咲ちゃんとキャッキャウフフしたいだけの人生だった 作:sannsann
私の名前は原村 和はらむら のどかといいます。
自分で言っててもどうかと思いますが、それなりに整った容姿に、男性受けする大きな胸、艶やかなサラサラの髪の毛・・・そしてさらにかなり高い麻雀力が自慢です。
正直に言いましょう・・・私は自惚れていました。
容姿はグラビアの依頼が何度断ってもお願いされるし、中学校では何度も何度も告白されました、それも男女問わず。
そんでもって全国中学生麻雀大会でも個人戦で優勝までしました。
ネット麻雀はトッププロも隠れてプレイしているとかいう噂がありますので1位にはなれたことがありませんが、それでもトップクラスのランカーです。
・・・常に1・2位を争っているookajiさんとsakimoekyunさん絶対プロですよね。
ていうかookajiって小鍛冶プロなのでは・・・?小さいを大きいに変えてるだけとか。
いやさすがにトッププロがそんな安直なネーミングはつけませんか。
話がそれました、そう、私は自惚れていたのです。
そのことがわかったのは、私が両親の言いつけ通り麻雀部の無い清澄高校に入学したときのことでした・・・。
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「のどっちそれポンだぜじぇ」
メキシコ臭い息を吐きながら私の捨てた牌を取ろうとする小さな子はタコス子と言います。
両親から麻雀は中学までと言われていましたが、趣味でやる分までは制限されるつもりはありません。
清澄高校には麻雀同好会があり、そこで身内で楽しく麻雀自体は続けていました。
そんなある日のこと、同好会で生物学上唯一の♂である京太郎という人が見知らぬかわいい女の子を連れてきたのです。
初心者さんかな?邪魔な♂はさっさと消えてもらって、このかわいい女の子が同好会に入れば手取り足取り腰取り優しく教えてあげるのにな・・・等と頭の片隅で考えていると、どうやらその子は全くの初心者というわけではなく、家族麻雀で経験があるようです。
可愛い子の初めてをもらう予定でしたが、まあいいや、とりあえずちょっと揉んでやろう・・・当時はそんな馬鹿のような・・・本当に考えることすら烏滸がましい程自惚れた思考でもって、対局に望んだのでした。
打ち始めた当初は、その子がアタフタと不慣れな手つきで牌を触っているのだと思っていました。
ウンウンと唸りながら切る牌は、見事にタコスの当たり牌だったり、誰かの待ち望んだ鳴き牌だったりしました。
なんかやたらカンしたがりますが、たぶん初心者特有のやつでしょう。
そういえば2回も嶺上開花してましたね・・・ビギナーズラックとは恐ろしいものです。
結局点数は激しく動くこともなく、その子はプラスマイナス0で終わりました。
その時は、嶺上開花といい、今日はやけに偶然が重なるなあと思っていたのです。
その子が、私たちを飛ばさないように、ウンウンと唸って四苦八苦しながら、優しく、まるで間違って赤子の手を捻らないように、道ばたを歩く蟻達を踏み潰さないように気をつけるように、天高くから見下ろすように打っていたのだと知ったのは、その数日後の話でした。
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それから同好会はガラッと変わりました。
まず男子会員が消えました。
そんでもって女子5人になったので部に昇格。
部長はある日連れて行かれたと思ったら、今まで以上に悪待ち・・・っていうかもう博打みたいな打ち方になるし。
副部長はメガネをぶち割られて今までの麻雀記憶をリセットされて新メガネへと生まれ変わり。
タコスは徹底的に東風戦における瞬間火力を高める&持久力アップのために延々とHIITトレーニングを朝から晩までひたすらさせられるという精神的にも物理的にもきつい手法をとられて。
そして私は咲ちゃん様専用おっぱい背もたれとして過ごしています。
いやいいんですけどね、咲ちゃんの頭すごい良い匂いするし、たまに触ってくる手つきはやらしいけどちょっと気持ちいいし。
あの姉にしてこの妹。