紫炎の転生者   作:12月の雹

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一昨日土日といったな。あれは嘘だ。だまして悪いが(ry

ホントすいません。なんか妙に筆が乗っちゃって気が付いたら書き上げてました。


タグ、亀更新から不定期更新に書き換えておきます……。


10話 1-3 親友、悪魔を自覚しました

 櫛名が熱を出して休んだ次の日、何事もなかったかのように櫛名と俺は学校に向かっていた。いいのか、それで。

 

 

 

「え? 櫛名さん、もう大丈夫なの?」

「はやっ! それでいいの!?」

 

 

 クラスメイトも同じ意見のようだ。そりゃあ、今まで一切病気をしたことがないうえ、多少の熱なら気にせず授業を受ける櫛名が休んだというのに1日で復帰したとなるとね……。

 

 

 

「大丈夫よ。大したことはなかったから」

「38度代の熱が大したことがないねぇ……」

 

 

 

 ぼそっと言ったが聞こえてたようだ。睨まれた。

 

 ……ん? なんか外が騒がしいか?

 

 

 

 

 

「ん? 何かあったのかしら?」

 

 

 櫛名も気が付いたようで、二人で窓に近づく。……見ただけで大体何があったか、把握した。ようはエロ三人組のイッセーと、リアス先輩がいるのがミスマッチすぎて、ってわけだな。

 

 俺たちに触発されたクラスメイトが、それを見て驚愕してるし。松田と元浜は、うん。なんかひどくショックを受けているようだ。なんか、大変そうだな。

 

 

 そう思った矢先、騒ぎの中心人物であるイッセーが教室に入ってきた。

 

 と同時に松田と元浜のダブルラリアット! 効果は抜群だ! イッセーは倒れた!

 

 

 要約するとこんな感じ。ゲーム風なのは気にしない。そのあと復活したイッセーが何かを言ったのか、松田と元浜は恐れおののいていた……。確実にエロ方面の話題だよな。その日1日イッセーは冷たい視線を受け続けた。

 

 

 

 

 

 そして放課後。

 

 

「兵藤一誠君のクラスってここであってるかな?」

 

 

 木場がやってきた。してキャーキャー女子がうるさい! 俺といい、木場といい、なんでここまで騒げるんだか。まぁいい。それは百歩譲って問題なしだと言おう。問題なのはさっきから聞こえる腐った会話だ。俺の名前が出ないのはいいことなのだが、聞いてるこっちがうんざりしてくる。

 

 

 

 

「君たちも来てくれるかい? 部長が呼んでるんだ」

 アウト!

 

『木場君×華蝶君キタコレ!』『華蝶×木場prpr』『薄い本が厚くなるわね……!』

 

 

 

よしわかった、腐女子ども。戦争だな!? 戦争がしたいんだな!? 大丈夫、熱いと感じたらあの世だから!

 

 

 

「なんか、物騒な空気を醸しだしてるけど、さっさと行くわよ。遅れるのもなんでしょう?」

 

 

 

 俺が神滅具を解放しようとした矢先に櫛名に襟首をひっつかまれて引きずられる。仕方ない。こういう時は、

 

 

 

「今、俺に対してあらぬ妄想をした奴。オハナシしたりないと見える。……月夜ばかりと思うなよ?」

 捨て台詞を残して俺は櫛名に引きずられていった。

 

 

 

 

 

 

 

「いったいどこまで行くんだよ。ここ旧校舎だぞ?」

 

 

 目に見えて不機嫌なイッセーが木場に問いかける。まぁ、勝手に敵視してるやつがいきなり来てこれじゃ、不機嫌にもなるわな。

 

 

「もうすぐ着くからさ」

 

 

 

 

 そういって先頭を歩く木場。俺たちは別にいいんだがな。案内してもらわなくても。ちなみに教室を出た後に櫛名に襟首は離してもらっている。あれでここまで引きずられてくるのはかなり恥ずかしいぞ? 1回逃げようとしてやられたことがあるからな。

 

 

 

「うん。ついたよ。ここに君の知りたいことを応えてくれる人……我らが部長がいるんだよ」

 

 

 

「木場。間違いなく、イッセーには伝わってないぞ。もう少し噛み砕いて……いいや。はいりゃわかるだろ。ほらイッセー。怖気づいてないでさっさと入れ!」

「うおっ!?」

「1名様、ごあんな~い」

 

 

 思いっきりイッセーの背中を蹴飛ばしてやった。このままならずっと立どまってるだからな。ちなみにドアはイッセーが飛んで行ったときに櫛名が空けた。さすがは幼馴染。やりたいことをわかってるな。後ろで木場が苦笑してた。気にするな。いつものことだ。

 

 

 

「兵藤一誠君を連れてきました、部長」

 おろ? リアス先輩がいないな。ってシャワーか。水音が聞こえるしな。まぁいいや。好きにくつろぐさ、と思いいつもの位置へ。

 

 いつもの位置とはソファの小猫の隣。イッセーがこっちを見てるな。……ああ、迷いなくこっちに行った事か。

 

 

 

「小猫ちゃん、こちら、兵藤一誠君」

 

 

 そういって木場がイッセーを指す。小猫はチラリとそちらを見て、

 

 

 

「始めまして、先輩」

 

 

 

 それだけ言って黙々とテーブルの羊羹を食べ始めた。ちなみに羊羹は俺のお土産。2週間に1回ぐらい和菓子を買ってきて差し入れてるんだ。

 

 理由としては、朱乃さんが緑茶をよく入れること。そしてそん所そこらの茶菓子じゃ櫛名のせいで肥えた舌には合わないから。ちなみに今日も差し入れを持ってきている。

 

 

 

「縁、と櫛名さんはここにしょっちゅう来てるのか……?」

 

 

 

 何回イッセーが微妙な顔をしてるな。この部屋が明らかに異常だから、だろうな。

 

 

 

「あとで、説明と一緒に話すから、今は待ってくれるかしら?」

 

 

 

 櫛名のその言葉でイッセーは待つことに決めたようだった。んでまぁ、リアス先輩がシャワーから上がった時にはやっぱりエロい顔をしていて小猫に突っ込まれたりとか、朱乃さんにデレデレしたりとか、いろいろあったがようやく本題に移れそうだ。

 

 

 

「さて、兵藤一誠君。イッセーでいいかしら?」

 

 

 

 リアス先輩がイッセーに聞く。俺のことがあってから名前で呼ぶ際は一言聞くようにしたようだ。イッセーは首がちぎれるんじゃないかってぐらいに首肯してた。……うれしいんだろうが、ちょっと引いた。目の前の櫛名も微妙そうな顔をしている。

 

 

 

「そう。じゃあイッセー。オカルト研究部にようこそ。私たち部員一同はあなたを歓迎するわ」

 

 

 

 そこでいったん言葉を切る。何を言わんとしているかはわかるので俺が言葉尻を奪っても面白いかな、と思ったが、恰好がつかなくなるのは大変だと思ってやめた。

 

 

「悪魔として、ね」

そういってリアス先輩は微笑した。

 

 

 

 

 

「どうぞ、普通の緑茶ですけど」

「あ、どうもです」

 

 

 なんかイッセーの言葉遣いが変だな。朱乃さんが前にいて緊張してるのか?

 

 

 

「さて、と。本題に行こうかしら。その前に質問に答えてあげた方がいいかしらね。朱乃、戻ってきて」

 

 

 

「わかりましたわ」

 

 

 朱乃さんがリアス先輩のところへ戻る。ついでに席がどうなってるか説明しよう。俺の隣に小猫。小猫の前にイッセー。イッセーの隣………つまり俺の前に櫛名がいる。木場は1人外れて座ってるよ。……なんか哀愁が漂う背中だな。

 

 

 

「質問……ですか?」

 

 

 

「ええそうよ。あなたが知りたいことを私たちが知っている限り教えるわ」

 

 

 

 そう言われたイッセーの顔がいやらしくゆがむ。……何を考えたんだか、こいつは。

 

 

 

「……不潔です」

 

 

 

「小猫の言う通りだな。お前のことだ、スリーサイズとかでも聞こうとしたか?」

 

 

 

「あら? 別に答えてもいいのよ?」

 

 

 

 マジすか! とはしゃぐイッセーを櫛名が思いっきりたたく。……いい音したなぁ。

 

 

 

 

「話が進まないんで、プライベートな質問は後にしてくれるかしら。じゃないと兵藤君が暴走しちゃうもの」

 

 

 

 

「そ、そうね。その子の脳細胞のためにもそのほうがいいかもしれないわね……」

 

 

 

 と苦笑いをする。イッセーは未だにうずくまっている。櫛名の全力だし、無理はないか。

 

 

 

 

 

「痛ってぇ……。えっと、じゃあ、先輩たちが悪魔って、どういうことなんですか? 俺、いまだに信じられないんですけど」

 

 

 

「そうでしょうね。でも真実よ。こればかりは信じてくれ、としか言えないのだけれど……」

 

 

 

 そうして悪魔に対する説明がスタートする。俺は知っていることだけなのでパス。小猫と遊んでるか。

 

 

「小猫、どら焼き、いるか?」

「!? 先輩が買ってきたどら焼き……ですか?」

 

 

「もちろん。俺はあそこのどら焼きしか食わん」

 

 

 とある場所にある和菓子の名店。そこのどら焼きは絶品だ。運が良ければ焼き立てを買えてさらにうまい。消費期限が短いのと、ちょっと高めなのが玉に瑕だが、気にしない。その価値はある。

 

 

 

「いただきます」

 

 

 なんか小猫の後ろに尻尾が見えた気がする。実際にあるんだけどな。

 

 

 

「はいよ。昨日買ったものだから、早めに食べてな。……イッセーも含めて1人2つだぞ?」

 

 

 忠告しとかないと食われる。櫛名はいたずらで、小猫は食べたくて。俺も楽しみにしてるんだからな!? ドサリ、とここにいる人数×2のどら焼きをテーブルに置く。鞄の中に入れておくとつぶれるから、別の袋に入れておいたんだが、正解だったようだな。

 

 

 

「私ももらうわね。ここのどら焼き、大好きなのよ」

 

 櫛名も手を伸ばす。

 

 

 

「僕ももらおうかな。早く食べないとなくなりそうだしね」

 

 

 木場もわざわざこっちに来てまでどら焼きを持ってった。ちゃっかり2個。

 

「……あなた方は何をやってるのよ……」

 

 

「え? どら焼きを食べてるんですけど?」

 

 

 

 そう俺が答えると深々とため息をついて、

 

 

「悪魔と堕天使の関係は話終わったから。ここから本当に大事な話なの。少し静かにしててね」

 

 

 

 忠告された。仕方ないなぁ。

 

 

 

 

 

「今度は天野夕麻さんついて、だったわね」

 

 

 ああ、あの女の堕天使ね。気づいてはいたけど、ほっといたんだよな。結果としてこうして眷属になったわけだし……どっちが良かったのかね。

 

 

 

「あの子は、堕天使よ。あなたに眠る力を警戒して、あなたを殺すために近づいたの」

リアスさんが写真を机の上に投げる。その写真は黒い翼をはやした、あの時の子だった。

 

 

 

「でも、俺、こうしてピンピンしてますよ!? それに、俺に宿る力って……」

 

 

 

「落ち着いて。順を追って説明するわ。……まずは実際に体験してもらった方がいいわね。あなたが思い浮かべる、一番強いものって何かしら?」

 

 

 

 面くらったような表情を浮かべながらも、

 

 

 

「ドラグ・ソボールの空孫悟……ですかね」

 

 

 

「なら、その人が一番強く見える姿を思いっきりイメージして。そして思いっきり真似なさい。半端な思いじゃダメ。真剣に、ね」

 

 

 

 

 ……マジでやる気か、あいつは。おもむろに席を立ったイッセーを見て俺はそう思った。普通は恥ずかしいからやりたくないもんなんだがな。

 

 

 実際櫛名の際は、一切やらなかった。その代り生命の危機だったわけだが……形だけ発現したって意味がない。この場合は別だが。

 

 

「ええい! こうなりゃどうにでもなれ! ……ドラゴン波!」

 ドラゴン波……どらごんは…………どらごんは

 

 

 

 なんか山彦みたいに響いたんだけど!? あいつどこまで力を入れて言ったんだよ。……哀れで笑う気にもなれんな。そう思っているとイッセーの左腕が輝き、1瞬後には赤い籠手に包まれていた。

 

 

 

「な、なんじゃこりゃぁ!」

 

 

 そんなに吠えなくても……別に撃たれたわけじゃなし。

「それがあなたの神器よ。神器というのは……」

 

 

 

 ここで再びリアス先輩の説明タイム。今回は木場と朱乃さんも加わっているな。俺? 上の空ですよ? だって同じ説明はいらないでしょう?

 

 

 

「ちなみに、祐斗も神器を持っているわ。……悪魔でこそないけど、そちらの二人もね」

 

 

 

 そういって俺たちを見る。イッセーもつられてこっちを驚きの表情で見る。

「マジで……?」

 

 

「ええ、本当よ? なんなら見せましょうか?」

「お、おう。頼む。なんか信じられなくて……」

 

 

 

 じゃ、行きますか。俺の神器がこっちに現れた状態ってのは初めて見せるのかな。

「じゃ、私から行くわね? ふっ」

 

 

 

 気合一閃。いや、別にその気合はいらないんだけどね。癖のようなものらしい。そして櫛名の左手には透き通った水色のブレスレットがついていた。微妙に冷気を放っているのは気のせいじゃないだろう。

 

「こんなもんかしら。次、縁、どうぞ?」

 

「俺か。……俺はちょっと特別でな。2つ持ってるんだ。まずは1つめ」

 

 

 そういって俺が出したのは虹色に輝く水晶。これが『眠りの王』を目に見える形で顕現させた時の姿。

 

 

 

「続いて、も1つ!」

 

 

 

 今度は集中する。今まで紫炎でしか出したことがなかったからちょっときついかな。……イッセーの前に火の玉として出せばいいのか。別に指輪にしなくても。

 

 

 

「うおわ!」

 

 

 

 いきなり目の前に現れた火の玉にビビるイッセー。

「はっははは! その反応が見たかった。……これが俺の神器だな」

 

 

 

 そういってどっちもしまう。櫛名もすでにしまっていた。

 

 

「心臓に悪いからやめてくれ……」

「悪い悪い。ついからかいたくなってな」

 

 

 

 

「んん! 続き、いいかしら」

 

 

 

 俺の悪ふざけにより真剣な空気を崩された先輩は咳払いで戻す。

 

 

 

 

「あなたは、その神器を危険視されて殺された。今生きてるのは、私の眷属として悪魔に転生させたからよ。……つまり、あなたもすでに悪魔なのよ」

 

 

 

 そう言った先輩の背中から翼が生える。それに続くように、俺と櫛名を覗いたメンバーからも生える。……イッセーもな。

 

 

 

「とりあえず、自己紹介ね。いつまでも又聞きの名前で呼び合うのもなんでしょう?」

 

 

「先輩、それ、俺のセリフです」

 

 かつて言ったセリフを使われてしまった。

 

 

 

 

「じゃ、僕から。2年3組、木場祐斗。縁君と櫛名さんの友人で、悪魔だよ」

 

 

 

「1年、塔城小猫です。これでも悪魔です」

 

 

「3年の姫島朱乃ですわ。よろしく。悪魔やってますわ」

 

 

「そして私がリアス・グレモリー。あなたの主で悪魔。爵位は侯爵よ。よろしく、イッセー」

 

 

 

「あ、俺は、兵藤一誠です。悪魔、始めました。よろしくお願いします!」

 ノリがいいイッセーだった。

 

 

 

 

 

 

「あなたは私の下僕悪魔になったわけだけど、メリットを説明してないわね。今から言うから、よく覚えてなさい」

 

 

 

 要約すると、あの日の会話になったのでカット。ま、こんなもんだよな。と思っているとイッセーが

 

 

 

「俺も、上級悪魔になったら眷属を持てるんですか?」

 

 と聞いたもんだから

 

 

 

 

「ええ。持てるわ。実際にそこまで行ってる人もいるもの。ハーレムを作ってる人もいるわね」

 

 

 

 余計なことを言った。その後、目に見えてテンションの上がったイッセーがうるさかったので、黙らせた。その際に朱乃さんが弟を見るような目で微笑んでいた。

 

 ……心が広い人だ。




という訳で10話です。数字上だと11本目です。前回白髪まで行く、といったんですけど、当然いけませんでした。なに言ってたんだろう、あの時の俺。

白髪は白髪でも小猫でした。


今度こそ投稿は土曜日です! 確定します!


あ、櫛名の乗っ取りですが条件緩和しようと思います。前回のセリフですら20ないんですよ。つまり、この長さの小説だとかなりの頻度でしゃべっても1人10はいかないという訳で……。

櫛名、の言葉を10回使えなかったらに変更します。前言撤回早くて済みません。


実は今回も出る予定だったんですが急きょセリフを増やしてなくしました。書いたら約1000文字だったんです……。

特別出してほしいという人がいないのであれば次に出ることは確実にありません。


それでは読了お疲れ様でした。次は土曜日です。はぐれ悪魔ぐらいが妥当かな。
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