気づいたら、真っ暗な場所に僕はいた。
ここはどこ
遠くに誰かがいるのが見えた。
アレは…リオちゃんとまもちゃん?
リオちゃんの側にもう1人いて…大人の女性、アレはちびうさ?
僕に気づいた3人が走って行ってしまう。
待って、行かないで……!
ふと目を覚ます。
頭が痛み、起き上がると僕は変身が解けているのがわかった。
服はまるで、ネオ・キングセレニティの様な服を着ている。
急いで周りを見ると近くにブローチがあり、大事に抱える。
落ち着いて見てみるが、何処にいるのかはわからない。
すると、見た先に光り誰かが浮かんでいた。
その人は慈愛に満ちた様な微笑みでこちらを向いている。
リオちゃん?
いや、クイーン・オリオネス……?
「そのホログラムは気に入っていただけたかな。」
後ろから声がかけられて、驚いて後ろを見る。
銀髪の美しい男の人。
この人は…誰?
「「ネメシス」の、ブラック・ムーンの城へ。ようこそ、セーラームーン。…いや、未来のネオ・キングセレニティ。そう言ったほうが相応しいかな。」
ブラック・ムーンの城?僕の事を知っているのか?
彼は何を、言って……。
「わたしはブラック・ムーンのプリンス・デマンド。さあ、座ってゆっくり話をしよう。」
彼が手を差し出して、そう言うと体が勝手に座り込む。
そして同じ様に僕の前に座る彼が、自身の力に対して説明をして幻の銀水晶の事も話す。
ここは…、ここは「ネメシス」?
「おまえがクリスタル・トーキョーを攻撃したのか。デマンド!」
思わず睨みながら、自由にならない体に力を入れて叫ぶ。
デマンドは涼しい顔で僕の言葉に肯定する。
幻の銀水晶の力、「長寿」と「無限のパワー」に気に入らなかった彼ら。
ある日現れた、謎の人間から「ネメシス」と「邪黒水晶」を教えられ、クリスタル・トーキョーに一度「邪黒水晶」を打ち込み死の星になった。
三十世紀の地球に用はない。過去の地球を手に入れ、ブラック・ムーンの歴史を築く。
歴史の再生。しれがブラック・ムーンの目的。
長寿や平和はまやかし。
幻の銀水晶の力は神への冒涜だと、彼は言う。
だからこそ争いのある世界、正しい歴史に戻す、と。
「……ありえない。過去に戻り歴史をやり直す!?そんな、バカなこと……。」
しかし、彼は話を続ける。
ネメシスは邪黒水晶の星、未知数の力をコントロール出来れば幻の銀水晶など何の意味もない、と。
「より大きな力を持つものが、あの美しい星を手にするのだ。」
デマンドの言葉が、ブラック・ムーンの目的なのか…。
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捉えた過去のネオ・キングセレニティに話しかける。
あの時、邪黒水晶を打ち込んだ日、混乱する人々の中で泣き叫ぶ子供がうるさくて、黙らせた時。
彼女達が現れた。
「スモール・レディ!?」
ネオ・キングセレニティと話ができたあの時の女性…クイーン・オリオネス。
ネオ・キングセレニティは冷たく蔑む。オリオネスは厳しい目をしながら悲しい顔をしている。
美しい…
無敵の城に住む決して姿を見せない全能の神を支える女神。
どうしようもなく、彼女が欲しかった。
だが、彼女は隣にいるネオ・キングセレニティを選んでしまっている。
そして、ネオ・キングセレニティは、オレを排除する目をしている。
だから攻撃をした。
しかし、その瞬間庇い合う2人を幻の銀水晶が包み込む。
恐ろしいパワー、初めて見た幻の銀水晶のパワー。
そして2人はまた無敵の城に飲み込まれていった。
回想を終え、目の前のセーラームーンに近づく。
「あれから、ずっと考えていた。クイーン・オリオネス。オレはネオ・キングセレニティをひざまずかせたくて、彼女を手に入れたかった。」
そう、どんな手を使っても。
セーラームーンは睨みつけながら、オレに向かって話し始める。
「それでも、クイーン・オリオネスはネオ・キングセレニティのお嫁さんだ。」
「認めよう。だが、折本 リオはどうだ?過去のクイーン・オリオネスはまだネオ・キングセレニティであるお前のものではない。」
オレの言葉に反応したセーラームーンがこちらを睨みつける。
そしてオレから離れるとコンパクトを強く持ち、
「ムーン・クリスタル・パワー・メイクアップ!!」
強く叫ぶがセーラームーンは変身できていなかった。
思わず笑みがこぼれ落ちる。
邪黒水晶のエネルギーに満ちたこの星では何もできないのだから。
そして、ルベウスとサフィールを連れて、部屋を出る。
もうこれで、オリオネスとの障害はなくなった。
エスメロードとかコーアンとかは旧アニメ話、好きだったなぁ