前前世から君達のファンです。   作:メケ子

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ちびうさはエリオスと幸せになってほしい派です。


火野レイの想念

クイン・メタリアとの戦いが終わり平穏に戻ったと思ったら、幻の銀水晶の事を知ってるうさぎと同じ名前の少女が現れたらしい。

うさぎなんて名前男でも女でも珍しいからな、うさぎの隠し子なんじゃないか…?

 

なんて冗談を言えばうさぎが怒ってちびうさの事を話し出す。

ヘンな術かけられたらしいが、家族の体は何ともないなら大丈夫だろ。

 

皆で話している姿を微笑ましい表情で見ているリオちゃんが走り寄ってくるルナに気づき、俺達に教えてくれる。

ルナから、新しい変身アイテムを渡されホッとしてしまう。

 

最初は女の子に変身して敵と戦うとか、考えた事もなかった。

だけど、マーズとして記憶を取り戻せば自然とうさぎを守る事が誇らしくなってくる。

オリオネス…、リオちゃんの事も少しは守れる立ち位置にいるだろうしな。

 

オリオネス、マーズにとってなくてはならない存在だった人。

あの人がいないだけで息苦しくて辛い毎日だと感じた程に。

 

マーズとしての記憶が戻った俺にとってのリオちゃんの存在は曖昧なものだ。

オリオネスとして扱えば依存してしまいそうで、リオちゃんとして扱えば慣れない女の子で邪険にしそうで。

マーズの様に未来の事が見えてしまう俺には彼女は眩し過ぎる。

 

だから守りたいけど、離れていたい存在だった。

 

 

 

他にもちびうさちゃん対策を考えていると、いつの間にか学校に戻る時間になっていた。

学祭の準備があるからな。

 

そういえば、俺の学校の事をリオちゃんは女学院と間違えてたけど…。

合同としてT・A女学院と協力するが、俺が通ってる学校は歴史ある男子校だ。

というか、そんなに俺は女の子みたいか?

 

神社の仕事の為、早寝早起きは勿論の事多少は鍛えてるつもりだったが…。

高校になったら弓道部にでも入ってみるかな。

 

 

 

俺が手伝う事になったのは超常現象研究部の占いの出店だった。

正直、得意分野だがUFOやSFは苦手分野だ。

理解しがたい。

 

その事が態度に出てしまったのを、更科さんに見られてしまったからか熱心にSFの話をしてくれた。

外からの敵…。侵略者はいつの間にか入り込んでいるものかもな…。

 

他にも自然発火について、研究発表をするらしいが俺が手伝うのは占い位だな。

だが、学祭の資料を調べるとそっくり同じ内容の研究発表をする同好会があるらしく更科さんは焦っていた。

するとタイミング良く、その話題の超常現象同好会が挨拶に来た。

 

超常現象同好会『ブラック・ムーン』の部長黒月 紅安。

綺麗な人だったが、冷たい雰囲気の女性、……嫌な予感がする。

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

早いもので学祭当日。

今日はうさぎやリオちゃんも来てくれるらしいからな。気合い入れるか。

 

 

「琴乃部長!火野さん!大変ですわ」

 

 

バタバタと騒がしく研究部のメンバーが駆け寄ってくる。

曰く、同好会のブラック・ムーンがピタリと占いを当て、果てには死の予言までもしている、と。

それは…、あまりにも悪質な事だと思い注意しに行く事になった。

 

彼女、紅安さんは死の予言と共に「ブラック・ムーン」とやらに勧誘をしてくる。

まるで死神の様だ。

 

パニックになる前にT・A女学院のシスターに説明する事にしたが、シスターは俺にぶつかっても不吉な事を言うだけで行ってしまう。

そして、シスターの額には黒い三日月の印があった。

 

シスターのいた方向からは焦げ臭い匂い…。

更科さんの悲鳴が響く中で俺は冷静になっていく。

人が燃えた跡にはシスター服がある、つまり人体発火したのはシスターって事か!?

 

敵だ!

 

倒れていく更科さんを受け止めると、後ろから亜希とリオちゃんが俺の名前を呼んで近寄ってくる。

嫌な予感はしていた。リオちゃんもいて、きっとうさぎもいる。

それなのに敵は俺達のすぐ側まで来ていたんだ。

 

俺にできるのはマーズに変身して、さっきの怪しいシスターを倒す。

そして原因も排除するだけだ。

今はそれだけでしか2人を守れない。

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

亜希君と一緒にレイ君を見つけた先では人が燃え死んだ跡が残っていた。

唖然とした私達を前にレイ君は素早くセーラーマーズに変身して現れた敵に向かっていく。

その間に亜希君はうさぎに連絡をとっていた。

 

レイ君は敵の火に囲まれて苦しんでいる。

あれ?コレって私は足手まといじゃないか?

そう考え始めた時にうさぎが駆け付け、セーラームーンへと変身する。

 

ムーン・ティアラ・アクションを放つが敵は跳ね返してしまう。

つい危ないと思ってしまい、セーラームーンに飛びつく形で向かってくるティアラを避ける。

 

 

「リオちゃん!危ないよ!?」

 

 

セーラームーンに怒られながら立ち上がる。

セーラーマーキュリーに変身した亜希君がシャイン・アクア・イリュージョンを放ち周りの敵を倒している。

それでも、その間も敵の火によってマーズは苦しんでいる。

 

 

「セーラーマーズ!!マーズを助けなきゃ!」

 

 

策もないまま飛び込もうとするセーラームーンを止める為に手を伸ばす。

そしてセーラームーンと手が重なった時、光が溢れる。

その光の中からムーン・ロッドが出てくるのがわかった。

 

こ、れは…、タキシード仮面とセーラームーンのお互いを想い合う力で生まれるんじゃなかったの…?

これじゃ本当に私がちびうさの……。

 

私が悩んでいる間にセーラームーンがムーン・プリンセス・ハレーションを放ちコーアンを吹き飛ばす。

けれどそれで終わりじゃなかった。

 

 

「わたしはブラック・ムーンの紅のルベウス」

 

 

突然現れたルベウスは火の結界に捕らわれたままのマーズを連れて行く。

セーラームーンがマーズの名を叫ぶ。

けれど光と共にマーズとルベウスが消えていく。

 

悔しい…。

私にも戦う力があったなら少しは未来を変えられたのかな…?

そんな考えが初めて私の中に生まれた。

 

 




原作完結まで書けたらいいな!!
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