咲ちゃんとキャッキャウフフしたいだけの人生だった 作:sannsann
いよいよ全国大会の日が近づいてきた。
会場となる東京麻雀ドーム周辺には全国各地の強豪校が宿を取り、近くの雀荘では生徒達による練習のためか連日満員御礼の状態だそうだ。
私の行きつけの雀荘も、既に満席・・・それどころか立ち見ギャラリーまでいる。
私は学校が東京だし、設備もそこらの雀荘なんか目じゃ無いレベルなのでなので雀荘にくる必要はないのだが・・・とある理由があるのだ。
それは神聖かつ絶対なこと。
菫からはジト目で見られたが、神聖ったら神聖なのだ。私にとっては。
「いた・・・」
私の目に映るのは、肩までのボブカットな深窓の令嬢といった感じの儚げな、そしてどこか病的な雰囲気のある美少女。こっちはロングスカート。
うんうんロングもいいね。
そしてその横に座っている、腰まで届くサラサラの長髪をなびかせた気の強そうな美少女。こっちは超ミニスカ。
ああ、太ももが眩しい!私も膝枕して欲しい!
ミニ照ちゃんを授けるよ!!
セーラとフナQに泉ちゃんはいないか・・・。
男勝りなセーラはどんなパンツなのか・・・意外と乙女なやつかな。
調子ノリスケな泉ちゃん・・・ボーイッシュだからスポブラとセットのパンツかな?
フナQは地味そうに見える・・・が、実は耳年増とにらんでいる。
エロい下着とか着ていてもおかしくはない・・・。
むう、いない三人のことを妄想しても仕方がない。
ここにいる二人・・・園城寺玲と清水谷竜華・・・。
絶対に会いたかった二人だからもう十分ですハイ。
アニメや原作で竜華ちゃんのミニスカに顔を埋めているトキちゃんを見た人たちからすればそこ代わってくれ!!!と思っただろう。
私も思った。
そんでもってパンツも見たいしクンカクンカしたい膝枕されながら頭撫でられたいていうか太ももの間に挟まりたい。
ああけど二人の百合の間に挟まるなんてそんな恐れ多いという気持ちもある。
だからこそのパンツだ。
パンツを見るだけなら、二人の関係性は壊さないし、邪魔にもならない。
あーパンツ見たい。
竜華ちゃんはあのミニスカの下にどんなパンツはいているんだろうか。
白か、黒か、青とかもありえるそれとも他の色つきか・・・。
形はどんなのだろう、普通のやつ?ちょいエロ?Tバック?
そんな感じでジッと見つめながら後から観戦していると、ボブカットの少女がリーチをかけた。
すると周囲からどよめきが起こる。
リーチ棒が垂直に立っているから?いいや違う。
彼女がリーチする、すなわちこの1巡以内に
対面のおっちゃんが鳴いてずらそうとするも、それも無駄に終わるかなぁ?原作どおりなら。
私の予想どおり、少女は静かにツモを告げた。
対局が終わり、ギャラリーが捌け始めると・・・先程の少女が後を見ずに呟いた。
「怖いなぁ・・・チャンピオンに見られながらとかドキドキしたわぁ」
あっれー?変装してるし視界に入らないように動いてたんだけどバレテーラ。
「ナ、ナンノコトカナー」
「いやバレバレやし」
「・・・ふふ、さすがだね、園城寺さん」
「み、宮永さん!?」
私の存在に気づいていたとは、さすがトキィ。
竜華ちゃんは普通に驚いてくれた。
「こんにちは、園城寺さん、清水谷さん。
二人とも調子よさそうだね!」
やっと会えた・・・原作のキャラクター達。
本当はこの全国編より前に会いに行きたかったけど、どんなバタフライ効果が出るかわからないから自重してたんだよね。
まあ自分の麻雀力をあげる時間だとか全国・世界大会で忙しかったってのもあるんだけど。
ここであったが100年目・・・ついに願いを叶えるときが来たのだ。
私は、白糸台以外の登場人物の
パ ン ツ を 見 る !
計画は緻密を極めている。
全国大会の日数は限られている、その中で原作の子達と遭遇しつつ、合法的にパンツを見ないといけない。
大会後となると、会う理由がなかったり、タイミングが悪ければ卒業して制服姿が見れなくなってしまう可能性もあるからだ。
全国編前の温泉旅館に突撃しようとしたけど、菫の妨害で失敗したからね(血涙)。
ならばもうゲリラ戦をしかけるしかない!ってことでこうして雀荘で仕掛けたわけだ。
「せっかくだし、一局どうかな?
本気とかじゃ無くて、世間話でもしながら」
「・・・チャンピオンはなにたくらんでるん?」
おっと、欲望を表に出しすぎたか・・・。
トキちゃんが大分警戒しているぞ。
ビークールビークール私。
パンツだ、パンツの事だけ考えるんだ。
「うわ、目こわ・・・」
「こらトキ!失礼やで」
「な、何もタクランデナイヨー。
実は二人のことはずっと気になってて、全国じゃ試合結果を気にしないといけないから・・・。
こうして何もないときに楽しく打ちたいなーって思っただけだよ(ニチャア)」
なんかインタビュー用の笑顔が崩れている気がするがここは退けぬ!
そんな感じでニコニコしていたら警戒をといてくれたのか二人とも了承してくれた。
女子高生3人の席に座るのは俺だ!とオッサン連中で言い争いがあったが、結局公平な立場としてと、ある程度の腕があるということで店長が座ることになった。
ガラガラとサイコロを回して席に着く。
竜華ちゃん
店長 ■ トキちゃん
私
計 画 ど お り ・・・ !
今の私は新世界の神みたいな顔をしていると思う。
一番座りたかった竜華ちゃんの対面に座れた!
これでもう計画は99%成功したも当然だ。
が、まだだ。まだ笑うな。
今は竜華ちゃんが緊張のためか足を閉じている。
チャンスは一度・・・何度もやっては気付かれる可能性がある。
だからこそ確実に行く・・・狙うは局と局の間のような、誰かがあがるか流局で竜華ちゃんの緊張が緩んだその時が、チャンスだ。
・
・
・
・
・
全国大会ではないし、お互い様子見ということで皆
しかし普通に打っていたのでは緊張もしないし、その緊張が緩むこともない。
だから私はまず竜華ちゃんからあがって彼女の点数をマイナスにした。
そしてしばらくしたあと、店長の有効牌をわざと捨てて|鳴かせながら<・・・・・・>過剰牌を竜華ちゃんの有効牌になるようにもっていったのだ。
そしてついに、その時が来た。
「店長さん、それロンやで!7700!」
「えっ! あー・・・ここかあ・・・いい手だったのになぁ・・・」
店長から満貫を上がり、竜華ちゃんの気が緩んだ。
点棒を渡し終え、皆で牌を卓の中央に流し込む。
「おっと」
カランカランと私の手元から牌が一つ転がり落ちた。
「ごめん拾うからちょっと待って」
麻雀卓に座った超ミニスカの女子高生がいて。
そしてその子と対面という構図で。
机の下に潜り込む。
そう・・・対局途中にわざと何かを落として、机の下を覗き込む→対面の竜華ちゃんの秘密の花園がワーオ・・・という超合法的な計画ッ!!!!
卓の支柱が邪魔だが、牌を探すふりをして頭を横に傾ければそこには・・・!
思い返せば、この時私は舞い上がっていたのだと思う
咲ちゃんや白糸台以外の原作キャラに出会えたことに。
原作の中でも特に大好きだったキャラクターのパンツが見れるということに。
私の目に飛び込んできたのは、思い描いていた純白の花園や淡いブルーの花園なんかではなく、燦然と輝く緑色あった。
薄暗い雀卓の下で爛々と輝くその色は、確かに隣に座っていたはずのトキちゃんの瞳から発せられていた。
「チ ャ ン ピ オ ン ?
な に を し よ う と し た ん か な ?」
目が、離せなかった。
いや、離したくても、離せないというのが正解か。
今の私はまさに蛇に睨まれた蛙。
「え、いやー・・・牌をね、探そうとしt「うちな。」・・・て・・・」
「未来が見えるねん、チャンピオン。
今あんたがしようとして失敗したことが、うちには見えてん」
迂闊だった。
一巡先が見える子、園城寺怜・・・。
まさか、麻雀以外でも、
「はい、もう落としたら・・・あかんで?」
「あ、ああ・・・」
圧倒されてしまった。
こんなことは年末戦った小鍛冶プロ以来だ。
それからの私はボロボロだった・・・。
パンツが見れなかったうえに、トキちゃんからは汚物を見るような目で見られるようになってしまったから・・・。
まあ後者はそれはそれでアリなんだけど。
けどできれば二人と仲良くなってキャッキャウフフしたかった・・・。
そんな未来が無くなってしまった・・・他ならぬ私自身の手によって・・・。
ああ・・・なんで・・・どこで道を間違ってしまったんだろう・・・。
こんなはずじゃ、こんなはずじゃなかったのに。
遠回りなことなんて考えなければよかった・・・。
素直にパンツ見せて下さいって土下座すればよかった。
そこからなんとか対局を終えて、私はボロボロのメンタルのままで寮に帰宅したのだった。
トキちゃんが見たとある未来線のビジョン
「!?!? やめてチャンピオン、まじでやめて!?
なに土下座してんねん!
いやこの状況うちらが悪者やん!てかどんだけパンツ見たいんあんた!?」