荒くれもの人生 侍 活動中止 作:(´・ω・`)しょんぼりくん
沖田「見つかりましたか?」
京都の街、その商店街付近で沖田の隊が集まり何か話していた、いつもの見回りもあるだろうが沖田が前あった荒川を何人かの隊士に命じて探させていたのだ
隊士「いえ、これと言っては」
沖田「そうですか」
沖田(そういえば最近長州藩の者が騒がしいですね、薩摩や土佐の奴もいるし気を付けなくては)
ここ京都で派手に動いているのは長州、土佐、薩摩などの藩である、逃げの小太郎や西郷などの実力派が率いてこの街にやってきたのだ、そのためその指導者たちも捕まえるのが難しく中々抑える事が出来ないでいた、いつ終わるのやらとため息をついていると腕から血を流している人が病院に駆け込んでいくのが見えた
沖田「またですか」
隊士「隊長、今の人って」
沖田「ええ、おそらく試験で腕でも切られたのでしょう」
新選組でも隊士は募集しているがその試験の内容が幹部との実技試験、そのため中々受かるものがいないのだ
沖田「あなたちも訓練は怠らないように、浪士に切られてああなりたくはないでしょう?」
隊士「は、はい」
沖田「では時間ですので交代を」
隊士「はい、隊長は?」
沖田「私は少し残ります」
それを聞いた隊士たちは屯所の方に向かった、沖田は取り敢えず商店街の方に行き少し歩いていく、その頭のなかには昨日の男がいた
沖田(あの男は一体)
不思議な格好をした日本人なのは間違いないのだが何か不思議な感じがするのだ、こうここにいるのが何か違和感があるような気がする
男の子「あー!お姉さんだ!」
そんな事を考えていると横から子供の声が聞こえた、それを聞いた沖田は表情を和らげ笑顔で接する
沖田「はい、皆さんの大好きな沖田さんですよ」
男の子「ねぇねぇ一緒に遊ぼ!」
沖田「ごめんね、今お仕事中だから」
そう屈んで目線を合わせ答える、それを聞いた子供は頬を膨らます
男の子「ぶーけち」
沖田「また寺子屋には顔を出すから、その時一緒に遊ぼ?」
男の子「ほんと?」
沖田「ほんとほんと」
男の子「んじゃ指切り!」
元気よく出された小指を自分の小指で掴み伝統の約束の契りを交わす、それを終えた子供は沖田の方を見ながら離れていく
男の子「それじゃ約束だよー!」
沖田「さて、そろそろ戻りましょうか」
商店街を外れ屯所まで歩いていく、屯所は少し山奥に建てられており屯所は階段で上がった先にある、その階段を上がると肩までウェーブがかかった男がいた、沖田と同じ隊服を着た男は新選組三番隊隊長斎藤一であった
沖田「今戻りました」
斎藤「どうだった街は?」
沖田「やはり浪士が多いですね、今のところ大きな騒ぎは起こってません、嵐の前の静けさと言うのもありますが」
斎藤「また面倒な事起こりそうだなこりゃ」
沖田「その前に家で騒ぎがありそうですけどね」
沖田はそうため息をつくと斎藤の顔も曇り始める、新選組の幹部の中では派閥が生まれ始めており近藤派と伊東派で別れ始めており会議の中でもいがみ合う事が多くなってきたのだ
沖田「伊東さんも何を考えているのやら」
斎藤「近いうちに割れちゃんじゃない?」
沖田「笑えませんよ?」
何だか話しているとお互いに辛くなってくる、その空気を変えたいのか斎藤が話題を変えた
斎藤「そうだ、今回の試験で合格したやつがいたぜ」
沖田「へぇー、確か今日は井上さんの試験ですね」
井上源三郎、六番隊の隊長で無口であまりしゃべらないが部下の稽古は怠らずかなりの歳だが腕は衰えていない、今回の試験は彼の仕切りでその彼に認められるのは珍しいことなのだ
斎藤「ああ、腕はいいぜあいつ」
沖田「見ていたので?」
斎藤「暇だったからさ」
沖田「そうなると、12ですかね合格者は」
斎藤「そうだよ、永倉はともかくあの井上さんが通すなんてね、期待してもいいかもな」
そして話の途中で思い出したのかあっと声を出し沖田に報告する
斎藤「そうだそれとは別件で伝える事があったわ、土方さんから今月の試験合格者配属の話があるってよ」
沖田「わかりました」
それを聞いた沖田は早速話し合いが行われている部屋にいく、草履を脱ぎ廊下を歩いていき目的の部屋に着いた
沖田「入ります」
そう一言いれ襖を開ける、するとそこには
荒川「あ」
沖田「え?」
昨日会った男がいた
沖田「まさか実技試験に受かったのが貴方だとは、探す手間がはぶけました」
少し広い部屋の用意されている座布団に二人とも座っており沖田が話しかける、だが何やら針のある言葉だった
荒川「こんなべっぴんさんに目をつけられるとは嬉しいねその目がなけりゃ誘ってたかもな」
沖田「藩の人間かもしれないやつを信用しろと?笑えませんよ」
荒川「おいおい今の話の何処に笑いどころがあったんだ?べっぴんの所か?もしかしてスベった話笑うタイプ?」
沖田「タイプとはよくわかりませねぇ、もっと分かりやすい言葉で言ってくれます?」
荒川「それくらい分かれよ、ちゃんと勉強してる?」
沖田「あなたよりまともに会話はできる程度には知識はありますよ」
荒川「俺と数回話しただけなのにもうそこまでわかったの?なんか気持ち悪いな」
沖田「敵を追うのは得意ですので、何なら今すぐその喉を貫いてもいいのですよ?」
荒川「それ追うじゃなくて殺るな、頭のなか知識じゃなく剣がつまってんじゃねぇのか?ほら、ちょうど伸びているアホ毛がひとつあるぜ」
それを聞いた沖田は額にこめかびが浮かび始める
沖田「わかりました、死にたがりやなのですね?だからそんなに煽るんでしょう?」
荒川「おいおい今の下り冗談だってことぐらいわかるだろ?お前もあいつと同じでジョーク通じにくいのかおわっ!?」
いい終える前に沖田の刀が荒川の前を通りすぎる
沖田「すみません、つい力んで滑りました」
荒川「その滑ったのくだりちょっとしゃれにならないよ?もっと面白いのを考えろよな、これだから真面目なやつは面白くないんだよ」
沖田「わかりました、では口をだしてください、いい感じに切れば笑顔ができます」
荒川「おうやってみろ硬者女、お前のかなとこの胸と違って俺の頬は柔らかいから守らせてもらうぜ」
沖田「もういい、殺す」
土方「そこまでだ」
殺意が全快になり変な喧嘩が始まろうとしていた時、同じ浅木色の隊服を着た隊士が前の襖を開けて入ってきた、新選組副長で鬼の土方とも恐れられている土方歳三である
土方「お前は変なことをするんじゃねぇ、らしくねぇぞ」
沖田「すみません」
すぐに刀を納め座り直す、土方も向かいに座り荒川が切り出した
荒川「んで?俺は何処に行くんだ?」
土方「その事で来た、お前が行くのは」
土方は沖田に指を指す、つまり
土方「沖田の所だ」
沖田「え!?」
それを聞いた沖田は驚き、荒川の方は若干嫌がっていた
荒川「え~こいつのかよ」
沖田「そんな、何でですか!?」
土方「お前の隊は人数が少ない、人数合わせには丁度いいだろ」
沖田「人数なら間に合ってます!こんなやつ信用できません!」
土方「だからお前に任せるんだ、変な動きをしたら切ればいい」
沖田「ですが!」
土方「これ以上は受け付けん、お前のところで面倒を見ろ、いいな」
沖田「っ!」
そう強く言われるとこれ以上は反論出来なくなる、荒川の方は手に顎を置き沖田の方を見ている
沖田「…わかりました」
土方「よし、それじゃ一通り教えてやれ」
沖田「はい」
沖田「我々新撰組はこの町の警護、見回り、もしくはお偉いがたの依頼を仕事としてやってます」
荒川「ほへぇ~これが浅木色の羽織か、かっけぇ~」
荒川は貰った浅木色の羽織の着て喜び沖田は説明を続けているが少しイラついている
沖田「私の隊の一番隊は人数は少なく切り込みが多いため注意してください」
荒川「この刀もいいな、あのボロ刀何かより使いやすい」
荒川は貰った刀の調子も見始めた、沖田の顔が少し崩れていく
沖田「け、稽古の際はサボらないように、もしサボったら背中打ちですから」
荒川「いや~いいね、やっと自分の刀が貰えたよ、給料いくらかな~」
沖田の目が鋭くなり荒川を睨み始めた
沖田「聞いているのか?」
荒川「聞いてるって、ようは危険が一杯一番隊ってことだろ?大丈夫だよ」
沖田は怒りで色々言いたくなるが何だかその気も失せてきてため息をついた
沖田「あなたの最初の仕事は私の隊の皆と顔合わせに行ってください、その後私と一緒に見回りをしますよ」
荒川「わかったぜ隊長」
そう指示を出し早速自分の隊の顔合わせのため隊士を集め始めた
部隊との顔合わせも済ませ一番隊の巡回する場所を覚えさせるために沖田が直々に通りながら進んでいる、そんな事は他の隊士にでも任せればよいのだが
沖田(正直私以外に手綱は握れそうにありませんからね)
刀の実力はよくわからないがあの井上に認められるほどだ、実力はある以上沖田でしか対処できないかもと思いしばらく付いていく事にしたのだ
荒川「あんまり面白いことねぇな」
沖田「当たり前です、そんな四六時中起こられても困ります」
そんな事も知らず彼はあくびをしながら沖田に付いていっている、沖田はそんな彼の様子にため息をつき呆れていた
荒川「おおなんだここ、でか」
荒川の横には高い塀がありその奥にはここからでも見える屋敷があった、塀があるというのに屋根上がはっきりとわかる
沖田「あまりはしゃがないように」
荒川「わかってるよ、いや~にしてもすげぇなホントにタイムスリップしたみたいだ」
一体何を言っているのかわからない時があるが元から頭がおかしいから気にしない方でいた、そうしてしばらく歩き続け沖田はある疑問を思い浮かべる
沖田「あなた、なぜ入隊を?」
荒川「いやよ、金がないのは困ってたのよね、それでいい仕事探してたら新人募集中とか言ってたからよ、それで試験に受かって入った」
沖田「あの井上さんの試験を」
荒川「ああ、おっさんの癖に偉い強かったよあの人」
沖田「当然ですよ」
試衛館からの付き合いなのだ当然強いに決まっている、その疑問が晴れた時誰かが店の前で喧嘩をしている
荒川「ん?」
女将「ちょっと、困ります!」
男「だけんつけにしとけって言うとるやろが」
男は少し小汚ない服装で身なりもそこまでよくはない、そんな男が女将に怒鳴りつけていた
女将「そんな事言って払わない気なんやろ?騙されんで!」
男「なんやとぉ!?」
それを見た沖田はため息をつきながら腰にある刀に手をかける
沖田「最近浪士が多くて困りますね、あなたはここで……」
男「ぶぎゃ!?」
そういい終える前に彼がその男の横腹を蹴飛ばした
荒川「悪いな、あまりにも邪魔だったから蹴っちまった」
男「し、新撰組!?」
男は横腹を擦りながらこちらを見ていた、それを荒川は見下ろしながら笑っている
荒川「おうよ、痛い目見ないうちに早く金渡して消えな」
男「ふ、ふざけんなよ、誰が払うかぁ!」
立ち上がり刀を抜きこちらに向けてきた、荒川は呆れながらそれ見ている
荒川「おいおいいきなり抜くんじゃねぇよ、ほんと息をするかのようにポンポン抜くよな」
そう笑いながら刀に手をかける荒川、沖田はその様子を見て抜こうと思ったがふとあることを思いつき鞘に戻した
沖田(いや、彼の実力を見るいい機会か)
沖田「隊長命令です、片付けなさい」
荒川「あいよ」
男「た、隊長!?く、くそぉぉぉ!!」
剣を振り下ろす、それを刀で受け流し男の後頭部に逆刃を打ち付ける
男「くぅぅ」
後頭部を押さえてる所に顔面に蹴りを入れぶっ飛ばす
男「ぐへぇ」
荒川「よぇぇ」
男「この!」
刀を横に振ったのを屈んで避け足払いをし顎に一発入れる
男「ごっ!?」
男はそれを喰らうと倒れ起き上がらなくなった
荒川「いっちょ上がり」
荒川は男の懐を探ると財布をだしそれを女将に投げ渡す
荒川「意外と持ってるぜ、椅子の修理代とこいつのやつにしといてくれ、それでもお釣りが帰ってくると思うが」
女将「は、はい」
沖田(…相手にもならないか)
まあ試験に受かるほどだったから当然だろう、正直素手でも十分そうだった
沖田「荒川さん、そいつを屯所まで連れていきます、運びなさい」
荒川「ほっとけ、これで懲りたろ」
沖田「駄目です、これも仕事です」
取り敢えず新選組に喧嘩を売った以上ほうって置くわけにはいかない、屯所に連れていけと指示をするが彼はしそうにもない、そんなやり取りをしていると横から話し声が聞こえた
男「おいおいまたかよ」
女「相変わらず壬生浪は変わらないのね」
沖田はそれを聞くと目が鋭くなりその話していた人を睨み付ける
沖田「見世物ではない、ちれ」
女「は、はい」
荒川「どうしたんだ?すごい顔だぞ?」
それを見て不気味がった荒川が声をかける、沖田は荒川から顔を背ける
沖田「……別に」
荒川は気になって聞きたかったが沖田は何か嫌そうな顔をしている、それに気づいたのか聞かないことにした
荒川「……まあいいや、もう行こうぜ」
沖田「……そうですね」
お互いに気まずそうにしながら歩いていく、そのまま顔を合わせずに巡回を終えた
夕方になり屯所の庭が照らされている、その庭に何人か隊士がおりそこに沖田と荒川がいた
沖田「これが我々の仕事です、明日から稽古が始まりますのでちゃんと出るように」
荒川「あぁ」
沖田「それでは」
その雰囲気のまま別れようとした、その時荒川が沖田に声をかける
荒川「なぁ」
沖田「…なんです?」
沖田はその声を聞き振り返る、すると
荒川「大丈夫?」
普段とは違う声、とても優しそうな声をかけ心配している荒川がいる
沖田「……平気です、気をつかわなくて結構」
目を見開き驚いてしまうが素直でない沖田は辛く当たってしまいその場を去っていった、あの人の事を思い出しそうだったから
はいまだこの頃はつんけんしてますね、まあ仕方ないんですけどね
では皆さん体にはお気をつけて~(*・ω・)ノ
ちなみに沖田ちゃんの18禁欲しい?
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書いてくれ!
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いらないです。