荒くれもの人生 侍 活動中止 作:(´・ω・`)しょんぼりくん
土方「と言う訳だ、今回の襲撃を行うのは、沖田と斎藤、後ろを永倉と井上でやれ」
新選組の屯所では襲撃を行う作戦会議を行っていた、その指示を受けた四人は軽く頭を下げその場から立ち上がり会議室から出て行くが永倉だけはその場に残った
土方「どうした永倉?何かあるのか?」
永倉「…今回の襲撃、沖田は外してくれんか?」
土方の方は向かずただ前を見てそうお願いをする、その顔はシワを寄せているが目だけは威圧は感じ取れなかった
土方「…どう言う事だ?」
永倉「何となくわかるやろ、もう沖田の体は限界や、最近倒れる事が多なってきたしもう無理や」
土方「だがあいつはそれでもやるぞ?」
永倉「それやからや、いくらあいつでもあんたと近藤はんに言われれば引き下がる筈や、せやから…」
土方「だがもうかなりの隊士を失ってしまった、山南も松原も死んだ、沖田に動いてもらうしかない」
永倉「それなら谷と原田がおるやろう、別に沖田やのうても」
土方「谷と原田は別件がある」
それを聞いた永倉は立ち上がり土方の方を睨みつけた
永倉「そない言うなら今回はええ、けどもし次倒れでもしたらそん時は沖田に養生してもらうように言ってくれ……頼む」
そう頭を下げる、土方はそれを表情を変えずただその様子を見ていた
土方「…わかった」
永倉「恩にきる」
その言葉を受け取った永倉は軽くまた頭を下げその部屋から退出した、土方の方はその様子を見届けると正座の姿勢は崩さずにただ下を見つめていた
永倉「……」
襲撃は明日行われる、そのため今回は襲撃班と打ち合わせでもするのが普通なのだが今回はそんな気分ではなかった、行きつけの居酒屋に顔を出し酒を飲みながら明日まで暇をつぶしていた
荒川「あ、いたいた」
永倉「あ?」
その声を聞いて振り返ってみるとそこにはあの荒川がいた、荒川は永倉の隣の席に立つと酒を頼み飲み始める
永倉「どういう風の吹き回しや?」
荒川「おいおいそんな事言わないでくださいよ、別に茶化しにきたわけじゃないんだから」
そう出された酒を一気に飲むとおぷはー…と大きく息を吐いた、永倉はそれを見て彼の方も何かあったのかと気になり思い切って聞いてみた
永倉「何かあったんか?」
荒川「まぁその、沖田と喧嘩しちゃって」
永倉「まじの方か」
荒川「そそ、最近になって体が弱くなっていってるのが目立ってきてる、倒れるの何か珍しくもなくなったし動きも鈍くなり始めた、それを踏まえた上で休めって言ってるんですけどね、全然いう事聞いてくれなくて、そんでそのままの勢いで喧嘩して別れて来たって所かな」
永倉「明日仕事やぞ、酒何て飲んでええのか?」
荒川「そう言うあんたも明日仕事でしょ」
永倉「わしゃええんじゃ、軽く飲むだけやし」
荒川「なら俺も軽く飲むだけにしようかな」
そう軽く返すと永倉はそれに苦笑し同じく酒を飲み荒川の同席を許す、二人はそこまで中が良い訳でもなかったが何故か今日は気が合った
永倉「ワシもその事を気にして一応いったんやが聞いてもらえんかったが、次に倒れた時は休ませるように承諾はしてくれた、多分沖田は怒るやろうが」
荒川「それがいいよ、あいつ無理し過ぎなのはホントなんだから」
永倉「恐らく局長も副長も本人の意思を汲み取ってるやろうが、正直血を吐いて倒れられる嫌なんや」
荒川「ははは、だよね~」
正直知り合いが毎回血を吐いて倒れられたらたまったものじゃない、周りだって嫌だし実際いつ倒れるのかわからないほど衰弱仕切ってる、荒川の方もチャラチャラしてはいるがその事を心底心配していた
荒川「ほんとに馬鹿な奴だよ、こっちの気も知らないで…」
永倉「頑固やからなあいつは」
荒川「それに真面目が加わってたちが悪い、たく堅物野郎が」
永倉「それは昔っからや…知っとるやろあいつはこうと決めた事は引かんぞ」
荒川「嫌と言う程知ってる」
永倉「そうか」
永倉が自分の酒を注ぎなおし荒川は少し間を置くため一度置いている、そして一口飲むと深刻そうな顔をして伏せるとその顔を荒川に向けた
永倉「…なぁ、ちょっと頼みたい事があるんや」
荒川「どうしたよ改まって」
永倉「沖田の事を…最後まで、見てやってくれんか?」
その言葉を聞いた荒川は少し驚いてしまった
荒川「ホントどうしたのよ」
永倉「ワシは恐らく…新選組にはおれんくなるかも知れん」
荒川「どうして?今まで試衛館以来の付き合いなんだろう?」
永倉「まあワシも色々あるんや…だが恐らくやが長くはおらん」
その顔からは何処となく疲れたような顔をしていた、周りの他の客の声や外から聞こえてくる音等も聞こえるが永倉の言葉を聞くと何故かその言葉以外聞こえなくなった
永倉「ワシは今まで局長のやり方に従ってきた、副長も沖田もな、正直今の今まで隊長の事なんかあまり気にかけ取らんかったし怪我しようが別にどうでもよかった……山南が死ぬまでは」
荒川「沖田から聞いた事がある…自分がよく世話になった人の介錯をしたと」
永倉「せや、山南はいい奴やった、温厚で聞き上手でな、皆にもよう好かれとった…せやけど去年の冬、山南は脱藩し捕まり、切腹に処された」
荒川「何で脱藩したんだ?」
永倉「わからん、聞こうとは思ったけど山南は何も話してくれんかった、沖田には話をしたようやけどな」
新選組の掟では脱藩をした者は切腹に処される、例えどんな理由であれそれは絶対でそれには隊長も例外ではなかった
永倉「山南が死んだと言う話を聞いて、心に穴が空いた気分になって気づいたんや、昔のあの意気投合していた皆の姿はもう無かったんや…ワシはもう、仲間が死ぬとこは見とうない」
荒川「…わかるよ、それ」
永倉も荒川もどちらも仲間の死を見てきた、その人が良い人であればある程死んだら悲しい気持ちは強くなる、いつもそれで後ろ髪を引っ張られるのは残された人だ
永倉「沖田の事は前から説得しとるが聞いてはくれん、せやけどお前は違う、お前が来てからあいつは前の沖田に戻ってくれた、子供に優しくよく笑うあの頃にな、せやからお前に頼みたい」
荒川「永倉…」
身内同士で殺し合いをしているのが嫌になってきたのだろう、あの強面の永倉の顔から悲しそうにシワを寄せ瞳弱弱しく感じる、それを聞いた荒川は一度永倉から目を背けてしまう、だが不安げだった表情を捨て決意を決めた目を永倉の方に向けた
荒川「…そのつもりだ」
永倉「そうか…」
永倉はそれを聞くと安堵したのか不安の顔は晴れ酒を飲み始めた、荒川も酒を飲み始める
永倉「少し付き合ってくれんか?軽く歩きながらもう少し話したいんや」
荒川「ああ、いいぜ」
それを承諾した荒川は立ち上がり永倉の後に付いて行く、外に出るといつもの街並みが広がっている、照明を付け店を開きそれに人が集まり会話をする、それを見ていた永倉も嬉しそうにしていた
荒川「良い街だよな、俺がいた所よりも空は綺麗だしさ」
永倉「何処行っても変わらんやろ、何言っとんねん」
荒川「嫌ホントにここまで綺麗に見えないんだよ、雲ばっかかかってさ…それに色々あるし」
空を見上げようとしても星は見えなかった、一番の理由は光害だが近代の世界は空気も汚れている事もあるためなのだが、まだこの国には自動車等はないため空気が全く汚れていない空が広がっている、こんな旅をして意外と面白いのは今と昔の現状を実際に見れる事があるのでそれによく驚かされる
永倉「男が夜空が綺麗何て言うのは初めて聞いたわ」
荒川「いいだろうが別に、俺のとこじゃそう言う事いう奴結構いるんだぞ」
永倉「何や、意外と女々しいやないか」
荒川「あんたからは雄々しいさしか感じないよ」
永倉「それが男ってもんや、最近そんな男は中々おらんしのう」
荒川「平和が続くとそう言う人が増えるのは必然だからな、それでたまにひねくれた馬鹿がやらかすとこうやってひねくれた奴らが戦い始めるんだよ」
永倉「ほ~、意外と深い事言うんやな」
荒川「こう見えて意外と旅はしてるんだぜ?」
永倉「いつか聞いてみいたいもんやな」
荒川「それはまた今度な」
そう軽く話をしながら歩き続ける、何もない平坦な道の土を踏み前へ進んでいく、目的はない何かある訳でもないただ話すために歩くだけだった、新選組として恐れられてきた永倉にとっては気持ちが楽になっていく楽しさであった
永倉ってこんな性格か?と思うあなたは正常です、いややっぱりきのこ風の考えかたを持ったキャラは自分作れないんですよ(汗)、ちなみに今の時系列は河合耆三郎?と言う人が切腹して少し経った位です
ちなみに沖田ちゃんの18禁欲しい?
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書いてくれ!
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いらないです。