サッカーやろうや   作:成金ヤック

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頭の悪い2話目です


紅蓮

どーも皆さんお元気ですか?みんなのアイドル田中健太です。なんとあれから2年経ちました…ん?早い?ひたすらボールに慣れて拙いシュートしてる過程なんて誰も興味ないやろ。まぁそんな事はさておきけんちゃん5歳ですよ5歳!春日部の台風こと野原しんのすけと同年代。これが意味することは分かりますか?

 

「ファイア…トルネード!!!」(スカッ)

 

そう!必殺技の特訓である!!(顔真っ赤)

ゴホン!!イメージで1番定着しやすく現実にも干渉を起こして打ちやすいは満場一致でファイアトルネードではないだろうか?(自論)と言うことでだいぶ前から練習してる必殺技第1号ことファイアトルネードさん。これがなかなかにムズいのだ、河川敷の橋の柱相手に何ヶ月もファイアトルネード(長いからFTな)を打ち込んでるがボールが火を帯びる気配は一向にない。FTの試し打ちが済んだらゲーム版でキックを上げる特訓方法の壁にうって跳ね返ってきたボールを更に打ち込むと言う脳筋トレーニングを行う。これが中々に効いているのか訓練始めたてと明らかに壁の跳ね返りと音がダンチであるのだ。キック力は足りてるはずだしジャンプも気を足に巡らせて飛んでるから足りてる筈ではあるのだが…苦悩は続く一方である。

 

「けんちゃーん!おべんと持ってきたよー」

 

「ねぇさん!お昼には帰ったのに」

 

「にひひ可愛い弟が頑張ってるんだからおねえちゃんが励ましてやろーってね」

 

はい可愛い。バスケット片手に土手を下ってくる黒髪のべっぴんさんこと田中真弓(8歳)である。サッカー選手の夢は衰える事を知らず地元のサッカークラブでエースの名を欲しいがままにしているじゃじゃ馬である。そしてなんとこの姉、FT習得済みである…血反吐よろしいか自分。遡ること3ヶ月程前である、河川敷でいつもの様に必殺技特訓していた所クラブ帰りの姉に見つかりアドバイスがてら特訓を見てもらうことになったのだ。その時姉がFTに興味を示し原理を説明。

 

『であるから足に気合いを貯めて炎のイメージを浮かべて勢いのまま回転…』

 

『がぁーー小難しいなぁ!シュバババババっていってシュゴーでいいじゃん!』

 

『そんな単純な話じゃ…』

 

『貸して!』

 

僕から強引にボールを奪って河川敷のゴールに向かって走り始めるねぇさん

そんな擬音だらけのもので必殺技を打てるのは遠藤の血筋位なもんで…

 

ファイアァァァァトルネーーーーードォォ

 

紅蓮を纏い河川敷のゴールに突き進む閃光。それはまさに僕が夢見て空想を掲げ目標としてる現象だった。

 

『えぇ…』(悲しみ)

 

 

といった感じである。

 

天才と凡人の差ですかぁ!!これがぁ!(絶望)

ゴホン!!まぁそれはさておきFTを1発で発言させられて僕もう困惑である。

 

「ねぇさん昨日の試合でFTを打ったみたいじゃないか」

 

「ん?あぁあのシュートね。アレほんとに凄いわね!おねぇちゃんあれでハットトリックしちゃってチームから胴上げされちゃったの!」

 

ドヤ顔かますねぇさんも素敵です。みなさんこんなに僕がねぇさんを溺愛してるのになぜねぇさんの試合に着いて疑問形なのか不思議ですよね?理由は単純、その日も特訓に明け暮れてたからだよ(血涙)FTの着想があと少しで掴めそうだから休憩時間だっておしいんだよ。だからねぇさんに見に行かない趣旨を話してビデオで家でゆっくり見る事に決めたんだ。実の所今こうしてサンドイッチを摘んでる間にも足はボールを蹴りたくてうずうずしてるのだ。

 

「ねぇさんお昼ありがとね家に帰る手間が省けたよ。」

 

「かぁさんから伝言ね!サッカーも程々にすふことと5時までには帰ってくることって!」

 

「いつも通りって事ね!ありがとねー!」

 

ねぇさんはバスケットの片付けをして土手を駆け上がっていく。さて、練習再開と洒落こみますか…

 

 

 

 

 

お昼を食べてから数時間時刻は4:00を過ぎた。ねぇさんと別れた後もひたすらシュート練習とFTの特訓に明け暮れた。空高く飛びただ蹴りつけるシュートになる度に苦い顔をした。炎が足から出たもののボールに纏ってくれない。シーンが何度もあった。蹴って蹴って蹴って蹴って蹴って。足が棒になるまで極める。もうそろそろ今日が終わる、空はオレンジ色に染まりだした、カラスも帰宅を告げてくる。しかしあと少し…あと少しなのだ今日出来そうなんだ。ここで作らなきゃあとにズルズル引きずっていく未来しか見えない!!

 

足に気を込めて天高く玉を蹴りあげる。それと同時に気を足に纏わせて発火。ここの発火が出来るかどうかが問題なのだ。

 

世界が酷くゆっくり動いているそよぐ風が、せせらぐ川が、帰宅する親子に、鳴き喚く鳥。そして紅く赤く緋く燃ゆる巨大な夕日。

 

役者は揃った。

 

「ファイア…」

 

天高く飛び立ち回転足が僅かに熱を帯びているのが疲弊した身でも感じられる。

 

トルネードォォォォオ!!」

 

射殺さんばかり叫びがボールに呼応する。ボールは物理法則無視するが如く、くの字に曲がる

 

ボールは紅蓮を纏いゴールネットをはち切れんばかりに突き刺し数秒のネットとの小競り合いの末制止する。

 

「やった…完成した…はっはははっ…うっ…くぅ…いやったぁぁぁぁぁ!!!!」

 

目尻に涙が浮かぶのが感じられる。ここまでの数ヶ月良く頑張った!!自分が偉いぞ!!

 

サッカー界と言う水面からしたほんの小さな波紋だが田中健太と言う平凡でちんけな少年からしたら今までの努力を全て肯定してるくれる大きな飛沫に変わる。

 

超次元入門を果たした1人の少年の雄叫びが小さな街にしばらく響いたと言う。

 

 

 

 

 




2話投稿してるから3000行かなくてもバレへんか…

感想乞食です感想ください。
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