咲ちゃんとキャッキャウフフしたいだけの人生だった   作:sannsann

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理想と現実

「照、貴方はセクハラされる人の気持ちを考えたことがあるの?」

 

事の始まりはマッマと夕飯を食べている時だった。

学校の先生や警察からも天使達を愛でることについての太鼓判を押され、毎日が楽しい日々を過ごしていた私に対して、いきなりわけのわからない質問をしてきた。

 

「セクハラなんてしてないよ?」

 

「自覚して!!

 本当お願いだから!

 とにかくわかっている前提で進めるわよ!」

 

セクハラなんて失礼なことを言ってくるマッマだな、なんてその時まではそう思っていたのだ。

 

「貴方が、学校でしている一部の女性の下着を覗いたり胸を触ったりしていることなんだけど、前に聞いたこと(警察での取り調べ)でなんとなくわかったわ。

 貴方は誰彼構わずセクハラをしているのではない、菫さんをはじめ、一定の人物のみにしているわね。

 基準はわからない、貴方のチームだけとも言えるしそうでないとも言える。

 何か身に覚えはある?」

 

確かに、誰彼構わずおっぱい触ったりしていたら犯罪だよね。

そう考えたら自分は原作に出てくる天使ちゃん達にのみしていることになるのか。

なるほど、あふれ出る愛が我慢できないということだな。

 

「愛かな」

 

「愛?」

 

「そう、愛」

 

「愛しているということ?」

 

「うむ、私はあの子達を愛している」

 

「LOVEということでいいのかしら・・・」

 

「そう、LOVE!私は愛している!

 今だって想像するだけで愛があふれてくる、とまらない、とまらなんだ!

 もちろん一番は咲ちゃんだよ?

 それは絶対だし世界の真理であり唯一絶対のこと!

 けど、私はこの世界も愛しているの!

 そこに住む天使ちゃん達のことも好きなの!

 そもそも!!

 こうなったのもお母さんが悪いのよ!

 私と咲ちゃんを引き離すから!咲ちゃんに会いたくて会いたくて会いたくて会いたくて仕方がないのに引き離すから!

 だったら他でなんとか我慢するしかないじゃない!!!」

 

「あ、あなた自分が何を言っているのかわかっているの!?

 え、ちょっとまって、え、本当にそう思っているの?

 ほんとにマジ?え?もしかして既に何人かに手をつけてる?」

 

「こんなことで嘘なんてつくもんか!」

 

私の真っ直ぐな気持ちに、お母さんは言葉を失った。

たぶん私の真剣さに今更ながら気づいたんだろう。

そして私の言葉の意味を必死にかみ砕いているのだろう、瞳はせわしなく左右に動き、瞳孔が開いている気がする。

何となく目がうつろで精気がないような気もするが気のせいだろう。

 

 

しばらくするとマッマがフリーズから復帰した。

 

「照、貴方が以前警察署で喋ったことについて話しなさい。

 貴方が麻雀で進んできた道はそれはもう立派なものよ、それこそ神話レベルと言って良いわ。

 貴方は自分の進んできた道を神話にたとえ、それにそってチームメイト達を神典に出てくる人物、天使として見ているのかしら?

 そしてその天使達への愛情表現が、あのセクハラ・・・違うかしら?」

 

「え、違うけど・・・?」

 

即座に否定したが、私自身はマッマの言葉にびっくりしていた。

正直舐めていた、この人自身もだし、母親というものを。

自分で言うのもなんだが、私は人として正直どうかと思うようなことをしている自覚はある。

自覚はあるが、やめるつもりもないし反省も後悔もしていない。

この世界は麻雀漫画が元でね、なんてことを他の人に言ったことはないし、これからも言うつもりはない。

だが自分自身はどこかで自分の人生を一種のゲームのように楽しんでいるという感覚があった。

 

目の前の母親にしたってそうだ。

私という存在と大天使咲ちゃんを生んでくれた尊い方という認識ではあるが、ぶっちゃけそこまで意識していなかったし、愛情もなかった。

いい意味で放任しつつ、けれどしっかりと育ててくれてるということもわかったので、感謝はしていたけども。

けど、まさかここまで自分のことを理解しようと考えて悩んで相談してくれるとは思っていなかった。

 

「違う。けど・・・ありがとう。

 私のことで、そこまで考えてくれて」

 

これに関しては本当に申し訳ない、うんマッマのこともこれからはちゃんと見よう。

ううん違う、マッマだけじゃない、この世界のこと、ちゃんと見よう。

この世界は漫画でもアニメでもない、現実だ。

一人一人が生きている世界なんだ。

ああ、やっぱりお母さんって偉大なんだな・・・すごいや。

ああけど咲ちゃんはもっとすごいバブみを感じさせてくれるんだろうな・・・。

ああダメ我慢しないと、この世界を大切にするんでしょ?私。

だったら頑張らないとね!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「やっぱ押さえられないッ!無理ッ!

 圧倒的欲望が!目の前に極上のご馳走があって我慢できるかッ!

 できないッ!できるわけがない!

 だからごめんお母さん、これからも私は天使達を愛でる、愛でる・・・けど無理強いはしない、同意をもらって、することを約束する」

 

 

 

が、ダメッ!

耐えたのはわずか1秒にも満たない時間。

抑えられない、愛!

大切にしたい、この世界。

それはそれ!

これはこれ!

というわけで悪いとは思うが、やっぱり今までどおり行こう。

 

 

 

 

 

 

 

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「と言う訳で、今まで以上にちゃんと事前確認することにした。

 だからパンツ見せて?」

 

目の前の美人さん()は拳をわなわなと震わせたあと、大きくため息を吐いた。

 

「はあ・・・どうせ嫌と言っても見てくるんだろう?

 全く何がいいんだこんなのが・・・」

 

「本当に嫌なら見ないってば!

 けど、菫だって・・・本当は嫌じゃないんでしょ?」

 

顔を近づけて囁くと菫は顔を真っ赤にして顔を横に背けた。

本当にかわいいんだから・・・ふふふ、咲ちゃんと暮らし始めたら菫も一緒に暮らしたいな・・・メイドさんとか似合いそうだ」

 

「だからお前はッ!声に出ているぞ!

 それに誰がメイドなんてするか!」

 

 

 

やっぱり幸せだ、この世界は理想の世界であり、現実の世界でもある。

 

つまりはこれ、最高なのでは?

 

全国も決まったし、原作の子たちと会うのも楽しみだなぁ。

一回戦はシードだから、二回戦からだけど、早速トキィや爆裂ドラ娘やスバラさんと会えるのだ。

ああ、楽しみだ・・・本当に・・・本当に楽しみだ。(ニチャア

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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