咲ちゃんとキャッキャウフフしたいだけの人生だった   作:sannsann

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これが物語の強制力か…!いいえ自業自得です。

3歳の咲ちゃんに「てるおねぇちゃ」と呼ばれた時の衝撃で私の麻雀力は覚醒した。

 

そう、能力だ。

この世界の麻雀には俗に言う"能力"という特殊な力が確認されている。

嶺上牌を自由自在に操ったり、1巡先を見たり、場を支配したりする。

私自身の能力については、原作(聖典)によれば、連続であがれば上がるほど点数が跳ね上がっていく連続和了ってやつと照魔鏡という相手の本質を見抜くようなやつだ。

あとギギギっていう奥の手的なやつもあるらしいが、あれは何なんだろうな…拝見する前にこっちの世界に来たからわからん。

 

そんな私に能力が解放されたわけだ。

ぶっちゃけどんな感じなの?と問われても、言葉では言い表しにくいが、なんとなくわかるとしか言えない。

卓に座って牌を握れば、まるで全てが意のままといった万能感…これが場を支配というやつだろうか…そんな感覚が湧き上がる。

それと牌を引く時に今まで感じなかった感触が増えている。

原作ではどのタイミングで覚醒したのだろうか、いやそもそもこういうのって徐々に力を付けてそれを能力へと昇華させるものではないのだろうか。

 

まあ私の場合、咲ちゃんへの愛故と言えるだろう…というか実際に前世も含めて15年以上咲ちゃんへの愛と研鑽があったわけだし、一応麻雀もネット世界一位程度の麻雀力もあったのだから、早すぎる…というわけではないと思う。

 

とりあえずは、この感覚を忘れないように反復練習することと、力を増強することを当面の目標にしようと思う。

さしあたっては父親にサンドバッグ…もとい練習相手になってもらおう。

 

 

 

 

 

 

あれから何年か経ち、咲ちゃんも麻雀牌に手を触れ、家族麻雀ができるようまでに成長した。

まだまだ咲ちゃんは弱くて、嶺上開花なんてできる状態ではない。

 

とりあえず原作ルートに進まないといけないということで、私は咲ちゃんを連れて出かけて、山の上に咲く花うんたらかんたらということでイベントはすましている。

 

 

 

 

「リンシャンカイホー?」

 

「麻雀の役の名前だよ咲ちゃん。

 『山の上で花が咲く』って意味なんだ」

 

「咲く?

 おんなじだ! わたしのなまえと!!」

 

「そうだね 咲ちゃん。

 

 森林限界を超えた高い山の上

    そこに咲く花があるんだよ

 

 咲ちゃんも

 

  その花のように――

 

   どんなに冷たく、辛い場所でも―― 

      

    他の花が無理だって諦めても、力強く――」

 

 

 

 

 

とか言ってさりげなく、嶺上開花ってやばいんだぞと原作より印象を強めておいた。

これで相手がどんな支配力(笑)を出してきても突き破って咲き誇るだろう。

無論私はその上を行くつもりだがな!!

 

そして家族麻雀であるが、原作ルートで行きたくはあるが、咲ちゃんのトラウマになってはいけないと思いお小遣い巻き上げはやめておいた。

ただ、咲ちゃんにさりげなくプラマイゼロ思考になるように誘導だけはしておいた。

アニメだと魔王っぽい咲ちゃんだが、ぶっちゃけ心の中はいっぱいいっぱいだだとか。

 

 

 

 

そんなこんなで早いもので、私がもうすぐ卒業を控えた小学校6年生の時に、悲しい事件は起こってしまった。

この頃の咲ちゃんは小学校4年生になり、少しだが胸が成長してきていたのだ。

膨らみかけたその胸を、お風呂に一緒に入っていた時に見た瞬間、私の理性はついついトンでしまったのだ。

気づけば咲ちゃんの胸の先っぽを私の唇が隠していたのだ。

 

そしてそこを遅れて入ってきたお母さんが目撃。

うん、トンだのは私の理性だけじゃなくて、私の物理的な体と私の人生もセットでだね。

役満をトリプルロンされた感じ。

 

お母さんの全力ビンタでぶっ飛ばされた私はそのまま頭をぶつけて気絶。

最後に視界に映ったのは、養豚場の豚を見る目で私を見つめるお母さんが咲ちゃんをヒシッと抱きしめている様子だった。

なお咲ちゃんはびっくりした顔してました。

 

 

 

 

次に目を覚ましたら、私は布団に寝かされていた。

横には冷たい目をしたお母さん。

記憶は残念ながらトンでない、対局続行です。

 

 

「ねえ照、あなた何をしようとしていたの。

 咲に何をしたのかわかってるのかしら?」

 

マッマの顔は笑顔だが、瞳は冷めきっていた。

 

「咲ちゃんのおっぱいがちょっと膨らんできていたから、なんかもう気づけばって感じで…」

 

私が思いを包み隠さず伝えたら、マッマは深いため息とともに死刑宣告を告げた。

 

「照…貴方が咲をかわいがっているのは知っています。

 けれど、今日のことではっきりとわかったわ。

 貴方のその愛は異常です、とても姉が妹に向けるモノではない。

 このままじゃあいつか貴方は咲を襲うでしょう……いえ、もうすでに襲っていたわね。

 明日から貴方と咲は別々に暮らしてもらいます。

 私と貴方は東京へ、咲とお父さんはここに残って暮らしてもらいます。

 反論は認めません。」

 

その時の私の顔は、マッマ曰く今まで見たことがないくらい絶望と悲壮がいりまじった凄まじい顔で、親の私ですらちょっと引いたとのことでした。

 

 

こうして私は、原作のとおり咲ちゃんと別れて暮らすことになってしまったのだった…WHY?

 

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