荒くれもの人生 侍 活動中止   作:(´・ω・`)しょんぼりくん

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遅れて申し訳ない、中々書く暇がなくてン


久々の楽しみ

大坂の山で有名ともなれば金剛山が浮かぶだろう、標高1.125m、現代でも登山地として有名で登山特有の自然を感じることができよく登山する人が多い(だが山頂が奈良県にあるため大阪最高峰ではない)。山の中には神社もあり1300年ほど前に役行者(白鳳時代の山岳修行者)が16歳の時この山で修行し全国各地の霊脈へ駆け上がった伝えられる。その歴史もあるためかその役行者が開いたとされる寺がありその近くには一言主を祭神とする葛城神社がある。

 

その場所は神域とされており立ち入る事はできない、厳密に言えば裏手の葛城岳に入ることは許されない。黄忠の話では頼光はその山にいるらしいが神社には近づかないようで山頂によくいるらしい。アーチャーの能力でそれはよく見るらしい。

 

「ほれ足元には気を付けい。山頂でこけたら怪我ではすまんぞ。」

 

「は、はい。」

 

藤丸たちは昼頃に登っていた、夜頃に登るのもいいが視界が聞かない時に不意打ちでもされたらたまらない。なら人目が多く尚且つ登山客に紛れられる頃がいい。登山が出来る日というのもあって日差しがよく地面もよく乾いている。

 

「藤丸さん、ゆっくりで大丈夫ですよ。」

 

「ほら男の子がだらしないよ。はやくはやく~。」

 

沖田たちは目立たないように変装をしている、登山客がよく着る服装でこれは街で購入したものを着ており藤丸は礼装の上にウェアを羽織っており背中には大きなバックがある。最初はマシュが盾に収納すると言ったがせっかくの登山なのだから少し体験したいと藤丸がいい荷物を持つことになった。とは言え流石に多いので黄忠と分担して持っている。

 

「先輩、大丈夫ですか?」

 

そう後ろから声をかけられた、水色のウェアに歩きやすいボトムズを履いており黒いキャップを被っている。マシュの場合デミサーヴァントなので荷物持ちをしたかったのだが藤丸が持っているので少し後方についていたのだ。藤丸が辛そうにしているのを見て声をかけたのだろう、だが藤丸は首を横に振った。

 

「大丈夫、さっき休憩したし…」

 

「次の休憩エリアで交代しますのでそこまで頑張ってください。」

 

ガッツポーズをするその姿は可愛いの一言につきる、その表情を見て元気が出たのか藤丸も動き出す。彼の中では辛いというよりも楽しいという気持ちが強かった。藤丸は日本人だ、そのためこういった観光は初めてではなかったがこうしてやるのが長年の夢でもあった。特異点や異聞帯を見るよりもこうして現代の日本を見るのが何よりも嬉しかった。例え肉体的に辛くとも精神的な安心が増さっていたのだろう。そのため彼の表情は笑顔だった。

 

その様子を黄忠は悲痛な表情で見ていた、自身もそれなりの経緯があり実歴もある。時には地獄のように辛く春のように安らかな時もあったが彼の今までの歴史に比べたら雀の涙以下であろう。歴史の改変、地球の白紙化。自分が今までやってきたこととは比較にもならない重荷を背負っている。ただの少年、しかも心優しい子がだ。

 

(旅の最中に友人を失うこともあっただろうに…生半可な精神ではない。)

 

だからこそ心配であった、どんなに強くとも精神が弱ければ歴史は作れない。黄忠の主劉備は優しさで生きていたような人物だったが最後は兄弟を殺された恨みを無視できず無理な進行をしてしまった、例えどのようにたたえられた人間であってもその最後と言うのは嫌なものだ。劉備は名君ではあったがその性格が仇になった、精神が冷静ではなかったのだ。黄忠自身も息子や戦友を失うのは割り切るのは時間がかかった。

 

(普通の日常…微かでもいい、送らせてやりたいものだ。)

 

青年の背中を見つめ心の中で決意する。彼にとってはこういった普通がいい、だから黄忠の方は藤丸に何も言わなかった。だが本人の心配性ゆえか自分の目の届く所にいる、沖田と武蔵は藤丸の前に出ている。ただ登山を楽しんでいるように見えるが前に出て警戒を行い黄忠が後方を警戒している形で陣を取っている。そして二人の方は藤丸を不安にさせないために藤丸を元気づけているのだ。

 

「つ、疲れたぁ~」

 

「お疲れ様です、先輩。」

 

少しすると休憩場所につき設置されていたベンチに腰を下ろす、リュックの中から水筒を取り出し乾ききった喉を潤す。一息つけ周りを見ると黄忠の方は周りを警戒しておりマシュは武蔵と一緒に喋っている。沖田の方は何だかウキウキしながら周りを見ていたので思わず声を掛けてみた。

 

「もしかして沖田さん楽しんでる?」

 

「えぇ、生前は仕事ばかりしていましたからね。ゆっくり登山するのは初めてです、まあ山に登ることはありますけど獲物を担いでの登山だったので…」

 

新選組でいる時のことだろう、よく志士を追う時や子供と遊ぶ時などに山を使うことがあったらしい。簡単な木登りやかくれんぼ程度だったがこういった観光と言う娯楽で登山をするのは初めてだ。仕事と楽しみによって違った視点で見れるからの楽しみがあるので少し興奮している。武蔵の方はいつもと変わらない様子だ。

 

金剛山の登山ルートはさまざまだが今回は王道ルート、つまり初心者ルートというもので今はそこを登っている。その道中千早城痕と言う場所があった。鎌倉時代末期、後醍醐天皇方の金剛山一帯に赤坂城・楠木城などで城塞群を気づいた。千早城はは本城の上赤坂の背後に築いた城で千早川の渓谷が三方向を絶壁で囲い背後に金剛山を控える要害の地であった。だが鎌倉幕府軍が二十万の大軍で赤坂城を攻め落とし楠木城は水を絶たれ落城、千早城も他の城より長くはもったが機転を利かせた新田義貞が千早城に釘付けなのを利用し挙兵し何とか落城は避けられたが。1392年に北朝方の畠山基国に攻められ落城し廃城となった。

 

金剛山はどちらかと言うと寺より城の話が有名だ、というのも普通に歴史として記録され大阪城のような城がある場所だとこういった話の方が知られている。とは言え今ではもはや跡形もないが。その後跡地に千早神社が建てられているのでもし登る時があったらお参りしていくといい。

 

「こんなに自然がいっぱいなのに城があった何て考えられないな…」

 

「歴史、神話の時代の物なんて残っている方がおかしいですから…」

 

「そりゃあそうですよ、昔の物ほど無くなる事が自然ですから。」

 

歴史的な文化遺産や建造物などは今の人間が意図的に残しているからこそ現存しているのであってそもそも残っている事自体が不思議なのだ。その当時に生きた人間もまさか未来では歴史的な物件になっているなど予想していなかっただろう。そのため歴史的価値があった物は大抵、平成前の人あるいは事件によって消失している。むしろそれが普通なのだ。

 

「でも気持ちはわかります、私もそうですから…」

 

髪に刺してある桜の簪に手を当てる、和也が沖田のためと思い買ってくれた数少ない物だ。和也が着ていた羽織と物はあったが沖田に買ってくれた物は少ない。そのため沖田にとっては自分の命よりも価値がある物なのだ。

 

「それは想い人が君にと送った物か?」

 

「はい、私の命です。」

 

「そうか…桜か、良い物を選んでくれたな。」

 

「実はもう一つあるんですよ。」

 

そして次に見せたのが青花の簪だった。大きな葉が三枚あり中からおしべらしい物が出ている。カキツバタと言う花のようだ。

 

「これは…カキツバタ?」

 

「綺麗な簪だのう…職人の手が込んでいる。確か花言葉は…」

 

そう頭を捻っている、聖杯から知識が与えられているため花言葉は直ぐに思いだした。だが沖田の方は聖杯ではなくてもその言葉を知っていた。仕事上そんな事知らなかった、野原で子供と遊んでいた時よく女の子が花を摘んできた時はあったがあまり花について関心がなかった。知った所で使わないので無駄、そもそも花にそんな物が必要なのかと考えた事もあった。そんな事を和也に愚痴を溢した時があったのだが…

 

『贈り物には意味あった方がいいだろう?友達や家族に意味もなく物送ったことあったか?。』

 

『そりゃまあ…ないですけど。んじゃこの簪にも意味があるんですか?』

 

『あるぞ、本当はピンクの紫陽花をあげたかったんだが…俺がそれを選んだ理由はな…』

 

その時確かこう言っていた。

 

「…幸福が来る、でしたか…」

 

「はい、確か高貴、思慕、贈り物、そして幸福の意味があります。」

 

「本当はピンクの紫陽花を送りたかったようです。別に簪じゃなくてもいいのに…」

 

「紫陽花は元気と強い愛情かぁ、和也って言う人は随分とロマンチックな人だったんだね。」

 

「僕ら的には短期と言う言葉をそのまま表した人のような感じなんだけど…」

 

最初の方も気にいらない人がいたら直ぐに喧嘩売ってたし(ジャンヌがよく仲裁に入ってたが)人が変わったようになったがそれでもその性格は治っていなかった。

 

「中々破天荒な人だったのか?」

 

「はいその…口より先に手が動く人で…」

 

「ははは!翼徳見たいな人じゃのう。」

 

翼徳と言うのは劉備の義弟である張飛の事だろう、三國志では酒癖が悪く部下によく八つ当たりする事が多かったので蜀軍の問題児として有名だ。まあ張飛より大人ではあるだろうが確かに似ている部分はある。

 

「私の隊にいた時もよく問題ばっかり起こしてました…果てには貴族殴り飛ばそうとした時もありましたし…」

 

「それはその…危なかったね。」

 

「止めるの大変でしたよ、けど庶民の方々にはよく好かれてましたけどね。」

 

上の人たちとは考えがあわずよくケンカするのが多かったが普通の人にはかなり優しく接していた。子供には多少厳しくお年寄りには優しく接し困っている人がいれば助けていた。そのためよく頼れる人として見られておりそれもあってか新選組の怖い印象が薄れていたらしい。そうなった原因は沖田が寺子屋の子供と遊んでいる事を意気揚々と話周っていたと言うのもありそしてそれを知った沖田が和也を叱ると言う話があった、その他にも和也が問題を起こした時沖田がよく叱っていたため夫婦漫才やらいろいろ言われておりよく街の見ものとして有名だったらしい。

 

「恥ずかしかったですよまったく…」

 

「そうなの~心の中では嬉しかったんじゃない?」

 

「そ、それはまあ……言わずもがなです。」

 

「相変わらず素直じゃないの。藤丸くんとマシュちゃんはそんな話ないの?」

 

「「え!?」」

 

思わず声が漏れてしまった、顔が熱くなりそれが頬に伝わり赤く染まる。そして二人を名指しされたためかマシュの顔をチラリと見てしまう。マシュも同じように顔を赤くしていた、キャップからこちらに上目遣いのように覗いていたため思わずドキッとしてしまった。

 

「ほほほ、若者の浮き話は良い物だ。」

 

「ほらほら話ちゃいなよ。あんまり隠し事するのはよくないぞ~。」

 

「私が話たんですから次は藤丸さんの番ですよ!」

 

沖田はわかるとして武蔵は完全にからかい目的だ、黄忠の方は別に話さなくてもいい雰囲気を出している。別に話てもいいのだが何だか話たくない、口がパクパクと開きどうしたらいいのかわからないと言うのもある。

 

「えっと…その…」

 

「私たちはまだそういう関係では…」

 

「ほう、まだといいますと?」

 

そう揚げ足を取り始める武蔵、その事を突かれて思わずあっと空いた口を隠しまた顔を赤くして黙り込む。この人あれだ、和也さんと同じで人いじるのが好きな人だ。

 

「これこれまだ初心な二人なのだ、あまりからかってはいかんぞ。」

 

「は~い。」

 

「わ、私は何だか不公平なんですが…」

 

そう黄忠が仲裁に入りこの話はなかった事にした、結局沖田だけが晒した事になり何だか不公平さがあるが藤丸の方は助かった。ある程度休憩が済んだ所で藤丸たちは進行を再開した、武蔵の方沖田よりも前に出ており索敵をしている。他のメンバーはゆっくりと歩いている。

 

「…恋人っか。」

 

誰にも聞こえないようにポツリと呟いた言葉、その笑みが消えた顔から呟かれた声はただ空気に消えただけであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

―――金剛山頂上 飲食店―――

 

 

 

「う~ん、おいしい!」

 

頬に手を当てながら口に含んでいるうどんの味を楽しむ、頂上についた藤丸たちは戦いのための休息をしていた。頂上にある飲食店で食事をしている。藤丸の方も余程腹が減っていたのかお代わりをしていた。

 

「おいしい。」

 

「ふむ、これがうどんか…」

 

「和也さんが幾つか作ってくれましたがやっぱりあの人の方がおいしいです。」

 

「料理美味いのなら当然よね、私も食べてみたかったなぁ…」

 

「でも何だかこっちの方が味わい深いな…」

 

「…和也さんから詳しく聞かなかったのですがどうして藤丸さんはカルデアに?」

 

「えっと…歩いてたら急に攫われて…」

 

「うそ!?」

 

「私はってきり自分から参加したものかと…」

 

沖田と武蔵の二人は驚いていた、と言うより当然だろう。まさか攫われたとは思わなかったのだろう。沖田は彼が平凡な男性と言う事はわかっていた、だから何故カルデアにいるのかがわからなかった。話で聞いた時はそこまで気にならなかった。だがこうして目の前で会うとどうしてもその疑問が浮かんだのでそのため率直に聞いたのだ。

 

「それで道中で和也さんと会った感じですか?」

 

「そうですね。けど異聞帯以降は会わなくなった。」

 

「和也さんはその時、別の時空で旅をしていたようです。前はよくわからなかったのですが幻獣がいたり異聞帯のような異世界のような場所にいたようです。」

 

「何故そのようなことに?」

 

「それが…本人にもわからないんです。」

 

武蔵と同じような謎の転移、結局謎のまま終わってしまった。何故そんな事が和也だんの身に起こったのか、何故和也さんだったのか本人にはわからなかったがその件について知ってそうな人物には心辺りがある。

 

(あの紫の鎧武者なら…)

 

何か知ってる筈だ、あの人は何故だか和也さんに執着していた。僕たちがいた世界とこの世界は別の場所だ。にも関わらずあの武者は自由に行き来できた。しかも連れて来られた場所が和也さんを知っている沖田さんの場所だ。この聖杯戦争だって恐らく和也さんも何か関係している筈だ。その事について沖田さんたちに聞いてみたが知らないようだ。

 

「なるほど…と言うことはそいつが?」

 

「いや…多分違うと思う。」

 

和也さんの転移される場面は見たことがないので何とも言えない、ただあの武者は自分の刀で生み出した異空間で移動していた。それなら恐らく和也さんはその場面を目撃している筈だ。

 

「ふむ…とは言え無関係とは言わないだろうな…」

 

「…私は和也さんのことを、知っているようであまり知りません。」

 

優しい人、短期な人、そして人の優しさを知っている。けどあの人の不幸な所は知らない。他人に知られたくないと言うかただ話したくない感じだった。だが一つだけ聞いた事がある。

 

『俺がまだ捻くれてた時だ、武内って人がいたんだ。俺に魔術を教えてくれた人だ。けど俺を庇って死んじまったんだ。』

 

『まったく…最後まで世話のかかるおじさんだったな。』

 

『わるい…ホントに…』

 

『はは…最初とは…大違いだな。謝るなんて……』

 

藤丸と会ってまだ間もない頃、一度地球に戻った時があった。その時別の聖杯戦争がありその時に出会ったのが武内と言う人物だった。マスターでも何でもない和也を保護しさらに生きるために必要な魔術を教えてくれた。だが和也が息抜きで外に出たせいで敵に襲われ殺されそうになった時武内が割って入り相打ちとなった。

 

『ホントに嫌な黒歴史だ、自分がいかに身の程知らずだったのか…』

 

その時和也は一度戦いをやめて人を知る事から始めたようだ、恐らくその時を境に色々学んだのだろう。そのことについては藤丸も知らなかった。

 

「だから私はあの人の事を知りたい。せめてその謎だけでも私は突き止めたいのです。」

 

「…僕もずっとその事は気になってた、和也さんもその事について知ろうとしていたし僕も和也さんに助けられてばっかりだった。」

 

精神的に追い詰められた時も戦闘の時も頼りがいのある人だった、本人は気にしなくていいと言っていたが藤丸自身はどうしても返したかった。だがその前に本人が消えてしまった。

 

「だからせめて和也さんがどうなったのかは知りたい、和也さんを巻き込んだ理由を知りたい。」

 

そのためにもこの聖杯戦争に勝たないといけない、自分の世界に戻るためにも…

 

「…そうですね、生き返った上にせっかくチャンスがある訳です。協力しますよ。」

 

「例の紫の武者と会うの?まあいいんじゃない。」

 

「ワシは関係ないが…まあよかろう。あまり謎が多いと気がかりだしな。

 

じゃが本来の目的はキャスターに勝つことじゃ、他の目的に気を取られ過ぎると脚を救われるぞ。」

 

そう黄忠が注意をする、ここに来た目的はキャスターを倒すためにバーサーカーを倒すことだ。藤丸が和也の謎について知りたいのは山々だがその前に自分の安全を確保するのが先だ。そのためにも頼光がいると思われる場所を確認する必要があるのだが…

 

「山頂にいるって話だけど…頂上に行けば今からでも会えるのかな。」

 

「さあのう、ワシが見たのは夜の時じゃ、昼以降は見とらん。」

 

「山を登るのは一苦労です、ここは私たちに任せて藤丸さんは休んでいてください。」

 

整備された道を歩くだけでも山道は辛い、上り坂が多いのと時間が経ち道が崩れてしまうため不安定な地面となってしまい普通の人間でこの中で捜索するのはあまりオススメできない。それに会ったとしても恐らく戦闘になるため体力は残して置いた方がいいと言うのが黄忠たちの考えだった。

 

「ワシが残ろう、この目なら君たちの行動を見ることができる。」

 

「了解です、ならマシュさんも同じように、私と宮本さんは少し見てきます。」

 

「わかりました、お気をつけて。」

 

そういうと武蔵たちはうどんを食べ終え外に出た、黄忠の方は藤丸たちが食べ終えるまでゆっくりとお茶をすすっていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

―――大阪の何処か―――

 

 

 

 

ある和室に横に刀を置いて寝ている和服の男性と正座で座っている男性がいた、手を頭の後ろに回しただ天井をボケ―と見ていた。

 

「山の中ってよく寺がありますよね。前は気にならなかったですけど…何であるんでしょうね?」

 

そう呟いた、すると正座している男性が答える。

 

「寺は宗教の砦だ、己が理想とする姿を虚像と崇め、それを広めるがため小さな殻に閉じこもり広める。小心者の場所だよ。」

 

「随分酷いいいようですね。日本の歴史的な文化なのに…」

 

「現代では残りかすと変わらんよ、特に現代人にとってはな。」

 

今の連中にとってはただの見物するだけの物、それの価値など微塵も興味がないだろう。富士山や森林に不法投棄、神社やお地蔵の破壊、現代人にとっては別にあっても無くても困らない。科学によって満たされた人間はいつの間にか過去の人が何故このような物を残したのかもわからなくなったようだ。

 

「やっぱり人は嫌い?」

 

「弱い奴は興味がない。」

 

ただ一言だけを告げる、そうかと寝ている男性は納得した。やっぱり嫌いなんだ。

 

「それで?どうだったんだ?」

 

「?なにが?」

 

「佐藤和也について何か聞けたのか?」

 

「あ~、まあ空振りだよ。いるとしたらあそこかと思ったんだけど…」

 

「なるほど、どれで当主が余計な者を見つけたと…」

 

「そ、以外と見込みはあるよ。本人はクソ弱いけど。」

 

人の動かし方に関してはかなり良い線だ、とは言え当の本人は格闘技もできるか怪しいが…まあどれか一つに特化した方が無駄がなくていい。

 

「普通の人間が当主に気に入られたのか。」

 

「そうだよ、それでこっちに連れてきた。」

 

「…このお遊びには興味が無くなったんじゃなかったのか?」

 

「それがあいつを見るためにお城の上にいるよ。俺は興味ないけど。」

 

「私もだ。」

 

そう言うと正座していた男性が立ち上がり部屋を出るため戸を開ける。

 

「何処に行くの?」

 

「私は先に帰る、先生にはそう言っておいてくれ。」

 

そう言うと部屋を退出した、寝ている男性はそれを見届けるとまた天井に目を向けた。

 

「…佐藤和也ねぇ、ホントに探すほどの奴なのかな。」

 

そう呟くと目を閉じ睡眠をとる事にした。




次回、頼光がでます。

ちなみに沖田ちゃんの18禁欲しい?

  • 書いてくれ!
  • いらないです。
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