荒くれもの人生 侍 活動中止   作:(´・ω・`)しょんぼりくん

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奇怪な戦争

「先輩大丈夫ですか?」

 

「う、うん。」

 

あの穴に吸い込まれた二人、そして周囲を見回してみる、建物からして日本の感じがするが見知らぬ場所だ。今は夜のようだが周囲の安全を確認した後無線が通じるか試してみたが通じなかった。

 

「取り敢えず隠れよう、敵が襲ってこないとも限らない。」

 

『それは大丈夫だ。』

 

そう声が頭に響いた、この声の響き方は念話だ。しかも相手は声からしてカルデアを襲った奴らだ。

 

『心配することはない、とは言え殺されるかもしれないと言うのは確かだが…』

 

「…あなたの目的はなんですか?」

 

『ただの暇つぶしのようなものだ、今いる場所は君がいた世界とは別の場所だ。私はここで聖杯戦争を開いている。』

 

「聖杯戦争を?」

 

『そうだ、とは言っても君たちの歴史には干渉はしないが、君はそのままだと殺される。既にサーヴァントたちには君たちの事は伝えているからな…』

 

「どういう事ですか?」

 

『まずこの戦争のルールは普通のとは違う、ます一つはこの戦争にはサーヴァントはいるがマスターはいないのだよ。』

 

それを聞いた二人は少し驚く、とは言っても普通の魔術師だったら驚愕していだだろうが。本来なら聖杯に召喚されたサーヴァントを現代に留めるためにマスターがその役割を担うのだがそのマスターが存在しないと言う時点でこの聖杯戦争はおかしい、とは言え今まで特異点等を見て来た藤丸にとってはそこまで驚く事ではなかった。

 

『私が知る限りの者、あるいはそれに縁があった者が召喚されている。そしてサーヴァントだけで殺し合い最後に残った者が聖杯を勝ち取とる事ができる。もし君が元の世界に帰るとしたらこの聖杯を勝ち取らなければならない。』

 

「わかりません、何故そんな事を?この感じからすると僕がこの戦争に参加すること事態想定してなかったんでしょう?」

 

自分たちの所に来たのはあの青い鎧を着た人の独断、それに紫の反応を見るとカルデアには興味がなかった筈だ。だからこそ、この行動がよくわからなかった。

 

『…目が似ていた。あの和也に…』

 

「あなたも和也さんの事知ってるんですか?」

 

『あぁ、私が戦った中で一番興味を引かれた人物だ。あれ程面白い奴は見た事はない。君は彼に似ている、特に目が、彼が私に見せたあの目、最後まで活路を見出す目がいい。私が一番飽きない者の目だ。』

 

言っている意味がよくわからないがどうやら気に入られたようだ、とは言ってもちっとも嬉しくないが…

 

『そろそろ夜になる、この戦争でも夜に行われるのは変わらない。まあ頑張りたまえ。』

 

それを言い終えると念話は聞こえなくなった、取り敢えずその戦争が始まると言うのなら移動しなければならない。ともかく安全の確保をするために藤丸たちは人のいる場所を目指した。周辺の地理を確認したいのはやまやまだがここがどんな場所なのかもわかっていないのに考えず動くのは不味い、人の密集している街の中心なら襲ってはこない筈だ。

 

「にしても何処なんだろうここ…」

 

「雰囲気からして日本だとは思われますが何処の地区なのかはわかりません。先輩の方が詳しいのでは?」

 

「う~ん…どうなんだろう。自分が住んでいた場所ならわかるんだけど少なくともここは僕は知らないな~。」

 

日本に住んでいるからと言ってすべての都道府県を知っているかと言われるとはいと言う人間は数えるぐらいしかないだろう。一応学生の期間で歴史や地理等でその事に触れる事はあるがそれでも名前だけだ。

 

「ここから先に多数の生命反応があります。そこまで歩いて行きましょう。」

 

藤丸はそれに頷いた、夕日が落ちかけている事もあり人気は少ないがマシュの格好はいささか目立ち過ぎる、もしここが現代で起こっている聖杯戦争だと言うのなら霊体化できないマシュにとっては問題があるのだ。そのため人気が少なく尚且つ目立たない場所が必要だ。夜が明けるまでここで待機と言うのもあるがそれだともし引くときの退路を確保していないこちらが圧倒的に不利だ。もしそれを行うとしたらそれは最終手段だ。

 

場所は住宅街だろう、歩道を歩きながら街を目指す。知らない場所、そのため暗い場所を通っているため少し不気味に見える。

角を曲がった、太陽はもう山に隠れ街灯に照らされた道が見える。そこを真っ直ぐ進んで行く。

 

「先輩…」

 

そう先導していたマシュが藤丸に声をかけた、しまってあった盾を出現させ前に構える。

二人の視線の先に誰かがいる。

街灯に照らされたその姿ははっきりと覚えがある人物だった。

金髪の髪、黄色の瞳、そして一際目立つ浅葱色の羽織を着た人物。藤丸たちにとっては見覚えのある人物だった。

 

「…沖田さん?」

 

沖田総司、新選組の一番隊の隊長、カルデアにもいる彼女だった。だが一つだけ違う所がある、こちらに向けられている冷たく細い目だけは違った。

 

「一つ聞きます、あなたがマスターですか?」

 

そう圧が乗った言葉が向けられる、どうやらこの戦争で召喚されたサーヴァントのようだ。こちらが知っている沖田とは違う、それを感じ取った藤丸は身構える。

 

「その羽織、新選組のお方とお見受けしますが…」

 

「……」

 

相手はそれに答えない、その場でゆっくりと刀を抜く。これが答えのようだった。

藤丸はマシュに強化の魔術を付与する。マシュもオルテナウスの起動は既に終えていた。今この場にいるのは自分が知らない沖田さんだ、聖杯に召喚された別の人格だ。それに交渉をしようにも相手がその気ではなかった。

 

……沈黙が訪れる、悪寒が走り冷や汗が出てくる。沖田総司の実力を知っている藤丸だからこそ嫌な予感がするのだ。仲間だったからこそ敵に回った時の圧が強く感じる。それに実際にこうやって対峙するのも初めてだからと言う事もあった。

 

沖田が仕掛ける、下からの切り上げが来た。マシュがそれを防ぎ反撃に盾を振り上げるが沖田はそれを横に通り過ぎるように避ける。マシュは沖田が懐に入らないように盾のスラスターを使用して追撃の攻撃を防ぎ後ろに下がる。そのまま沖田の攻撃が続いた。大振りの一撃を盾に叩きつけた、するとマシュは衝撃で少しの間動けなくなった所に、盾を潜り抜けて短刀が迫って来た。マシュはスラスターを吹かし回転させた。

 

「チッ。」

 

それを見た沖田は腕を引いた そして手放していた長刀の方を持ち腕を引いた勢いを利用し回転、そのまま盾の方に横に振るう。案の定これは盾に当たるがこれはただの牽制だ、その内に前傾の姿勢になりがら空き足元切りつける。それをジャンプして避けた。だが沖田はそれが狙いだった、刀を引き真っ直ぐマシュの方に向ける、水平を保ち、利き足を前に、刀の矛先を標的に向け狙いを定める。

 

それを見たマシュはスラスターを横に吹かした、その瞬間マシュの顔の横に刀の突きが通り過ぎる。そのまま横に移動していくが沖田はそこに追撃の突きを入れる、胸に目掛けて来たその突きは盾で防ぐが沖田はそのまま盾を乗り越えマシュの真上で刀を振り下ろす。それをスラスターを吹かし盾で防いだ、そのまま勢いを乗せ殴りつけるが沖田はそれを刀を間にいれ防いだ。沖田はそのまま殴り飛ばされるが受け身を取る。そこに盾のスラスターを乗せた一撃が迫る。速い追撃だ、そして盾を振り下ろした時、沖田の姿が消えた。

 

「え?」

 

突然目の前から消失、そして後ろからの殺気、これはただ縮地を使っただけでこんな事はできない。それがわかった時には遅かった。背後には既に刀を振ろうとしている沖田の姿があった、これでは盾の防ぎは間に合わない。そして既にすぐ横には命を刈り取ろうと刀が迫って来ていた。

 

「マシュ!!」

 

そう藤丸が声を上げる、すると何故か沖田の刀がマシュの首元で止まった。

 

「…ましゅ?まさか…」

 

そう呟くと後ろにいる藤丸に目を向ける。藤丸はそれを見て思わず身構えてしまう。

 

「あなた名は?」

 

「え?藤丸立香…です。」

 

「藤丸…あなた和也さんの…」

 

「あなたも和也さんを?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「申し訳ありませんでした。」

 

そう頭を下げた謝罪された、あの後どうやら戦う事をやめこちらの事情を話した所沖田は交渉に応じ自分の隠れ家に案内してくれた。放置された雑居ビルのようで多少埃っぽいが普通に住むには困らなそうだ。藤丸の方はその謝罪を受けて慌てていた。

 

「和也さんのお知り合いとはついぞ知らず…」

 

「い、いや別に気にしてないから…」

 

そう言ってはいるが納得はしてくれないだろう、顔がそう言っているし…それよりも藤丸は聞きたい事があった。

 

「えっと一つ聞きたいんだけど…沖田さんは和也さんに召喚されたサーヴァントなの?」

 

「…いえ違います、私はただ召喚されただけ、召喚士の姿はありませんでした。ただ声だけはわかるのですが…」

 

「ちょっと待って、それじゃ沖田さんは生前和也さんに会ってるの?」

 

それに沖田は頷いた、それに藤丸たちは驚いていた。何故なら本来なら有り得ない事だったからだ、藤丸たちはてっきり転移させられるのは自分たちと同じ特異点のような場所なのかと思っていたからだ。いやそもそも現代人が過去の時代に行くと言う事自体普通の人間が出来る訳がない。

 

「えっと…和也さんとはどんな関係だったんですか?」

 

「…和也さんは私の命の恩人であり…恋人でした。」

 

「「恋人!?」」

 

それを聞いて思わず声を上げてしまった、よりにもよってあの沖田とそんな関係とは想像すらしていなかった。だってあの人の性格からして……いや普通にありそうだな。沖田の方は反応を見て頭を傾けている。

 

「い、いやだって、そもそも沖田さんは歴史では男性で有名で…」

 

「いや…私は女性と言う認識で通ってますが?」

 

そうまるでそれが当たり前じゃね?と言う風に発言する沖田、認識のずれ、確かに沖田は女性と言う事は知っている。けどそれはただサーヴァントとして召喚した後でわかっただけで歴史では男性として記録されている筈、なのに沖田は歴史では女として記録されていると言っているのだ。藤丸たちが混乱するのは当然だった、そして色々聞いてみた結果次に驚いたのは…

 

「お、沖田さんの病気を治したのが和也さんなの!?」

 

「はい、それからですね。私が彼と仲良くなったのは…」

 

まさかあの病弱で有名な沖田がここでは病弱ではないと歴史で記録されている。精確には病人ではあったがそれを和也が完治させたのだ。と言う事は彼女は病人で生涯を終えたわけではないようだ。

 

「大丈夫ですか?さっきから驚いてばかりですが…」

 

「あ、いやその…こっちの認識とずれがあって。」

 

「?…まあ取り敢えずこの話はここまでにしておきましょう。改めて自己紹介を、私の名は沖田総司、クラスはアサシンです。」

 

「アサシンと言う事はさっき私の後ろを取ったのは…」

 

「気配遮断と縮地を合わせただけです。偵察等も一応できますし前線にも出れますので任せてください。」

 

「一人なの?」

 

「いえもう一人います。そちらの方もアサシンです、今は偵察に行ってますね。」

 

もう一人アサシンがいるらしい、どうやらこの聖杯戦争はあいつが言っていた通り普通ではないようだ。

 

「沖田さん、この聖杯戦争について知っている事、教えてくれる?」

 

「わかりました、私も詳しくは知りませんがこの戦争の大まかなルールは変わりません。一般人の口封じ、そして戦闘を行うのは夜、それらは変わりません。ですが幾つか違う所があります。まずこの戦争に召喚されたサーヴァントは恐らくですが三十人は超えています。しかもクラスは均等ではなくバラバラ、そしてこの戦争にはマスターがいません。」

 

「マスターの事は知ってたけどまさかそんなにサーヴァントがいる何て…令呪はどうなっているの?」

 

「令呪なら私の左手にあります。どうやらこの戦争ではサーヴァントに令呪が宿っているようです。そしてこの令呪は剥奪や譲渡が出来ず持ち主が死んだらそのまま消えるようです。」

 

そう左手には三画で描かれた令呪があった、本来ならマスターに宿っている令呪だがこっちではサーヴァントに宿っているようだ。

 

「あのそれでは魔力補給は聖杯から直接渡されているっと言うことでいいのでしょうか?」

 

「恐らくそうなりますね。」

 

「それでこの戦争を開いたのが念話をしてきた謎の人物…」

 

「はい、どうやら三人いるようです。誰が主催者かはわかりませんが…」

 

「僕たちはその主催者から直接こっちに連れて来られたんだ。」

 

「どんな人物でした?」

 

「それがよくわからなくて…わかる事と言ったら紫色の鎧を着た人物っとしか言えないんだ。顔は見えなかったし人であったのかもわからなかったけど…」

 

特に名前も言わなかったのでえ容姿ぐらいしかわからないがそれでも誰かはわからない。それにサーヴァントではないので恐らく現代人なのは間違いないのだが情報が不足している。そもそも現代人なのかも歴史上の人物なのかも判明していないため現代人とも言えない。ただ雰囲気を見てそう思っただけなのだが…

 

「あのそれで後一つ聞きたいのですが、ここは日本の何処なのでしょうか?」

 

「ここは大阪ですね、ここも都会の方に近い雑居ビルです。」

 

「今は何年くらいかはわかりますか?」

 

「前に街の方のテレビを見たら2032年ですね。」

 

藤丸たちがいた時代より二十年近く経っていると言う事になっている。と言う事はここは未来と言う事になる、となるとあの鎧の人物たちは未来人なのだろうか?そうなるとあの不思議な格好にも納得がいく。となると一番考えられるのが和也さんと因縁がある人物と言うのが一番納得のいく理由だがそれを考えてもこの戦争に自分たちを巻き込むのがよくわからない。目が似ていると言っていたがもしかして思いつき?そうだとしたらたまったものではないが。

 

「確かに不思議ですね。この戦争がどのような理由で起こしたのかよくわかりませんし。」

 

「私たちもこの戦争についての詳細は知らないんです。」

 

「…それでもかまいません。私はこの戦争で聖杯を勝ち取ります。」

 

そう何かを決意したかのような目、戦場で戦う時の新選組としての目と似ている。でもなぜか苦しそうなそんな感じがする。

 

「聖杯を手に入れて…何を願うんですか?」

 

「それは…言えません。」

 

「…ごめんね、こんなこと聞いちゃって。」

 

「いえ構いません、話を戻しますが恐らくその主催者は最後まで出てこないかもしれません。あなたたちが帰るためには聖杯を手に入れる必要があるかもしれません。」

 

「確か…主催者もそんな事言っていたような。」

 

「…そうなるともしかしたら最後にあなた戦うことになるかもしれません。」

 

「…そうなるかもね。」

 

どうやら沖田には聖杯にかける願いがあるようだ、そうなると沖田が藤丸と争うのは避けられない。ここにいるのはカルデアにいる沖田ではない、この世界に生きそして呼び出された沖田総司だ。そしてサーヴァントである以上自身の望みを持っているのは当然だろう。だがそれは今ではない、それは最後の手段だ。

 

「私はあなたが和也さんの御友人であるのなら協力させていただきます、ただそれはあくまでも利害の一致、藤丸さんには申し訳ありませんがもし最後に残ったのが私たちになった場合はその時は、覚悟をしてもらいます。」

 

「うん、それは仕方ない。」

 

「…何だか聞いていた通りの人物ですね。」

 

「え?」

 

「和也さんが言っていました、優しい人なのに何だか芯が太すぎる上にあんまり驚かない人だって。」

 

「か、和也さんそんなこと言ってたの!?」

 

今まで和也の印象を聞いた事がなかった、そうかそんな風に思われてたのか。自分はただ自分のやるべきことをしていただけなんだけどな~。それに人のこと言えないでしょ、あの人だってしぶとくサーヴァント相手に喧嘩売ってたくせに…

 

「ん?どうやらもう一人の味方が帰ってきたようです。」

 

「そうなんだ、挨拶しないと…」

 

「一応味方同士の念話は可能らしいですので藤丸さんのことは伝えています。」

 

そしてしばらくすると人の足音が聞こえてきた、どうやらそのアサシンが来たようだ。アサシンとは聞いたがどんな人物なのか知らない。どんな人なのだろうか?すると扉が開いた。

 

「お、君が沖田ちゃんの言ってたマスター?かわいい顔してるね。」

 

明るい声、何処かで聞いたような声。綺麗な髪、薄い紫色の瞳、そして少し暗めな着物を着た女性。腰に二本、背中に二本の刀を持った人物、その女性はこちらの方を見降ろし笑みを浮かべていた。

 

「君が藤丸立夏…だよね、初めまして、私がもう一人のアサシンだよ。」

 

そう元気よく発言した、藤丸とマシュは彼女の姿を見て固まっていた。だってこの女性は…

 

「…えっと、あれ?私のこと伝えてるよね?」

 

「その筈ですが…藤丸さん、どうしましたか?」

 

「あなたは…武蔵さん。」

 

「え?何で知ってるの?……まいっか、私忠実では男なんだっけ、ごめんね~私はこの通り女性でした~。」

 

「む、武蔵ちゃん。」

 

「い、いきなりちゃん付けはちょっと、恥ずかしいんだけど。」

 

そう照れるように頬を掻く、見る度に藤丸たちが知っている宮本武蔵だ、どうしてこの女性がここ?だってこの女性は確か…

 

『私が知る限りの者、あるいはそれに縁があった者が召喚されている。』

 

確かにそう言っていた、と言う事は武蔵はあの女性の事を知っている?だからこそここに召喚された、でも何故武蔵ちゃんがこんな所に?色々な疑問が頭の中に浮かび上がる。

 

「あの…一つ聞きたいんですけど…僕のこと、知ってますか?」

 

「え?いやしらないけど…」

 

「そ、それじゃ、オリュンポスのことは?」

 

「オリュンポス?知らない…」

 

どうやら自分が知っている武蔵ではない、けどどうしてもオリュンポスのことが頭から離れない。けどそれを拭わなければ、ここにいるのは自分が知っている武蔵ではないのだ。

 

「…すみません、実は武蔵ちゃんとはよく会う事が多くて…」

 

「あそうなんだ、そっちの武蔵も女性なんだ。」(けど何か驚き方が…まあ突っ込むのは野暮かな。)

 

「宮本さん、どうでした?」

 

「ごめんまたやれなかった、やっぱりあいつらむかつく奴だけど隙がないんだよね。」

 

「なるほど…となるとやはり、藤丸さんたちの力が必要のようです。」

 

そう二人の視線が藤丸に視線を向ける。どうやら今回も激しい戦いになりそうだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「まったく、あの狂人には困ったものだな。」

 

そうぼやきながら景色を眺める、何度見てもこの景色の違いには驚かされる。まるですべてが過去のものと言っていい程の建築物、自分が住んでいた屋敷がまるで可愛く見える。

 

「そうだな。いきなり追加の奴をよこすなど…しかも本来いない筈のマスターなどとは。」

 

「何そこまでの価値はない、この戦争には本来マスターはいない。魔力の方もどうやっているのか知らんが余程の無駄使いをしなければ尽きる事はない。それに毎日零時には補給される。

つまり本来マスターに必要な止める役割が必要ない、それに関してはありがたいな。」

 

マスターなどと言う意味のわからない奴に従える気などない、何故自分よりも弱い奴の言う事など聞かなければならないのだろうか?何故凡人などにそんな苦労をしなければならないのだろうか?考えられない。それがいないとなると少し荷が軽い。

 

「…またあいつが来たようだ、どうするキャスター?」

 

「そう心配するなセイバー、あいつのことだ。どうせそこまで深くは来ない。軽い偵察程度だろう。俺の兵で適当にあしらえばいい。それよりも新しくきた奴らの事が気になるな、こちらも偵察を出す必要がるな。」

 

「聞けばかるであ?と言う所から来たそうだが…どんな奴らなんだ?」

 

「わからん、俺が死んだ後にできたんだ。だが少なくとも星を見るための組織ではなさそうだな。」

 

「理想魔術か?」

 

「それだったら最悪だな。」

 

そう笑みとともに小さな息が出てきた、理想魔術は流石にまずい、もしそうなら少し手を考える必要がある。ただえさえあんな面倒な連中が相手だと言うのにそんな化け物が相手なら最悪だ。

 

「まあ何とかなるさ。」

 

そう自分に言い聞かせる、嫌な事が頭をよぎる。あまり考えすぎると嫌なことしか思いつかない。昔っから吉報にはあまり興味がないのに嫌なものにはすぐに見つけてどうにかしようと頭を働かせてしまう。だが吉報に浮かれるよりはいいだろう。何にしても取り敢えずその人物を確認した方がいいだろう。

 

「さて相手にするのは嫌だが…まあ仕方ないだろうな。その人物についてはすでに何処にいるのかわかっているのか?」

 

「わからんな、既に沖田にやられたのかそれとも他の奴にやられたか…どちらにせよあの狂人が参加させた奴なのだからそんな簡単に死ぬような奴には見えんがな。」

 

久しぶりに違う戦いができそうだ。この戦争に勝たなければいけない。聖杯を勝ち取り自身の願いを叶えるためにも…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「お、頭お帰りで?」

 

「あぁ、どうだ戦況は?」

 

「まだ動いていませんね、キャスターの陣形が整っているせいでアサシンの連中が手を出せないようです。にしてもいきなり人を追加するって何考えてるんです?」

 

「ふふ、まあ見ているといい、もしかしたらこの事で膠着状態が解けるかもしれないぞ?」

 

「ほお、まあ頭の目を付けた人物ですしね。まあ期待しときます。」

 

「そうするといい…さてどうなるか。」




改善された歴史

沖田が女性である

これは主に和也のせいなのだが隊員によく自分の浮き話を聞かせていたらしい。そして気分転換に沖田と一緒にいた所から広まってしまった。

病人ではない

和也が沖田の病気を完治させてしまったので沖田の死因であった病死がなくなっている。





沖田総司

 

クラス アサシン

 

身長/体重 162㎝・48㎏

 

出典:忠実

地域:日本

属性:中立・中唐・人 性別:女性

「悪人は切る、邪魔ですから」

好きな物 甘い物、和也さん

嫌いな物 沢庵、柳

 

パラメーター

筋力 C+ 耐久 C+

敏捷 S 魔力 D

幸運 C 宝具 C

気配遮断(A+)

自身の気配を遮断する。攻撃時にもこれは作用され相手に気づかれる事なく攻撃する事ができる。

対魔力(D)

魔術への耐性。多少の無効化はできダメージも少しだけ軽減できる。この時代では神秘が薄れているため魔術に対する耐性はほぼゼロな筈だが和也の書を見て少し学んだ。まあ避ければ問題ありません。

騎乗(E)

乗り物を乗りこなす程度、大した補正は掛かっていない。

心眼(偽)(A)

虫の知らせとも言われる、天性の直感・第六感による危険予知能力。視覚妨害への耐性も兼ねる。

強化魔術(E)

使えるのは基本的な初歩程度、魔力は少ないのでそこまで長時間使用する事ができない。

縮地(B+→A-) 瞬時に相手との間合いを詰める技術。多くの武術、武道が追い求める歩法の極致。単純な素早さではなく、足捌き、体捌き、呼吸、死角など幾多の条件が複雑に絡み合うことで完成する。Aランクともなるともはやテレポーテーションの類であり本来ならBなのだがある事をするためにこの極地に辿り着いた。





宮本武蔵

クラス アサシン
性別:女性
身長/体重 167㎝/56㎏
出典:忠実
地域:日本
属性:混沌、善、人
好きな物:?
嫌いな物:?

筋力 B+ 耐久 B
敏捷 A 魔力 E
幸運 C 宝具 D

対魔力(C)

セイバークラスではないため魔力耐性はそこまではない。

第五勢(B)

二天一流、セイバーよりも下がっているがほぼ同じである。

天眼(B)

武蔵が持つ魔眼、性能ダウンはしたがそれでも無類の強さを誇る。

戦闘続行(EX)

どんな状況でもあきらめない、勝つためなら死んだふりだってやる。最終的に勝てばいい。





ちなみに沖田ちゃんの18禁欲しい?

  • 書いてくれ!
  • いらないです。
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