ー異世界:???の森ー ==響side==
「やったぁっ!遂に来たぞぉっ!!いっせかいっ!!いっせかいっ!!」
「はぁ…」
隣では
「ちょっ!やだなぁなんで響はそんな溜息つくのー?幸せが逃げちゃうよ?」
「…この状況楽しんでんのはアンタだけよ刹那…」
私はそう言ってまた溜息をつく
時は戻り現在に至る…。
「だってガチモンの異世界だよ!興奮するでしょ!」
隣では森の中で反響までしそうな大声で叫ぶものすごく嬉しそうな刹那がいた。対する私はと言うと…
「はぁ…異世界召喚とか今日は厄日だ…」
「まぁまぁそう言わずに!」
隣でお気楽そうにしているの刹那に無性に腹が立つ…
「んで?刹那アンタラノベ呼んでるんでしょ?異世界系の」
「そうだけどどしたの?突然」
刹那はコテンッと首を可愛らしく傾げる。
「…その異世界系のテンプレ教えてくれない?役に立つかもしれないし」
「テンプレー?うーん」
彼女は首を傾げながら考える…
「あ、よくあるのはステータスオープンっ!とか言ったら相手には見えない自分のステータスが見れるとか?」
「へーじゃぁ試しにやってみるか…ステータスオープン」
私がそう言うとブゥンッ!という音と共に半透明のディスプレイが目の前に表情される。それはさながらホログラムディスプレイのようであった。
「私もやろぉー!ステータスオープンっ!!凄っ!マジで出たっ!!」
刹那が興奮した様子で自分のステータスを表示していた。
さてさて、それで?私のステータスは?
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《ステータス》
名前:
年齢:17歳
性別:女性
出身:???
HP:1000/1000
MP:0
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《スキル》
《幸運》《勘》《解析》
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《EXスキル》
《神話否定》
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《称号》
《リボン付き》《死神》
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自分のステータスに引いていると隣でも刹那が引いていた…。
「…これ、なんかをおかしくない?」
「…アンタも?」
「…ということは響もか…」
「「…はぁっ、なにこれ…」」
二人は長い溜息をつく。
「刹那、アンタのステータス教えてくれない?」
「いいよー」
そう言って彼女はステータスを見せてくれた。
…物理的に。
「ステータス開示」
彼女がそう発言すると私にも見えていたあのホログラムディスプレイのようなステータスが表示されていた。
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《ステータス》
名前:
年齢:18歳
性別:女性
出身:???
HP:1500/1500
MP:∞
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《スキル》
《縮地》《銃器熟知》《二丁拳銃》《幸運》《勘》
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《EXスキル》
《鬼神》《狂人》《憑依》《神話肯定》
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《称号》
《鬼神》《狂人》《バケモノ》《人ならざる者》《??の加護》《??の加護》
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…なんだこの脳筋バカは…
「あ、あははっ」
刹那は苦笑いするとステータスを閉じた
「…アンタ…地球でも思ってたけど…脳筋過ぎるでしょ…なにあのスキル《鬼神》と《狂人》っていくらなんでも脳筋過ぎない?」
「あっ、あははっ…」
刹那は目を逸らし乾いた笑いをしている…彼女もここまで自分が脳筋であると自覚していなかったのだろう…。私と刹那はステータスを閉じた。
「…はぁっ…で?」
「…え?なに?で?って」
刹那がまた首を傾げる。
「この後どうすんのよ…テンプレでは」
「え?あっ、あぁテンプレね、テンプレではー」
「きゃぁぁぁっ!!」
突然としては近くから悲鳴が聞こえてきた。
で、刹那は目の前で苦笑いすると一言言った。
「…だいたい転生してそうそう貴族様の馬車みたいが近くで盗賊に襲われてる…」
…そう言うと彼女は乾いた笑いを浮かべる…
「…はぁっ…全く…テンプレさいこーね…」
私も溜息をつく、もうテンプレにはうんざりしてくる…。
ー異世界:街道ー ==刹那side==
あーホントにテンプレ展開だよ…悲鳴聞こえてきちゃったよ…。
呆れてものも言えない響と悲鳴が聞こえた方へと向かう。
悲鳴のした方へ向かうと案の定如何にも貴族が乗りそうな高価そうな馬車が襲われていた。
「…あーあーホントにここまでテンプレ展開だよ…この先の展開も見えちゃったよ…」
私は愚痴を零す、そしてスカートの中に手を入れレッグホルスターにあるM9カスタムへと手を掛け、るのを響に止められる。
「刹那、やめなさい。あの馬車を助けに行く時に銃なんて使ったらそれこそ今後の展開が読めてくる」
「じゃぁどうするの?響」
すると響はニヤァと笑うと腰にかけてあるカランビットナイフへと手を賭ける。
「…なるほどね、カランビットならまだ中世でも再現可能っと…」
「そういうこと、刹那行けるでしょ?近接戦闘はアンタの十八番だし」
「舐めないでくれない?この私を誰だと思ってるの?」
私はふふっと頬が緩見ながらも腰のカランビットナイフに手を掛けて、姿勢を低くし突っ込む。
ー異世界:街道ー ==盗賊side==
「へへっ早く貴重品置いて立ち去りなこのお嬢さんを見殺しにしたくなかったらなぁ!」
俺は金髪の身なりのいいガキを人質に取り、首元にナイフを突きつけながら取り巻きの騎士共に警告を出す。
「いやぁ…助けてぇ…」
俺の腕の中で泣きながら助けを乞うガキ、あーいいねぇ久々に痺れる感覚だァ…あ、そうだ、いいこと思いついたぜ。
「おいそこの女」
「わ、私の事でしょうか?」
「そうだよ、お前だよこのガキが見殺しにしたいなら別にいいんだがァ?こっちに来い遊んでやっからさぁ?」
ほらほらと手招きをしようとした時だった。
突如としてすぐ後ろからパキッという小枝を踏んだ音が聞こえ振り返る。
…俺の目の前には銀髪の女が目に映った。
…だがその後、俺の視界は突如として闇に消えた。
ー異世界:街道ー ==騎士side==
…クソっ!我々が他の賊を対処してる間に馬車の裏に回り込んで姫様を人質に取るとは…賊にしては腕が良い…。どうしたものか。
「いやぁ…助けてぇ…」
クソっ!姫様か助けを乞うてるのに俺が動いたら姫様の首が飛ぶっ!
「おいそこの女」
「わ、私の事でしょうか?」
「そうだよ、お前だよこのガキが見殺しにしたいなら別にいいんだがァ?こっちに来い遊んでやっからさぁ?」
この野郎っ!!…ん?あれ?なんだアイツは…あの銀髪の女は…
銀髪の女はその長い髪を左右に揺らすこと無く、そして姿勢を低くしたままほぼ無音且つ高速に賊に近付いてゆく。
パキッ
「!?」
男がその存在に気が付いたのは彼女が小枝を踏んだ時に出た音だった。だがもう遅い、彼女は既に賊の前に居た。…吸血鬼のような八重歯を見せ笑いながら。
一瞬その表情が見えた私は反射的に理解した。
…あれは人を死に誘う悪魔の笑いだと…。
賊が絶命するまで時間は掛からなかった…賊が振り返ると同時にドラゴンの爪のようなナイフが賊の首を引き裂いた。
直後大量の鮮血が舞い、女が笑う、悪魔の笑いを見せる。
…狂ったように口元がにやけている。
姫様を人質にしていた賊を殺すと彼女は隣にいた男に低姿勢で近付き隣で突如死んだ賊を見たせいか、頭が真っ白になって動かない賊を首をまたもや切り裂く。
「っっ!!野郎っ!」
そう叫んだ賊は持っていた剣を思いっきり突き出し彼女を刺し殺そうとする。
……が、残念なことに彼女にはそんな生半可な攻撃は通用しなかった。
彼女は持っていたドラゴンの爪のようなナイフで目の前に真っ直ぐくる剣を絡め取り軌道をズラすと首元目掛けて指を差し込んだ。
賊は突如首元に指を差し込まれあまりの痛さに反射的に剣を捨て仰け反る。…が彼女はその隙を見逃さなかった。
男が空中に置いた剣を独特なナイフを持つ逆の手で空中に放り投げされた男の剣を取ると、その場で逆ターンし一気に力を込め男の首に持っていた剣を振りかざし、男は死んだ。
…訳が分からなかった…今見た状況を脳が理解出来ていない。
我々はボーと突っ立っていることしか出来なかった。
ー異世界:街道ー ==刹那side==
「えへへっ!殺した!殺したぁ!久々に殺した!」
三人殺し、私がその快感の余韻に浸っていた時だった。
「っこ、この悪魔がぁッ!」
「!?」
物陰に隠れていたもう1人の男に気が付かず反応が遅れてしまった。
…男は両手で剣を構え垂直に力一杯に振り下ろしてくるところだった。
…ダメだ。カランビットは間に合わない!そう思いカランビットナイフを反射的に捨て真剣白刃取りを行うために手を合わせる。
…がその刃は刹那に届くことは無かった。
「…ガルムに攻撃するのは構わないけれど、誰か忘れていないかしら?…おマヌケな と う ぞ く さん?」
「へ?」
男はマヌケな声を出したと思ったら後ろから近付いていた響に首を狩られた。
「ふぅっ…ガルム、突っ込んで来いと私は確かに言った。確かにそう言った私も悪いが…アンタっ!周り見て無さすぎでしょ!危うく怪我するところだったわよ!?」
「だ、大丈夫だもん!メビウスが来ることは想定してたからっ!」
「お馬鹿っ!私が来ること想定して動くな!不測の事態に備えろっ!アンタ何回言えばわかるのよ!」
響に頭をバシッと叩かれながら怒られた…。
「痛っ!」
「そもそもアンタは毎回…」
響が説教を続けようとした時邪魔が入った。
「あ、あのぉ…お取り込み中申し訳ないがちょっといいだろうか?」
さっきの馬車を守っていた騎士がオドオドと私達に話しかけてきた。
どうでしたかね?
戦闘パートから次は普通なパートに変わる…と思われます。
作者の今の気持ちが変わらなければ…
まぁそんなことはさておきまた次回お会いしましょう〜では!