荒くれもの人生 侍 活動中止   作:(´・ω・`)しょんぼりくん

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同じ失敗

灰色に染められた空から落ちてくる雨、そんな天気の中一つの屋敷でその光景を眺めている男がいた、屋敷の縁から外を見続け何やら難しそうな顔をしていた

 

荒川「肺結核なんて……なんであいつ言わなかったんだ」

 

沖田が血を吐き続けた後倒れた、荒川たちは急いで沖田を新撰組お抱えの医者まで運んだ、そして荒川は今沖田が起きるまで待っている所だ、荒川のすぐ後ろの部屋では沖田が寝ている

 

荒川「…もう結構たつな」

 

あの夜の襲撃から倒れおそらく今は昼を過ぎている、呼吸は安定して寝ていたがそれは今は症状が安和しているだけ、また同じように働き始めたら倒れてしまうだろう

 

荒川「薬の成分はわかるがこんな時代じゃ無理だ、取りあえずしばらく安静にさせとかないと…」

 

?『性格に不適なわりによく考えておるな』

 

その声に思わず聞こえてきた方に振り返る、そこには黒の服にフードを被った老人が立っていた、この時代にあわない西洋の古びた服装で不気味だが荒川はその姿を見た途端その老人を睨み付けた

 

荒川「またお前か」

 

?『汝は何故救済を与えようとする?』

 

荒川「わりいか?友達が死にそうになってるのを見てほっとけるか」

 

?『今に至るまで行った救済、大して救いに足りていなかったが』

 

それを聞いた荒川は歯を食いしばり目を開き相手を睨み付け刀を抜きその老人に振りかぶる、だがその刀は当たらずただ空を切るだけだった

 

?『荒くなったものだ、果たして救済が必要なのはどちらなのか』

 

荒川「言葉を選んで喋ろよ、あんまり下手な事言ってると殺すぞ」

 

?『汝がか?己に向かう者を殺める事を好まぬ者が?』

 

荒川「どうしようもない屑ならやってだろうが」

 

?『否定はせんか』

 

荒川は多少イラつきながらも刀を納めただ老人を睨み続ける

 

荒川「しつこい野郎だ、他にやることがなくて一般人にちょっかいかけることが趣味になったのか?」

 

?『我が存在ゆえ我に協力を求める声はあった、だが汝を定めているのは感心があるゆえだ』

 

荒川「感心だ?お前のお眼鏡にかなう事何かしてねぇよ」

 

?『我の感心は汝にわからぬのは当然の事、ましてや無縁の者の思考などわからぬのは常、汝のように』

 

確かにそうだ、今まさにこの老人が考えている事がまったくわからない、何故ここにいるのかも何故自分についてくるのかもわからない

 

荒川「取りあえず俺は自分に出来る事をやり続ける…たとえどんな結果だろうが受け止めてやるさ」

 

?『……』

 

荒川は老人から目を離し座り直し外を眺める、老人の方はそれを黙って見続けた

 

?『その答えを出し続ける限り、汝に救済は訪れない』

 

荒川「別に要らねぇよそんなの」

 

?『その救済の意味を知らぬからだ』

 

荒川はため息をつき一言文句を言おうとまた老人の方を向く、だがそこには誰もいなかった

 

?『考えておくがよい、救済とは汝が思っている程甘美ではない』

 

そう頭の中で老人の声が響いて聞こえてくる、だが老人は何処を振り返ってもいなかった、ため息を吐きその場から立ち上がるとすぐ近くにある部屋の襖を開ける、沖田の容態は変わらず安眠しているようだ

 

荒川「…偉そうにいいやがって、死神みたいなくせによ」

 

そういい中に入り沖田が起きるまで自分も休むことにした、襖を閉じ部屋の角に座り壁に背中を預けそのまま目を閉じた

 

 

 

 

沖田「…?」

 

月明かりがうっすらと屋敷を照す夜の中沖田はゆっくりと目を開いた、沖田は寝たまま天井をしばらく見つめため息をついた

 

沖田「…またか」

 

誰もいない天井に向かってため息のように出てしまった、こうやって倒れるのも何度目だろうか、体を起こし目の前にある掛け軸があるがこれも何回目だろうか、そして横に目をやると布団の横には自分の隊服が置かれていた、綺麗に畳まれておりその横には刀も置かれている

 

沖田「あ」

 

視界の端に映った人影を見て拍子をつかれたのか声が出てしまった、座禅して刀を肩に立て掛け腕を組み小さな寝息をたてながら静かに寝ていた

 

沖田「…まさかずっと?」

 

自分が倒れた時からずっとここにいたのか?だが何故ここにいるのかわからなかった

 

荒川「…ん?」

 

私の視線に気づいたのか荒川が目を覚ました、目をパチパチさせゆっくりとこちらに目を合わせた途端荒川が立ち上がりこちらに駆け寄った

 

荒川「大丈夫か?もう辛くないか?」

 

少し声が震えながらもこちらの肩を掴み私の身の心配をしてきた、近い、色々と何か近い

 

沖田「だ、大丈夫です」

 

荒川「ほんとだな?」

 

さらに顔を近づけてきた、私は思わず顔を反らしてしまう

 

沖田「ち、近いのですが」

 

荒川「あぁ、悪い」

 

それを聞き荒川は私から離れていった、そして深く深呼吸をし自分を落ち着かせ気持ちを切り替える

 

沖田「どうなってます?」

 

荒川「え?…あぁいやお前が倒れてからずっとここにいるから今どうなってるのかはわからねぇ」

 

それを聞いた沖田は思わずため息をついてしまった

 

沖田「…何をしてるのですか?私のお守り何かしてる場合ですか?」

 

私の護衛など必要はない、そんなことに暇を当てる位なら逃げた奴らの跡を追うのが先だ

 

荒川「それは、お前が心配で」

 

沖田「なんて女々しい、そんなくだらない理由でここにいたのですか」

 

荒川「くだらなっ、人が倒れて心配するのが悪い事なのかよ」

 

沖田「そうでしょう、たとえ身分が高かろうが関係なく殺されるこの時代にそんな考えでは早死にしますよ?」

 

荒川「忠告どうも、けど俺は変える気はねぇよ」

 

沖田「こいつっ、人がせっかく教えてやっているのに、殺しあいの立場に立っていると言うのが理解出来ていないようですね」

 

荒川「理解してるよ、だけど俺は…」

 

沖田「いえ理解出来ていない、その証拠にあの寺ではほとんど殺してませんよね」

 

荒川「そ、それは」

 

沖田「自分から新撰組に入っておきながらこの始末、何故あなたがここにいるのかが不思議でたまりません、いっそ抜けたらどうですか?」

 

荒川「…それ、俺に死ねって言ってるのか?」

 

沖田「何を…!」

 

熱くなりすぎて思わず考えなしに言ってしまった、咄嗟に手を口に当てる

 

沖田「いえ、そんなつもりは」

 

荒川「…わかってるよ、そんなつもりで言った訳じゃないのは」

 

優しい笑みを浮かべ気にするなと手を振っている、そんな彼を見て頭が冷えたのか下を向き彼と目を会わせられなかった

 

沖田「…取りあえず見回りに戻ります」

 

荒川「馬鹿まだ起きたばっかだろうが、大人しくしとけって」

 

沖田「これだけ休めれば十分です、早くしないと逃してしまいます」

 

荒川「そんなの斎藤と永倉に任せとけって、別にお前じゃなくても」

 

沖田「うるさい!」

 

そこから先は聞きたくなかったのか思わず声を上げて静止させた

 

沖田「これは隊長命令だ!これ以上止めるのなら切り捨てる!」

 

荒川「沖田…」

 

もう聞きたくない、いや聞きたくない訳じゃない、ただその顔で話を続けて欲しくなかった、その顔で言われるのがどうしても胸が辛くなる

 

荒川「…わかった、けど俺も連れてけ」

 

沖田「…好きにしなさい」

 

そう適当に返事し荒川たちは病室を後にした

 

 

 

 

 

荒川「…」

 

沖田「…」

 

雨がまだ降るなか二人はただ傘をさしながら道を歩いていた、打ち合わせをして決めた訳でもなく怪しい所と言う訳ではない、ただ適当にぶらつき見て回っているだけだ、しかもお互いに無言を貫き続けている、今まさに沖田の言っていた無駄な時間が過ぎているだけだった

 

荒川「…」

 

沖田「…」

 

さっきの喧嘩のためか目も合わせずらく沖田の後ろをただ荒川がついていっているだけだ、すると荒川が沖田の横にならぶ

 

荒川「…一つ聞いて言いか?」

 

そう沖田に投げ掛ける、沖田は荒川の方をちらりと見て次の言葉を待った

 

荒川「病人なのに、なんで新撰組続けてるんだ?」

 

それを聞いた沖田は下を向いてしまう、荒川は取りあえず返事を待っていたがしばらくたっても返事は返ってこなかった

 

荒川「んじゃ俺が何でお前の看病していたのか知ってるか?」

 

沖田「え?」

 

荒川「知りたい?」

 

沖田「…はい」

 

それを聞くと荒川は顎に手を当て呟き始めた、そして考えがまとまったのか沖田の方を向いた

 

荒川「お前が心配だっていうのは本音だ、お前のように無理してるやつ見てると一人にさせちゃ駄目だと思ってよ」

 

沖田「…何故?」

 

荒川「俺さこんな性格だろ?最初はお前のような奴いても一人にさせてたんだがよ、そういう奴ほど一人にさせちゃ駄目だったんだ、そいつは何かを悩んでいる考えているだけど幾度経っても答えが出ない、結局そいつは心の中に悩みを抱えたままどっかいっちまった」

 

思い出すは最初に生き返った時、聖杯戦争と呼ばれる戦争の時に出会った人たち、巻き込まれる形でそれに参加していた、そんな時一人の騎士と出会った、その騎士は最後まで自分が行った過ちを正しいたいがために自分の考えを譲らなかった

 

?『あなたに何がわかる!自分がしてしまった過ちを正そうとするのが何が行けないんですか!?』

 

佐藤『そんな事をしても何も変わらねぇ!自分がした事は戻らないしそんな事をしても結局他の奴がその国を終わらせる、ただ終わる時がお前の時だったってだけだ!』

 

彼女は重荷を背負いすぎていた、彼女は王に向かなかったのは事実、だが彼女は最後まで王という仕事をしていた、ただそれがさまざまな陰謀により瞑れてしまっただけだ

 

?『うるせぇ!俺は父上が王位さえ譲ってくれればそれでよかったんだ、なのに俺の事を認めてくれなかった!』

 

佐藤『お前の事をよく知っていたから言えたんだよ、何でそう嫌な意味でとらえる』

 

その王の子は認められてほしかった、だが彼女は先走り自分を認めさせる行為はせずただ力で訴えてしまった

 

?『私は別に怨んではいません、あの場所で私の未来を見て知った時から私は決めていました』

 

佐藤『わかんねぇよそれ、そんなん、お前が可愛そうなだけだろ』

 

聖女は理不尽な殺され方をされても怨みの一つも持ち合わせてはいなかった、佐藤は何故そんな考えに至るのかもわからなかった

 

荒川「ほんとに色んな奴がいたな、何か海であいつと会ったり、新宿であいつらと会った時もあった、だけど俺は一つも彼女たちの考えをあまり理解してやれなかった」

 

ため息混じりで前を見続ける、雨はただ降るばかりで傘に叩きつけられる水の音が響くだけだった

 

荒川「結局彼女たちとはギクシャクしててよ、俺その人に合う言葉の出し方がわからねぇからなんかこう、モヤモヤした状態でわかれてよ、そのモヤモヤが嫌になったから考えるより思った事で動いてるんだ、うじうじするよりも行動って奴だな」

 

沖田「…」

 

荒川「結局俺はわからなかった理由は彼女たちと話し合いをしなかったからだとわかったんだよ、それが理由でお前が何か悩んでいる時はなるべく話し合いたいだけだ」

 

沖田「…そうでしたか」

 

彼は自分が不器用な人間だと言うことがよくわかっている、だからさっきの喧嘩でも彼は特に怒ることはせず失言を流してくれた

 

沖田「あの」

 

荒川「お、なんだ?」

 

沖田「その、さっきは…ごめんなさい」

 

荒川「別にいいよ、意外とカチンときたけどな」

 

若干嫌み混じりの笑みを見せると沖田はそれを気まずそうに見ず視線を反らした

 

荒川「まあお前も色々あるんだろ?そこら辺俺は知らないからいつかは教えてくれるとありがたいな」

 

沖田「…少し時間をください」

 

荒川「おう」

 

多少の仲直りが出来たためかお互いに喋りやすくなった、そした気づいたら雨は上がっているがまだ空は曇っている、地面はいくつもの水溜まりができそこを歩いていたちめか自分達の裾が泥まみれになっている

 

沖田「見回りはこれぐらいにしてそろそろ返りましょう」

 

荒川「いいのか、別に見回りは続けてもいいんだぞ?」

 

それを聞いた沖田は荒川の方を向き首を横に振った

 

沖田「いえ天気もこれですしまた降られては面倒です、斎藤さんたちと合流して進展がないか聞いた方がいいでしょう」

 

荒川「おお頑固なお前が譲るとはな、道中で何か起こりそう」

 

沖田「どう意味ですかそれ」

 

その言葉を聞いた沖田は荒川に詰め寄る、荒川は両手を前に出し手を振る

 

荒川「いやいや何でもないない、んじゃ帰ろうぜ」

 

沖田「あ、待ちなさい!」

 

逃げるようにその場を立ち去る荒川、その後を追うように沖田が刀に手を掛けながら怒るように荒川を追った

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

歴史とは過去の偉人たちが行った偉業、革命、発明等を後世に伝えるための知恵である

 

 

 

 

 

 

 

歴史とはすなわち過去に名を轟かせた者の物語でもある、それが本当なのかはついぞ知らずただ記されるだけ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

先生「と言うように新選組が作られました、そしてそこから新選組は力を付け始めていました、そしてそんな時に沖田総司が出会ったのが彼です」

 

生徒「どんな人だったんですか?」

 

先生「特にわかっていませんがその者はおそらく浪志だったと思われます、性格も荒く同じ浪志を見つけては喧嘩ばかりしていたようであまり人柄もよくなかったと思われます」

 

生徒「そんな二人がどうして出会ったんですか?」

 

先生「この時浪志が街をはびこっていたので新選組が見回りなどをしていた時一番隊の隊士に見つかり喧嘩になったそうです、腕がたっていたらしく隊士では相手にならなかったらしくその時沖田が対応したと記録されています」

 

先生「これがのちの一番隊副隊長、荒川将吾と呼ばれた身元不明の剣豪です」

 

 

 

 

 

 

 

そして今まさに未来に存在した人物が、過去の歴史に名を刻まれた




はい歴史の人になってしまいました荒川君です、ちなみに荒川の知りあいは多分口調見ればわかると思います、英霊の設定とか作るの面白そうだけど自分ネーミングセンスないのでどうしようか迷ってます

ちなみに沖田ちゃんの18禁欲しい?

  • 書いてくれ!
  • いらないです。
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