荒くれもの人生 侍 活動中止 作:(´・ω・`)しょんぼりくん
そしてまさかの新作ゲームで武蔵ちゃん登場(しかも新衣装で)
藤丸たちはあの盗みの後食料調達のため街に来ていた、奪った物は本拠点に置いておきお金だけを持って藤丸を含めた四人で来た。
「う~んたこ焼きって以外とおいしい〜ねぇ!次はお好み焼きにしない?」
「宮本さん…」
たこ焼きを食べながらそう提案する宮本とため息をつく沖田、二人が一緒にいる理由はただ藤丸の提案で一緒に回らないかと言う話になったのだ、沖田は最初は断ったが武蔵がそれを却下してついていくことになった。衣服を買い身なりを整え今は虱潰しに食べるところを回っている。
「すみません、食料調達の筈なのに…」
「だ、大丈夫だよ。どのみち食事はしなくちゃなかったんだし…」
「あ!あっちに串焼きあある!焼肉もいいな~」
「宮本さん!私たちそんな暇ないですよ!」
「そんな固い事言わない言わない、藤丸くんたちこの辺しらないようだから見て回って覚えなきゃいけないしさ。それに流石のあいつらも人がいるこの場所でそんな事はしないでしょ。」
ここは都の商店街、様々な店が並び見ているだけでも飽きない。武蔵も恐らく街に行ってみたかったのだが行く機会がなくそのまま戦っていたのだろう。そのためいざ羽を伸ばした時このようなテンションになったのだろう。意外と見境が無いからなこの人…
沖田さんの方は意外と落ち着いていた、カルデアにいた時は意外と武蔵の話に乗りそうな人だったがここの沖田さんは何だか少し大人びている。和也さんのおかげで長生きして病気も治り精神的に落ち着いているからなのだろうか。周囲の警戒ばかり行っている。
「沖田さん武蔵ちゃんの言う通り今日ぐらい息抜きしてもいいんだよ?」
「盗みを行って帰って来たんですよ?そろそろ休まないと…」
「大丈夫、歩き回るのには慣れてるしそれに僕たちまだ色々聞きたいことがあるしゆっくりしたいからね。」
確かに沖田の言う通り休んだ方がいいだろう、夜は基本的に寝るものだし仕事のあとなら尚更だろう。けど沖田さんたちと仲良くなるのも大事だ。ここにいるのはカルデアにいるサーヴァントではなく赤の他人、よく知らないのにどうやって聖杯戦争に勝つというのか。休憩も大事だが藤丸はまずそれを優先したかった。
「…何と言うか本当に変わってますね。」
「よく言われる。」
「…そうですね、よく知らない人の隣ではあまり寝付きはよくないかもしれませんね。」
そう少しため息が漏れていたが了承してくれた、沖田からしたら休んで欲しいのが本音だが確かに連携のことを考えると少しお互いのことを知っておく必要はある。けどそんなことは寝た後から、細かく言えば朝や昼にやった方がいい訳なのだが…こんなに人がいるのだから大丈夫だろう。そう自分に言い聞かせ納得し藤丸と一緒に見て回る。
「藤丸さんって和也さんとはどうやって知り合ったんですか?」
「そうだね、何て言えばいいのかな…最初に会ったのはフランスかな。そこで聖杯戦争があってジャンヌと一緒に行動していた時に出会ったんだよね。」
「その事なら少しだけ知ってます、確か特異点とかいうものでしょう?」
「そうそうフランスの特異点で最初に出会ったんだけど…あの時虫の居所が悪かったのかな。まともに話もしてくれなくて人との関わり合いは嫌いだったみたいでジャンヌとだけまともに話をしてた。僕たちは正直その時和也さんとは数えるぐらいしか喋った事なかったんだ。けど悪い人じゃなかったよ、戦いになって子供が巻き込まれそうになったら助けたり料理の手伝いとかしてくれたり…戦闘には参加しなかったけど縁の下の力持ちって感じだったかな。
それがローマでも同じ感じで…そしてロンドンの時にまるで人が変わったようにエゴが似合う人になっててしかも魔術も使えるようになってたししかも医療にも詳しくなってて本当に別人みたいだった。びっくりしたよ、全然話しかけられなかったのに和也さんの方からすっごい話かけられたんだ。その時かな、和也さんのことをしったのは。」
藤丸もその間に何が起こったのかは知っている。どうやら特異点の他に不思議な空間にいたようでその時に他のサーヴァントや人などにも会って色々学んでいたようだ。魔術使いと言うこともあってフランスとは違い前線に出る程の力を身に着けていたためかなり助かった。
「…ふ~ん、そうですか。」
「なにか気になることでもあった?」
「…和也さんがよく話ていたサーヴァントって何人います?」
「えっと確か結構いたかな…人数はわからないけど。」
「それって全員女性ですか?」
「そうだけど…」
「ふ~ん、ふ~~ん。」
そう不服そうな顔をしながら途中で買ったたこ焼きを口に入れる。もしかして嫉妬してる?
「もしかして焼いてる?」
「だって…恋人が他の女性の話してるの面白くない。」
そりゃそうだ、当たり前の反応だった。にしても和也さんに恋人か…なんだか想像つかないな。
「和也さんの恋人だったってほんと?僕からしたら全然想像できないんだけど…」
「私の恋人ですよ、ちゃ、ちゃんとその…キスだってできるんですからね!しかもあの人私にデレデレで、よく甘えてくること多かったんですから。」
か、和也さんが甘える?全然想像できない、だってあの人基本的になんだか頼れる大人みたいな人だったし本人に恋人は作らないの?って話したことはあったけど”俺は多分恋人は作れないタイプ”って言ってたからあんまり和也さんが人に甘えるという状況が想像ができない。
「甘えてくるってどんな?」
「そ、それを聞きますかあなた…中々根性ありますね。」
「?」
「…藤丸君てもしかしてそういう所疎い?」
「えっと……はい。」
そう武蔵の問いかけにマシュが答える、マシュの方も少し苦い顔をしているのを見ると何だか不思議な気持ちになってくる。藤丸の方も頭を捻っているのを見るとこの先が少し不安だ。
「まあそうですね…最初は…」
「いやそれ話すの!?」
「え?駄目ですか?」
「いや駄目じゃないけど…話てて恥ずかしくない?」
「まあ恥ずかしいですけど…別に話せない内容じゃないし。」
「沖田ちゃん…その話はやめようね。後で私とお話しよう。」
「え?」
「先輩…先輩もちょっとお説教です。」
「え!?」
藤丸は相変わらずだった、いや最初の頃よりは察せるようになったんだけど…それでも相変わらずであったのが藤丸らしい。
「うぅ、酷い目にあったな。」
「あれは先輩が悪いです。少し反省してください。」
そう藤丸はため息をつきながら藤丸はラーメンを食べている、豚骨の味が口に広がり特有の臭いと味が強烈だがこれが癖になる。他の二人は一緒に行動をしており藤丸は反省と意味合いを込められマシュに小言を言われていた。まあ今回ばかりは藤丸の無頓着が原因なのだが…
「…にしてもこうやってゆっくりするの久しぶりだな。」
「そうですね…」
最近は身の危険を感じることばかりでこうやって人間社会で普通の食事をする何て思いもしなかった。てっきり過去の歴史の中に潜り込み事件を解決するものかと思っていたのだがまさか現代に来る何て…しかも自分の故郷である日本に…藤丸は多少ある不安よりもここに来れた懐かしさを強く感じていた。今まで日本に来る機会がなかったわけではない、だが藤丸が来た日本のほとんどが特異点によって変わった世界だ。現代に近いものはあったがそれでもこのような人盛りはなかった。
「…そういえば和也さんの出身も大阪って言ってたような…」
和也さんは旅の話をしたことはあったけど自分の生まれの話はほぼしなかった、したとしても生まれた場所だけ…それ以外ははぶらかされて聞けなかったしそもそも藤丸は聞く気はないのでそのままにした。
「…あれ?確かこの時代の年は…」
『前テレビを見た時は2032年でした。』
『俺が飛ばされた年は2032年だった。』
そうふと頭に過ったものが一致した、確かに和也はそう言っていた。あの紫色の武者、あの人は和也さんの知り合いだと言っていた。あの様子からするとあいつも和也さんの事を探していた、けど沖田さんの話からすると和也さんは殺されたと言っていた。そのことは恐らくあの武者もしっている筈、なら何で探してるんだ?死んだ人間なんて探せる訳がないのに…
「まさかこの聖杯戦争って…」
和也さんを蘇させるために?いやそれにしては大事過ぎる…けどそれにしては年代が被っているのが気になる。後で沖田さんたちと話てみよう。
「先輩?」
「あ、大丈夫気にしないで。」
「やあ、隣いいかい?」
「どうぞ。」
マシュとやりとりをしていた時不意に後ろから声を掛けられた。黒髪の男、年は三十ほどで髭も少し生えていた。上に緑色のダウンをかけていて黒のズボンを履いている。その男性が隣に座った。
「よう大将、彼と同じものを頼む。…なあ君随分変わった物を着てるな。」
「え?」
「そのジャケットの下に着ている物さ、ここら辺じゃみないメーカーだが何処の?」
「いやその…適当に買った物なんでよくはわからないです。」
「そうなのか…すまない気になったもので…恋人連れなのに悪いな話の間に入って…」
「え!?いやそんなんじゃ…」
カッと顔が熱くなり思わず下に目を向けてしまう、マシュの方も少し頬を染め目の前にあるラーメンを食べて気を紛らしている。こういったことを言われると意識してまうのは当然だ。
「ははは!すまないこの言葉を出すのは駄目だったな。歳を取るとつい口が滑る。」
「あいえ、お気になさらずに…」
そう苦笑いを浮かべ流す、その男性は注文が届くと手を合わせ食べ始める。にしても何だか不思議な感じがする男性だ。見た目は一般的な中年男性だが…どう言ったらいいのだろうか。
「君たち歳は?見た感じ若い気がするが…」
「僕たち大学生なんです、ちょっと観光ついでに食べあるこうと思って…」
「それはあまり関心せんぞ、最近謎の殺人事件が相次いでいる。夜はあまり出歩かない方がいい。」
「殺人事件?」
「知らないのか?まったく最近の子は…ニュースでも取り上げられていただろう。最近住宅街や一通りの少ない場所で辻切りのような事が起きていてな…死因は何とも不思議な話なんだが日本刀のような長物で切られたと言うらしい。こんな現代でそんな古臭い事件が起きる何てな…」
そう愚痴を溢すかのように放たれた言葉、まさかそんなことが起きている何て…恐らくサーヴァントの仕業だろう。沖田さんたちがやるとはあまり思えない、ということは恐らくキャスターかバーサーカー当たりだろうか…とは言ってもいまだにその二人には会えていないので何とも言えないが…
「それで殺されている人たちはどんな人なんですか?」
「いやほぼ関連性は無い、実際に殺されている人たちは親族でもなければなんでもないしかと言って知り合いでもない。警察の方でも調べてはいるが未だによくわかっていないらしい…まったく勘弁してほしいものだ。」
そう随分と客観的な意見だ、とは言え被害にまだあっていない人はこういう意見しか言えないだろう。人殺し何て日本でもニュースでよく取り上げられるときはあるがそれでもあまりその事を気にする人なんていないだろう。法により悪事に抑制がかかり尚且つ増えすぎた人口により社会を回すためにはそんな事に構っている時間などないのだ。それを平和に毒された、無警戒と言う人もいるだろうがそんな事よりも足元を見るのが人なのだ。
「まあそう言う事だ、あまり夜は出歩かん方がいいぞ。と言っても犯人の気分次第だからそんなこと関係ないんだがな。」
「はい…」
藤丸はそう返事をした、とは言え一番他人事じゃないのは藤丸だった。そのことは本人もわかっておりその事について解決しようと考えている。何せ藤丸が住んでいるのは誰もいない雑居ビルだ、人がいないほぼ無人地帯。襲われても誰も見ていない、とは言っても沖田たちもそれをわかっていてやっている。基本的に戦闘を行う時は夜で誰もいないこと、サーヴァントにとっては問題ないが藤丸たちにとっては少し怖い話だ。何なら寝ている時に殺されるかもしれないからだ。
「難しい顔をしているな…何か心辺りがあるのか?」
「あいえ、そういう訳じゃないんです。ただ夜はちゃんと戸締りしないとって思いまして…」
「…そうか、そうだな。私も気をつけないと…」
そう言っているうちに男性の方は既に食べ終えておりお代を払って席を立った。
「おじさんの話に付き合わせてすまんな、勉強、頑張れよ。」
「は、はい。」
そう言い残すとその男性は店を出た、藤丸たちも丁度食べ終え店を出た。その後沖田たちと合流、時間も丁度いいのでそのまま拠点に帰る事になった。
「ベットはここでいいですか?」
「あ、ごめんね手伝わせちゃって…」
藤丸たちは自分たちの部屋の整理をしていた、買ってきた簡単な家具を藤丸の部屋に置き生活品を整える。ベット等は業者に運んでもらう訳にはいかず武蔵が自分で持っていくと言い布団を片手で持ち上げた時周りの人たちかなりびっくりしていたがそれに武蔵はドア顔で返した時は少し笑ってしまった。沖田は頭を抱えていたが…
「簡単な調理ぐらいならガスコンロでできると思うのでそれで済ませてください、水の方は水道は通っているようで使えますからそちらを。」
「はい、ごめんね僕の問題なのに…」
「気にしないでください、藤丸さんは生身の人なんですし仕方ないですよ。返す時は戦闘で返しください。」
そう沖田は返す、布団を敷き終えると沖田は藤丸の方を向く。金髪の髪が窓から入ってきた月光に照らされ輝く。カルデアにいた沖田よりも少し大人びているせいか綺麗な顔がより一層美しく見える。やっぱり綺麗だなぁっと改めて思った。
「…沖田さんは武蔵ちゃんとどうやって出会ったの?」
「そうですね…召喚されて間もない頃でしたね。まだサーヴァントの数が多くて対処が難しく裏で隠れて動いていた時に会いました。私がランサークラスと勝負して相打ちしかけた時ですね。宮本さんが何でか助けてくれまして、本当は一時的な協力関係だったんですけどこんなに長く続くとは思いませんでした。」
「武蔵ちゃんは何で助けたんだろう?」
「それがその…息が合いそうだったからっと言う話だそうです。」
「な、なんか僕的にはしそうな気がする。」
以外と直感で動く人だからなぁ、しかも実際に最後まで残ってるし…沖田ちゃんの方を見ると少し呆れてるけど助けられたからだろうか、あまり強くは言えない様子。
「その後は?」
「その後はまあ私が回復するまで宮本さんが動いてくれました、回復した後は二人で協力して倒していましたね。」
「どんな人を倒したの?」
「色々いましたね…三國志の張飛だったり日本のランサーだったり…いくつか名前を聞く前に倒してしまったり知らない間に倒されたりしてましたけど…一番印象が強いのはランサーのアキレウスですね。多分私があってきた中で一番早い人でしたね。」
「アキレウスさんいたんだ!」
そっかあの人槍持ってたっけ…確かにランサーの適正とかはありそうだけどどうなんだろうか…と言うか昔の人って文武両道がすごかったから三騎士になれそうな人が多すぎる気がする、アーサー王がそうだったし…
「さんって…もしかして藤丸さんのいたカルデアと言う場所にはアキレウスさんがいるんですか?」
「うん、いるよ。僕の所はライダーだったけど…」
「ライダー…確か戦車に乗っていたような…そういえば藤丸さんが使役しているサーヴァントのことあまり聞いてなかったですね。どんな人がいるんですか?」
「えっとねまずセイバーからだけど…」
そう自分のサーヴァントの事について話だす、沖田はそれをニコニコしながら聞いていたが次第に顔が引きつった顔になり少し気になった藤丸はその理由について聞いた。
「いやその…手相とかがすごそうだなぁって…」
そう頬を掻きながら目を反らす。藤丸が召喚したサーヴァントはかなりの大物だらけで流石の沖田もかなり驚いていた、最初はそれに驚いていたのだがその後に話された女性関係の話を聞いて少しマシュに同情していた。まあ藤丸も苦労はしているので何とも言えないのだ。
「にしても東西南北の英雄がゴロゴロと…よく召喚できましたね。」
「まあ僕も伊達に生き残ってないから、特異点とかで出会ってそれから縁が出来て召喚ができるようになったんだ。」
正直特異点などが無ければここまで召喚はできなかっただろう、沖田さんと出会ったのは少し特殊だがそれでも自分はそのみんなの助けが合って今まで生きて来れた。苦しくもあり楽しくもありそして凹んでいる自分に向かって励ましの言葉も送ってくれた。本当に…嬉しかった。
「…嬉しそうですね。」
「そう見える?」
「えぇ、ちょっとよかったです。」
「え?何で?」
「…和也さんが、すごく心配してましたから…」
沖田の方は藤丸のことは和也から聞いていた、和也が怪我で伏せる前やその後もよく話題で出されたようでその時の和也の表情は最初は嬉しそうであった、だが話をしていくうちにつれ表情が落ち込んでいきよく呟いていた。
『…大丈夫かなぁ、あいつ…』
『…そんなに大変なんですか?』
『そりゃね…あいつ士郎と同じで…すごくいい子だったからさ………死んでほしくない。』
そう言っていた、藤丸から直接聞いてもかなりの地獄絵図だった。沖田でも正直よく生きていたと思っている。そりゃそうだ、一流でも二流でもない、ただの普通の魔力があるだけの魔術師、戦闘力があると言えばそうでもなく技術もあるかと言えばそうでもない。ただレイシフト適正があると言うだけのほぼ普通の人間、逆に今までよく生きてこれたものだ。ほぼ奇跡と言っていい、和也さんもそうだが下手をしたら藤丸さんもすごい人だ。
「そっか、和也さんそんなこと言ってくれてだんだ。何か嬉しいな…」
そう少し照れくさそうにして頭をかいてしまう、藤丸にとって和也は数少ない友人だ。気軽に話せる上に相談にもよく乗ってくれた。頼れる大人、顔は若いけど印象はそんな感じだった。
「そう言えば士郎って誰?名前は知ってるんだけど…」
「何でも和也さんの一番の親友だそうです、冬木市に住んでいるようで和也さんは一番会いたい人だとも言っていました。」
「冬木市って…確か最初の…そういえばそんなことも言ってたなぁ…」
あそこに住んでいる人なのか…にしても和也さんの一番の親友かぁ、どんな人なんだろうか。確か少しうろ覚えだけど善人だけど客観的に見れば枷が外れた異常人とも言っていた。そのことを話していた和也さんは困ったような顔をしていた。
『あいつなぁ、余計な事に首突っ込み過ぎて心配なんだよなぁ。先行きが心配だし…それに心臓に悪い行動するし。』
そんな事を愚痴っていた、確かに自分の命を考えず突っ込むのは無謀だ。だが沖田との話をすり合わせるとその行動を即実行していたらしい。
「…何だか和也さんみたいだなぁ。」
「あの人はまだ自重できる方だと思いまずが…まあ似てますね。」
特に自分より強い人と戦う所とか…今思えば以外と類似点が多い。それがわかると二人は笑っていた。やはり友達の話をすると何だか嬉しい、特に知らない部分を知ると以外な所もあって嬉しい。けど何でだろうなぁ、何だか話していると…泣きそうになってくる。
「…藤丸さん、辛そうですね。」
「…やっぱり…わかる?」
それに小さく頷く、だから信じられない。あの人が…死んだというのが…
「…正直さ、最初沖田さんから和也さんの話聞いた時、何だかんだ言って生きてそうだなぁって思ってた。何処からかふらっと帰ってきそうとか思ってて…けど沖田さんが和也さんの話をしている顔を見ると……ホントなんだって。」
どう続けたらいいのだろう、どう認めたらいいのだろう。藤丸はある意味では人の死には慣れているだろう、けどやはり友人が死ぬ所も死んだ話を聞くのも嫌だろう。それを見続けた人であるのなら尚更だろう。
「…私も最初は…認めたくありませんでした。」
沖田もそうだった、最初聞いた時その報告に来た隊士に詰め寄った。だが数日たって和也の死体を見た時、世界が真っ白になった。どう表現したらいいのだろう、どう言ったらいいのだろう。一番死んで欲しくない人が死にその人の前で涙が枯れるまで泣いてしまった、あの時のことはよく覚えている。深い悲しみと後悔、そしてその後に出てきた外に出そうになった殺意。それが思わず顔に出てしまった。
「ご、ごめんねこんな話しちゃって…」
「いえ、私が切り出したことなので…」
いけないつい出てしまった、そう自分の失態を恥じいてしまう沖田。藤丸はどちらかと言うと驚いていた。藤丸が知っている沖田は優しい、けど人の死にはここまで執着はしていない。新選組関係の人は別だが本当に和也さんの事が好きだったんだな…まあ僕も人のことは言えないけど…
「…和也さんの墓って何処にあるの?」
「…東京にあります…専称寺に埋葬されました。私もそこに…」
「そっか、今度お見舞いに行かなくちゃ…」
「それじゃ団子もお願いします。あの人もよく食べていたので。」
そう微笑みで返される、和也さんのためにも自分は頑張らないといけない。多分本人もそう言うだろう、そのためにもここから脱出してみんなの所に帰らないといけない。あの日以降連絡手段が途切れたままだけど今の自分にはマシュと沖田さんたちがいる。ある程度は大丈夫だろう。とは言え不安要素ではある、だがこちらから何もできないと言うのが歯がゆい…だが自分が今やるべきなのは戦力強化だ。今の所連絡手段無しでもやっていけてる、それにそもそもこの問題は藤丸たちだけではどうしようもないのでカルデアにいるダ・ヴィンチたちがどうにかするまで待つしかないのだ。
「…とは言え今日は寝るかな。」
「そうした方がいいですよ。外は私が見張っておくので。」
「ごめんね、任せちゃって…」
「いえお気になさらず、では私はこれで…」
沖田は立ち上がる、今日は少しだけこの世界の沖田さんについてわかった気がした。そして改めて和也さんがすごい人だとわかった、だって歴史上の人物の歴史を変えてしまったんだから。自分の時も負傷者の治療を積極的にやってたのはしってたけど病気を治せる所までは知らなかった。あの人は言っていた、自分は力をつけるよりまず人の心を理解するのが先だと、だから沖田さんの病気を治す事もできたのだろう。なら自分も頑張らないと、ここまで助けられたというのに沖田さんたちに何もしないというのは嫌だ。
「沖田さん!」
「はい?」
そう振り返る、そして言った。
「おやすみなさい、それと…また明日。」
それを聞いた沖田はポカンとしたがその後笑みを浮かべてこう返した。
「また明日。」
「どうだった?大阪は。」
「はい、とても楽しかったです。」
武蔵とマシュの二人はビルのベランダで話していた、今回のことはマシュにとっては新鮮であった。日本の大阪、都会と言う街並みは亜種特異点の新宿と似たような所はあったが雰囲気は別物だった。それをどう表現したらいいのだろうか、だが同じ都会でも人の雰囲気や観光地が違う。とは言え新宿と言う一つの街との比較なので街限定での比較だが現代を見た事がないマシュにとっては充実した一日だった。
「特にたこ焼きが美味しかったです、ほくほくの生地にソースとネギの相性がとてもよかったです!」
「だよね~、私もネギ派だからわかる。今度お好み焼きにでもネギ乗せてみせようかな?一緒にどう?」
「良いと思います!その時はぜひ先輩と一緒に。」
そうOKサインとともに笑顔を見せる武蔵、とは言えマシュからしてみれば一番楽しんでいたのは武蔵のようにも見えた。藤丸は故郷の懐かしさを、沖田は仕方なく了承しマシュは少し緊張していた。そして武蔵は観光巡りのように楽しんでいた、こういった人の方が周りから見れば一番楽しそう見えるものだ。
「いや~サーヴァントだったから今まで気分転換ぐらいな気持ちで食べてたけどたまには思いっきり食べるのもありかもね。」
「食事は人の三大欲求の一つだと言われています、私たちのカルデアではサーヴァントも日常のように食事をしていますし必要はなくともやはり取るべきだと思います。」
「そうだね、今回ので食べる楽しさがでてきたし暇を見つけたら行こうかな。」
やはり元人間であっても食生活と言うのは欠かせないのだろうか、武蔵や沖田も別に食事が嫌いと言う訳ではない。むしろ好きな部類だ、今までしなかったのはただ単に行く機会が無かったのとサーヴァントであるため食欲がわかなかったからだ。欠陥が減ると言うのはいいことのようにも思えるが人間にとっては日常的な幸福が減るので少し考え物だ。とは言え困ることではないと言うのは本当だが…武蔵が今思っていることは別だった。
(…あ~やっぱり思いだしちゃうなぁ…)
ある人の影がちらつく、よく会っていた人物、武蔵にとっては一番身近にいた人物、夜空に浮かぶ雲を眺めながら思い出していた。その人物は善人だった、人も殺さずただ普通に生きておりよく手料理を食べさせてくれた。そして一緒に旅もした、そしてその人物は今横にはいなかった。
「…武蔵さん?」
「あ、ごめんぼっとしちゃって…」
「いえ、ただその…寂しそうだったので…」
目を見開く、そっか、やっぱりそう見えるのか…思わず苦笑してしまう。それをマシュは不思議そうに見てしまった。どうして不思議に思えたのかはマシュ自身にもわからない、だが彼女の行動に違和感を感じたのは確かだった。
「大丈夫?」
「あ、いえ、何もありません。」
「そっか…ねぇそう言えばさぁマシュちゃんたちがいるカルデアってどんな所なの?」
「はい、正確にはフィニスカルデアと言うのですが…」
そしてマシュはカルデアについて語りだした、こうやってカルデアの事について話すのはマシュは初めてではないのにこうやって初めてのように話すのは何だか違和感がある。とは言え彼女はそのことを気にせず話す。驚き、楽しそうに、そして悲しみ、色々な表情を浮かべた。
「…大変だね、そっちも…」
「はい、けど色々な人と出会えるのは楽しいです。」
「けど辛いよ、その旅。」
「はい、辛くはあります。ですが止まる訳にはいきません。」
そう決意を表し返答をする、それをみた武蔵はマシュと藤丸のことを強い人だ。そして恐らく自分の好きなタイプだ。けどそれと同時に恐怖を感じていた。ふと視線を外し前に移す、周りは既に真っ暗、月明かりは時々雲に隠れ街から放たれる光が人が住む場所を照らしている。ここは街から外れているため暗い、だが遠いと言う訳ではないので街の光はこちらがわまで届いている。部屋の方も電気や水が通っているため明かりは点けれるのだが周りはほぼ放置された建物なため明かりを点けると目立つ、そのため使用は控えている。
「…マシュちゃんはそれが終わったらどうするの?」
「私は…まだわかりません。その時になってみないと…武蔵さんは、聖杯には何を願うのですか?」
武蔵はこの聖杯戦争に召喚された、と言うことは願いはある筈だ。本来あまり聞けることはないし当然話すこともないのだがこちらが知っている武蔵の願いはちょっとあれだった…なのでこちらの願いも同じなのだろうかと言う気軽な質問だった。だがその質問に対して武蔵は目を見開くのをマシュは見てしまった。
「す、すみません。気軽に聞くことではありませんでした。」
「いや気にしないで、ちょっと知り合いの事を思いだしただけだから…けど私の願いかぁ。正直私にもわかんない。」
そう告げた、武蔵がいいそうなことではある。それに今回召喚されたのはあの紫色の武者と縁がある人間と言うことになる。そのため無欲な人が召喚されるのも不思議ではない。だが武蔵はわからないと言った、願いがない人間であれば”無い”と答えるはずだ。わからないと言うことは少なくとも願いに関して思い当たることがあるはずだ。
「わからない、と言うのは?」
「…何て言ったらいいんだろう、どう言ったらいいのかわからないって感じかな?まだよく考えがまとまってない。」
「そうでしたか…もし考えがまとまったら聞かせてくれませんか?武蔵さんの願い。」
「いいよ。それじゃその変わりマシュちゃんの好きな人のこと教えてね?」
「えぇ!?いやそれはその…」
「否定はしないと言うことはいるんだね?」
「うっ」
マシュは基本的に嘘はつけない、敵との騙し合いの時はわりと上手いが味方の時となるとわりと下手になる。それほど心を許したと言う証明でもあるのだがそれにしてもわかりやすい反応だ。それをニヤニヤしながら見ている武蔵、マシュの方は顔を赤らめ下を向いていた。
「…まあその好きな人についてはその時教えてもらうとして、そろそろ寝るかな。」
「そうですね。」
武蔵とマシュ中に入って行く、ちなみにマシュの部屋は藤丸の部屋と一緒だ。そのため武蔵とはここでお別れだ。
「それじゃマシュちゃん。また明日…」
「はい、お休みなさい。」
沖田ちゃんが藤丸さんって言うのすごい違和感があるな…武蔵ちゃんの場合だとないのに、そして年末新作発表は月姫ではなかった。いや嬉しいんですけどね、型月シリーズやってると独特な恋愛物のシリーズの月姫続編を早くやりたいんですよね。最近の型月は出すの早いけど前科がどうしても気になってしまう。(特に月姫リメイクの制作中公表と完了までの期間を見てゾッとしたよ。)
ちなみに沖田ちゃんの18禁欲しい?
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書いてくれ!
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いらないです。