狂龍童子の鬼刃血風録   作:戦魔王ゼロ

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今回は、イッセー視点から話を進めていきます。


赤龍帝と十二神将

ヤイバがヤマトタケルと修行している頃・・・・

 

 

「・・・あの、その話は本当に受けなきゃいけないんですか?」

 

「嗚呼。お前やヤイバを政治に、簡単に利用させない為でもある」

 

神器【赤龍帝の籠手(ブーステット・ギア)】の宿主として日本政府に保護されたイッセーは師匠の一人であり、三貴子の一柱であるスサノオと共に切札総理が待つ首相官邸に来ていた。

 

「イッセー君。既にヤイバには通達しているが、我が国で神器や魔法等の超常的な力を行使する場合は、我々が認定する特任退魔師免許が必要でね・・・その中で一番高い階級の特級退魔師を首相である私の権限で任命する」

 

切札総理は、イッセー自身の名前と写真が記載された免許証と書状をイッセーに見せてきた。

 

「任命すると言っても俺はヤイバさんと違って・・・まだ、異形の世界に慣れてないですよ・・・いきなり、一番高い階級を任命されても・・・」

 

そう言って、受け取りを拒否しようとするが・・・総理と師匠であるスサノオの圧が凄すぎて、イッセーは、拒否できずに受け取ってしまう。

 

 

 

超常的力を行使する際の様々な影響を考慮し、その力が正しく使われるように国家公認退魔師という【鋼の錬金術師】の国家錬金術師、【呪術廻戦】の呪術師みたいな国家資格と、その資格を表す退魔師免許の所持の義務化がイッセーの保護された4月に制定された。

 

今後、日本で活動する退魔師や悪魔祓い(エクソシスト)、魔術師と言った超常の力に関わりのある者全ては免許を所持していないと、力の行使はできない。

 

無免許で行使した場合は、免許を持つことが認められた特任退魔師や警察によって逮捕される。

 

これは、7年前に起きた異形絡みのテロ事件によって、無関係の者が多く犠牲になった経緯から、その力がテロに悪用されないように、その力を持つ者が敵対国に拉致されないように政府把握できるように改正された法律、条例である。

 

 

「その中でも、イッセー君やヤイバたちのように神滅具(ロンギヌス)や、それに相当する神器(セイクリッド・ギア)保有者、神性を有する程の特殊な力を宿した異能者や退魔師は、無条件で特級に任命している」

 

「任命されたのはイッセーとヤイバを含めて12人・・・・確か、【十二神将(トゥエルブ・ジェネラル)】だったか?」

 

今回、国家が認めた特級退魔師は12人

 

陰陽師で有名な安倍晴明の式神の通称から、その12人を【十二神将(トゥエルブ・ジェネラル)】と呼ぶ事が決められている。

 

なお、この【十二神将(トゥエルブ・ジェネラル)】には、序列があり1番位の高い第一位から第十二位まである。

 

 

「まぁ、今回は経験の少なさから、君の位は十二位だ。ごめんね・・・」

 

「いえ、妥当だと思います。まぁ、俺自体が、特級認定されるのは早い気がしますが・・・そう言えば、ヤイバさんは何位なんですか?」

 

「・・・第三位だ」

 

「えぇ!ヤイバさんは日本最強の退魔剣士なんですよね?何で、一位じゃないんですか!?」

 

日本最強の退魔剣士だから、ヤイバが第一位だと思っていたイッセーは驚きを隠せなかった。

 

 

 

 

時を少し戻り、イッセーが特級退魔師の資格を受ける数時間前のこと・・・

 

ヨーロッパ 某国のカトリック教会

 

「ば、馬鹿な・・・・何故、今になって!?」

 

壊滅状態にあっていた。教会を守っていた悪魔祓い(エクソシスト)は、全員、死屍累々の状態で横たわっている。

 

 

「つまらん・・・・貴様も、そう思わぬか?」

 

「大将のあんたが言うならそうでしょう・・・これなら馬鹿弟子共を虐めてたほうが何倍も楽しかったすからね・・・」

 

横たわる悪魔祓い(エクソシスト)をつまらなそうに見ている二人の男

 

 

一人は・・・・

 

「これならば、教会の総本部に襲撃を掛けたほうが良かった。あそこには、俺たち異形から化け物と言えるような聖剣使い、ヴァスコ・ストラーダのような人材がたくさん居るからな」

 

「一回、戦っているんでしたっけ?コカビエルの大将は?」

 

古の堕天使コカビエル・・・【神の子を見張る者(グレゴリ)】きっての好戦派の最高幹部であり、今回・・・休戦中の大戦を再開する為に、この教会に保管された聖遺物といえる物を奪いに襲撃を掛けた男

 

そして・・・

 

「まぁ、いい。今回はお前の力を確認するために、動いた所だったからな・・・どうだ、カンは取り戻せそうか?」

 

「全然・・・弱すぎる。馬鹿弟子や日本にいる化け物クラスじゃないとカンなんて取り戻せませんよ」

 

「だろうな・・・貴様といい、あの国に生まれた戦士たちは、どうして、こうもネジが外れた馬鹿どもばかりなんだ・・・戦争を好む、俺にとっては嬉しい限りだがな!」

 

「まぁ、【狂龍因子(オロチシード)】が前よりも馴染んではいるので、狂う前よりも遥かに優れた妖刀は生み出せますよ」

 

そう言って、襲撃を掛けたもう一人の男は、自身の身体に刻まれた呪印のような黒い模様から一振りの禍々しいオーラを纏った太刀を具現化させた。

 

「【狂龍刃(ムラクモ)】、抜刀・・・巡狂死郎、参る!!」

 

この男の名は、巡狂死郎。かつて、ヤイバとケンジに巡の剣を教えた師匠に当たる男であり、修羅の道に堕ちた狂剣士

 

7年前に起きた異形絡みの大事件を切っ掛けに行方が分からなくなっていた。

 

 

その後、この教会にいた悪魔祓い(エクソシスト)は全員、斬殺。教会に、保管されていた聖遺物にして7つに分かれた聖剣エクスカリバーの内、3つが奪われていた。

 

主犯格であるコカビエルと狂死郎の姿はなく、血で書かれた声明文が壊滅した教会に残されていた。

 

『次は、日本の駒王だ。そこで、あの大戦を再開する・・・・』

 

 

これが、あの日本やアメリカといった大国を巻き込んだ巨大テロ事件・・・『聖剣事変』の始まりとなろうとは、誰も思いもしなかった。

 

 




聖剣編が本格的に始まります。

イッセーが特級に任命されたのは、実力からではなく神滅具を宿しているが故に簡単に政治利用させないようにする為の処置ゆえです。特級を任命された退魔師は、国家の存亡が掛かった事案ではない限り、国が事件を依頼することはできず、依頼できたとしても強制力はなく、拒否することもできます(ただ、その時が来たら、流石に退魔師達も日和見はできない為、余程の事がない限り受けない人はいません)

ちなみに、序列は・・・

第一位【神閃】
第二位【黒の魔女】
第三位【狂龍童子】巡ヤイバ
第四位【刃狗】
第五位【勝利の決闘者】
第六位【武神使い】
第七位【魔弾の射手】
第八位【狂劇師】
第九位【人形使い】
第十位【錬鉄の魔術師】
第十一位【超獣創造者】
第十二位【赤龍帝】兵藤一誠

となっています。ネタバレを防ぐため、ヤイバとイッセーの名以外は、伏せてますが第四位と第十位は二つ名で察することができると思います。

そして、ヤイバの剣の師匠である狂死郎登場!!

剣の道に堕ちた修羅がコカビエルと手を組み、日本に、襲い掛かります!!

次回、物語が加速する・・・お楽しみに!
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