取れる段階まできた。
この自分の足でチラシ配りをするのは木場も小猫ちゃんもしてきたらしい。そう思うとなんだか感慨深い。
あ、因みに小猫ちゃんと呼ぶ許可と朱乃さんと呼ぶ許可をいただきました。
は?木場と鉄?誰がイケメンと彼女持ちを名前なんかで呼んでやるものか!つーか知らない間に沙糸さんも入部してるし!
で、ヒメアちゃんって呼んでいいか訊きに行ったら……あれ?訊きに行ったら好きなように呼べばいいじゃないだってさ。本当に鉄にしか眼中ないのね。鉄モゲロ!
で、ようやく契約を取るために魔方陣を介して飛ぼうとしたところでトラブルが起きた。どうも俺の魔力量は悪魔の子供より低いらしい。なんでも前代未聞だとか。
俺だってこんな事実知りたくなかったよ!夢がどんどん遠のいていくー!
あれから色んなことがあったなー。
森沢さんとはドラグ・ソボールについて語り合った。
俺のドラグ・ソボール愛は直撃世代にも通じるらしいね。
ミルたんとは魔法少女ミルキースパイラル7オルタナティブを一緒に見た。
俺は最初魔法少女というものをバカにしていたが、いやはや、無駄に熱い演出で俺まで興奮してしまったよ。魔法少女凄え。
「いや〜、兵藤先輩面白いっすね〜。意外性に富む悪魔で名前売れますよ?」
「うっせー鉄!」
「私の大兎になに不遜な言葉遣いをしているのかしら?殺されたいの?」
「いえっ!滅相もありません!」
とバカ騒ぎしながら帰っていた。
つーかカップルに俺同伴ておかしくね?俺すっげーお邪魔虫じゃん。
「はわう!」
俺たち三人は、いや訂正、俺と鉄の二人は後ろで聞こえた間抜けな声の持ち主を見る為に振り返った。ヒメアちゃんは鉄に夢中だったのか無視だった。モゲロ!
そこには間抜けな声に似合って間抜けな転び方をしていたシスターがいた。
「……だ、大丈夫っすか?」
俺はシスターに近寄り起き上がれるように手を差し出した。
シスターはその手を取りながらなんでこんなに転けるのかという言葉のあとにお礼をいただいた。
ふわっ。
その時風が巻き起こりシスターが被っていたヴェールが飛んで行った。
ーーーーっ。
彼女のヴェールの中で束ねていたであろう金色の長髪が流れるように落ち露わになる。
比喩なんかじゃなく夕日に照らされてストレートのブロンドが輝いていた。
「あ、あの……どうしたんですか……?」
「あっ。ゴ、ゴメン。えっと……」
訝しげな表情で俺の顔を覗き込んでいたシスターに咄嗟に謝ってしまい言葉を続けようとするが出てこなかった。
だってしょうがないじゃん!この子俺の理想の女の子像(金髪美少女版)そのまんまなんだぜ!見惚れるに決まっているだろ常識的に考えて!
と、いっけねえ。こうなったらせめてなにか話題を展開させるアイテムでもないのか!と探していたらシスターは旅行カバンを肩から提げていた。
「え……っと、旅行?」
「いえ、違います。今度からこの町の教会に赴任することになったんです」
そりゃそうか。シスターだもんな。旅行するにしてももうちょい普通の格好にするよな。
「だけど言葉が通じなくて困っていたんです」
「兵藤先輩って意外とインターナショナルな人……?」
「大兎、私はわかるよ〜♡」
俺には彼女の言葉が日本語に聞こえるんだけどな。
で、鉄はわかっていないと。
そういや悪魔としての特典みたいなものの中に言語が自分が最も聞き取りやすい言語で聞こえ、相手には相手が最も聞き取りやすい言語で聞こえるとかそういうの。
確か鉄とヒメアちゃんの二人は俺たちを悪魔だと知っている上での協力者という立ち位置だから悪魔ではないらしい。だから鉄には多分だけど俺が英語で喋っているように聞こえているんじゃないのだろうか。それもペラッペラで。
「あ、教会なら知っているかも」
確か町の外れに古びた教会らしき建物があったはずだ。
あれ?でも今あそこって使われていたっけ?
「ほ、本当ですか!あ、ありがとうございますぅぅ!これも主のお導きのおかげですね!」
涙を浮かべながら俺に微笑むシスター。やっべえ、マジで可愛い。
だけど出来ればロザリオを持ってなければよかったな。シスターにロザリオ持つなだなんて言えないけども。
あ、彼女祈っている。って痛い痛い痛い⁉︎え?祈っている姿見ただけでダメージ受けるの⁉︎
うわ……俺これからシスターさんとか巫女さんと仲良くできないじゃん……。
俺たちは教会へ向かう途中の道すがら公園に出た。
その公園でどうも男の子が転んだらしく、男の子の母親と思わしき人物が泣き止めさせようと宥めていた。
それを見たシスターさんが男の子に近づき「男の子は簡単に泣いちゃダメ」と言ってから手を転けて擦りむいたところにかざすとそこから淡い緑の光が出た。
一瞬、魔力?と思ったが魔力は悪魔かその関係者しか使えないはずなので違うだろう。
じゃあ一体なんだと考えてみて神器という答えに辿り着いた。あの光は神器によるものだろう。俺の左腕も疼いてるし。あ!別に中二病的なアレで言ったわけじゃないからな!
「その力は……」
「はい。治癒の力です。神様からいただいた素敵なものなんですよ」
微笑んではいるけどどこか寂しげだった。
彼女の心の闇みたいなのが少し見えた気がする。
ここで実は俺も似たようなもの持ってるとか剽軽に言える雰囲気ではないだろう。
だから今は教会へと向かった。
あの公園から数分経ったところに古ぼけた教会は立っていた。一見使われてなさそうだけど遠目から見て灯りも点いているみたいだし、使われているのだろう。
そして俺の中ではアラームがけたたましく鳴っている。
部長にも言われたしな。神社や教会は悪魔が立ち寄ってはいけない場所って。今身を以て実感しているさ。
その分、鉄とヒメアちゃんは楽そうだけどな。やっぱ、まだ人間だからだろう。
「じゃあ、俺はこれで」
「待ってください!」
俺たちは立ち去ろうとすると彼女に呼び止められた。
「まだお礼もしていないのに……」
恐らくだけど、教会でせめてお茶くらい飲んでいってほしいのだろう。確かに彼女との茶会は興味が尽きないがそんなことをしたらそれこそ消滅してしまうかもしれない。だから次の機会ということにしておこう。
「俺は兵藤一誠。周りからはイッセーって呼ばれてるから、イッセーでいいよ」
「え?自己紹介パターン?あー、俺は鉄大兎って言ってイッセー先輩の後輩だからさ。鉄でも大兎でも好きなように呼んでくれ」
「私はアーシア・アルジェントと言います!アーシアって呼んでください!」
「それじゃあ、シスター・アーシア。また会えたらいいね」
「はい!イッセーさん、大兎さん、必ずまたお会いしましょう!」
お互いに自己紹介し再び会えればいいといったことを言ってから俺たちは帰っていった。
彼女は俺が見えなくなるまでずっと見守ってくれていた。
本当にいい子なんだなって理解できたよ。
そして、これが俺と彼女の数奇な運命、その出会いだった。
「どう見たって使われていない教会に派遣された回復能力持ちのシスター?しかも教会の中からは気配をけっこー感じるし……。どう考えても胡散くせえじゃねえか。これは調べた方がいいかな……」
鉄大兎は考えていた。
兵藤一誠を護衛する上で兵藤一誠に危害を加える危険性があるのは危険性を確認した上で排除せねばなるまい。
だがまず必要なのは調査だ。
ここが何の為に一体誰が使っているのか。それを調べるのが兵藤一誠を護衛する上での最善と彼は考えた。
フゥーハハハ!
今回は前回と前々回に比べて実にスリムだな!
因みに笑過ぎの原因はYouTubeのある動画をみたからです。あれは反則だ。因みに内容はマジキチだからね☆
次回『ハイスクールD×D〜黒いウサギがお邪魔します〜』は『黒ウサギ、教会に潜入する』のオリジナル展開でお送りします。
さーて、次回もサービスサービスゥ!