前前世から君達のファンです。   作:メケ子

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サブタイトルのネタが切れてきたぞい!?


決着

シルバー・ミレニアムの跡地へ行き、クイーン・セレニティから全てを聞いた後に、操られたタキシード仮面が僕達の基地に攻め込んできた時には驚いた。

幻の銀水晶も奪われ、僕達は何もできないでルナを傷つけてしまった。

 

僕がもっと早くに覚悟を決めていれば、ルナも皆も傷つけずにいれたのに。

 

クイン・ベリルが来た時、昔を思い出した。

攻め込んで来た地球の人の中にいた赤い髪の女性。

 

彼女の殺されかけたが、僕はまだ死ねない。

まもちゃんとリオちゃんを取り戻すまでは…。

 

ヴィーナスと聖剣のお陰で僕は死なずにすんだけど、

クイン・ベリルはきっとエンディミオンを愛し、オリオネスを大切に思ってたんだ。

最後までまもちゃんに手を伸ばす彼女を見てそう感じた。

 

 

タキシード仮面によって連れて行かれるヴィーナスを追って光に飛び込む。

寒くて、何も見えない世界はとても恐かった。

でも、幻の銀水晶の光が僕を、あたしを導いてくれた。

 

辿り着いた先はダーク・キングダム。

待っていたタキシード仮面の足元にはリオちゃんがいた。

 

だけど、リオちゃんは眠っていて目を開かない。

……本当に?

もしかして、あたしは遅かったの?

 

 

「ここまで追ってくるとは、な」

 

 

近づいてくるタキシード仮面にあたしは言う、セレニティだと。

それでも、タキシード仮面いやエンディミオンは止まらなかった。

 

あたしの首を絞め幻の銀水晶の力に聞いてくる。

彼は、エンディミオンはまだ操られている。

それでも幻の銀水晶を取り戻そうと手を伸ばす。

 

瞬間、光と共に不思議な力で引き離された。

その際に幻の銀水晶もあたしの手の中にあった。

追いかけてくれた皆とも合流できたけど、エンディミオンから恐ろしい力を感じた。

クイン・メタリアだ。

 

クイン・メタリアの命令でエンディミオンはこちらを攻撃してくる。

ルナは言う、エンディミオンが強いのは幻の銀水晶の力をリオちゃんが取り込んでいるから。

きっとリオちゃんをエンディミオンから引き離せば力は元に戻るはずだ、と。

そして、あたしの力でリオちゃんの中にある幻の銀水晶の中身を元の結晶に戻し、幻の銀水晶を完全体にしなければ。

 

 

皆がエンディミオンに攻撃をしてる間に、なんとかリオちゃんの側に来られた。

こんなに騒がしく戦いが起こっているのに、リオちゃんは目覚めない。

嫌な予感がする。

 

 

「…リオちゃん?」

 

 

そっと声をかけて、体を揺する。

冷たい。

 

冷たい体、力のない重たい体、あんなに暖かったのに。

嘘だ。

 

嘘だ、嘘だ、嘘だ!!!

リオちゃん!リオちゃん!!……オリオネス!!

 

気づけば、そう叫んでるいた。

クイン・メタリアの笑い声がする。

 

 

『ソレは最早幻の銀水晶の力の入れ物。お前達は遅かったのだ』

 

 

涙が次々こぼれ落ちる。

あたしは、守られてばかりでまたオリオネスを失ってしまうの!?

 

絶望のあまり動けないでいると、あたしとリオちゃんを幻の銀水晶が包んでいく。

コレが完全体の幻の銀水晶?

 

こんなモノの為にあたしの大切な人達は傷つけられるの?

目の前が真っ暗になっていく。

その闇に抵抗する力も気力も今はなかった。

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

皆の力を感じた。

 

目を開くと暗黒が広がり、とても恐ろしい気配を感じる。

そんな中でリオちゃんはあたしの側にいた。

 

リオちゃんには普通の女の子として幸せになってほしかった。

オリオネスには今度こそあたしと一緒に生きてほしかった。

こんな未来、望んでなかった。

 

 

『幻の銀水晶はこの手の中、全て私の思うままだ。ククッ、アハハハッ』

 

 

クイン・メタリアの中にいる!?

ダメだ、悲しんでいられない。ここから出なくちゃ!!

 

幻の銀水晶の力を解放してここから出ようとする。

あたし達を包んでいた結晶が割れて降り注ぐ。

 

その瞬間、気づいた。

リオちゃんの手が暖かい。

 

 

「…リオちゃん?」

 

 

そっと声をかける。

 

 

「……うさぎ?」

 

「リオちゃん…」

 

 

奇跡だ……。

 

そうとしか、思えなかった。

一度死んでしまったリオちゃんが再び目覚めた。

 

次の瞬間クイン・メタリアが動き出す。

あたし達を、幻の銀水晶を狙って。

あまりにも強い力に幻の銀水晶を使っても封印ができない!!

 

このままじゃ、あたしもリオちゃんも皆も死んでしまう!!

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

ベリルと話してから、私は力を使い果たしたのかそのまま沈む様に意識を失くしたのを覚えている。

次に目覚めた時にはセーラームーンである、うさぎが泣きながら私を見つめていた。

 

エンディミオンの位置に私がいた事に疑問を覚える前に、クイン・メタリアが動き出す。

セーラームーンも必死に抵抗しているが押されているのがわかる。

 

額を狙え、そう言いたいのに声が掠れて出てこない。

起きたばかりだからか!?でも今じゃなくても!

 

 

『情けないわね、オリオネス』

 

 

気づけば、クイン・ベリルがそこにいた。

幻だ、だって彼女はヴィーナスによって消滅してしまったから。

わかっていても、涙が溢れそうになる。

 

 

『私の行動は、間違ってたかもしれない。それでも、私は何度でも同じ事をするわ。』

 

 

反省するけど後悔はしないみたいに言われても……。

でも、ソレが君の選択ならばいいんじゃないか?

 

 

『貴方もセレニティも気に入らないけど、今はクイン・メタリアの方が気に入らないの。…だから少しだけ力を貸してあげる。』

 

 

ツンとした顔の後に困った様に笑う彼女は、オリオネスとしてよく話していた彼女そのものだった。

ベリルが言い残して消えた後、声が出る事に気づく。

 

 

「セーラームーン!メタリアの急所は額だ!!」

 

 

その瞬間にセーラームーンがこちらを振り返る。

うわ、美少女…。なんて思える位は余裕ができた。

もう泣き始めてるセーラームーンの顔を両手で包み込む。

 

 

「めそめそしない!シャンとしなさい!自信を持って、仲間達もきっと見てるよ!!全力を出しなさい、足りなければ私の力もあげる。貴方の仲間の分まで助けるよ。……俺が側にいるよ、セレニティ」

 

「オリオネス」

 

 

2人で手を重ねる様に幻の銀水晶を包み込む。

輝く水晶にクイン・メタリアが怯み出す。

 

 

『何故だ、何故小娘1人が幻の銀水晶の力を!粉々に打ち砕いてやる!捻り潰してくれる!!』

 

 

「いいえ!!クイン・メタリア、お前こそ暗黒の塵となるのよ!!」

 

 

セーラームーンのロッドが長く伸びる。

白い、綺麗な月が見える。

 

 

「愛と正義のセーラー服美少女戦士セーラームーンとプリンセス・セレニティが月の力で今、お前を封印するわ!」

 

 

あぁ、やっぱり私は彼女が大好きだ。

 

 

二つの力が拮抗する。

セーラームーンが焦っているのがわかる。

そっと後ろに近寄る。

 

 

「うさぎ、迷わず祈って、大丈夫だよ。」

 

 

月の真の輝きが周りを照らす。

幻の銀水晶と同じ、とても優しい光…。

 

クイン・メタリアが悲鳴をあげ始める。

望んでいた力に手が届かない絶望の悲鳴。

 

 

「消え去りなさい!この聖なる光で!!塵となるのよ!」

 

 

ロッドからの光がクイン・メタリアの額に当たる。

 

一時であろうと確かな平穏が訪れる瞬間を私は見た。

 

 




補足としてタキシード仮面は洗脳が解け、セーラー戦士と一緒にセーラームーンへパワーを送り力尽きました。
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