紫炎の転生者   作:12月の雹

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ついに原作入りました。
それに伴い、櫛名さんの出番も激減。

ヒロインなのに……。
 

?「出番がないなら作ればいいじゃない」


原作1巻目
8話 1‐1 親友、殺されました。生き返ったけど。


イッセーside 

 

 

 

「死んでくれないかな」

 

 

 

 

 俺は現在、彼女から異様な告白をされていた。おかしくねぇ!? きっと俺の耳がおかしいんだ。きっとそう。

 

「ご、ごめん夕麻ちゃん。俺の耳、なんか変だわ。もっかい言ってくれない?」

「死んでくれないかな」

 

 

 

 聞き間違いじゃなかった。でも、どうして。なんか俺、今日のデートでおかしなことした? ……いや、絶対にしてない。初めてのデートだからと気合を入れたのだから。

 

 

 そう俺が混乱しているうちに夕麻ちゃんから翼が生える。確かに天使みたいにかわいいけど、黒い……翼?

 

 

「それじゃあね。イッセー君。さよなら」

 

 

 

 まずい。これはあの時(2話目参照)に感じた寒気だ。絶対に、勝てない。

 

 そう思った俺は相手が何かの手を打つ前に背を向けて逃げ出す。

 

 

 

「あら? もう気づいたの? 意外と鋭いわね……」

 

 

 

 

 そんな声が後ろから聞こえてくるが気にしてられない。困ったときに連絡しろ、ということで縁にもらったケータイ番号を呼びだす。走りながらだから息が切れているかもしれないけど、知るか。

 

 

 

 

「…………どうした、イッセー。俺今割と忙しいんだが」

 

 

 つながった! ちょっと呼び出しに時間がかかったけど……万事解決。そう思った俺は近くの草むらに身をひそめる。気分は某スニーキングゲームの蛇だ。

 

 

 

「助けてくれ! おれ、今殺されそうに……夕麻ちゃんから……黒い羽根……」

 

 

 

 

 自分でも要領を得ない説明だったと思う。というか俺ならいたずらだと思う。しかし縁は、

「今、どこにいる? 今から向うからそのまま息をひそめてろ」

 

 俺が近くの公園の場所を告げると返事もなしに電話は切れた。

 

 

 

 なんでこんなことに……そう思いながら俺は夕麻ちゃんとあった時のことを思い出していた。

 

 

 

 

 

 

 

 その日、俺は縁や櫛名さんと一緒に帰っていた。

 

 縁様様だよほんとに。あいつがいるおかげでこうやって櫛名さんと一緒に帰れるんだからさ。

 

 去年の冬ぐらいから多少付き合いが悪くなった気がするけど、それでも結構な頻度で誘ってくれる。

 初めこそ縁に対してはイケメン死ねとしか思ってなかったけど、いい奴だよな。あいつがいるだけで周りの女子がキャーキャー騒ぐ……やっぱり死ね! 

 木場とこいつはかなり仲が良くていい所にいるとさらに女子が騒ぐ。俺といると女子が別の意味で騒ぐのだが、だいたいカップリングが如何とかなので、縁が即座に粛清してる。さすがにいやみたいだな。

 

 

 なのに櫛名さんとは噂が一切立たない。いや、過去一回たったことがあるがお互いがあまりにも否定しないうえ、より一層仲良くなった。それをみてなんか複雑な気持ちになった連中が噂を止めたという……。そのあと聞いたら計算ずくだったというから驚きだ。

 

 

「あ、あの!」

 

 

 

 ん? うおっ! かわいい。おっぱいでけぇ! でもこういう場合は大体縁に告白するか、櫛名さんにファンレターを渡すかの二択だ。いやってほど味わってるよ……。そのたびに俺が邪魔者扱いされるんだよな……。

 

 

 

「兵藤一誠君ですよね?」

 って俺!? マジで?

 

 

 

「ほう? イッセー、こんな子、どこでだまして引っ掛けてきた?」

「いくらもてないとはいえ、援助交……」

「違うから!」

「え? 違いましたか?」

「ああ、いや。君じゃなくて……」

「だめよ、兵藤君。女の子には優しくしなきゃ。いきなり怒鳴るなんて論外よ?」

「…………」

 

 

 

 

 突っ込む気力も起きなかった。この人に毎日いじられていても平気な縁をちょっと尊敬する。見習いたくないけど。

 

「櫛名、疲れさせてどうするよ。……とりあえず俺たちは先に帰ってるから。泣かせんなよ?」

 

 

 

 

「もう、いいよ、それで……。」

 

 

 

 幼馴染ならではのコンビネーションによって精神的にぼろぼろにされた俺は、力の抜け切った瞳でその子を見る。

 

 

 

「えっと、大丈夫、ですか?」

「あ、うん。心配してくれてありがとう。でもいつものことだから。それで? 俺に何の用事?」

 

 

 

 

「私と、付き合ってください!」

「へ?」

 

 結局OKした俺は次の日、学校に行く前に会う約束をしたのちメアド交換をして帰った。

 

 

 

  その後、彼女のことを紹介したら松田と元浜に殴られたり、縁たちにからかわれたりしたのだが、そんなの気にしなかった。

 

 あの木場に勝った! やっぱり男は外見じゃなくて中身だよな! と縁に言ったら

 『鏡を見て、それからゆっくりと自分の内面を振り返ってみろ。それでその言葉がもう一度言えるならある意味尊敬する』と言われた。ごめんね! ドエロで!

 

 

 

 

 そしてデートの日。完全に身支度をしてデートのルートも慎重に決めて。何も落ち度なんてなかったはずなのに……なんでこうなってんの!?

 

 

 

 

「ようやく見つけたわ。まったく、弱いなら弱いなりにさっさと殺されなさいよ」

 

 

 

 

 

 目の前には、黒い翼を背負った夕麻ちゃんがいた。縁はまだ来てない。というか勢いで呼んじゃったけど、あいつでもどうしようもないんじゃ……と、とにかく、逃げなきゃ!

 

 

 そう思ってふたたび夕麻ちゃんに背を向けて走り出そうとすると、胸に何かが刺さった。

 

 

「かはっ……」

ぶっとい、光の槍だった。

 

 

 

「恨むなら、神器をあなたに宿した神を恨んでね? イッセー君」

 そう言って誰もいなくなる。チクショウ……。まだおっぱい揉んでねぇのに……。死にたくねぇ……よ。

 

 

 

 

 

「あ~……遅かった、か」

 縁の声。悪い、えにし……お前が来るまで持たなかった……

 

 

「こんなこともあろうかと先輩を呼んだのが仇になったか? いや、寧ろこれで正解か……」

 

 

 

「とりあえずそこをどきなさい。その子を転生させるから」

 聞き覚えのない声とともに鮮やかな紅が視界に移りこむ。この色は……あのひとの。

 

 

    sideout

 

 

 

 

 

   縁side

 

 一誠から電話がかかってきたのは俺に家に来る野良猫に餌をやっていた時だった。ついに原作か、と持っていた猫缶をそこらへんにおいて、とりあえずリアス先輩に連絡を取ることにした。

 

 

 

「……という訳で友人が堕天使に襲われたそうです」

「なんでそこまで冷静なのよ、あなたは!」

 

 

 

 これから先が予想できるからです。1回なら生き返るしな。悪魔として。

 

 

「とりあえずいつもの公園にいるみたいです。結界が張られてると思うので、先に行って壊してます」

 

 

 

 そう言って玄関まで直行し、靴を履いて全速力で駆け抜ける。走った後が多少悲惨なことになるが気にしない。アスファルトを破壊してるわけじゃないからいいよな。

 

 

 

 

 公園についてみると案の定結界が張られていた。割と強固だな。時間がかかるかもなぁ……。そう思いながら手を結界に触れさせる。

 

 

 瞬間背中に悪寒が走った。

 

 

バックステップでそこから遠ざかると俺のいた場所に光の槍が突き刺さった。槍が飛んできた方を見ると、

 

 

 

「まさか、結界に気が付く人間がいるとはな。予定にはないが、仕方がない。邪魔されても困るので始末させてもらおう」

 スーツで、シルクハットをかぶった堕天使がいた。その姿に一瞬あいつを思い出すが、そういえば一切しゃべらなかったなと、思いなおす。

 

 

 

「ずいぶんと身勝手だよな、あんたら。もうちょっと平和的に解決できないもんかね?」

 あいつみたいにさ~、とは心の中で付け加える。

 

 

 

「人間相手にそのようなことをする意味がないのでな」

 

 

 そう言って槍を構える。魚の時みたいに逃げ回って遊ぶ時間もないし、早めにけりをつけるか。なんつうか、彼我の力の差がわからない奴は割と、嫌いでね。

 

 

 

「その人間相手にいろいろやって堕ちたんだろうが。ったく、バカみたいだな。いろいろと、ね」

 

 

 

 そう言ってここに至るまでに修行してほとんどノータイムで武器を作り出せるようになった『眠りの王』を発動。居合に適した形の刀を作り出す。イメージは国宝の三日月宗近。

 

 

 

「!? 貴様も神器持ちか!」

 

 

「そうそう。あんたじゃ絶対勝てないよ。……引いたら?」

 カリンと、刀を鳴らす。それと同時に左に鞘を抑えて持ち、右手で柄を持つ。いつもの戦闘スタイルだ。

 

 

 

「そこまで馬鹿にされて、引けるか。わが名はドーナシーク。尋常に勝負!」

 

 

 そう言って光の槍を構えて俺の方に突っ込んでくる。いいね、こういう正々堂々とした奴は嫌いじゃない。だけど、やっぱり間違えてるよ。

 

 

 光の槍が俺に刺さる。いや、刺さるはずだった。その槍は俺の横を通りすぎる。怪訝そうな顔をするドーナシーク。しかし横から大きな魔力が近づいてくると顔色を変えた。

 

 

 

「仲間がいたのか!? しかもこの力は……」

 

「誰も、一人とは言ってないよ。さて、どうする? あんたが予想した通りの人物が来るぜ? 勝ち目はあるのかね」

 にやり、と先ほど殺されかかったとは思えない笑みで見てやる。

 

 

 すると、ドーナシークは悔しそうにほぞをかみながら空に浮かび、去って行った。

 

 

 

「どうしたの、縁。今、ここに堕天使がいなかった?」

「まぁ、些細なことです。それより早く行きましょう」

 

 

 

 

 

 

 そうしてあの現場に戻る。

 

 

 

「とりあえず駒だけど……騎士は、足りない? なら戦車……これも!? 兵士が8個って……この子、どれだけの潜在能力があるの……!」

 

 

 戦慄する先輩。大半はドライグの力なんだろうなぁ~……。と、イッセーの周りが赤く輝いて、収まった。傷も癒えてるし、転生成功ってところかな。

 

 

 

 

「縁、あなた、この子について何か知ってるんじゃないの?」

 

 

「知ってても教えませんよ? つまらないじゃないですか。あなただったらきっと神器を見たらわかりますよ」

 

 それじゃ、俺は帰りますから。ありがとうございました。そう締めくくって俺は家路についた。どうなるのかね。今後の楽しみと巻き込まれる不安が高まった1日だった。




まえがきから続きます。

へ?

櫛名「今度から、私のセリフが10を切ったら、ここ乗っ取るから♪」


いや、そんな話聞いてないし……

櫛名「今、作ったもの。私がルールよ。大丈夫。ちゃんと連絡事項は伝えるから」

んな横暴な……。


櫛名「取り合えず茶番はここまでにして。連絡事項よ。作者はこれから大学が始まるので基本的に更新は遅れるわ。あ、でも夜寝る間を惜しんで私の活躍を書いてくれるかもしれないから、今までみたいな不定期更新すると思うわ。私の出番があまりにも少なかった場合はこういう風に、あとがきを乗っ取らせてもらうわね。このままじゃヒロイン(笑)とか言われかねないし。こんなところね」


UA数やランキング、お気に入り数、評価を見て目が飛び出ました。深夜に一人にやにやしながらテンションあがってました。    

 櫛名「気持ち悪いわね」

応援ありがとうございます。
失踪は絶対にしないので暖かく見守ってください。

櫛名「それじゃ、次の更新までさよなら~」
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