うさぎと距離を置いてから、セーラー戦士達からの告白、はるかとみちるの交渉。
私、頑張ってるよね!?
というか、皆どうしたの?私だよ!?オリオネスだよ!?
悩みが減るどころか増えてるじゃないか!!
休みの日に自宅で頭を抱える。
ぐぬぬ、気分転換に出かけた方がいいのかな……。
そんな考えになった時に、チャイムが鳴る。
色々考えてたからか、確認もせずに扉を開ける。
目の前には驚いた表情な美奈人君がいた。
「こーら、誰か確認してから開けろよ。危ないだろ?」
「うぇ、はぁい。……どうしたの?」
苦笑いをしながら、私に軽く言う美奈人君にどうしたのか聞くと。
「俺と一緒に遊園地に行かない?」
2枚の遊園地のチケットを見せて誘ってくる。
少し悩んでいると、アルテミスの尻尾が見えた。
私が気づいたのが分かったのかアルテミスが顔を出して、行けって目で言っていた。
まあ、用事もなくて、出掛けようと思ってたしな……。
「じゃあ、誘われてもいいかな…?」
「!…うん!」
急な誘いだったから、少し待ってもらって出掛ける準備をする。
遊園地なんて、小さい頃以来だから楽しみだな!
それからの時間はただの女の子みたいだった。
本当に何も知らない、オリオネスより前のただの平凡な女。
ジェットコースターに乗ったり、ふざけながらメリーゴーランドに乗ったり。
回し過ぎたコーヒーカップで2人でグッタリしたり…。
今までの悩みなんて、いつの間にか忘れてた。
「はあ〜、楽しかった!!」
「本当に。誘ってくれてありがとう!楽しかった。」
家まで送ってくれるみたいで、笑い合いながら帰っていた。
「それにしても、エスコートがうまいねぇ。美奈人君?」
やっぱり、美少年だし。
他の女の子にも遊びに行ったりしたのかな…?
「そうか?これでも初めてのエスコートだったんだけど、良かったよ。」
「初めて…!?私でよかったの?」
「リオちゃんがよかったんだよ。」
照れた様に、そういう美奈人君に少しドキッとする。
ああ、ダメだ。
ここ最近の告白ラッシュで恋愛脳になってるな……。
「あー…っと、ちょっと待っててくれるか?」
家に着く前に美奈人君が、口ごもりながら走って行ってしまった。
1人になってから、色々考える。
うさぎの事、皆の告白の事、セーラーサターンの事、はるかとみちるの事、……私自身の事。
考え直すと、私は随分悩みが多いなぁ……。
きっと、贅沢な悩みなんだろう。
それでも、私にとっては……。
そんな悩み続けける私の目の前に、一輪の薔薇が差し出される。
驚いて顔を上げると美奈人君が悪戯が成功した笑顔で薔薇を差し出していた。
差し出された薔薇を受け取ると、そのままベンチに座ってる私の目の前にしゃがみ込む。
「リオちゃんがうさぎの事や…セーラー戦士の事を悩んでるのは知ってる。俺は、きっと危ない時はセレニティを守る。」
「うん。」
それは、当たり前だろう。
セーラー戦士は元々はプリンセス・セレニティの護衛だ。
そのリーダーであるヴィーナスは責任感がある。
「でも、俺はリオちゃん。君の幸せを誰よりも祈ってる。…俺は誰よりも君に救われたから。」
「救った…?私が?」
「そう。それはオリオネスの時も、リオちゃんの時もだ。きっと君にとって、何気ない考えもない言動なんだろう。でも救われたんだ、俺達は。」
オリオネスの時は逃げたり、自分勝手に動いてただけ。
リオとしてでも、私は勝手に……。
ぐるぐる悩む私の手をそっと握ってくれる。
「ありがとう。俺達を思ってくれてるんだろ?それぐらい、俺でも知ってるさ。」
「うん、思ってるよ……。」
「それだけ、俺も思ってる。……想ってるんだ。」
最後の言葉は小さな声でよく聞こえなかった。
だけど、握ってた手に力がこもり私をベンチから立ち上がらせた。
「とりあえず、俺はいつでも助けになるよ。…うん、今日は楽しかった!帰ろう?」
「……うん。」
そのまま手は繋いだまま、家に美奈人君に帰る事になった。
そういえば、うさぎ以外と手を繋いで帰ったのは初めてだったかな……。
更新が差し迫ってるぜい!!
焦る、焦る〜!