あたし達セーラースターライツにはライバルがいる。
と言っても、そいつはセーラー戦士でもキンモク星の人でもない。
遠く離れた月の民の王族、オリオネスだ。
いきなり訳の分からない乗り物に乗って来た彼は馴れ馴れしくもあたし達のプリンセスに気に入られ、この丹桂王国に滞在する事になった。
それだけでも気に入らないのに、あたし達に対しても馴れ馴れしい。
セーラースターヒーラーが裏で嫌がらせをしても笑って、セーラースターメイカーが遠回しに嫌味を言っても気にせず、あたしが正面から文句を言っても同じ様に文句で返してくる。
本当にアイツの精神はどうなってるんだ。
確かに彼はセーラー戦士ではない、だけど不思議な力はあるのだろう。
プリンセスは前よりもずっと楽しそうなのは間違いなくオリオネスのおかげだ。
太陽系のセーラー戦士の事を話されても興味が湧いてもあんな遠い星に行く事はないだろうし、あたし達より優れているとは思えない。
プリンセスに対してもそう、火球皇女は素晴らしいプリンセスだからきっと月のプリンセスよりもずっと優れてる。
そう思ってる。
そう意見を言えば残念な顔をしてあたし達に言う。
「見た事も交流もした事ない相手に評価するのは早いんじゃないか、第一そんな考えで排他的になるなんて持ったいないと思わないか?」
あたしはその考え方に共感を持てたけど、ヒーラーは怒ってアイツに罵詈雑言を浴びせ、メイカーはそれを止めようと必死だった。
少しづつだけどあたし達もアイツと交流し、お互いわかり合う事もできたと思う。
オリオネスはよく自分を鍛えてほしいと言っては、あたし達にボコボコにされてたっけな。
その日は突然だった。
オリオネスが月へ帰ると言ってきた。
滞在許可はまだ出てたし、理由を聞いても濁してばかり。
でもきっとまたあの乗り物でヘラヘラ笑いながらこの星に来るんだろう。
そう思ってたのはあたしだけじゃなかったのだろう。
プリンセスもヒーラーもメイカーもなんだかんだでオリオネスを見送った。
そのからしばらくたった後、火球皇女が目元を赤くしながら教えてくれた。
月のシルバー・ミレニアムが滅びた。
嘘だ。
だってオリオネスは、月へ帰ると……滅びると知っていたのか?
だから急に帰ると…。
ヒーラーは塞ぎ込み、メイカーも暗い顔をする。
あたしだって、こんな簡単に終わってしまうと思わなくて。
オリオネスは、あたし達にとってライバルだった。
例え強くなくても、彼の信念はあたし達にも負けない程の強いモノだった。
それを知れたのが、終わった時だったのがとても悲しかった。
キンモク星、わかんないね!
スターライツって他にも戦士いたのかな。
次から現代編行きます。