荒くれもの人生 侍 活動中止 作:(´・ω・`)しょんぼりくん
あのめんどくさいお酒事件の後から一か月後に沖田は荒川が止まっているであろう宿に来ていた、その中に入るとすぐ左に二階に上がる階段が見え前の方では台所が見えた、そして玄関近くで待機していた女中と目が合うと女中はその場で綺麗な礼をした
女中「ようこそおいで下さいました、新選組の方のようですがご用件は何でしょうか?」
沖田「家の荒川に会いに来たのですが、何処にいるかしっていますか?」
女中「荒川様ですね、それでしたら二階に上がってそのまま真っすぐ進んでもらい右にある手前の部屋から三番目が荒川様の部屋になっております」
沖田「ありがとうございます」
自分もその場で一礼をし玄関に上がり左にある階段を上っていく、木の軋む音が聞こえそれを気にせず進み二階に上がった、真っすぐ続く廊下にその左右に部屋がそれぞれ五つあった、言われた通りに右にある手前から数えて三番目の部屋の前に立つとその戸を軽く叩いた
荒川「おう、入っていいぞ」
返事が返って来たので戸を開け中に入っていくと最初に見えたのは荒川が机の前に座っており手には本を持ってそれを読んでいる、その机にはたよくわからない文字で書いてある紙や本が積み重なっており、しかもそれだけじゃなく部屋の隅にある気の箱の中には色んな色をした宝石のような物もあった、沖田はそれを不思議そうに見ながら前中に入り戸を閉めると荒川の向かい側に座布団が用意されているのでそこに座った、それを見計らって荒川は本を置きゆっくりと沖田に顔を上げた、窓から入ってくる日差しも相まってそれに見とれてしまい思わず頬を染めてしまう、いつもとは違う雰囲気を出す荒川は何故か違う人のようだ
荒川「どうした沖田?」
それを不思議に思ったのか荒川の方は沖田に問いかけるが沖田は直ぐに何でもないと返答を返す、べ、別に見とれてなんかいないし、ただ雰囲気が違って少し驚いただけだし
荒川「さて、俺の話だったな…はてどう話したもんか」
そう顎に手を当て何処から話すか悩んでしまう、まず旅路の話をする前に色々説明をした方がいいだろう、そう決めると手を離し沖田の方を向いた、今の沖田は普通の彼と違う所を見れてうれしいのか何やら頬を染めているようだ
荒川「え~と、これ言っても混乱するなよ?あまり難しく考えなくてもいいからな?」
沖田「は、はい」
そう首を捻る沖田、まあ多分混乱はするだろうが
荒川「お前、魔法って知ってる」
沖田「存じませんが?」
荒川「んじゃ妖術は?」
沖田「…噂で聞きかじった程度なら」
流石に知っているようだ、だが顔の方は不満顔になっているがそれは仕方ない、顔色を伺って説明をしてもいいのだが自分はそういう事は苦手なので取り敢えず結論を言う
荒川「それじゃ俺がそれを使えるとしたら?」
沖田「………(。´・ω・)ん?」
まあそうなるだろうなと言う当然の反応だ、取り敢えず頭の固い沖田には説明するより実際に見せた方が早い、そう思い片手を上げそこから軽い魔法陣を作る、その赤い魔法陣の外側と内側はそれぞれ違う方向に回っており次にそれを簡単にそれを変形させてみる、手の平を上に向け四つで組んだ輪を外側から順に見やすいように分割する、それを見た沖田の方は口をポカンと開けその場で固まっていた
沖田「……え?」
荒川「俺が組んだ四つの輪の魔法陣だ、まあルーンでもいいんだがこれを使いながら説明した方がいいからな」
沖田「え、いや、あの…え?」
沖田は荒川の手の上で起きている事が不思議過ぎて頭が混乱している、荒川は少し間を置き沖田が冷静さを取り戻すまで待つが取り敢えず説明する事にした
荒川「これはまあ魔術って言うんだ、南蛮の方ではそう呼びこっちでは妖術と言う、これはわかるな?」
沖田「は、はい」
荒川「よし次だ、これは色んな事が出来る、火を出したり水を出したり、まあ平たく言えば現実離れした事、つまり常識的にありえない事が起きるのが魔術だ、今はこう覚えてくれればいい」
そして組んだ魔法陣に魔力を通して発動させるとそこから火が出た、それに思わず沖田は驚きまた固まってしまう、荒川はその火の形を変え魚にしたり猫にしたり最後には龍に形を変える、沖田はそれをくいるように見ている
沖田「す、すごい」
荒川「まあ長旅だからな、生きるためにも必要だったし」
そして荒川は術を解き炎を消す、沖田の方はその炎が消えた途端肩をビクッと震わせた、二人は思わず無言になってしまうが沖田が軽く咳ばらいをして仕切り直すとそれに合わせて荒川も説明を再開する
荒川「よし次だ、俺がここに来た理由なんだが…ホントにわからない、いつも気が付いたら別の場所にいるんだ」
沖田「ホントに…そうなんですか?」
少し不安そうな声と表情を出す沖田、荒川は少し辛そうに頷くとそのまま顔を伏せたまま続ける
荒川「沖田、今が何年かわかるか?」
沖田「慶応2年ですよね?」
荒川「いやそうなんだけど別のやつ」
沖田「…1866年ですか?」
荒川「今がそれぐらいだ、だけど俺が生まれたのは2001年で飛ばされたのは2032年なんだ」
沖田「……えっと、え?」
沖田は一度こちらに疑問を投げかけたがまた考え直したが荒川が言ってることの意味がわからないのか再び疑問の声を上げ手で頭を押さえ顔を伏せた
荒川「まあそうなるか」
今の現代でも恐らくそうなるだろうがここは慶応二年だ、現代ではフィクションと言う形でタイムスリップ等で共有はされているがそもそもこんな時代にはそんな言葉は存在しない、現代ならまだ何とか言葉は通じるだろうが今の時代じゃどう言葉に表せばいいのか難しい物だ
沖田「えっとそれはその…今から160年後くらいから飛ばされてここに来た、と言う事ですね?」
荒川「まあそうなる」
沖田「でもあなたホントに三十路なんですか?その割にはシワが少なすぎるような…」
荒川「それも俺にはわからない、しかもその飛ばされた年に何が起こったのかわからないし…最後に俺が覚えてるのは……急に空模様が変わったと思ったら周りの人が塵になって消え始めた、それでそれをボーと見てたら…急に風景が変わった、何か綺麗な虹色の風景が目に入ってそして気が付いたら…俺は知らない街にいてしかも二十歳ぐらいまでの頃に若返ってた」
沖田「わ、若返り?」
自分でも知らないが何故か自分も熱く語っていた、だが今自分が安心しているのは確かだ、一言一言喋っていくごとに安堵していく
荒川「そこで色んな事があった、最初は聖杯戦争、そこでは良い奴としりあった、お人よしの士郎に優しい桜、気難しい遠坂そして…お前とよく似た堅物のセイバー」
もはや懐かしい光景だ、皆で囲んだ食卓、戦争によって結ばれた因果な関係だったがそれでも楽しかった、だって何だかんだ言って皆優しかったから、俺はその時ひねくれていた、親がろくでもなかったから早く学校を卒業して家を出たかった、だが卒業はしたものの親の前科のせいで仕事が見つけられず長年フリーターをやり続けていくうちに荒れてしまいいつしか喧嘩ばかりする人生になっていた
荒川「正直あそこで消えるのもありかなとは思った、このまま消えて行けばこんなつまらない人生に幕を下ろせるかと思ってよ、飛ばされた後もこのままつまらない人生を送るかと思ってたら、士郎たちにあったんだ、あいつ良い奴でよ、路上で不貞腐れて寝てたらあいつが声掛けてきてよ、いいって何回も言ったのに俺を引きずっていきやがって自分の家に連れて行きやがったんだ」
荒川『おいうぜえぞお前』
士郎『いいから来いって!今にも死にそうな顔しやがって』
荒川『は、元から死んでるもんだよ』
最初はそりゃ悪態をついた、でも士郎は無理矢理家に泊まるように言い従姉も俺の状態を見て了承した、最初のうちは不貞腐れて酒に逃げていたが彼らと接していくうちに頭が冷めていったのか軽いバイトをし始め外れていた食卓も混ざるようになり口数も増え始めたいつの間にか暖かい空間が広がっていた、自分は何をしていたのだろうか?いつの間にかなりたく無いあの親のような存在になりかけた癖に何をひねくれていたのだろうか、だからだろうか、その固くなっていた氷を溶かしてくれた暖かさにはうれしかったのだ、そしてそんな中入って来たセイバーも同じだった
荒川「あいつも俺と同じ堅物だった、だからかな何かあいつが俺と似てて見るのが嫌だった、だからしょっちゅう喧嘩してたな」
懐かしい、よく士郎も言い合っていたっけか、遠坂と桜とセイバーが集まっていた時は士郎は大変そうだったな、そう手を口にやりクスクスと笑ってしまう
荒川「それでそこからまた次の場所に飛ばされたんだ、それであったのは…聖女様さ」
聖杯戦争が終わり次に飛ばされたのはよくわからない空間だった、投げ飛ばされたのは太陽の日差しが良く刺した明るい草原に落ちた、よくわからない状況におかれ周囲を確認したがよく見ると上の風景の一部がおかしかった、空の中央には真っ黒な大穴が開いておりその淵にはまるで吸い込まれたような渦が出来上がっていた、そこで最初にあったのは聖女様なのだがその時の自分の精神は乱れていた
荒川「やっと穏やかな時間がおと連れたのにまたわけもわからない場所に飛ばされた、正直最悪だったよ、そん時もむしゃくしゃしててよ、訳のわからない怪物とか殴り倒してきた時に聖女様にあってよ、よく当たり散らしてたな」
荒川『お前さっきから何だ?体に鎖とか巻き付けるとかいい趣味してんな』
ジャンヌ『こ、これは私の正装です!!変な事は言わないでください』
荒川『は、何が正装だよ』
そう軽く当たり散らすようにそのジャンヌとは仕方なく一緒にいる事にした、半場八つ当たりのような会話ばかりだったがジャンヌはそれでも優しく接し俺の心を落ち着かせてくれたのだ
荒川「ジャンヌには悪い事しちまったな、俺が落ち着いたのは飛ばされて三~四回ぐらいの頃だったな、ああそうだそん時なんだよ、藤丸とか言う奴に会ったのも」
そうだ大事な友人の事を忘れていた、藤丸と言う人間でパートナーのマシュ、サーヴァントの説明もいれようかなと思ったがこいつには縁のない話だ、はぶいてもいいだろう
荒川「それで三人で一緒に藤丸たちの手伝いをしてたんだよ、色々あったな、竜が出たり何故かジャンヌが二人いたりとか大変だったけど無事に解決できたんだ」
そうしてすべてが終わった後皆はそれぞれの場所に消えていった、そしてジャンヌが帰る時に自分を呼び二人で最後の別れを話していた時にある物を渡されたのだ、それは綺麗な宝石が真ん中に埋め込まれたお守りだった、そしてそれを眺めていたらジャンヌが急にその宝石事自分の手を包み自分に顔を寄せた
ジャンヌ『私があなたに作ったお守りです、もし私の手が必要な時があったらこれで呼んでも構いません、直ぐに飛んできますから!』
荒川『お、おう』
何故か押し気味に言われたその言葉を思い出す、あいつは俺の事が心配なんだろうが俺には召還なんてできないって言う前にその途中で消えてしまった
荒川「まあ案の定また飛ばされちまった、それで色んな所にいったな、もう数えてないからわかんないけど二桁はいってるだろうな、それでまあそこでも色々学んでそれでまた飛ばされてきたのがここだったって訳…沖田?」
頬が緩んだ説明をしていて下げていた視線を沖田の方に戻した、そこには目をグルグルと回し頭が破裂寸前の沖田だった
沖田「う~ん妖術が使えてしかも先の時代から来てしかも世界を渡っている?何がなんだか」
荒川「まあこうなるか、やっぱり共通知識がないのは痛いな」
こればかりは仕方なく実際に荒川も見るまでは空想の話だと思っていた、取り敢えず沖田にはかなり噛み砕いて説明をし何とか理解させた
沖田「な、なるほど何となく理解はしました、それにしても本当に妖術がある何て驚きました」
荒川「俺も最初んな事言ってた」
沖田「でしょうね、あなたのような人がそれを使っているのも驚きですけど」
荒川「これぐらい使えないと死ぬ場面が多かったんだよ」
沖田「そんな場所に送られる何て…何か罰当たりな事しました?」
目を細め冷たい視線を送る沖田、荒川の方は慌てて手を振る
荒川「…してない、筈」
捻くれていた時代に警察沙汰になる問題何か日常茶飯事だったし今までの事を振り返ると確かに罰当たりな行動があったようななかったような…
沖田「何で自信なさげなんだか」
沖田の方は何だか気が抜けたのかこの人なら仕方ないっと思っているのか表情が柔らかくなっている…この野郎
荒川「何だよその顔は」
沖田「いえいえ本当の事を話してくれて何だか嬉しくて」
そう手を前に出し両手を合わせ笑顔を浮かばせる、それを聞けて少し嬉しいのか荒川の方は照れくさそうに頬を搔いている
荒川「ていうか信じるのかよ、こんな話」
今更だがこんな話をこの時代の人に言ったところで信じてもらえない、そのため誰も話さなかったしたとえ話したところで意味もなかったのだが沖田の方は首を縦に振った
沖田「今のあなたからはとても生き生きした感じがします、そんな嬉しそうに話しているのに頭ごなしに否定はしませんよ」
荒川「…ありがとう」
沖田「礼なんかいいのに…」
荒川「いやよ、お前に言われるのがうれしいんだ」
沖田「へ?」
それを聞いた沖田は気の抜けた声を出してしまう…そろそろ言ってもいいかな
荒川「沖田、あの時言ってた別の話にうつるんだが俺は今ある物を作ってるんだ、それを作るためにあの仰って奴と取引してたんだ」
沖田「それであの人とよく会ってたんですね」
荒川「ああそれでその内容なんだけど…お前の病気についての事なんだ」
沖田「私の、病気?」
荒川は横に置いてあった本を数冊取り出し机の上に置きそれを広げる
荒川「お前の肺結核は肺の中に結核菌が入り込み感染する事で起きる病気だ、この菌の発症率はそこまでなくしかも菌が入り込んでも体の免疫機能が正常に動いているのなら別に問題はない、だがなんらかの原因、例えば老化とか他の病気とかで免疫機能が削られると寝てたその菌が起きて感染する事がある、今は特効薬が無いから栄養を取って安静にするしかないが…未来ではそうとは限らない」
そして数枚ほど捲っていくと荒川が墨で書いたのだろうか何かの調合法が書かれている
荒川「俺がいた時代では抗生物質が見つかり結核の治療を直す事ができた、この日本じゃ材料が手に入れられなかったが仰のおかげで材料が手に入って薬が作れた、もう実際に結核になっている人に実際に投与を続けて貰って完治した事も確認した」
沖田「え?それって…」
荒川「お前を治せる、と言っても直すのに最低半年以上かかるけどな」
信じられなかった、専属の医者からも直せないとはっきり言われた、自分も死ぬのは怖かっただから少しは探しはした。だがどこにも見つからなかった、しばらくはそれに恐怖し続けた、怖かった、恐ろしかった、嫌だった何もない自分が今にも消えてしまいそうだった、それがどうしようもなく暗くて皆から忘れられるのが怖くて自分は刀を振るい続けた、そうすれば何か残るかと思って、それをすれば皆と一緒に歩けると信じて振るい続けた、けどいつも残るのは血がついた刀と血だらけの死体だけだ
だが自分が残せるのはこれだけだ、皆も褒めてくれた、土方さんも近藤さんも私に気を使ってくれた、私もそれは嬉しかっただって自分には刀しかないから、それしか残せないから振り続けた、けど死ぬ恐怖だけは消えず血を吐くたびに夜も眠れない時もあった
沖田「ほ、ほんとうに?ほんとうに、治るんですか?」
荒川「あぁ現代の医療と魔術を合わせて作った特注品だ、一応これでも医学の心があるんだ」
荒川は昔捻くれる前に親のもとを離れたく色々やってたのだがその時にできるようになったのは多少の料理と喧嘩技と医学だった、その次に習ったのが魔術で流派色々だがさっきやったように魔法陣を生成しそれを通して出すと言う詠唱型ではなく術式型だ、実際に自分が持っている刀や服には術式を書き使う際はそれに自身の魔力を通して発動させている
だが自分には才能が無いのかそれとも合わないのか知らないが何故か魔術は使い辛い、使うとしても身体強化や魔術礼装モドキを作るぐらいしかできないがそれでも魔術対策がされていないこの時代では絶大効果を発揮する
荒川「ここにあるのもちゃんと魔術が使えるのかどうか実験した物さ、最初から作るなんてやった事なかったから大変だったけど何とか形になったんだ」
そう言って袋を取り出し机の上に置いた、沖田の方はまだ信じられないのかその袋を見つめ続け驚いた表情で固まっている
沖田「…なんで?」
荒川「ん?」
沖田「何で私なんかのために?見返り何かない、ただ人が助かるだけなのに」
それを聞いた荒川は一瞬驚いた表情をするが直ぐに笑みを浮かべて喋りだした
荒川「…正直言うとな、魔術とかがあっても戦闘何か約にたたなかったしやれる事としたらせめて皆の邪魔をさせないように雑魚を片付けたりとか…最悪の場合遠くから見るしかないなかった、それで俺なにが出来るのかって考え続けてたらまあこんな小技も使えるようになったって所かな」
われながら藤丸はよくやっていけたものだ、実力差何か空き過ぎて嫌になる程の相手なのに負けじと頑張り世界を救ったと言えるほどの事を成し遂げ続けた、正直ただ捻くれていただけの自分と違い過ぎて尊敬の念を感じていた
荒川「皆すげぇよほんと、男気があってちゃんと女の事を思っていた、そいつらは俺なんかより男らしく生きていた、それで俺が怖気づいてた事態にも向かっていってよ…それに比べて俺何か」
悲惨な目に会おうとも良き生き方を貫いた士郎、運命の過酷さに巻き込まれた藤丸とマシュ、そして今まであってきた人達、それぞれにしっかりした生き方をしていた、なのに自分はどうだ今まで何もなしたことがない、ただ喧嘩ができるだけのただの荒くれ者だ
荒川「だからこんな病弱な女性を助ける何て事しかできないんだ、情けねぇだろ?」
沖田「そんな事あるわけないじゃないですか」
弱気になっていた表情が不意を突かれたのか驚いたように弱弱しい目を開きながら沖田の方を見る、そこには真剣な表情をした沖田の顔があった
沖田「私は人を助ける程の偉業以上の事なんて見た事がありません、志士も私たち新選組も考え方が違うだけで人を助けると言う本質は変わりません、あなただって私を助けようと言う過程でもう何人も助けてるじゃないですか、今まで治療が困難だと思われていたこの病気を治し人を助けたと言う程の結果をもう残しているじゃありませんか、正直切るだけだった私何かよりもすごいです」
荒川「け、けどよ、それは未来の知識を使ってずるしてるだけで…」
沖田「だから何ですか、私にとってはそんな事知りませんし第一未来の知識を使ってはいけない何て何処にもありません、それに遅かれ早かれ使われる物なんですから効率的に考えて早いに越したことはないはありません、違いますか?」
荒川「けど、それじゃ未来が変わって…」
沖田「私にその未来の世界と言うのは知りませんがあなたにとって今生きているこの時間こそ現在の話で私を救うと言う話が未来の話になります、そしてあなたがいた未来の世界と言う所があなたにとって過去の世界になるんです…違いますか?」
荒川はそれに言葉が見つからず思わず黙ってしまう、確かに自分にとっては2032年のあの世界はもう過去の話だ、けど他の人間にとっては違うのだ。もし自分が殺した志士の中に未来まで生き残って子孫を残していた人がいたらそれは自分が殺したも同然だ、だからなのだあまり殺したくないのは、自分の信条で出た慈悲でもなければ人を殺す事が怖い…と言うのは少しあるが本当は未来がどうなるのかが怖いだけなんだ
沖田「そんな事言ったら私何て何人切ってますか?私は一々その人の未来の事を考えていませんしそもそも志士だって殺される覚悟位できています、それが出来ていないのに志士なんかになるなって話です」
荒川「そりゃ…そうだけどよ」
沖田「それ何かと比べてあなたがやろうとしている事はとても良い事です、人殺しで成り立たないただ純粋に人を救うと言う何の穢れもない…良い事なんですよ」
その声に当てられて何だか胸が熱くなり目元がかすんできた、調子が悪い訳じゃないただなんだか救われたような気がするのだ
沖田「正直私を救うためだけなのにそんな事をしてくれる何てなんて言葉をしたらいいのかわかりません、もう治る訳がないと言われ続けて死ぬのが怖かったのに、未来がないと思っていたのにあなたが光を灯してくれたんです、自身持って下さい」
そう優しそうに微笑みを見せてくれた沖田の顔を見て何故か視界がボヤケて何も見えなくたった、腕の裾を使って何度目をぬぐってもそれが取れずただ裾が濡れていくだけだった
荒川「そう、か、そうっか」
いつもはろくに考えず行動するのにこういう変な事は考えるのにこういう時だけ自信がなく躓いてしまう、そしてそのままいじいじしたまま終わるのが怖くて、今回もそれをするのが嫌で思わず行動してしまったけどそれでも不安があったのだ、なのに彼女はそれを気にしなくていいと言ってくれた、嬉しいと言ってくれた、それがどうしようもなく嬉しくて涙が止まらないのだ
荒川「くそがよぅ、ガキみてぇに泣いちまって、情けねぇ」
だが嫌ではない心の中にあった不安が取れて歯止めがきかないのだ、それに加えて沖田の優しそうな表情が眩しすぎて嬉しいのだ、荒川はしばらく泣き続け沖田はそれを終えるまで静かに優しそうな笑みだけを返していた
荒川「あー泣いたないた、こんなに泣くのは初めてだな」
沖田「そ、そうなんですか、ちょっと嬉しいかも」
荒川「ん?何か言ったか?」
沖田「い、いえなにも!」
そう目の前で手をぶんぶんと振り誤魔化した、それを見ていた荒川はしばらく沖田の方に視線が釘付けになった、美人と言ってもいい程の顔にいつものクールさに勝るこのギャップのある可愛さ、今も顔を赤らめ顔を伏せているその様子がとても可愛らしく感じてしまう
荒川(あーあ、こりゃ惚れてんな俺)
もう沖田から目を離せない、挙動の一つ一つを見るのが嬉しく感じてしまった、荒川は立ち上がり沖田の隣に座り彼女を抱き寄せた
沖田「え!?えぇ!?な、な、なななんですか!?」
荒川「あーいやよ、俺も恥ずかしいと思ってるんだけどさ、何か我慢する理由が思いつかなくてよ」
もう片方の手を腰に回し顔を正面に向けさせる、沖田の方は変な顔になっており目が右往左往し始めている
荒川「そのよ、俺お前に惚れたんだわ」
沖田「……へぇ?」
荒川「だから、異性として好きになったって事」
その言葉を聞いた沖田の頭からボンっと言う音が聞こえそうな効果音とともに沖田の目が周り始めたがそれを気にせず額をくっつける
沖田「だ、だめですよどうせ嘘でしょう?わかってますよそんな事だっていつも私の事を子供扱いしてましたよね?だからこんな簡単に惚れる訳が…」
荒川「…ダメか?」
沖田「い、いや駄目とか、そう言うんじゃなくて」
荒川「駄目なら離れてもいい、けどまんざらでもないのなら…目を閉じてくれるか?」
やばい言っといて何だがすんっっっごい恥ずかしい、いやでも全然悪い気分じゃないしそれにもうやってしまったからには後には引けない、そう覚悟を決め沖田の方を見つめ続けるとゆっくりと目を閉じた、荒川の方は額を離し沖田の口を自分の口で塞ぐ
沖田「ん」
頭に手を回しこちらに引き寄せるように押し付ける、沖田の方も荒川の背中に手を回しお互いに抱き合う、そしてその状態が数秒続いたのち口を離した
沖田「……」
荒川「……やばいな、これ」
沖田の方はそれに小さく頷く、沖田の方は顔を伏せたまま表情が見えない
荒川「なぁ」
沖田「…なんです?」
荒川「もっかいいいか?」
沖田「!?」
その声に釣られて沖田の顔が起き上がる、ちなみに沖田の後頭部には荒川の手があるため離れる事ができない、沖田は目を反らしたが大きく息を吐いた後また目を瞑った、それを見た荒川は顔を寄せた、最初は口を合わせるだけだったが今度は舌を入れて見た、沖田はそれに驚いたのか目を見開き体が少し跳ねてしまうが観念したように目を閉じそれを受け入れる
沖田「ん…んぅ」
沖田の方も舌を伸ばし始めお互いの舌同士を舐め合わせて唾液を交換し合う、それがさっきより長く続くとゆっくりと口を離した、綺麗な透明な糸がお互いの舌から伸びその中心が下に落ちていった
沖田「ずるいですよホントに、まともに顔何か見れないんですけど」
荒川「俺は…ずっと見て見たいがな」
沖田「…そういうとこですよ」
そういうと顔を荒川の胸に押し付けた、心臓の方が鼓動の速さが尋常じゃなく早く聞こえてくる
沖田「すごい早いですね…そんなに嬉しかったんですか?」
荒川「そりゃな…こんなキスするのなんか初めてだったんだし」
沖田「それは…色々嬉しいですね」
荒川「お前のは聞かせてくれないのか」
沖田「き、聞きたいんですか!?」
またもやつられて上げた顔が上がり口がパクパク動き動揺していた…こいつ意外とバリエーションが多いんだな
荒川「あぁ」
恥じらいはあるだろうが今は嬉しさがまさりそんな事より彼女の事を知りたい、沖田の方は彼と少し開け顔を伏せたまま小さくどうぞとつぶやいた
荒川「…お前も早いじゃねぇか」
沖田「そりゃこんな事されたら早いですよ!!」
荒川「それにここ柔らかいし…いい匂いがする」
沖田「っ!?」
顔を沖田の胸に埋めその場で臭いを嗅ぐ、さりげなくやる変態行動に沖田の方はもう頭の容量を超えてしまい混乱しその場で固まっていた、しばらくの間このままの状態が続くが名残惜しいように顔を離した
荒川「よし、んじゃ薬の投与を始めるか」
沖田「こ、こここの空気でやるんですか!?」
荒川「そりゃ早くやるには越した事はない、それにこれ以上続けたら俺がお前に何かしそうだ…それともヤって欲しかったか?」
沖田「は!?え、あ、いや、えっと、そ、その…そういうのは女の子に言わせないでください!!」
何を言い出すんだこいつはと言うかこんな性格してたか?何故かいつもの荒川と違って今の彼はその…綺麗に見えてしまう
沖田「も、もういいですから早くやりましょう」
荒川「おう、ちょっと待ってろよ」
沖田「あ」
荒川が沖田から手を離し少し先にある棚を開いた、そしてそこに手を突っ込み袋を取り出すと棚を閉め沖田の方を振り向いた
荒川「あ、そうだ忘れてた」
沖田「な、なにがです?」
荒川「俺の本当の名前だ、まあわかっていたと思ってたけど荒川は偽名なんだ」
近づいていき沖田の前に立ち自分の真名を告げる
和也「俺の名前は佐藤和也だ、改めてよろしくな」
沖田「…えぇ、これからもよろしくお願いしますね」
そうお互いに笑いながら自分の名前を告げた、和也自身もよくわからなかったのだがこの名前を出せたのが何故か嬉しかった
お前と良く似たセイバー(いやホントに)、後さりげなく二回戦(キス)始めるの草、そしていよいよ自分の本命を言えた和也君です彼も勢いに任せて誤魔化してただけでいつも不安の毎日を送ってたんでよねその心のつっかえを少し取った沖田に惚れたって感じでした
ちなみに和也君にも型月特有の分岐ルートが存在します、沖田、ジャンヌ、プロトマーリン、後予定で何人かいます、ちなみに会う順番はジャンヌ→ここでかなり間が空き沖田→プロトマーリンとなっています、ちなみにジャンヌルートにならなかったのは和也が捻くれていたためジャンヌとあまり話さずに一人でいる時間が長かったからです、もしジャンヌが彼の事を気にして少ししつこく会っていたらフラグが立ちます(その時和也は志士側に回ります)、プロトの方は特に二人とのフラグは立たずに旅を続けてプロトの方から夢に勧誘し始めもし彼女の興味を引けたらフラグが立ちます
ギルガメッシュ(女)の方はどう作ろうかな(汗)
ちなみに沖田ちゃんの18禁欲しい?
-
書いてくれ!
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いらないです。