ライカレ短編集   作:喜怒哀楽

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カレンが見た夢の話。


自覚

ライ、記憶喪失の男の子。

 

最初は面倒だと思ってた。学園とレジスタンスの二重生活に彼のお世話係だなんて、迷惑でしかなかった。

 

でも、一緒に行動するうちに彼の優しい所、かっこいい所、強い所、ちょっと天然な所...

どんどん彼の存在が私の中で大きくなっていった。

 

彼といるとドキドキする...

 

この感情はお兄ちゃんでも、ゼロに向けているものでもない。

 

この感情は.......

 

 

 

 

━━━━━━━━━━━━━━━・・・

 

 

 

 

 

「カレン」

 

ライが私の名前を呼ぶ。

たったそれだけで私は嬉しくなって、自然と頬が緩む。

 

「なに?ライ。...きゃっ」

 

そう言って私が近づくと、ライは私の手を取って自分の胸に引き寄せた。華奢だけどしっかり鍛えられた体。意外と筋肉質な彼の腕に抱きしめられ、私の顔は赤くなる。

 

「...ライ?」

「.......」

 

ライは何も言わない。顔を私の肩に埋めて、背中に回された腕に少し力が入った。

 

「ねぇ...どうしたの?」

「.....告白」

「えっ?」

「今日、知らない男から告白されていただろう?」

 

どうやらお昼休みに呼び出されたのを見ていたらしい。知らない男から告白されて私は迷惑でしか無かったのに、ライはヤキモチを焼いているようだ。

 

貴重な彼のその姿に、私の頬は更に緩む。

 

「ふふ、でも断ったわ。私にはライがいるんだから」

 

だから安心して?そう言って彼の背中をポンポンと優しく叩く。幼い子をあやす母親のような仕草。嫌がるかな?って思ったけど、ライは気持ちよさそうに目を細める。

それがまた可愛くてたまらない。

 

「カレン...」

「なぁに?」

「...好きだ」

 

ライは肩から顔を離すと、そう言って私を見つめる。綺麗な青紫色の瞳が私を写し出し、熱っぽく潤んでいく。

 

「カレン...」

「ライ...」

 

私の頬に手を添えて、ライの顔がだんだん近付いてくる。私はそれに合わせて、彼の背中に回した手をキュッと握りそっと目を閉じた。

 

そして.......

 

 

 

 

 

━━━━━━━━━・・・

 

 

 

 

 

目が覚めた。

 

「.......................

.....〜っっ!!?」

 

しばらくボーッとしていたカレンだったが、その夢の内容を思い出した途端、トマトに負けないぐらい顔が赤くなり、ベッドの中でゴロンゴロンと回転をした。

 

「な、なんで私、あんな夢を!?」

 

ライにヤキモチを焼かれ、抱きしめられ、愛おしげに見つめられた。そんな事今までされた事はない。しかし夢の中のカレンはそれを当然のように受け入れていた。

 

(あれじゃあまるで、恋人同士じゃない!!)

 

そう思ったカレンは再度、湯気が出そうなぐらい顔を真っ赤にさせる。

 

(そもそもまだ付き合ってないし!ましてやキ、キスなんて...!)

 

それでも、そんな夢の中での出来事が全部嬉しいのは、つまりそういう事で.....。

 

(〜〜ッ!!!今日、どんな顔でライに会えばいいのよ!)

 

カレンは顔を真っ赤にしたまま、しばらく頭を抱えてベッドの上で悶絶するのであった。

 

 

 

 




初ライカレ小説です。
Twitterにもあげてるやつで、これからどんどんライカレ小説をあげていこうと思っています。
完全初心者なので拙い所もあるかと思いますが、ご容赦くださいませ。
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