紫炎の転生者   作:12月の雹

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とりあえず3話目投稿……。あと1話で原作に行けるかな……?


3話 駒王学園1年 華蝶縁の日常 学校篇

無事に入学を果たした俺と櫛名だったが、まぁそううまくはいかないもので、クラスは別々になってしまった。なんでも櫛名は主席、俺は次席だったらしい。……そりゃ、同じクラスにはしないわな。

 

 

 櫛名のクラスには木場がいるらしい。風のうわさでよく聞こえてくる。たとえば

 

 『顔がいいとあんな美人がよって来るんだなぁ……うらやましいよ』

 

『ムムム……木場君×縁君だったのに……どうしよう、更識さん×木場君も……ハァハァ』

 

 後者はオハナシさせていただきました。とりあえず仲はいいみたいでなによりですね。

 

 そして俺のクラスには……エロ三人組がいる。……大体こうなるんじゃないかなぁとは思ってたけどねぇ……。受験の際は一方的に敵視されていたが、ちょっといろいろあって一誠と仲良くなった。

 

 うん、なんていうか、櫛名を利用した感じになるのが申し訳ない限りなんだけどね。たまにイケメン死ね、と冗談で言ってくるのはご愛嬌なのかもしれない。普段は仲いいんだよ? ほんとだよ?

 

 

 

 

 

「なぁ、縁。今日の昼飯なんだけどさ……」

 

 

「ん? イッセーか。昼飯なら今日は櫛名と食う予定だぞ?」

 

 

 そういうと一誠はやたらとキラキラした目で俺を見てきた。やめろ、気持ち悪い。

 

 

「……わかったよ。ついてくるならついてこい。櫛名には俺から言っといてやるからさ」

 

 

「ぃよっしゃ、やりぃ! 絶対だぞ!?」

 

 

 ちなみにこの一緒に食事をする中には松田と元浜は入っていない。なんでも昔に着替えを覗こうとしたらひどい目にあってそれ以来顔を合わせづらいだとか。……納得したわ。

 

 

 この間にも女子からは『華蝶君が兵藤となんて!』

 『そんなカップリング認めない!……でもいいかも……?』

 『兵藤貴様……あの更識さんとお昼だと……許さん』

 

 

 ……2人目はオハナシが必要だろうな。3人目は……クラスの代弁者みたいだな。大勢頷いてやがる。はぁ……。俺がこの嫉妬の渦に巻き込まれないのには理由がある。それは、

 

 1 櫛名と幼馴染であること

 

 

 2 言いたくはないが、俺自身かなりの美形であること。これは閻魔からのプレゼントらしい。ついでなのでここで俺の容姿について説明しておく。

 

 髪の色は黒、左側の髪の毛だけ顎あたりまで伸びている。前髪は邪魔くさいので長めではあるものの左サイドに流して目にかからないようにしている。瞳の色が変わっていて、青色。なんでも親がクォーターらしく、その血が出たんだとか。背丈は170ちょっとと平均的こんなもんかな。以上。

 

 

 3 俺に頼めばだれであっても機会があれば櫛名に引き合わせているため。これには理由があって、少しでも俺の負担を減らせないかと思ってやっているのだが……今まで成功したためしがない。疲れるけど……楽しいかな。確かに。

 

 

その後、目に見えてテンションの上がった一誠の相手をしているうちに、昼食の時間はやってくるのであった。

 

 

 

 

 

 

昼食時には大体、櫛名がここに来るか、屋上で食べるかの2択になるわけだが、今回は一誠もいることだし、ということで教室になった。ちなみに一誠はクラス全員から刺すような視線を感じているのか居心地が悪そうだ。いつものように適当な机を3つくっつけて弁当箱を広げる。

 

 俺と一誠は隣同士なので櫛名が正面の机に陣取る。……そこの机の男子が幸せそうな顔でこっちを見ていた。……ささやかな幸せ、だね。

 

 

「今日も更識さんのお弁当はすごいな……」

 

 

 これは一誠の感想。確かに俺もすごいと思う。きちんと栄養バランスが考えられている上に彩りも鮮やか。しかも全部手作りというから驚きだ。ちなみにうまい。ここ大事。

 

 

「そうかしら? 私としては親の作ってくれた料理のほうが嬉しいと思うのよね。自分のためを思って作ってくれた料理でしょう? うらやましいなぁ」

 

 

 櫛名は自分で台所を奪っているからうらやましいとは言えない気がする。もちろんそんなことは口には出さずに黙々とお弁当を口の中へ。

 

 なぜそんな急ぐかって? 過去1回櫛名にお弁当まるまんま食べられたことがあるんだよ。

 

 その際も一誠がいたから、櫛名の弁当も空、一誠の弁当も空、俺のおなかも空、といった悪夢が生まれたのだ。それ以来、さっさと俺が授業中に倒れない程度の米とおかずを必死に胃の中に入れているという訳さ。

 

 

「相変わらず食事中はしゃべらないわね……。さすがにもうあんなことはしないわよ? あの後おなかきつかったし」

 

 

 そう櫛名が言うが、それを鵜呑みにしてはいけない。いつまたああなるかわからないのだ。とか思っているうちにとりあえず学校終了までは持ちそうなぐらい腹にたまったので会話にいそしむとするか。

 

 

「警戒して何が悪い。用心に用心を重ねなければ、お前とは一緒に食事できないよ。なんで俺ばっかり標的にするんだよ……イッセーもいるだろう?」

 

 

「だって、あなたのあわてる反応が面白いんだもの。別にいいじゃない?」

 

 

 糠に釘、のれんに手押しである。……わかりきってたことだがな。

 

 

「それはそれとして……から揚げもらうわね」

 

 

 そういって櫛名が持って行ったのは定価128円の冷凍食品のから揚げ。ちなみに自然解凍。

 

 

「あ、じゃあ俺は櫛名さんのポテトサラダもらいますね」

 

 

 一誠も櫛名の弁当箱から持っていく。以前は緊張してそんなことも出来なかったんだよな。今じゃしっかり関節キスにならないように櫛名の箸がついてないところからもっててるよ。

 

 ご丁寧に箸を裏側にして。……こいつ、エロい発言一切やめたら本当にモテるんじゃないか? 

 

 この数か月過ごしてみて、こいつはエロ方面さえ見なければ好青年ともいえる……。いろいろと残念な奴だ……。と思考しているうちに弁当箱の中身はすべて消えていた。……警戒しといてよかったよ。

 

 

 

 

「そうそう。木場君がまた縁に勝負を挑んでたわよ?」

 

 

 食事終了時に櫛名はそう切り出した。

 

 

「え? お前、あのイケメン王子と勝負すんの?」

 

 

「そうか、兵藤君は初めてなのね。縁はたまに木場君と剣道の勝負をしてるのよ。とはいっても毎回縁の勝ちなんだけどね」

 

 

「木場のは剣道、俺のは剣術だって言ってるのに、まだわからんかね」

 

 

「いや、今回は木場君も剣道じゃなくて剣術で挑む、って言ってたわよ?」

 

 

 そりゃびっくり。ついにいい勝負ができるのかな。うん、放課後が楽しみだ。

 

 

「じゃ、木場に伝えておいて。今回も一切負ける気はないよってね」

 

 

 そう櫛名に伝えると口元だけ笑いながら

 

 

「伝えておくわ。一応、私も応援に行くからそのつもりで。じゃぁね~」

 

 

 ひらひらと手をふりながら騒乱の元凶(仮)は去って行った。

「イッセーはどうする? 見に来るか?」

 

 

「俺? どうするかな……」

 

 

「どっちでもいいが、家でああいうDVDを見てるよりは青春っぽいぞ、ということを伝えておくよ」

 

 

 ああいうのところで俺は松田と元浜の机を指した。そこにはエロ三人組の名に恥じず大量のエロDVDが積まさっていた。

 

 それを見た一誠はあっという間にそこまで行ってしまったのだった。……あれがなければいいやつなんだがな……。

 

 

 

 

 

 放課後、俺は剣道場にいた。言わずもがな、木場の挑戦を受けるためである。割と早めについたと思ったがすでに木場は来ていた。

 

 

「ずいぶんと早いんだな。遅れたかと思ったよ」

 

 

「いや、大丈夫だよ。僕も今来たところだしね。さて……さっそくだけど始めようか」

 

 

「ん? 今日は防具はいいのか? 結構痛いと思うぞ?」

 

 

「大丈夫さ。当たらなければいいだけのことだからね」

 

 

「はっ。言ってろ……そんじゃいつも通りやるか」

 

 

 そういって、持ってきていた木刀を居合の型で構える。木場もそれに合わせて木刀を正眼に構える。

 

 静寂があたりを支配する。

 

 数多くいたはずのギャラリーも空気を読んで静かにしているようだ。

 

 

 初めに動いたのは木場だった。いつもとは比べ物にならない速度で俺に肉薄してくる。おいおい、騎士の能力使用してんのかよ……。こりゃあちょっと本気で掛からないとな……!

 

 

 木場のふるった木刀を紙一重でかわす。と同時に居合の型で構えていた木刀を抜きはらう! 

 

 狙いは振り切った後でガードの甘いどてっぱら……! 

 

 快音が響く。俺の放った剣撃はいつの間にか引き戻された木刀で受け止められていた。

 ちっ、手がしびれる。結構な速度で打ったからな。

 

 

 まずいか……?

 

 

 予想通り木場はそのまま俺の木刀を払いのけ横凪に剣をふるう。

 

 

 しゃあねぇな!

 

 

 再び響く快音。今度は俺が左手に抱えたままだった木刀の鞘と木場の木刀がぶつかった音だった。

 

 

 目を見開く木場。そのいらない思考が負けのもとだよ、木場君! 俺に鞘を使わせたことと、一撃を防いだのは、驚嘆に値するがまだまだだな。

 

 

 左の鞘をくるんと回して木場の木刀を払う、それとほぼ同時に木場の持ち手に鞘を当てしびれさせる。そして、右手の俺の木刀を木場の首筋に当てて試合終了っと。

 

 

「これでもだめか……全力だったんだけどね」

 

 

 悔しそうにしびれた手をふりながら言う木場。俺は木刀を鞘にしまいながら

 

 

「いや、俺も危なかったよ。油断してたら2発目の剣戟がもろに入ってたな。まさか俺に左の鞘を使わせるとは思わなかったよ」

 

 

 俺の居合は普通の居合とはかなり異なる。左に鞘を持ったままの格闘こそが俺の本領。ただ座って待つ居合は性に合わなかったから少し自己流にアレンジしてみたら、これがぴったりだったってわけさ。

 

 

 木場が手を差し出してきたから俺も握り返す。思えばこうして握手するのは初めてのような気がするな。いつもは握手しようとするとどっかにいってるし。心境の変化でもあったのかな。まぁいいさ。

 

 

 俺が木場と握手をすると周りのギャラリーから大きな拍手が返ってきた。大会じゃないんだから、と思いながらも前世では味わえなかった充足感とうれしさに改めて閻魔に心の中でお礼を述べた。

 

 

 

 帰り道に櫛名と会って、疲労が倍加したのはちょっときつかったかな……。

 

 

 

 イッセーside

 

 

 俺は縁に誘われていた剣道の試合を見ていた。交錯は一瞬だった。到底俺の目では追えなかった。

 

 

 でも、二人がおれの知らない強さの領域まで至っていることはわかった。すごいな、と思いながら、縁の友人として、俺は弱いままじゃいやだと思った。帰ったら筋トレでもするかな……。

 

 

  Sideout……

 




どこまで引っ張るんでしょう。原作に入れない……次は休日篇を書きたいし……その次に書くかな……。

今日だけだと思います。こんなに更新するの。基本書いたら投稿なので書き溜めた作品はないです。
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