お前も幸せになるんだよ!!
ワイズマンとセーラームーンの攻防を見て感じた。
やはり、セーラームーンは勝てない。
セーラームーンが敗れれば、オリオネスも死んでしまうのだろう。
ならば、この手で終わらせてしまいたい。
「ワイズマンにやらせるくらいなら、このオレが!やる!」
「リオちゃん!」
過去のオリオネス、折本リオはジッと弓矢を構えオレを見つめていた。
側には、小さいクイーン・オリオネス。
オレの…、オレのずっと手に入れたかった。
手を伸ばした瞬間、折本リオの放った光る矢がオレの胸に当たる。
ああ、これでやっと終われるのか…。
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新しい力、アルク・フレッシュ・プリエールは狙い通りにプリンス・デマンドの胸に当たる。
消滅する事はなく、フラリと体が揺れると同時にゆっくりと地面に落ちてくる。
クイーン・オリオネスと共に側に寄ると、まるで子供の様な穏やかな表情で眠っていた。
これで、…良かったんだ。
これが私の祈りだ。
安心してる暇はなく、ワイズマンにより空間がどんどん歪んでいく。
どんどん暗黒に飲み込まれていく。
『くくく』
「……ワイズマン…!それが、本当のお前の姿…!?」
『わが名は、デス・ファントム。』
地球を狙い、敗れネメシスに追いやられた孤独の王。
今や、ネメシスと一体となり、邪黒水晶の力を操る存在。
そりゃあ怖いよ、でもね私は知ってる。
セーラームーン、…うさぎが絶対に諦めないって。
「うさぎ…。」
「リオちゃん、あたし地球を守ってみせるよ!」
「うん、私も側にいるよ。」
私達はお互いの顔を見て、笑いあってからデス・ファントムに向き直る。
この星を、地球を、デス・ファントムなんかに渡しはしない!
セーラームーンのロッドを一緒に持って、力を放つ。
そして、力の激突により私達は意識を失った。
……静かだ、とても
……なんて寂しいんだろう、この虚無感は何?
ここは…、どこ?
目を覚ましてすぐに、側に倒れているセーラームーンを見つけた。
近寄りながら、体を抱き上げると温もりを感じた。
大丈夫…、大丈夫だよ。
泣きそうになりながらも、セーラームーンの頭を撫でる。
そうしてる内に、セーラームーンも目が覚めた。
「リオちゃん……!?」
「うさぎ……!」
目覚めてからの周りの光景に混乱してるセーラームーンに事情を説明する。
ぶつかり合ったパワーによって、デス・ファントムの本体である惑星の星域に飛ばされた事。
先に見える惑星こそがネメシス本体だ、と。
事情を説明し理解を終えたところで、デス・ファントムが動き出す。
このまま、私達ごと幻の銀水晶を手に入れる為に。
強い邪黒水晶の力が私達に向かって放たれる。
「幻の銀水晶があるから、悪の心生まれ争いが起こるの?幻の銀水晶さえなければ……歴史が狂うこともない。幻の銀水晶も……あってはいけないものなの?」
うさぎが悩んでいる。
ああ、この子は本当にてとも優しい子だ。
だからこそ…。
「うさぎは、うさぎの道を迷わず信じて進んでいいの。迷ったり、不安な時は私が力になる。」
私を見つめるうさぎの目を見つめ返す。
綺麗な目だなぁ。
思わず場違いな事を考えて、笑ってしまう。
「私、うさぎが思ってる以上に貴方を信じてる。あっりたけの私の命の力、全部うさぎに預けるよ。……だから、うさぎは迷わずに戦って。」
うさぎが目を潤ませながら笑い、私の手を握る。
「……知ってた?幻の銀水晶の力はリオちゃんの力があって、初めてその力を発揮できるのよ。」
そのまま私達は抱きしめ合う。
お互いを守る様に、お互いを思い合う様に。
うさぎから力が溢れるのを私も感じる。
きっとコレが無限のパワーなんだろう…。
胸の中に暖かい光を感じる。
生まれたての光のような…。
その光から見慣れた姿が浮かんでくる。
「セーラームーン、リオちゃん。」
ちびうさ…。
「ネオ・キングセレニティの代わりに来たの。あたしも一緒に、戦うわ!」
セーラーちびムーンとなって、迷いのない顔で真っ直ぐに来てくれた。
初めての戦い、怖いだろうにロッドを持って立っているちびうさ。
その姿を嘲笑うデス・ファントムが力を使い始める。
ロッドを構えるちびうさを見て、セーラームーンが隣へ並び立つ。
「ちびうさ、自分の力を信じて!祈るの膨らませるの。全ての力をあの星にぶつけるの。」
もう一度、邪黒水晶の力の波が来る。
でも、大丈夫。
「「ムーン・プリンセスハレーション!」」
頼もしい戦士が2人もいるうんだから…。
私達の勝ちだ!!
光がネメシスにを砕く、それと同時にうさぎのロッドが砕けるのが見える。
でも大丈夫…、一緒に帰ろう。
うさぎ、ちびうさ。
そろそろ、発展させなきゃいけないよね…。