前前世から君達のファンです。   作:メケ子

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完結までに失踪したくないでござる…。


変わる自分

セーラーマーズが拐われ、混乱する中で人が集まり始めたのでセーラームーン達は変身を解いた。

その直後にちびうさを見つけて、問い詰めた結果逃げてしまった。

その時、ちびうさの持っていた鍵と幻の銀水晶を見てうさぎも走って行ってしまった。

 

雨の中でちびうさを探す。

原作ではまもちゃんの家の近くだったはずだ。

走りながら私はあの時感じた事を考える。

 

オリオネスであった頃、少しでも強くなりたいと思って鍛えた事があった。

だけど、どの格闘術もセーラー戦士達には敵わず、ボコボコにされる毎日だった…。

 

ジュピターには投げ飛ばされ、ウラヌスには剣術でボコボコにされた。

いや、あの2人は強かった…。

 

その後もスターライツに鍛えてもらった事もある。

散々弱いって言われ続けたけど…。

 

その中でも弓術だけは、悪くないと言われた事があった。

……マーズにも向いてるって言われた事があった。

だったら、今更だけど弓術でも鍛えれば少しだけでも私だって。

 

 

考えてる内にまもちゃんの家に着いた。

まもちゃんの家の前ではルナとまもちゃんがちびうさを連れていた。

 

 

「ちびうさ!まもちゃん!!」

 

「!…リオか…。」

 

 

事情を聞いていたのか、驚きながらもまもちゃんは私も家に入れてくれた。

軽くお前がいながら、しっかりしろよ。なんて言ってきて…。

自分でもヘコんでいるのは分かってたけどそんなにか。

 

 

眠るちびうさの前で私達はちびうさについて話す。

ちびうさは敵じゃない。

それが私達の考えの結果だった。

 

今日はこのまま、まもちゃんの家にちびうさを預ける事になった。

私の家はうさぎの家から近いから、うさぎにも会ってしまうかもしれないし。

 

物音がしてちびうさを見てみると、ポロポロ涙を溢してママを呼んでいた。

その後も枕に顔を押し付けて泣いている。

 

そんな姿を見たからか、まもちゃんがタキシード仮面人形でちびうさを励ます。

ルナも一緒になって、私はちびうさを後ろから抱きしめて頭を撫でる。

 

ルナが話したのを見て、ちびうさはルナPを取り出す。

ルナPの頭を叩くと『スモール・レディ』と話し始める。

ちびうさの名前…。

 

 

「……あたしの名前、パパとママが付けてくれたの」

 

 

まただ。

原作とは違う、原作ではママだけだった。

やっぱり私がいたら原作は変わってしまうのか。

 

その結果、良い方向に変わればいい。

だけど悪い方向に変わったら?

きっと弱い私はまた逃げてしまうかもしれない。

 

ルナPに触れたまもちゃんが驚いた様に自分の手を見る。

そしてちびうさのペンダントに対して質問を始める。

幻の銀水晶じゃなくて鍵の方について聞いたのは良い判断だったんだろう。

 

ちびうさは少しだけ自分の事を話してくれた。

そして、私とまもちゃんをじっと見つめて聞いてくる。

 

 

「…ねえ、セーラームーンって強いの?」

 

「うん、無敵だよ」

 

「それにとっても優しいよ、全てを包み込む様にね」

 

「……ママとパパを……助けてくれるかな……。」

 

 

不安そうなちびうさをゆっくりと寝かせてあげる。

 

その間に私はまもちゃんに相談を始める。

強くなりたいんだけど、どうするべきかな?なんて。

 

 

「セーラー戦士と同じ強さという面では無理と言ってもいいだろう。」

 

「やっぱり〜?流石の私もソレは感じてたさ。」

 

 

分かっていても改めて言われる事に肩を落とす。

オリオネスも月の王族だったんだし、不思議な力があってもさぁ〜。

愚痴を言う私を真剣な顔でまもちゃんは見つめる。

 

 

「リオがあの子達を思って考えてるのはわかっている。だけど、守るモノの中にお前はいるのか……?」

 

 

……え?

そりゃ、私だって生きてやりたい事がたくさんあるし。

いきなりの質問で考えが纏まらず言葉が出てこない。

そんな私にまもちゃんはため息はつく。

 

 

「考えてるならいい。……ただ、あの時みたいな事はもうやめてくれ。」

 

 

あの時……。

オリオネスの時と、うさぎを庇って死にかけた時かな。

私は自己犠牲の精神なんてなくて、好き勝手生きるつもりだった。

 

わかっている筈なのに、その時すぐには答えられなかった。

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

ちびうさを連れてまもちゃん達とうさぎの家に行く。

もちろん、私は一度帰ってからの合流だけどね。

いや〜、無断外泊はできないよね!

 

育子ママにちびうさを預けてからうさぎと会話を始める。

幻の銀水晶のペンダントについて、ちびうさの目的について。

 

それでもうさぎは不安そうな顔が続いている。

うさぎが暗い顔をするのは何か嫌だな。

そう考えているとまもちゃんが私の背中を押す。

えぇ〜、ここ名場面ですのよ…、なんてふざけたいけどうさぎを前にしてどうしたらいいのか…。

 

そっと手を握って視線を合わせる。

不安そうな顔をするうさぎに対して、私もきっと不安な表情かもしれない。

それでもさ。

 

 

「大丈夫、1人じゃないよ。元気出して、うさぎ。」

 

 

そんな事しか言えなかったけど、手を握り返されたからきっと伝わってくれてるといいな。

 

 

 

 




いや、オリオネスのイメージはオリオンだから弓かなって。
レイちゃんとかぶるけど。
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