東方始鬼録   作:殻無しカタツムリ

3 / 8
第3話

 

  永琳side

 

 八意永琳は驚いていた、薬草を探しに森に行き妖怪に襲われた、そこまではいい、まだありふれていることだ。だがそこからがおかしい、妖怪に追い詰められもうダメだと思ったところで助けられた、なんと妖怪にだ。それに名前をつけてくれなんてわけがわからないことを言ってきた。名付けてからは傷を治療するとか言い出しその妖怪……零の家に向かっている。ちなみに私は歩けないので零におんぶされている。

 

「…ねぇさっきから色んなところに話しかけてるけど誰に向かって話しかけてるの?」

 

 そう零はさっきから何もない木や花、雑草に話しかけている。

 

「あぁ私『万物と会話できる程度の能力』っのを持ってるんです。それでいろんな物と話してるんですよ、あぁあなたは薬草を探しに来てたそうですね」

 

「なんで分かっ…そうね色んなものと話せるんだものね、私『あらゆる薬を作る程度の能力』っていうのを持っていてね、よく薬草なんかをここらへんに取りに来てるのよ」

 

「へぇなかなかに便利そうな能力持ってますね。あ、着きましたよ。ここが私の家の、洞窟です。外見はこうですけど中は意外と住みやすいですよ!」

 

 そう言って零は洞窟の中に私を連れて入って行った、外見と比べて中はきれいにされていて人間の住んでいる家とそう変わらなかった。零は私をベットへ寝かすと奥の方へ行っしまった。

 

「へぇ…妖怪って人間みたいな暮らししてる奴もいるのね…」

 

 そんなことを考えていると奥の方から零がなにか瓶のようなものに入った液体を持ってきた。

 

「これ森中から作り方を聞いて作った傷薬なんです、めちゃくちゃよく聞くんですよ。まぁ副作用ですぐに眠くなってしまうんですけど、さぁこれを塗って寝ちゃってください、どうせその足じゃ帰れないんだし泊まっていってください」

 

 いやいや、妖怪の家に泊まるって人間としてどうなの?などと考えてると突然足に痛みが走り慌てて足を見てみると零が傷に薬を塗り布を巻いているところだった。

 

「それじゃそのまま安全にしていてくださいね、私は食料探しを再開しますから」

 

 零が出て行ったあとすぐに私は眠気に襲われ深い眠りについていった。

 

    ****************

 

  零side

 

 私は果物や動物など食料になるものの場所を聞きながら森を歩いていると今度は妖怪化しかけている猪を見つけたので今晩の夕食にしよう。

 ちなみに私の強さだけどそこらへんの中級妖怪ならほとんど余裕で倒せるくらいには強い、でも何故か妖力の量は弱い中級妖怪くらいしかない。うーん…妖力が少ないのはどうにかしなきゃなぁこのままだと雑魚妖怪でも頻繁に襲いかかられるからなぁ、前世のアニメの能力とか使えないかなぁ…オーラとかチャクラとか。

 まぁそんなことは今は考えても仕方がないので狩った猪と山菜や果物を持って家に帰る。

 

 家につくと永琳はすでにベットで眠っていた。うわぁ寝顔も可愛いねさすが美少女。起きるまで猪を料理しとこう。

 うん動物を捌くのにもだんだんなれてきたなぁ…最初は散々だったからなぁ肉はグッチャグチャで、血抜きもできてなかったからなぁうん成長したすごく成長した。

 猪を捌き終わり、半分は今から食べるために焼きもう半分を保存用に干し肉にする、しばらく肉の処理を行っていると永琳の目が覚めたみたいだ、外を見てみるともう暗くなり始めている。寝ぼけ眼でキョロキョロとまわりを見ている。

 

「起きたみたいですね、どうですか?足は?」

 

 そう声をかけるとこっちを見てからやっと状況を把握したようで足の怪我を確認し始めた。

 

「…この薬すごいわね、もう治り始めてるわよ。この調子なら明日の昼頃にはあるけるようにはなっていそうね」

 

「へぇ…そんなにすごかったんですか。私怪我なんてめったにしないし、してもすぐに治ってしまうので使ったことなかったんですよ。あ、お肉食べますか?焼いただけのもので良ければ」

 

「なに使ったことなかった薬私に使ってんのよ、あぁお肉はいただくわ、なにか食べなきゃ怪我も治らないしね」

 

「まぁそれもそうですね、それじゃあどうぞ」

 

 串というか木の枝に刺した肉を永琳に渡すとありがとうと言いながら受け取とり肉にかぶりつく

 

「…ほんとに味付けしてないのね」

 

「そりゃあこんな森の中じゃ調味料なんて手に入らないですし。肉やいただけでも十分美味しいと思うんですが……」

 

「街に行けばもっと美味しいものがあるわよ…食べ終わったし私はもう寝るわどこで寝ればいいのかしら?」

 

「あぁそこベット使ってください、私はそこらへんの床で寝ますので」

 

「あなたのベット使うのは悪い気がするけど…まぁいいわ遠慮なく使わせてもらうわね、それじゃあおやすみなさい」

 

「はい、おやすみなさい」

 

 永琳はベットに入るとすぐに寝てしまった、まだ薬の副作用が効いているのだろう、初めて人間と話してみたけれど案外普通にしゃべることができた。まぁ永琳が特別なだけかもしれないが。

 永琳の言っていた街にも興味があるし明日は永琳と一緒に街に行こうかななどと明日の計画を立てながら私も眠りについた。




読んでいただきありがとうございます!
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。